フランチャイズビジネスの仕組みを解説

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フランチャイズ 仕組み

軌道に乗ってきた事業のさらなる規模の拡大のため、手段の一つとして検討できるのが「フランチャイズビジネス化」です。

ただ、フランチャイズオーナーを募集して出店することには、単なる店舗の増加とは異なる仕組みづくりが必要です。

この記事では、ビジネスのフランチャイズ化と、そのための具体的な方法を紹介します。

そもそもフランチャイズビジネスとは

フランチャイズビジネスとは、個人事業主であるフランチャイズオーナーがブランドと提携し、ブランドの店舗の一つとして店を運営するビジネスモデルです。

ブランド本部はオーナーに対してブランドの使用とノウハウや商品を提供し、見返りとしてロイヤリティを始めとする各種費用を受け取ります。

事業のフランチャイズ化のための仕組みを作るには、大きく分けて以下の4種類の準備が必要です。

  • 加盟希望者から見て魅力的なビジネスか再確認する
  • ブランド本部が利益を出す方法を考える
  • 加盟希望者募集の仕組みを構築する
  • 加盟者への支援・研修の体制を作る

それぞれどのように進めればよいのか、次章から詳細を解説します。

加盟者にとって魅力的なビジネスか再確認する

まずは、自社の運営する事業が、フランチャイズの加盟希望者にとって魅力のあるものなのかを再確認し、メリットを整理していきます。

(1)継続的に収益が得られるビジネスモデルか

フランチャイズへの加盟を検討する個人事業主が最も重視するポイントの一つが、収益の得られるビジネスかどうかです。

過去の店舗での売り上げはどのように増加しているのか、利益はどの程度期待できるのかを洗い出してみましょう。

また、そのビジネスがフランチャイズ店舗でも再現できるかどうかも重要です。

(2)数10年単位で継続できる見込みはあるか

10年単位の長期で継続が可能かどうかも重要です。

フランチャイズオーナーのなかには、店舗や運営資金の確保のために借り入れをおこなう人もいるため、数年で傾く事業には参加してくれません。

将来的に需要が伸びる事業であること、時代の変化や経済情勢の動きを読み取り、確かな裏付けを伴っている点が重視されます。

(3)取り扱う商品の他社に対する優位性

もし同業他社が似たような商品やサービスで事業を行っていれば、他社へとの差異も必要です。

例えば競合が類似品を取り扱っている場合でも「商品独自の強みがある」「価格を抑えて大量生産できる」などの優位性があれば、参加を検討している事業主から選ばれやすくなります。

商品のブランド力やオリジナリティは、店舗を運営するうえでも大きな武器となるため、フランチャイズオーナーを募集する前にピックアップしておきましょう。

(4)金融機関からの評価を得ているか

フランチャイズオーナーとして開業すると、状況に応じて融資を受ける必要が出てきます。

融資を受ける場合も、ブランドの金融機関からの信頼が厚く、資金調達がしやすいと説明できると加盟者を募りやすくなります。

ブランド本部が利益を出す方法を考える

フランチャイズビジネス化するのであれば、運営元がいかに利益を出すかも重要となります。

フランチャイズ運営元の一般的な収入源を3点確認してみましょう。

(1)加盟金や研修費の徴収

フランチャイズオーナーがブランドに加盟する際に、ブランドが徴収するのが加盟金です。

加盟金の額はブランドに応じてさまざまで、0円から300万円程度までと差があり、業種や店舗の規模などによって変化します

一方の研修費は、ブランド本部が店舗のオーナーに対して教育を施す場合に徴収する対価です。

通常業務の指導や、新しい機械の導入など、必要に応じて都度発生します。

ブランドによっては、開業前に実店舗で従業員として働くことで、初期の研修費は0円とするところも存在します。

(2)ロイヤリティや手数料の徴収

ブランド本部の加盟店からの主な収入となるのが、毎月のロイヤリティ・手数料です。

ロイヤリティや手数料の方法は大きく以下の3種類が存在します。

売上歩合方式 売上に対するパーセンテージで金額を決定する。
定額方式 毎月定額の費用を支払う。
粗利分配方式 売上総利益に対して割合で支払いをおこなう。

売上や利益に対して割合でロイヤリティを徴収すると、店舗の業績が向上するとブランドの収入も増加します

その一方、店舗の売上が伸び悩んでいる場合はブランドの収入は少額にとどまります。

一方、定額制の場合は店舗の売り上げが少ない場合でもブランドは最低額の収入を確保できます。

しかし売上が伸びている場合もブランドの収入は増加しない点がネックです。

どちらにもメリット・デメリットは存在するため、自社の状況やビジネスに合った方式を選択するようにしましょう

(3)原材料費や紹介料を受け取る

原材料費および紹介料の徴収も、フランチャイズブランド本部が利益を得る方法の一つです。

原材料費とは、店舗で必要な商品や材料を本部から仕入れる場合に発生する費用です。

一方の紹介料は、取引先業者や設備のメンテナンス業者などを本部が紹介する際に受け取るマージンを指します。

原材料費や紹介料の徴収可否は業種や店舗の有無によって異なります。

費用が増大すると店舗の運営に支障をきたす場合があるため、金額の設定は慎重におこないましょう

加盟希望者募集の仕組みを構築

店舗の規模拡大のためには、加入希望者を募る必要があります。

そのため、募集に関しても仕組みづくりや宣伝活動が必要です。

フランチャイズビジネスで一般的に利用される募集媒体を4種見てみましょう。

(1)自社のWebサイトで募集をおこなう

自社のWebサイトに、フランチャイズオーナー募集のページを作成することができます。

募集に自社サイトを利用する場合、ただページを作成してもオーナー募集はスムーズに進みません。

より多くの開業希望者の目に留まるよう、SEO(検索結果の上位に表示させるための施策)が必要な場合もあります

そのほかにも、検索サイトに募集広告を掲載するなど、検索経由での募集方法は複数存在します。

(2)ラジオ・テレビでCMを放送する

制作費と放映料金を用意できるのであれば、ラジオやテレビのCMを放送するのも選択肢の一つとなります。

料金は放送局や時間帯、番組の視聴率によって異なりますが、東京キー局の場合15秒で40万円から80万円程度が相場です。

(3)フリーペーパーに広告を掲載する

スーパーやショッピングモールで配布されるフリーペーパーへの広告掲載も検討できます。

費用は広告サイズによって数万円から数十万円まで変化します。

(4)メールマガジンやLINE@で募集をおこなう

ラジオや・テレビのCM、・フリーペーパーへの掲載は費用が高く作成や打ち合わせなどにで時間を必要とします。

手間や費用を捻出できない場合、メールマガジンやLINE@の利用も検討してみてください。

インターネットツールを使い慣れている人材が必要ですが、費用が安くて済むというメリットがあります。

加盟者への支援・研修の体制を作る

フランチャイズビジネスは、店舗を開業すればそれで終わりではありません。

開業後の店舗の運営が円滑に進むようサポートするのもブランド本部の仕事です。

本部側で用意が必要な支援・サポートをまとめました。

(1)業務内容の指導・教育をおこなう

フランチャイズオーナーとして開業する場合、該当業務の未経験者が加盟することが多いです。

事前に実店舗で従業員として働くのであれば別ですが、基本的にはブランド側で該当店舗運営に必要な業務を指導する体制の用意が必要です。

指導のための設備や・スタッフを確保しなければならないこともあるため、フランチャイズ化を始める前に準備しておきましょう。

(2)社会人研修の実施

社会人未経験者が多く加盟する場合、社会人研修の実施が必要なこともあります。

ただ、社会人としてのマナーは本来オーナーが自分で身に着けるべきものですので、必ずしもブランド本部で実施しなければならないわけではありません。

コストや時間の面で実施が難しい場合、必要に応じて外部のセミナーなども利用するのがおすすめです。

(3)業務開始までの支援をおこなう

個人事業主として初めて開業する方には、業務開始までの準備にも支援が必要な場合があります。

店舗用地や不動産の確保、設備や什器物品の準備支援なども、状況に応じて導入するようにしましょう。

(4)業務開始後の研修開業後のサポート・トラブルの対応

フランチャイズオーナーとして無事に開業した後も、トラブルの発生や新しい業務システム、制度の導入など、ブランド本部のサポートが必要な面は多いです。

状況に応じて研修会や説明会の開催、店舗に担当者が赴いてのトラブル対応などを実施できる体制を整えておきましょう

(5)フランチャイズ店舗担当者の決定・教育

フランチャイズ化にあたり、店舗をサポートするための本部側の従業員を教育しましょう。

店舗では対応しきれないトラブルに見舞われる、新しい制度やシステムが現場でうまく稼働しないなど、問題が発生した際に店舗オーナーを助けられるスタッフが必要です。

(6)弁護士・税理士など専門家との連携

各オーナーが店舗を運営するにあたり、弁護士や税理士など専門家の助けが必要なこともあります

このような場合に備え、フランチャイズビジネスに慣れている専門家と連携できると安心です。

たとえば、店舗運営上遭遇した法律トラブルや税務処理などは、オーナー一人では対応できないこともあります。

トラブルに備えスムーズに運営するためにも、万が一の場合に動いてくれる専門家とあらかじめ提携しておくことをおすすめします。

まとめ

ビジネスのフランチャイズ化は、一朝一夕に実行できるものではなく、事前に準備が必要となります。

具体的には、今回解説した以下の4点の用意をします。

  • 加盟希望者から見て魅力的なビジネスか再確認する
  • ブランド本部が利益を出す方法を考える
  • 加盟希望者募集の仕組みを構築する
  • 加盟者への支援・研修の体制を作る

実際にフランチャイズ化に取り組むとなると、準備に年単位の時間がかかることも珍しくありません。

まずは必要な作業と人員、コストの見積もりから始め、少しずつ準備を進めることをおすすめします。


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