フランチャイズの最新動向は?業界の動向と注目のブランドを紹介

カテゴリー : FCコラム

2020年以降、コロナ禍で日本経済は大きな打撃を受けました。

これはフランチャイズも例外ではなく、撤退を余儀なくされた店舗も少なくありません。

一方、これまでにない新ビジネスを開発して生き残りを図る、コロナ禍を追い風にして業績を伸ばした店舗も存在します。

この記事では、フランチャイズの最新動向を紹介します。

投稿者・コラム執筆者

フランチャイズの最新動向

2020年の一年間は、業界によって売上が大きく異なる嵐の年となりました。

日本フランチャイズチェーン協会の報告書をもとに、業界の動向を見てみましょう。

参考:2020年度「JFAフランチャイズチェーン統計調査」報告

(1)コロナ禍でのフランチャイズチェーンの動向

2020年を総合して見ると、店舗数は前年比96.6%、売上高は95.4%と、いずれも2019年を下回っています。

2020年のGDPは、戦後最悪の前年比-4.6%を記録しており、新型コロナウィルスによる経済の悪化を直接的に受けた結果といえます。

(2)外食業は自粛要請により打撃

もっとも厳しい状況に置かれた業界の一つは飲食店です。

営業や酒類提供の自粛、時短営業の要請を受けた結果、業界全体で前年比-15.1%の下落となりました。

その中でもとくに大きなダメージを受けたのが居酒屋業界です。

業種全体の売上高は-40.9%を記録しており、多くの店舗が撤退や業種替えを余儀なくされました

(3)小売り関連は微減

一方、小売業全体で見るダメージは、売上にして-1.2%と、微減にとどまりました

人流抑制や在宅ワークの推進により、オフィス街や観光地の売上が下落しましたが、スーパーマーケットは巣ごもり需要や自炊の増加により売上が伸びており、+12.2%と好調でした。

また、医療関連の小売業は、マスクや消毒用品の需要に支えられ、売上高で+2.5%を記録しました。

 (4) コロナの影響をいかに追い風に変えるかが課題

2020年の動向を見る限り、コロナの影響が有利に働いた業種は売上を伸ばしており、逆は売上が減少していると、はっきりと明暗が分かれる結果となりました。

今後は、ウィズコロナの時代をいかに切り抜けるかが、フランチャイズビジネスで生き残るポイントの一つとなりそうです

コロナ禍でも拡大中!最新フランチャイズ6選

多くのフランチャイズブランドがコロナで打撃を受けるなか、逆風をものともせず事業を拡大しているブランドも存在します。

ここでは、コロナ禍でも売上を伸ばし、フランチャイズオーナーを募集している最新のフランチャイズブランドを6種紹介します。

  1. ミシュランガイド掲載の人気カレー店がFCに!「桃の実カレー」
  2. コロナ禍に強いテイクアウト業態 スキル不要の海鮮丼店「丼丸」
  3. 狭いスペースでスタートできるサイドビジネス「コーティング専門店Glation」
  4. 複数ブランドのバーチャルレストランで売り上げアップ!「株式会社MONSTERS」
  5. 耳から癒す新感覚のリラクゼーションサロン「日本イヤリスト協会」
  6. 千葉が拠点の介護・福祉タクシー「ハッピーハートグループ」

それぞれ詳細を見てみましょう。

(1)ミシュランガイド掲載の人気カレー店がFCに!「桃の実カレー」

カレー激戦区、東京神保町で大人気のインドカレー店「桃の実カレー」がフランチャイズオーナーの募集を開始しました。

桃の実カレーは、カレーの本場インドとフランスで修業を積んだシェフが運営するカレーの専門店です。

ミシュランガイド東京2021に掲載されており、メディア出演も多いことから抜群のブランド力を誇ります

本格インドカレーのブランドながら、フランチャイズオーナーに調理の技術は必要ありません。

名店の味を誰でも再現できるよう開発された商品を、フランチャイズ本部から購入できます。

開業後も手厚いサポートが魅力であり、集客や運営ノウハウの提供を受けることができます。

「飲食店を始めたいけれど料理には自信がない」「未経験で店舗の運営に自信がない」こういった方におすすめできます

ミシュランガイド東京2021掲載!カレーTOKYO百名店4年連続掲載!「桃の実カレー」

(2)コロナ禍に強いテイクアウト業態 スキル不要の海鮮丼店「丼丸」

テイクアウトを主体とした海鮮丼店で、業績を伸ばしている注目のフランチャイズブランドが「丼丸」です。

商品提供オペレーションは極限までシンプル化されており「盛るだけ」でお渡しできるようになっています。

調理スキルゼロからでも挑戦可能です

また、丼丸の特徴は「フランチャイズ本部による制約がほぼない」こと。

「500円未満での販売禁止」「電解水装置の設置」「店舗賠償保険への加入」の3つのルールだけを守れば、あとはすべてオーナーの裁量で店舗を運営できます。

本部へ毎月支払う金額も、のれん代3万円のみなので、低コストでの事業運営が可能となっています。

「フランチャイズで開業したいけれど自由に運営できないのは困る」と悩んでいる方には、とくにおすすめのブランドです。

開業1年以内に初期投資回収・複数出店が目指せます!「丼丸」

特集記事:価格革命を起こした海鮮丼のパイオニアはフランチャイズの常識も覆す!

(3)狭いスペースでスタートできるサイドビジネス「コーティング専門店Glation」

自宅のデスクで始められ、副業として注目を集めているフランチャイズブランドが、コーティング専門店Glationです。

スマホや腕時計など、顧客からさまざまなアイテムを預かり、「ブルーライトカット」「抗菌」「傷防止」などのコーティングを施す仕事です。

施工時間は10分と短く、副業や既存店のサイドビジネスとしての運営も可能です。

開業費用の目安は15万円から60万円ほどであり、資金のない人でも始めやすいのが特徴です。

高額なアクセサリーや靴など、高額品の取り扱いもありますが、加盟店の万が一の損失に対しては、本部が物損保険に加入しています。

また、顧客から預かったアイテムを壊してしまった場合なども、本部による修理対応が可能です。

「負担が少なくて収益性の高いビジネスを始めたい」「副業でフランチャイズを始めたい」という方にコーティング専門店はおすすめです

机1つ分のスペースではじめるサイドビジネス!!コーティング専門店Glation

(4)複数ブランドのバーチャルレストランで売り上げアップ!「株式会社MONSTERS」

複数の人気ブランドのバーチャルレストランとして、業績を伸ばしているのが「株式会社MONSTERS」です。

バーチャルレストランとは、デリバリー専門の飲食店で、複数のブランドを一つの店舗で取り扱う業種のこと。

株式会社MONSTERSのバーチャルレストラン事業では、70%超という驚異的なリピート率を誇り、デリバリー業界のなかで注目を集めています

デリバリーでは異例の30%超の利益率を誇っており、最短1か月で初期投資を回収できます。

開業資金は45万円と、飲食業のなかでは格安といえます。

ロイヤリティはブランド数によって月に3万~5万ほどかかります。

「予算が少ないけれど飲食業で開業したい」「効率を重視して利益を挙げたい」こういった方におすすめのフランチャイズブランドです。

最高月商382万円の実績!人気複数ブランドのバーチャルレストラン事業!

(5)耳から癒す新感覚のリラクゼーションサロン「日本イヤリスト協会」

新感覚のリラクゼーション「イヤリフレ」が話題となっているのが、日本イヤがあります。

一見難度が高そうに思えますが、技術面から集客・経営まで、ブランド本部から幅広いサポートを受けられるため、まったくの未経験でも問題ありません

ベッド1台で始められるため、狭小スペースでの開業や、既存サロンの一角での実施も可能です。

開業資金はおおむね70万円程度。

別途ライセンス費用が月々1万円発生します。

100万円以下の低予算でも開業できることから、初期費用をあまり用意できない方にもおすすめです。

「既存店舗の一角で新たにビジネスを始めたい」「競合のいない業種で稼ぎたい」こういった希望がある方はぜひチェックしてください

耳から癒す新感覚のリラクゼーション!未経験でもOK!法人なら助成金活用での導入も可能に!

(6)千葉が拠点の介護・福祉タクシー「ハッピーハートグループ」

身体の不自由な高齢者や障がい者向けの移動手段を提供しているのがハッピーハートグループです。

おもな業務は介護・福祉タクシーでの送迎で、病院や転院時の移動をサポートしています。

後期高齢者が増加している国内では、介護タクシーの需要が高まっています。

特に平日の午前中や昼頃には利用者からの依頼が殺到して、既存のタクシーだけでは対応できないことも。

少子高齢化の現代では新規参入も少なく、介護タクシーの提供により業界での優位性を得られます。

今後さらに需要が増加することも見込まれるため、安定した収入が期待できるビジネスです。

開業時には認可申請や車両登録などのサポートがあり、本部が開業希望者をバックアップしてくれるのが特徴です。

開業資金は100万円に加え、別途車両費や契約金などがかかります。

月のロイヤリティは、看板費用として8,000円発生します。

「人に喜ばれる仕事がしたい」「長く需要の見込める業界で安定した収入を得たい」こういった方におすすめのフランチャイズブランドです。

【首都圏限定募集】千葉を拠点に、首都圏で介護・福祉タクシー独立開業支援ビジネスを展開する「ハッピーハートグループ」

フランチャイズ店舗の開業で成功するコツ

フランチャイズオーナーとして継続的に利益を出すには、いくつか注意点が存在します。

(1)将来性のある分野を選ぶ

社会背景や流行を考慮し、将来的に長く続けられる分野の事業を選ぶことが大切です。

たとえば、現在であれば介護関連のビジネスは将来性が高く、フランチャイズでも多くの起業が参入してきています。

長期に渡って需要が衰えない業界であれば、長く安定した収入を得ることができます。

(2)コストは最低限に抑える

フランチャイズビジネスでいくら費用がかかるかはブランドによってさまざまですが、大切なのは可能な限りコストを少なくすることです。

支出を減らせれば、仮に赤字に転落した場合でも、倒産までのタイムリミットは長くなります。

必要な費用までカットしては事業の運営に差し障りますが、最適な形にコストを抑えることで、資金繰りがよりスムーズになります

(3)本部と良好な関係を築きサポートを活用する

フランチャイズオーナーにとって、ブランド本部はビジネスのパートナーです。

とくに、始めて開業する場合、本部の適切なサポートは欠かせません。

できるだけ良好な関係を築き、研修やノウハウの提供、運営サポートなどをフル活用しましょう

まとめ

コロナ禍で多くの飲食店が打撃を受けたように、フランチャイズ業界でも時流によって売上に影響が出ることは少なくありません。

大切なのは、時流に流されない大きな需要のある業界を選ぶこと、不利な状況でもあきらめずに打開策を模索することです。

昨今は、これまでに例を見ない最新のフランチャイズビジネスも多く登場しています

選択肢も増加していますので、比較しながら自分に合ったものを選んでみてください


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