フランチャイズのポスティング業の初期費用やポスティング集客に向く業種を解説
宣伝方法として、以前よりポスティングは効果的な方法の1つとなっています。
ITスキルによる宣伝が普及していますが、やはりポスティングにも底堅い需要はあります。
そして、ポスティング業の必要性もまだまだ健在です。
またポスティング業が必要とされている中、ポスティング業参入を目指す個人や会社も増加傾向にあります。
一方でポスティング業では、戦略的に配らないと効率的にならないなど、運営が容易でない業種です。
ですがフランチャイズ形式の参入によって、顧客を紹介してもらえやすいなど、運営できやすくなる方法もあります。
今回はフランチャイズとポスティング業について、ポスティングでの集客に向く業種や、フランチャイズで開業するメリットなどに触れながら解説します。
目次
フランチャイズのポスティングの料金目安
フランチャイズのポスティングの料金目安として、単価6円程度からとなっています。
そして一軒家とアパートが混在しているエリアにて、一軒家のみと指定すると単価9円になる時もあります。
また郊外住宅の一軒家のみと指定すると単価10円や、農村地帯の一軒家のみと指定すると単価11円程度になることもあります。
高収入を目指すためには、以下のような点を心がけるとよいでしょう。
- 対象エリアについて、車や自転車などで回り詳しくなる
- 住民基本台帳で、年齢層やエリアを幾分か把握しておく
- ポスティング先からのクレームに対し、対策や対応方法を考えておく
- バイトを雇う際には、社会人適正があるか否かの旨も分析する
- ポスティング集客が効果的な業種へ、自分自身も営業をかける
- バイトへ、報告連絡相談の実行を徹底する旨を伝える
- 自身含め交通事故に気をつけ、万一事故が起きた時の措置を考えておく など
初期費用とロイヤリティなどの費用
(1)初期費用
初期費用として一般的に、160万円程度見積もっておくことがおすすめといえます。
そして加盟金を、配布世帯数×20円の設定にしているところもあります。
【初期費用内訳】
- 加盟費
- 保証金
- 研修費
- ロゴデザイン料
- 初期地図準備費用 など
(2)ロイヤリティ
ロイヤリティは、2.5%ほどが目安となっています。
ポスティングでの集客に向く業種
次のような業種や用途が、ポスティングでの集客に向きます。
(1)飲食系
飲食系は居酒屋やレストランであれ、カフェであれ幅広い客層が存在します。
そして飲食系ではピザやすしなど、配達系もあります。
また消費者はチラシについた「ドリンク1杯サービス券」などを使い、1回は行ってみようかなと思いやすくもなります。
(2)美容系
美容系の美容院やネイルサロンについて、定期的に通う傾向にあります。
若年層は、インターネット検索をする傾向が高いです。
ですが50代以上の年齢層になると、やはりチラシを見る傾向もあります。
(3)不動産
不動産では例えば3月の大学合格発表後に、1人住まい用のワンルームアパートを探す人も増えます。
このような時期に、総務省の住民基本台帳で15歳から19歳が多いエリアの一軒家にポスティングすると、物件を探そうとしていた人にヒットする可能性もあります。
(4)生活サービス系
生活サービス系とは、リサイクルショップや水道修理業などのことです。
普段は確かにそう頻繁には利用しませんが、いざとなった時に必要なので、チラシを棚などへしまっておく人もいます。
(5)求人系
例えば倉庫業や運輸系業種は、季節的に臨時で大量バイトを必要とする時もあります。
このようなケースで、対象の勤務場所周辺へポスティングするとします。
すると「近くだから行きやすい」といった理由で、人が集まりやすいこともあります。
ポスティングに向く人の特徴
次のような特徴の人が、ポスティングに向きます。
(1)自営業者
ポスティングは、副業での取り組みが可能なところもあります。
自営業者は、比較的時間を自由に使える傾向もあります。
よって、空いた時間を活用したい自営業者にもおすすめといえます。
(2)体力がある
ポスティングは、長時間小走りしながらする傾向にあります。
よってある程度暑かったり、強い北西の季節風がふき寒かったりしても、耐えられる体力のある人にもおすすめです。
(3)対象エリアの世帯事情に詳しい人
例えば「あの辺りは区画整備が進んでポスティングできやすい旨や、3人以上の家族が多いエリア」などの事情を知っていると、効率的なポスティングをできやすいです。
バイトを統括する、バイトリーダーの資質も見込めます。
(4)スーツが苦手
人によっては、スーツやスーツ用靴が苦手な人もいます。
一方でポスティングは、動きやすい服装やスニーカーですることも多いです。
よってスーツやスーツ用靴が苦手な人にも、こなしやすい業務といえます。
(5)将来は営業をしたい
ポスティングは対象エリア中を歩き回り、コミュニケーションもある業種です。
そして少しずつ、対象エリアのさまざまな事情にも詳しくなります。
よって将来的には足で新規顧客開拓し、コミュニケーションも活かす営業スタッフを目指したい人にもプラスになります。
フランチャイズによるポスティング業の開業手順
(1)問い合わせ
最初に本部へ電話などで、問い合わせ連絡をします。そして、説明会参加の段取りをします。
(2)説明会と提案
説明会へ参加して、業務内容やフランチャイズビジネスシステムなどを理解します。本部より加盟希望者へ、提案をするところもあります。
(3)個別面談
加盟へ向けて、経費やポスティング対象エリアなどを話し合います。どの程度の頻度で、ポスティングをこなしていきたいのかの点も大切です。
(4)加盟
業務開始に向けて相性が合いそうなケースでは、加盟へと話を運びます。加盟金支払いなどについて、慎重に進めることも要考慮点といえます。
(5)業務開始準備
地図やチラシなど、必要物品の準備をします。
(6)業務開始
(1)~(5)のプロセスを経て開業し発注者へ挨拶も済ませ、ポスティング業務開始となります。
フランチャイズでポスティング業を開業するメリット
フランチャイズのポスティング業には、次のようなメリットがあります。
(1)顧客紹介
本部が長年の実績により、さまざまな業種と取引実績をもっているところもあります。
取引先には大手の教育業や新聞社、そして建設業や大学などもあります。
よって随時本部へポスティング問い合わせと顧客紹介があり、仕事を取れる傾向もあります。
(2)効果的なチラシアドバイス
ポスティングでは大量にポスティングすることはもちろん、高品質なチラシも必要です。
一方でポスティング用の高品質チラシ作成は、容易ではありません。
どこにどのようなサイズの写真や画像を配置し、何色でどのような文面を配置すれば読んでもらえやすいのかなどといった旨を、考える必要もあります。
そしてターゲット層によって、高品質なチラシもさまざまです。
フランチャイズでは高品質チラシ作成に当たって、プロのアドバイスもあります。
よってポスティングだけでなく、さまざまな今後の宣伝にも役立ちます。
(3)本部が営業代行サポート
今は大企業だけでなく、あえてフリーランス独立を選択する人も増えてきています。
そしてフリーランス対象としては、まだ本部の取引先になっていないケースもあります。
このようなフリーランスに対しても、本部が営業代行をするところもあります。
よって、新規顧客もできやすいといえます。
(4)ホームページ提供サポート
ポスティング問わず、今さまざまな業種にてインターネットマーケティングは重要で、ホームページや代替方法は必要不可欠です。
フランチャイズでは、本部が元々WEB制作会社のところもあります。
よって数十万円相当の高いSEO施策をしたホームページを、ほぼ費用がかからず提供してもらえるところもあります。
インターネットマーケティングのためには、心強いです。
(5)配布組織構築アドバイス
加盟者によっては、バイトなどの従業員を雇って運営していきたい人もいるでしょう。
一方でただ人を集めチラシを渡し「ここら辺に配ってきて」といっても、効率的なポスティングになりにくい傾向もあります。
ですがフランチャイズでは、どのように人を配置し配るように指示すれば、効率的になりやすいのかアドバイスもあります。
(6)本部がコンピュータ処理
ビジネス一般に、日々の営業活動について数値や具体名称なども用いて、記録しておくことが大切です。
特に、成約になった時のデータは大切です。
一方で例えばポスティングを副業でするケースでは、多忙によりデータ管理を高精度にこなしにくい状況もあります。
ですがフランチャイズでは、本部が複数の要素でポスティング活動をデータ化するところもあります。
そして各々加盟者のみならず、加盟者間のデータを集約し大規模な事例データもあります。
継続してポスティング業務をするためには、貴重なデータとなります。
次の内容は、ポスティング業務一般についてもいえます。
(7)オフィスは不要
オフィスは不要で、自宅開業が可能な時もあります。
よって物件取得費や月額家賃も不要で、早い業務開始にもつながります。
そして初期費用リスクも低いです。
(8)ストックビジネスになりやすい
企業にとって基本的に、広告は継続的に行っていく必要もあります。
つまり、ある程度定期的な発注になる傾向もあります。
よって、ストックビジネスになりやすいです。
ストックビジネス:継続的な収益確保を見込めるビジネスのこと
フランチャイズでポスティング業を開業するデメリット
(1)対象エリアが合わなくなる
加盟者によっては、自分が得意なポスティングエリアがある人もいるでしょう。
つまり例えば飲食系では「このエリアに配ると問い合わせにつながりやすい」と、ある程度の展望があるわけです。
一方で本部紹介による顧客の意向で、精通していないエリアにポスティングする必要の可能性もあります。
こうなると、効率的なポスティングにできない可能性もあります。
(2)スタッフが足りない時に仕事の話がくる
加盟者としては常に、ある一定数のスタッフを抱えられているとは限りません。
スタッフが確保できていない時に、本部より大型発注があるとします。
このようなケースでは、やむを得ず仕事を断らざるを得ません。
そして、本部よりスタッフ確保能力を疑問視される可能性もあります。
ポスティング業の難点と失敗を避けるコツ
(1)ポスティングお断りの物件
ポスティングにおいてマンションやアパートなどの集合住宅では、大量にポスティングできやすいです。
一方で集合住宅では「ポスティングお断り、悪質なケースでは警察へ通報します」の張り紙などがあることもあります。
よって、前もってポスティングお断り物件についてある程度調査して、一覧や地図上でもメモしておくことも大切です。
(2)クレーム対応
ポスティング先によっては、稀ながらしつこいポスティングに対しクレーム電話をしてくる可能性もあります。
そしてクレーム電話がポスティング業者でなく、発注元へいくことはさらなる懸念点です。
よって本部や発注者と、ポスティングへのクレーム電話対策を考えておく必要もあります。
(3)天気との兼合い
雨の日には、ポスティング量が減る高い可能性もあります。
よって天気予報を随時確認しながら、問い合わせに対し「今立て込んでいて、〇〇日は雨なので、〇〇日程度に配り終えられる見込みです」など、発注者へ前もって了承を得ておくこともポイントといえます。
(4)社会人経験者を雇う
バイトを雇う時には、できれば社会人経験者か業務をこなせるマナーをもった人を雇いたいものです。
時には運よくポスティング先の人がその場でチラシを読み、見込み客の可能性もあります。
このような際に、言葉遣いや話の聞き方と先方への連絡方法が丁寧で適切であると、新規問合せにもつながりやすくなります。
(5)破れないように入れる
ポストによっては郵便物が一杯で、新聞などを中から取った際にチラシが破れてしまう可能性もあります。
もし破れて何のチラシなのかわからなくなると、仮に見込み客であっても問い合わせにつながらない懸念もあります。
入れにくい時もありますが、なるべく破れないように入れたいものです。
(6)粗品の同封
新規問合せ客から加盟者へ直接「何かチラシを高い可能性で読んでもらえる方法はないですかね?」と、尋ねられるとします。
このようなケースで、有効な手段の1つとして何らかの粗品を同封し、袋に入れてポスティングする方法です。
粗品には、ティッシュなどが考えられます。
発注者の予算内に収まれば、粗品同封も提案できたいものです。
(7)交通事故
ポスティングは時間と量とのたたかいにもなるので、自転車や原付自転車と車などを使うこともあります。
一方で急ぐがあまり、事故に遭う可能性を否定はできません。
事故に遭わないよう、注意事項の伝達はもちろん大切です。
そして注意事項の伝達だけでなく、事故に対する対応内容やどれほど責任を負えるのか、書面などを交わしておくこともおすすめといえます。
まとめ
ここまで、フランチャイズとポスティング業について考察してきました。
押さえておきたい点は、クレーム対応策も必要など、ポスティング業の難点と失敗を避けるコツです。
そして顧客紹介があるなどなど、フランチャイズでポスティング業を開業するメリットもポイントといえます。
ポスティングは、大切な宣伝方法の1つです。
高品質なチラシを武器に、効率的な配布戦略と各種リスク対策措置を講じながら、発注者から重宝されるポスティング業への成功率を高めてください。