「自営業を始めたいけれど、成功できるか不安だ」「どの業種にするか迷っている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、成功しやすい自営業の特徴やおすすめの業種などを紹介します。

成功しやすい自営業の特徴

ひとことで自営業の業種といっても種類が多いので安易に選択してしまうと、失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。

ここからは成功しやすい自営業の特徴について解説しましょう。

（1）利益率が高い

成功しやすい業種の特徴として利益率が高い点が挙げられます。

収益性の低い業種で開業してしまうと利益を出すのに苦労してしまい、長時間の労働に対して、ほとんど報酬が得られないといった事態になりかねません。

アルバイトで働くほうが、時給が良いといった事態も起こりえます。

自営業をスタートする場合、まずは利益率の高さに注目しましょう。

好きな仕事でも、収益性が低ければ生活が苦しくなりますのでいつまでも続けられません。

なるべく効率的で収益性が高い業種の選択が必要です。

（2）初期投資が低い

初期投資が抑えられる業種も成功しやすいといえるでしょう。

自営業での開業となると、最初にいろいろな準備が必要になります。

初期費用がかかりすぎると、融資を利用しての開業となってしまい、毎月の売上から初期投資にかかった費用を負担しなければいけません。

開業当初は、すぐに軌道に乗るかどうかわかりませんので初期投資が大きな負担になってしまいます。

軌道に乗るまでの運転資金を一定程度持っている状態であれば良いのですが、初期投資で自己資金を使ってしまっていると、運転資金が足りなくなることも考えられます。

なるべく初期投資がかからない業種も成功しやすいといえるでしょう。

（3）固定費が少ない

自営業では、初期投資の他に毎月の固定費にも気を配らなければいけません。

固定費とは、事務所の家賃や設備のメンテナンス費用を指します。

固定費がかかってしまうと、毎月の売上から固定費の支払いが必要になりますので、利益率が下がってしまう要因となってしまうでしょう。

特に開業当初だと、すぐに売上につながるとは限りません。

固定費の支払いにより赤字になってしまう可能性も高く、前述した初期費用とあわせてコストのみがかかってしまうといった事態になるでしょう。

自営業種の中には、固定費があまりかからない業種も多いので、そのような業種を選択すると成功しやすくなります。

（4）人件費がいらない

自営業種の中には複数の人員が必要な業種もあります。

最初に開業する場合は、なるべく自分一人でできる業種を選びましょう。

誰かを雇用するとなると人件費が必要です。

なかなか収益が上がらなくても、人件費は支払わないといけませんので負担になってしまうかもしれません。

例を挙げると、飲食業などはひとりでの開業は難しく、どうしてもアルバイトや社員を雇用しなければいけません。

他の業種と比較して飲食業の廃業が高いのは、初期費用と人件費がかかる点が挙げられます。

なるべくひとりで開業できて、人件費がかからない業種も成功しやすいといえるでしょう。

成功しやすいオススメの自営業種

ここからは成功しやすいオススメの自営業種について解説します。

（1）ライター業

クライアントから依頼があり、サイトやホームページ用の記事を作成し、報酬を得る仕事がライター業です。

パソコンひとつでできますので、店舗を構える必要もなく、自宅やコワーキングスペース、カフェなどでも仕事ができます。

また、仕事探しは、クラウドソーシングサイトや各ニュースサイトからも募集されていますので初心者でも比較的収益をあげやすい点がライター業のメリットです。

収益に関しては文字単価で契約するケースが一般的で、開始当初はどうしても文字単価が低いため、そう大きな収益は得られません。

しかしながら、ある程度の実績を積み重ねて行くことにより文字単価も上がっていきますし、専門分野でライティングができると高収益にも期待できます。

（2）ネットショップ

自営業の代表的な業種としても挙げられるのがネットショップではないでしょうか。

インターネット上で自分の店を開業し商品を販売します。

販売するものはハンドメイドの商品でも、安く仕入れた商品でも自由です。

また、商品を保管することなく、直売店から配送してもらう方法でネットショップを開業することもできます。

実店舗を持ちませんので、初期費用や固定費がかかりません。

インターネット上のショップですので、全世界の方が対象となる点も大きなメリットといえるでしょう。

比較的簡単に始められ、万が一失敗したとしても初期費用や固定費もそこまで高額ではありませんのでリスクも少ないビジネスといえます。

（3）コンサルタント業

特化した分野に関する専門知識が豊富な場合は、コンサルタント業もおススメです。

コンサルタントとは、会社が持つ様々な悩みに対し、専門家であるコンサルタントが問題解決に向けた提案を行います。

自らが会社に赴き、さまざま提案をしますので、店舗を構える必要がありません。

まずは自分が得意とする分野でのコンサルタントとして活動ができますので、余計な人件費もかからないのもコンサルタント業の特徴です。

会社が悩んでいる案件を解決し業績が向上するといった成果に反映できると高い報酬にも期待ができます。

人脈が豊富であれば、クライアントも早く見つかるのでしょうが、そうでなければ集客に若干時間がかかるかもしれません。

しかし、経費もあまりかかりませんので、オススメの業種といえるでしょう。

（4）エンジニア

エンジニアとはシステムエンジニアなど、ITシステムの開発や設計、テストなどに関わる仕事です。

全体的な開発の流れに関わる仕事ですので、全般的な知識が必要になります。

コミュニケーション力なども求められるでしょう。

自らが会社に出向き、作業しますので店舗を構える必要がありません。

自分一人で作業も可能で人件費もかかりませんので、コストの負担が少ない点が特徴です。

高度なエンジニアリングに対応ができると高額の報酬にも期待が持てます。

ITに対する専門的な知識がある方にはおすすめの業種といえるでしょう。

自営業で開業するメリットとは

ここからは、自営業で成功するメリットについて解説します。

（1）働き方を自分自身で決められる

働き方を自分自身で決められます。

会社勤めのサラリーマンはどうしても自分の思うとおりに動けません。

休みなども自由にとれない場合もあり、決められた時間で会社に通勤しなければいけません。

自営業ならば自分の責任において、働き方も決められます。

休みたいときに休むことも可能です。

働き方を自分自身で決められる点が大きなメリットといえるでしょう。

（2）成功すれば大きな収益が得られる

自営業を成功させるには利益率が高い業種を選択することを前述しました。

開業当初はスモールスタートだとしても、成功すれば大きな収益が得られるでしょう。

どんどん事業が拡大できると収益も大幅に伸びますので、サラリーマンなどと比較するとリスクもありますがリターンも大きいといえます。

事業を拡大し大きな収益が得られると、報酬も増額が可能です。

法人にすると、自分で給与額が設定できますので高収入にも期待が持てるといえるでしょう。

（3）フランチャイズに加盟すれば未経験分野に挑戦できる

成功しやすい業種だったとしても、まったく未経験の分野に飛び込むのは怖いと感じる方も多いのではないでしょうか。

業種によってはフランチャイズ化しているケースもあります。

フランチャイズに加盟して自営業が開業できると、未経験の分野だったとしても本部のサポートなどにより学びながらの経営が可能です。

本部のブランドや経営ノウハウも活用できる上、本部担当者のサポートにより経営の不安を取り除いてくれるでしょう。

フランチャイズ本部によってサポート内容や費用面が異なります。

やってみたい業種が決まった場合、いくつかのフランチャイズ本部を比較して加盟するといいでしょう。

（4）自由度が高い

自由度の高さも大きなメリットです。

自分が経営者ですので、経営方針も業務の進め方もある程度自分の裁量で決められます。

例えば、介護や子育てなどで、あまり仕事に時間が欠けられない場合も自営業だと働く時間も決められますので、両立も可能です。

サービスの金額設定や利益率など、雇用された状態で仕事をしていると決められない事柄が自分で自由に決められます。

当然ながら自由度が高いということは、責任も重大ですが、自分の裁量で物事が決められるのは大きなメリットといえるでしょう。

自営業で成功しやすい方の特徴

ここからは、自営業で成功しやすい方の特徴について解説します。

（1）自己管理がしっかりしている

自営業だと、自分で仕事する日や一日のスケジュールが自分で決められます。

自己管理ができていない方が自営業になってしまうと、仕事を怠けだし自分に甘えて全く仕事がはかどらないといったケースも考えられます。

自営業だとひとりで仕事することも多いため、監視の目がなくて仕事をだらけてしまうかもしれません。

自分できっちりとスケジュールを設定し、スケジュール通りに行動できる自己管理がしっかりできる方が自営業には向いています。

（2）やる気に満ちあふれている

やる気に満ちあふれている方も向いています。

自営業の場合、成功するも失敗するも自分次第であるといった面がありますので、仕事に対するやる気の高さが重要です。

明確に目標を設定し、目標に向けて努力する方や、自分が起業した事業を拡大したいといった意欲に高い方などは成功する可能性が高いといえます。

前述したように自営業は自分次第なので仕事しなくてもいいし、仕事量を減らしても構いません。

しかし、一度決めた目標設定を忠実にやり抜くためには、やる気に満ちあふれていないとできないでしょう。

（3）金銭面の管理がうまい

自らが経営者となって事業に取り組みますので金銭面の管理が必要です。

いくら売上を上げたとしても経費を使いすぎてしまうと収益は上がりません。

金銭面の管理がいい加減だと経営が行き詰ってしまう要因となってしまいます。

特に初期費用を投下して開業し、倒産となると借金を抱えてしまうかもしれません。

金銭面の管理がしっかりとできなければ、自営業での開業は難しいといえるでしょう。

（4）人づきあいが得意

人づきあいが得意で、人脈が多い方も自営業に向いています。

開業当初は集客に苦労することが多く、軌道に乗るまでは一定の時間がかかってしまうかもしれません。

人づきあいが得意で人脈が広いと、知り合いの紹介からビジネスが発展することも多く、特に開業当初は、大きな助けになります。

また、経営者の知り合いなどがいると、体験談なども聞けるので、自分の経営に役立てることができるでしょう。

人づきあいが得意な方も自営業に向いています。

まとめ

自営業での開業は、成功すると大きなリターンが得られる反面リスクも負ってしまいます。

まずは、成功しやすい特徴を持った業種での開業がオススメといえます。

未経験の分野だったとしてもフランチャイズなどがあれば、フランチャイズに加盟して開業し、本部のブランドや経営ノウハウを持った状態で開業できるので問題ありません。