フランチャイズで餃子の無人販売を開業するメリットとデメリット
近年、無人販売ビジネスの需要が増えており、特に大きく増加する動きを見せているのが餃子の無人販売です。
この記事では餃子の無人販売が増えている理由や、フランチャイズで開業するメリットなどについて詳しく解説します。
目次
なぜ餃子の無人販売が増えている?
ここ数年で、餃子の無人販売が急速に増加しており、街中でも餃子の無人販売所を目にする機会が増えています。
いくつかの理由が挙げられますので、ここからは、餃子の無人販売が増えている理由について解説します。
(1)新型コロナの影響で生活様式が大幅に変化した
急激に上昇した要因として考えられるのが新型コロナウイルスの影響です。
2019年から2023年初頭まで猛威をふるった新型コロナウイルスの影響により外食の機会が大幅に減少しました。
生活様式が一変し、家での生活を快適にする様式へとライフスタイルの変化をもたらしたといえるでしょう。
そこで急激に需要を伸ばしたのが、宅配などのデリバリー業と無人販売です。
美味しい食べ物を家で楽しむ層が増えたため、これらの業種の需要が増え大きく成長しました。
無人販売の商品は、冷凍技術が急速に発達したので、家に帰って温めるだけでお店と同じクオリティの食事が楽しめます。
逆にコロナの影響がなければここまで急激な需要は伸びなかったかもしれません。
(2)人との接触を避ける動きが顕著
これも新型コロナウイルスの影響が非常に大きかったのですが、密な環境を避けるために人と人との接触が大幅に排除されました。
今後もウイルスの脅威を恐れ、人と人との接触は避けられる動きに大きな変化はないと想定されます。
アフターコロナのライフスタイルで外食する機会が大幅に減ると、テイクアウトやデリバリーなどにより家で楽しむ文化がこれまで以上に高まるかもしれません。
つまり、今後も無人販売の需要は増えていき、代表的なメニューともいえる餃子は、これまで以上に人々に親しまれる食事となるでしょう。
(3)人件費が高騰している
店舗経営にあたり、ランニングコストがかかりますが大きな割合を占めるのが人件費です。
その人件費が高騰しています。
労働人口の減少や最低賃金が引き上げられたことによる影響が非常に大きいのですが、給与を上げなければ人材が集まらないので、店舗経営には大きなデメリットです。
そのため、人件費がなるべくかからないビジネスに取り組む動きが増え、無人販売などはその代表的なビジネススタイルといえるでしょう。
今後も少子高齢化による人口減少は続きます。
しかも労働人口の減少比率が非常に高いので、慢性的な人材不足が続く可能性が考えられます。
続々と無人販売ビジネスが増えるかもしれません。
餃子の無人販売をフランチャイズで開業するメリット
餃子の無人販売をフランチャイズに加盟して開業する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、無人販売をフランチャイズで開業するメリットについて解説します。
(1)ブランドが利用できるので安定経営が可能
フランチャイズビジネスとは、その分野で成功した企業が成功したノウハウや、サービス、ノウハウをパッケージ化して、加盟店を募集するビジネススタイルです。
加盟店は屋号やサービスを使用できる代わりに、毎月のロイヤリティを支払わなければいけません。
独立開業と比較するとすでに知られているブランドを利用できますので、開業時から一定の集客が見込めます。
全国に名前が知れ渡っているくらいのブランドになると開業当初から黒字経営も夢ではありません。
開業当初に苦労する集客が、フランチャイズだとすでにできている点がメリットのひとつです。
(2)調理する必要がない
独立開業する場合、食材の仕入れから商品の製造が必要になります。
つまり餃子を事前につくらなければいけません。
独立開業して餃子の無人販売をスタートする場合は、料理人など調理経験者か料理人を雇う必要があります。
コストもかかるし、お客様に好まれるかどうかもわかりません。
フランチャイズに加盟して餃子の無人販売を開業する場合、調理する必要がなく、本部から仕入れた人気のある餃子を販売するだけです。
調理する必要がありませんので未経験者でも開業が可能なビジネスです。
自分たちで準備する場合でも、すべての食材を本部が一括で取り扱っているケースも多いのでわざわざ個別に契約する必要がありません。
これも大きなメリットといえるでしょう。
(3)小スペースから開業ができる
無人販売で、冷蔵庫などに商品があるものを購入して家で楽しむスタイルですので、その場所で食事を楽しむわけではありません。
さらにフランチャイズに加盟して餃子の無人販売を始めると商品の餃子は本部から手配されますので、調理するスペースも必要ないでしょう。
つまり餃子の無人販売を開業するにおいて広いスペースは必要ではなく、むしろ狭いスペースを十分に活用したビジネスが可能です。
小スペースで開業できると構えている店舗の家賃などが安く抑えられますので、高利益率につながるといえるでしょう。
小スペースでも開業できる点が大きなメリットといえるでしょう。
餃子の無人販売をフランチャイズで開業するデメリット
餃子の無人販売をフランチャイズで開業するメリットについて解説しました。
しかしデメリットもありますので、ここからはフランチャイズに加盟して餃子の無人販売を開業するデメリットについて解説します。
(1)加盟金やロイヤリティがかかる
フランチャイズ本部の屋号やメニュー、ノウハウなどが利用できますので、早期の黒字化も期待できるスタイルですが、独立開業よりも費用がかかります。
まずかかる費用が加盟金です。
加盟金とはフランチャイズに加盟する際、本部に支払う入会金のような位置づけです。
加盟金の額はフランチャイズ本部が設定しますので、本部によってそれぞれ異なります。
業種によっては100万円単位の加盟金が必要になります。
もうひとつのコストとしてロイヤリティを忘れてはいけません。
前述したようにフランチャイズに加盟すると本部の屋号やメニュー、経営ノウハウを使って経営ができます。
しかし使用料として毎月本部に対してロイヤリティを支払わなければいけません。
ロイヤリティは売上の数%の場合もあれば、定額の場合もあります。
フランチャイズに加盟している以上払い続けるコストですのでなるべく安いロイヤリティの本部選びが重要なポイントです。
(2)独自の営業ができない
フランチャイズに加盟して開業すると、オリジナリティが出せない点もデメリットとして挙げられます。
先ほどから屋号やメニューの使用などフランチャイズの特徴を述べていますが、裏を返すと、フランチャイズ本部のやり方以外の経営ができないことになります。
例えば、餃子の無人販売だと他の中華をセットで販売するといった本部がやっていないことは基本的にやってはいけません。
もしフランチャイズに加盟しながら、本部がやっていないことをやってしまうと、フランチャイズ契約の破棄だけではなく、損害賠償される可能性もあります。
料理人経験があり、自分がつくったメニューなどを提供できませんので、オリジナルなメニューで勝負したい人などは向いていないといえるでしょう。
(3)最初に設備の設置費などがかかる
フランチャイズに限ったことではありませんが、開業時にコストがかかってしまいます。
餃子の無人販売を開業するにあたっては、他の業種と比較するとそこまで高額ではないかもしれません。
しかし、冷蔵設備や券売機、防犯カメラなどの設置費が必要です。
開業する店舗の取得費も合わせると。500万円〜1,000万円程度の費用がかかるケースが一般的といえるでしょう。
構える店舗の広さやエリアによっても、設置費用は異なります。
開業前に設備の設置費用についてしっかりと計算しておく必要があり、自己資金で足りない場合は、融資の利用やリースなどの活用を検討しておく必要があるでしょう。
フランチャイズに加盟した場合の本部の選び方
冷凍餃子の無人販売を開業するにあたり、成功するポイントのひとつとして挙げられるのが本部の選び方です。
ここからは、フランチャイズに加盟する場合の本部選びについて解説します。
(1)ブランド力で選ぶ
ブランド力で比較しましょう。
フランチャイズの強みは、既に知られている商品をそのまま利用できることです。
本部のことが知られていればいるほど、そのような本部に加盟すると早い集客が見込めます。
逆に本部の商品が知られていないと、なかなか売れにくいのでせっかくフランチャイズに加盟してロイヤリティを払ってもあまり意味がありません。
加盟しようとしている本部がどの程度知名度があり、ブランドが浸透しているかによって比較するといいでしょう。
(2)販売方式などで選ぶ
販売方式での選択も効果的です。
今回は餃子の無人販売にスポットをあてていますが、無人販売だけではなく、キッチンカータイプや、宅配タイプなどさまざまな売り方が考えられます。
販売方法が多ければ多いほど、その商品は多くの人の目に留まります。
つまり自分の店舗は無人販売スタイルを取っていたとしても他の販売が多様だとそれだけ商品が有名になりますので、自分の店にも大きなメリットです。
販売方法が多様な本部がオススメです。
(3)加盟金やロイヤリティで選ぶ
加盟金やロイヤリティなどのコスト面からも本部選びができるでしょう。
先ほどフランチャイズに加盟するデメリットについて加盟金やロイヤリティがかかることを解説しました。
特にロイヤリティは毎月支払わなければいけませんので、長い契約になればなるほど支払う総額が増えることになります。
ロイヤリティが数%違うだけで、年間の支払額は大きく異なります。
コストが安ければ安いほど損益分岐点は低くなりますので経営に有利です。
これも効果的な比較となるでしょう。
(4)サポート内容で選ぶ
フランチャイズに加盟するとさまざまなサポートが受けられますが、サポート内容は本部によって異なります。
サポート内容とロイヤリティなどのコストパフォーマンスが非常に重要です。
なるべくロイヤリティが安く、サポート内容が良い本部選びが求められます。
サポート内容をしっかりと比較した上での本部選びも餃子の無人販売を成功させるポイントです。
フランチャイズで餃子の無人販売を開業する流れ
ここからはフランチャイズで餃子の無人販売を開業する流れについて解説します。
(1)本部への問い合わせ
本部への問い合わせにより、サービス内容などを把握しましょう。
このときは1社だけではなく2社から3社程度問い合わせし、加盟内容についていくつか質問しながら対応力なども比較するといいでしょう。
(2)面談やヒアリング
条件や自己資金の額出店したい立地などについてのヒアリングがあります。
ここで話を詰めながら、加盟する本部を絞り込みましょう。
また、本部側の審査などもありますので契約できるかどうかが判断がなされます。
(3)店舗の提案
所有する店舗の広さや取得予定の店舗に対して、店舗設計などが提案されます。
店舗提案により、ある程度開業に必要な資金などが明確になります。
資金調達の方法などを決めなければいけません。
(4)フランチャイズ契約
店舗設計まで決まった後にフランチャイズ契約となります。
この時点で加盟金や保証金などが必要になりますのである程度の資金は準備しておきましょう。
(5)開業
早ければ問い合わせの時点から1ヶ月程度での開業が可能です。
本部と連携しながら、早めの黒字化を目指しましょう。
まとめ
需要が急速に伸びている無人販売の中でも餃子は代表的な食材です。
新しいライフスタイルの構築や、コロナの影響などが大きな要因といえるでしょう。
今後の成長も見込めるビジネスといえます。
フランチャイズに加盟しての開業となると、本部の選択が成功へのポイントです。
この記事では、本部の選び方なども記載していますので是非参考にしてはいかがでしょうか。