スイーツの無人販売機のメリットとデメリット・フランチャイズがおすすめの理由とは?
近年、無人販売のビジネスに注目が集まっており、さまざまな無人販売が登場しています。
スイーツの無人販売も近年需要が増えてきた商品です。
この記事ではスイーツ無人販売の特徴やフランチャイズに加盟してスタートする意義などについて詳しく解説します。
目次
スイーツ無人販売ビジネスの特徴
そもそも無人販売ビジネスとはどのような特徴があるのでしょうか。
また、近年なぜ注目されているのでしょうか。
ここからはスイーツ無人販売ビジネスの特徴について詳しく解説します。
(1)無人販売ビジネスとは?
無人販売ビジネスとは、その名前通りお店に人がおらず自動券売機などを設置して商品を販売するビジネススタイルです。
コインランドリーやカップ麺などを思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。
近年では、冷凍技術が発達し、さまざまな商品が無人で販売可能となっています。
餃子などが無人販売としてスタートし、需要が増加するのを受けて、他の商品も無人で販売されてくるケースが増えてきました。
さまざまな商品が販売されている中で注目される無人販売ビジネスのひとつがスイーツの無人販売ビジネスです。
(2)コロナ禍も追い風
無人販売ビジネスが注目された要因のひとつとして挙げられるのがコロナ禍です。
新型コロナウイルスの流行により店内での飲食が規制され、飲食業は廃業が相次ぐなど大打撃となりました。
コロナ禍で急成長したのが宅配などのデリバリー業と無人販売業です。
需要が急増した要因としては、家で楽しむスタイルの浸透と人との接触を避けなければいけないためです。
自宅で食事を楽しむために、無人販売などで商品を購入しますが、前述したように冷凍技術が発達したために家でもお店と変わらないクオリティの商品が食べられます。
2019年から2022年のコロナウイルスの流行が皮肉にも需要が急増した要因のひとつです。
(3)治安が良い日本ならではのビジネス
無人販売ビジネスは、日本ならではのビジネスといえます。
もともと日本では飲料の自動販売機が街中のいたるところで設置されており、のどが渇いてもすぐに飲料が購入できる非常に便利な状況です。
全世界を見てみると、日本ほど自動販売機が設置されている国などほとんど見かけられません。
諸外国と日本では治安面に大きな違いがあり、諸外国で自動販売機などを設置していると破壊行為など、防犯面が大きな不安となってしまいます。
治安が良く、穏やかな国民性である日本だからこそ自動販売機が数多く設置されており、無人販売ビジネスにつながっているといえるでしょう。
(4)キャッシュレスも追い風要因となっている
キャッシュレスの普及も無人販売が増えている要因のひとつとして挙げられます。
日本は治安が良いから無人販売が普及していると前述しました。
それでも、商品が購入されると現金が無人の場所に積み上がりますので、防犯面の注意が必要です。
しかし、近年ではバーコード決済やプリペイド決済、カード決済などの利用が急速に増えています。
そのため、現金の取り扱いが非常に少なくなっていますので、防犯のリスクが以前より大幅に減少しているといえるでしょう。
現金を管理するための労力も大幅に省かれますので、無人販売サービスに対してプラス要因となっています。
スイーツ無人販売のメリット
ここからはスイーツ無人販売のメリットについて解説します。
(1)運用や開業コストが抑えられる
開業コストが大幅に抑えられます。
もともとある商品を販売機に設置すればいいので、お店の中に調理器具などを設置する必要がありません。
当初無人販売用設備の設置にコストがかかりますが、このコストもリースなどを利用することにより最小限に抑えられます。
また何よりかからないコストが人件費です。
商品の補充に要する人件費が必要な程度ですので、接客要員やレジ要員を配置する必要がありません。
基本的に人件費が必要になるのは、商品の補充がメインになり売り上げの集金が少し必要になる程度です。
自らが補充や集金業務を行えば人件費ゼロですので、人件費のコストがまったくかからない点が大きなメリットといえるでしょう。
(2)コミュニケーションが苦手でも問題なし
独立開業したくてもコミュニケーションが苦手で独立できないと感じている方も多いのではないでしょうか。
独立にあたって、ほとんどの業種では、開業当初から多くの人とコミュニケーションをとる必要がありますし、開業にあたっても業種によってはお客様の応対などが必要です。
しかし、無人販売ビジネスであれば基本的に人とのコミュニケーションは最小限で済みます。
対人スキルの必要性がないビジネスはそう多くはありません。
その中でも無人販売だと、対人スキルの必要性はほとんど必要がないので、どちらかといえば珍しいビジネススタイルといえるでしょう。
コミュニケーションが苦手といった方には最適のビジネスモデルです。
(3)労力があまりかからない
無人販売ビジネスにおいて人がしなければいけない業務としては、商品の補充と集金業務です。
開業準備においても販売機の設置などと非常にシンプルなオペレーションとなっています。
先ほど、開業と運用に関するコストが抑えられる点をメリットとして挙げましたが、労力があまりかからない点も大きなメリットです。
例えば、フランチャイズに加盟した場合、商品の補充や集金などのサポートも全て本部が手配するサポートもありますので、ほとんど自分ですることもありません。
そのため兼業や副業も可能となり、さまざまな選択肢を持つビジネスといえるでしょう。
(4)SNS映えするスイーツなら大きな売り上げになることも
基本的に、無人販売ビジネスは商圏が決まっていますので、いきなり急激な売り上げ増加というのは考えにくく、固定客が定期的に購入するケースが多いといえます。
つまり浮き沈みの差があまりない安定収入型のビジネススタイルです。
しかし、スイーツの場合は大爆発する可能性を秘めています。
近年SNSを利用する人が急激に増加しており、SNS映えする商品だとあっという間に広まります。
きれいでおいしいスイーツが無人販売にあり、SNS映えすることがわかるといきなり爆発的な売り上げになるケースも考えられるでしょう。
スイーツ無人販売のデメリット
スイーツの無人販売はメリットだけではありません。
ここからは、スイーツ無人販売のデメリットについて詳しく解説します。
(1)立地が大きく影響する
無人販売ビジネスを成功させるかどうかのポイントとして立地面が挙げられます。
有人のビジネスだと、商品のクオリティだけではなくお店の雰囲気や経営者の人柄などが影響するケースがありますが、無人販売は商品の魅力で勝負しなければいけません。
目立たない場所で無人販売ビジネスを行った場合、商品に気づかれないまま初期投資分も回収できない可能性も考えられます。
また、商品の購入にあたってお客様は車で来店される可能性も想定されます。
しかし、駐車場がない立地に無人販売所を構えてしまうと、駐車場での来店客が確保できないかもしれません。
立地の悪さによって、売上が伸びない可能性がある点はデメリットのひとつです。
(2)防犯面の心配
無人販売でどうしても注意しなければいけないのが防犯面です。
近年では防犯カメラが発達していますので、盗難などに合っても比較的見つけやすくはなっています。
しかし強盗被害などに遭ってしまうと、設備が破壊される可能性があり、修理代などが必要です。
設備の交換ともなると、機器の入れ替えが必要になりますので、数日間お店を休まなければいけません。
また強盗などに入られてしまうとお客様も寄り付きにくくなってしまい、売上面でもマイナスになってしまう可能性も考えられます。
人を要しないビジネスですのでどうしても防犯面のケアが必要になってしまう点が大きなデメリットといえるでしょう。
スイーツ無人販売にはフランチャイズがオススメ
フランチャイズとは、無人販売で成功しているフランチャイズ本部の商号や商品、経営ノウハウがそのまま利用できるビジネスモデルです。
スイーツの無人販売は、フランチャイズに加盟してスタートするのがオススメといえます。
ここからは、フランチャイズがオススメの理由について詳しく解説しましょう。
(1)安定した仕入れができる
商品を安定して仕入れられる点が挙げられます。
独立開業によるスタートだと商品を自分で開発、製造しなければいけません。
飽きさせないように定期的な商品開発も必要になるでしょう。
フランチャイズに加盟して開業すると、商品を本部に注文するだけで市場調査されたスイーツが提供できます。
欠品の心配がほとんどない点がフランチャイズに加盟をオススメする理由のひとつです。
(2)保守点検や在庫管理も全て引き受けられる
スイーツ無人販売を独立開業でスタートさせた場合、機器の保守点検などもすべて自分で業者を探し、契約しなければいけません。
良い業者が見つからなかったといって点検業務を怠ってしまうと、設備が故障しやすくなってしまいます。
最悪の場合、冷蔵されている商品が全部廃棄処分となり大きな損失を負ってしまうかもしれません。
フランチャイズに加盟して開業すると、設備などの手配もすべて本部が契約している業者が対応してくれます。
保守点検も本部が契約している業者が利用できますので、自分で探す必要がありません。
これもフランチャイズがオススメできる理由として挙げられるでしょう。
(3)知名度が最初からある商品で経営ができる
独立開業の場合、商品が知られていないため、浸透するまでに一定の時間を要してしまいます。
安定した売り上げを確保するために一定の期間が必要になりますが、もしかするとずっと売れないままになる可能性も考えられるでしょう。
フランチャイズに加盟した場合は、本部の商品が利用可能です。
つまり、すでに市場調査されたいくつも売れた実績のある商品などが販売できます。
開業当初から一定の売上が期待でき、早期の黒字経営にも期待できるでしょう。
フランチャイズをオススメする中でも、大きな割合を占める理由です。
(4)新メニューの開発の本部がすべて引き受ける
いつも同じ商品が販売されているとなるとお客様も少し飽きを感じてしまうかもしれません。
そうなると商品開発が必要になりますが、今までの商品を一つ減らして新たな商品を販売しますので売り上げに大きく影響する可能性も考えられます。
また、商品開発には日数も労力も必要になりますので、独立開業の場合は少し負担感を感じてしまうことも考えられるでしょう。
フランチャイズに加盟していると、新メニューの開発もすべて本部が引き受けます。
加盟店は商品を開発する必要がありませんので、パティシエ経験がなくても開業が可能です。
フランチャイズでスイーツ無人販売を開業する場合の収益やコスト
実際にフランチャイズに加盟してスイーツ無人販売を開業した場合どの程度の収益が期待できるのでしょうか。
またフランチャイズに加盟する場合必要になるのが加盟金やロイヤリティです。
ここからは、フランチャイズに加盟してスイーツ無人販売を開業した場合の収支モデルなどについて解説します。
(1)スイーツ無人販売機の収支モデル
スイーツ無人販売所のフランチャイズ本部が掲載している収支モデルによると、月額200万円を売上げた場合の営業利益が33万円程度となっています。
利益率は16.5%程度ですので、飲食販売の中では比較的高利益のビジネスです。
無人販売の規模や店舗の広さ、人の出入りなどによっても大きく異なりますので、一概にはいえませんが、ビジネス自体は安定し利益も高いといえるでしょう。
(2)スイーツ無人販売機の加盟金やロイヤリティ
フランチャイズに加盟する場合最初に加盟金が必要になる点と、経営ノウハウや屋号を利用する代わりに売り上げの数%をロイヤリティとして支払うのが一般的です。
加盟金やロイヤリティはフランチャイズ本部によって異なります。
いくつかのスイーツ無人販売におけるフランチャイズ加盟店の募集要項を見ていると解明金は150万円から200万円、ロイヤリティは売り上げの5%~7%程度となっています。
本部によってこれらのコストは異なりますので、加盟金やロイヤリティの目線から本部を比較してもいいでしょう。
まとめ
スイーツの無人販売は今後の成長にも期待できるビジネスモデルです。
今後様々な商品が提供される期待もありまし、ライフスタイルが家重視に変わっている昨今では安定した収益も期待できるでしょう。
またフランチャイズに加盟することにより、未経験者でもパティシエでなくても開業が可能です。
まだまだブルーオーシャンの市場ですので、この記事を参考に開業を検討してはいかがでしょうか。