フランチャイズの遺体の修復業の開業手順・難点や失敗を避けるコツも解説

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フランチャイズ 遺体の修復

人は亡くなった時に、皆が皆安らかで体がきれいな状態とは限りません。

事故死などのケースでは、顔だけでなく体もひどい状態の時もあります。

このような状態の遺体は、素人の手では修復できにくいです。

そしてこの社会的課題がある中で、遺体の修復業には需要があり、注目されてきてもいます

また遺体修復業を目指したい個人や、副業としても考える人や会社も増えてきています。

一方で遺体修復業は、高度な修復テクニックも必要とされるなど、容易ではない業種です。

ですがフランチャイズ加盟の方法によって、施術方法含めノウハウを学べるなど、施術できるようになりやすい方法もあります。

今回はフランチャイズと遺体の修復について、遺体の修復の業務内容や、フランチャイズで開業するメリットなどに触れながら解説します。

フランチャイズの遺体の修復業の年収

フランチャイズの遺体の修復業について、一般的に年収400~500万円程度ともいわれます。

そして大きな葬儀会社を顧客にできるなどして、定期的に業務を取れるようになると、600万円以上を目指すことも可能です。

また副業として参入し、20件程度をこなし、80万円程度の収益が残った例もあります。

高収入を目指すためには、以下のような点を心がけるとよいでしょう。

  • 施術可能な場所があるエリアで、開業する
  • 施術しやすい案件をこなし、なるべく自力でこなせるようになる
  • 難しい施術では、施術に同行してくれる本部を選択する
  • 施術技術を上げる
  • 自分自身でも営業できるように、営業の訓練をする
  • 感染症対策や、薬剤対策をする
  • 見積を正確にして、見積と実際の請求金額のミスマッチを防ぐ など

初期費用とロイヤリティなどの費用

(1)初期費用

初期費用として標準的に、200万円程度要する傾向にあります

そして安いケースでは、70万円程度の時もあります。

【初期費用内訳】

  • 加盟費
  • 研修費
  • 初期道具費
  • 初期商材費 など

(2)ロイヤリティ

月額定額制:2~5万円程度となっています。

遺体の修復の業務内容

遺体の修復には、次のような業務内容があります。

(1)修復そのものの内容

修復作業そのもので、次のような内容があります。

  • 遺体の確認を行い、殺菌措置などを施す
  • 口が不自然に開いていれば、縫合などで口を閉じる
  • 血液の抽出と、防腐液注入
  • 不要な水分除去のため体をもみほぐし、体液を排出させる
  • 傷口を縫合する
  • 体全身を洗って髪もシャンプーし、乾かす
  • 故人が生前に好んで着ていた服や、家族の希望する服を着させる
  • 家族の希望や自然に感じられるような化粧をして、和やかで安らかな表情にする など

(2)遺体修復の定義と意味

①遺体修復の定義

「亡くなった人の顔を含め、姿を全体的に維持しておくための技術と措置」の定義があります。

②遺体修復の意味

人が亡くなったら、必ずしもすぐに通夜と告別式、そして火葬となるわけではありません

海外にいる家族が、帰国までに1週間か10日間ほどかかる時もあります。

今は火葬場の数が、要火葬数に追いつけていない課題もあります。

一方で火葬までの間に、腐食や腐敗などが進み、好ましくない状況での最期の儀式になる懸念があります。

そして長期療養後の時は、顔が痩せてみすぼらしい感じになり、体にはあちこちにチューブの跡が残っている時もあります。

また交通事故などで亡くなった時には、体が全体的に悲惨な状況の時もあります。

このようなケースで、遺体をきれいな状態にします。

最終的には家族や故人にとって、好ましい通夜や告別式になるようにと考えられています。

遺体の修復に求められるスキル

遺体の修復業では、次のようなスキルを求められます。

(1)施術技術

まず当然、施術技術が必要です。

殺菌処置や防腐液注入だけでなく、化粧や服を着せるなどの作業を、スムーズに丁寧にする技術が必要です。

(2)気遣いとコミュニケーション力

遺体修復業は、非常に厳かな場面で仕事をします。

よって、ただ機械的に仕事をこなす感じではなく、遺族の感情を察しながら動く気遣いが必要です。

そして遺族の望む故人の形を理解できる、コミュニケーション力も必要です。

(3)冷静な精神力

遺体修復業では、時には想像を絶するほどの状況の遺体に、直面することもあります。

このような状況でも死と冷静に向き合い、迅速に修復作業を進める精神力も必要です。

(4)向上心

遺体修復業では修復技術そのものはもちろん、いかに「良い最期だったね」と思って頂けるか、良い葬儀につなげる創造力も必要です。

よって例えば、故人に着せる服はどのような服が良いかなどを学ぶ心も必要です。

フランチャイズによる遺体の修復業の開業手順

(1)事業内容理解

まず本部に問い合わせて、資料入手や説明会出席をします。そして遺体の修復業務内容や、加盟手順などを理解します。

(2)詳細話し合い

業務開始希望時期や目指す収入などについて、話し合います。後々のトラブルやもめごとを防ぐためにも、細かくささいな点も確認及び理解しておくことが大切です。

(3)加盟段取

話し合いで本部加盟希望者ともに前向きなケースでは、加盟段取りを進めていきます。

(4)研修

3週間~3ヶ月程度の、遺体修復業研修をするところもあります。修復技術学習そのものはもちろん、接客対応方法も大切です。

(5)開業準備

遺体の修復業に必要な道具などを調達し、物理的開業準備をします。

(6)開業

(1)~(5)の段階を踏んで開業し、遺体の修復業務開始となります。

フランチャイズで遺体の修復業を開業するメリット

フランチャイズの遺体の修復業には、次のようなメリットがあります。

(1)最初から高度な技術は不要

遺体の修復技術はもちろん、運営方法についても、本部が独自ノウハウを教えるところもあります。

よって最初から高度な技術をもっている必要はなく、未経験者も参入可能な時もあります

(2)本部が施術同行

本部に質の高い研修があるとはいえ、まだ経験が浅いうちは、やはり難しい案件は1人では行けにくい心境もあります。

このようなケースで難しい案件では、本部が施術同行するところもあります。

よって少しずつ慣れていきたい人にとっても、参入しやすいです。

(3)葬儀業経験を活かせる

仮に葬儀業経験者で、遺体修復業務経験が幾分かあるとします。

このようなケースでは、今までの業務経験を活かして、遺体修復業務をスムーズに進めやすい可能性もあります。

(4)副業も可能

本業を別でもっている時には、副業での取り組みが可能なところもあります。

よって空いた時間を有効活用し、プラスアルファの収入も目指せます。

(5)粗利益率が高い

大量の販売商品在庫を抱える必要もなく、原料コストが大きくかかるわけでもありません。

よって粗利益率が高く、ビジネスとして魅力的です。

(6)1人開業と無店舗開業も可能

必ずしも最初から、従業員を雇ったり、店舗を構えたりする必要はありません

よって初期費用低減はもちろん、従業員段取や店舗段取に要する、手間や時間も省けます。

(7)定年後の収入

今日本では60歳や65歳を過ぎてからの、生活を懸念する傾向もあります。

年金制度があるといえども、支給額の減額など不安要素もあります。

ですがフランチャイズの遺体修復業では、年金プラスアルファの収入源にもなります。

(8)大きな競合が多くない

遺体の修復業については、現状製造業など他の産業と比較して、まだ大きな競合会社が多くは見受けられない傾向もあります。

よって、仕事を取れやすい可能性もあります。

(9)景気はあまり関係がない

人の死は、景気に関係なく起きます。

よって世の中の景気に多少の変動があっても、安定した需要があるともいえます。

フランチャイズで遺体の修復業を開業するデメリット

フランチャイズの遺体の修復業には、次のようなデメリットもあります。

(1)副業の際の研修参加

本部によっては、1~2か月の研修になる時もあります。

副業参入でも、この研修には参加の必要もあります。

よって研修参加時に、本業の方を何らかの形で調整する手間が生じる可能性もあります。

(2)本業の場所と施術場所の距離

遺体の修復業は、施術場所が限られています。

仮に、副業で参入するとします。

そして本業と遺体の修復施術場所の距離が離れていると、不便が生じる可能性もあります。

(3)自宅開業の際のプライバシー懸念

仮に自宅開業にすると、名刺などに自宅住所を記入する必要もあるでしょう。

もし顧客が名刺などを紛失すると、名前と自宅住所などの情報が、さまざまなところへ漏洩する懸念もあります

遺体の修復業の難点と失敗を避けるコツ

遺体の修復業には、次のような難点もあります。

(1)施術可能場所が多くない

遺体の修復には、衛生面が高度に管理されている場所が必要です。

この基準に合う場所は、全国レベルでみてもそう多くはありません。

なかでも日本遺体衛生保全協会に所属する場所は、全国で55か所の数値もあるほど限られています。

よって自分が遺体の修復業開業を目指すエリアで、遺体の修復をできる場所があるのか否か、本部とも話し合い確認は大切です。

今は都市部では遺体修復を行える、遺体ホテルといわれる安置施設もあります。

(2)感染症や薬剤対策

遺体の中には、何らかの菌がついていたり、感染症に感染したりしている遺体がある可能性もあります。

そして施術では、薬剤も使います。

修復者が薬剤に対してアレルギーをもっているなどの、懸念の可能性もあります。

よって修復者自身が、このような菌や感染症と薬剤に対する、防止措置も大切です。

(3)費用が高くなる可能性

修復内容によっては、費用が高くなる可能性もあります。

このようなケースで、顧客へ伝えた見積より実際の請求金額が高くなる事態は、避けたいです。

よって複雑なケースでは、本部とも相談した上で正確な見積を作ることが大切です。

(4)家族が一律で同意しない

時には遺体の修復に対して、家族が全員では同意しない可能性もあります。

このようなケースでは、どなたか家族1人や一部の人のみの同意によって、見切り発車施術をしないことはもちろん大切です。

自分の判断で施術すると、トラブルになる可能性もあります。

そして同意しない人を説得する方法を、本部に相談しながら考えることもポイントといえます。

(5)家族の意向をくみ取る

案件によっては、家族から「こうこういうように仕上げて欲しい」とリクエストがあるでしょう。

一方で的確に認識できていないと、家族の意図通りに仕上がっておらずクレームになる懸念もあります

よってパソコンでイメージイラストや画像を作るなど、ミスマッチを防ぐ措置が必要です。

遺体修復内容に関する旨を具体的に記した、依頼内容書類を準備しておくことも、有効な方法の1つもいえます。

(6)腕を痛めるなどの懸念

修復する遺体によっては背が高いなど、大柄な体型の可能性もあります。

重量が重いと、体を抱えるときに腰を痛めたり、腕などを痛めたりする可能性もあります。

よって動かすための補助道具を使ったり、動かしやすい方法を調べたりしておくなどの事前措置も大切です。

(7)営業方法

遺体の修復では葬儀社や海上保安庁などが、法人や組織としての顧客や営業先となります。

ビジネスとはいえ、人の死という厳かな出来事が関わるわけです。

よって営業活動などをする際には、ビジネス感覚を出し過ぎずに、節度と礼儀を考えた言動が大切です。

(8)資格取得

現状、遺体の修復業に必須の国家資格はありません

一方でエンバーマーの資格を国家資格にしようと、業界や団体が考えている動きもあります。

よって本部に、資格取得の必要性を相談することもおすすめといえます。

エンバーマー:遺体の修復はエンバーミングともいわれ、遺体の修復者はエンバーマーともいわれます。

まとめ

ここまで、フランチャイズと遺体の修復について考察してきました。

押さえておきたい点は、フランチャイズで開業するメリットや、遺体の修復業の難点と失敗を避けるコツです。

そして、遺体の修復に求められるスキルもポイントといえます。

遺体の修復業は、まだまだこなせる人が足りていません。

修復技術を磨き、顧客のニーズを短時間で的確に察知できるよう訓練し、自分にしかできない遺体の修復業を実現なさってください。


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