開業前指導料とは何か?

カテゴリー : 独立開業コラム

開業前指導科

フランチャイズに加盟してお店を経営するには、本部からノウハウを学んでおくことが重要です。オーナーがお店の営業方法や経営を理解していなければ、店舗の売上を伸ばすのは難しいです。

加盟者が本部から経営方法やノウハウを学ぶには、対価として開業前指導料を支払うことが必要です。フランチャイズ本部へ支払う開業前指導料の意味と相場について解説します。

開業前指導料とは?

お店を経営するにはノウハウが必要であり、ノウハウを学ぶために加盟者は開業前指導料を支払います。指導料により本部からお店を経営する方法を学べて、問題なく事業を始められるようになるのです。

手数料を支払うのは気が引けますが、本部から指導を受けずに開業するのは難しいこと、商品を仕入れてお客様に販売するプロセスは簡単ではなく、指導なくして営業するのは不可能に近いです。

例えばコンビニチェーンに加盟してお店を営業する場合、商品を仕入れる方法が分からなければ売上が増えません。たとえ商品を仕入れることができても、販売促進できなければ赤字になりやすいです。

フランチャイズ契約によりお店を成長させるには、開業前に指導を受けてノウハウを理解することが重要、開業前指導料を支払うことで経営の失敗を防げるメリットがあります。

(1)開業前指導料の相場

フランチャイズでは開業前指導料を加盟金に含んでいるところが多く、加盟金の相場を知ることで指導料の相場を把握できます。業界ごとの加盟金における相場は次の通りです。

  • 学習塾や介護といったサービス業:100万円から200万円
  • 宅配弁当やテイクアウトといった移動型の飲食店:50万円から100万円
  • コンビニ:200万円から300万円

一部のフランチャイズでは加盟金とは別に、開業前指導料をオーナーから徴収しているところもあります。例えば以下のようなフランチャイズの場合、支払う指導料は次の通りです。

  • 地鶏を炭火で串焼きして提供する飲食店:40万円
  • 本格的な炭火串焼きを提供する飲食店:55万円
  • インターネットやコミックなどエンターテイメントを提供するカフェ:200万円

 

開業指導料がフランチャイズによって変動する理由は、業種によって指導する内容が変わるため、業界によって理解すべきノウハウは違い、店舗の有無や商品の提供方法などで指導量も違います。

無店舗で商品を宅配して販売するのと店舗で飲食を提供するのとでは、営業に必要な知識量は大きく異なるのです。開業した店舗がつまずかないよう、本部は指導料を徴収して加盟店に必要な指導を提供します。

(2)加盟金との違い

フランチャイズに加盟するためには、指導料だけでなく加盟金を本部に支払うことが必要です。加盟金は商標使用権や経営サポート、オーナーに対する支援の対価として徴収されます。

開業指導料はノウハウを学ぶのに必要な費用であるのに対し、加盟金は本部から全般的なサポートを受けるための費用です。本部のノウハウだけでなく、ブランドを使うためにも加盟金を支払う必要があります。

開業指導料に比べて加盟金の場合は0円になっている場合があるのも違いのポイント、仕入れ価格やロイヤリティを高額にすることで、初期費用である加盟金を安くする本部も一部あります。

開業後の指導も受けられる分、加盟金のほうが開業指導料よりも高額になる傾向があります。フランチャイズでは開業指導料を加盟金に含める本部も多いため、初期コストに注意しましょう。

(3)経営指導料との違い

開業前に指導を本部から受けるための費用が開業指導料であり、開業後の経営サポートを受けるための費用が経営指導料です。ロイヤリティに含まれている場合が多く、決められた日に毎月手数料を支払います。

スーパーバイザーや本部が店舗の経営をアドバイスするために、経営指導料は存在するのです。経営指導料を含むロイヤリティの徴収方法は以下の3つあり、フランチャイズ本部によって方式が決まっています。

  • 毎月決められた金額を本部に支払う「定額方式」
  • 毎月に発生する加盟店の売上から割合で支払う「売上歩合方式」
  • 毎月に発生する加盟店の売上総利益から割合で支払う「粗利分配方式」

初期費用として1回だけ支払う開業指導料に対して、経営指導料は毎月支払うのがポイント、指導する分野や支払う回数が異なるのが経営指導料と開業指導料の違いです。

(4)開業前研修費との違い

フランチャイズでは加盟店のオーナーに対して研修を実施するために、研修施設などの場所を活用する場合があります。開業前研修費はオーナーの研修のために必要な費用です。

研修施設での研修は数日間から2ヶ月ほどの期間であり、旅費交通費はオーナーが負担します。開業指導料と同じく加盟金に開業前研修費を含んでいるフランチャイズ本部が多いです。

開業指導料はノウハウや技術の指導全般に対する費用なのに対して、開業前研修費は研修に対する費用であるのが違うポイント、専門施設で研修が必要な場合は開業前研修費が徴収されます。

開業前の指導・研修内容とは?

「フランチャイズ加盟店を開業する前にどのような指導を受けるのか気になる」と思う人はいるはず。一般的には以下の4つの項目を開業前に本部から指導されます。

  • マニュアルによる情報の共有
  • 営業やシステムの研修
  • 実務研修

指導内容について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

(1)マニュアルによる情報の共有

業務内容やオープン方法、本部に対する報告事項などを記載してあるのがマニュアルです。加盟店のオーナーは開業前にマニュアルを確認しておくことで、開業後の業務をスムーズにこなせます。

マニュアルにより情報が共有されることで、本部が加盟者やスタッフに対して画一的に指導できるのが特徴です。お客様に対する対応レベルが同じになることで、顧客満足度を上げやすくなるメリットがあります。

お店のイメージを損なわないことで売上は上昇して、オーナーの店舗は成長していくのです。サービスの品質を守るマニュアルによって加盟者は事業を成功させやすくなります。

(2)営業やシステムの研修

フランチャイズ加盟店を成功させるにはマニュアルだけではなく、実際に指導を受けてノウハウを理解することが必要です。フランチャイズでは店舗の営業方法を開業前に本部から教わります。

例えばフランチャイズのとあるコインランドリーの場合、開業前に接客や清掃の方法を研修により共有。営業に必要な知識をあらかじめ理解しておくことで、開業した後のトラブルを防げます。

(3)実務研修

フランチャイズによっては店舗でオーナーが働いて、ノウハウを学ぶ実務研修が提供されています。実際に店舗で働くことでノウハウを効率的に理解できて、開業後の営業に役立つ技術が身につくはずです。

例えばとあるテイクアウト型飲食店の場合、研修専用店舗でマニュアルを理解しながらスキルを学びます。実務を経験することで、経営に必要なノウハウをスムーズに理解できるのです。

お客様に対してサービスを提供する経験を積むことで、開業した後に質の高いサービスを提供しやすくなります。サービスの品質を落としたくない加盟者は実務研修があるフランチャイズを選ぶことがオススメです。

必要な開業資金が少ないフランチャイズとは

「開業指導料といった開業資金を抑えて、安いコストで開業したい」と考える人もいるはず。手元の資金が少ない人にオススメのフランチャイズは次の4つです。

  • コンビニ
  • 宅配ドライバー
  • 学習塾
  • 各種サービス

それぞれのフランチャイズについて、詳しく紹介します。

(1)コンビニ

店舗が必要なコンビニでは通常、加盟者は数百万円の加盟金を支払うことが必要です。ですが本部が提示する条件を満たすことで加盟金が0円になり、コストを大幅に抑えられます。

例えば100円の価格帯で商品を販売する某コンビニの場合、契約社員として数カ月働くことで加盟金が0円になります。働いている間は月20万円以上の給料が支給されて、ノウハウを学びながらお金を貰えるのが特徴。

「資金がないけど将来的にはフランチャイズで開業したい」と考える人に、コンビニはオススメです。

(2)宅配ドライバー

車があればサービスを提供できて、加盟金を支払う必要がない業界が宅配ドライバーです。加盟者が車を所有していない場合はリースで借りることもでき、初期費用を安くできます。

加盟金は0円ですが、開業前に顧客対応や荷物の配送に関する研修を受けられるのがポイント、フランチャイズによっては新人保証もあるため、仕事に不安を感じる人でも安心です。

(3)学習塾

最近の学習塾ではインターネットを活用した授業により、費用を抑えて開業できるところがあります。加盟金やロイヤリティが0円の学習塾もあり、低資金で開業したい人に最適です。

加盟金が無料であるのに加盟者は研修や物件探索サポートを受けられて、スムーズに開業できるのがメリット、資金を調達するために加盟者を支援する本部も存在します。

学習塾でインターネット授業を提供することで人件費も必要なく、加盟者は顧客サポートに専念できるのが特徴です。新しい方法で、子どもに勉強を教えたい人に学習塾を勧めます。

(4)各種サービス

法人向けにサービスを提供するフランチャイズには、加盟金やロイヤリティが無料のところもあります。例えばクレジットカード決済代行サービスの場合、経験や資金がなくても開業することが可能です。

手数料の低い決済代行サービスを営業することで、事業主や法人に決済サービスを販売しやすいのが特徴、販売価格を加盟者が設定することで、本部価格からの差額を利益として得られます。

キャッシュレス決済が普及している今では決済サービスを契約するお店が増えていて、決済代行サービスの販売に対する需要を見込めるはずです。開業資金が少ない無店舗型の各種サービスを営業するのもオススメです。

まとめ

開業指導料はフランチャイズ加盟店のオーナーが本部から指導してもらう為の費用です。マニュアルや研修、顧客対応の指導などを受けるための費用が指導料には含まれています。

加盟金に開業指導料が含まれている場合が多く、業界によっては加盟金が0円であるところも存在、開業資金を安く抑えたい人は業界を選んでフランチャイズ契約を結ぶことがオススメです。


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