フランチャイズの外貨両替ビジネスの仕組み・今後の需要は?
私たちが海外に行くときもそうなのですが、海外に行く際に行う必要があるのが外貨両替です。
日本円を外貨に交換しなければ当然ながら海外では日本円は利用できません。
外国人観光客も同様で、自国通貨を日本円に両替する必要があります。
コロナ禍で一時外国人観光客の数が激減したとはいえ、コロナ前は訪日外国人観光客の数は増加し続けており、コロナ終息後は外国人観光客の増加に期待です。
日本政府も2030年には6,000万人の外国人観光客の訪日を目指しています。
外国人観光客は増えることで今後の需要が期待できるのが外貨両替ビジネスです。
この記事では、外貨両替ビジネスをフランチャイズで起業した場合の将来性やメリット、収益やコストについて解説します。
目次
外貨両替ビジネスの特徴や内容
外貨両替ビジネスといっても具体的にはどのようなものかよくわからないといった人も多いのではないでしょうか?
ここからは、外貨両替ビジネスの特徴や今後の需要といった点について解説します。
(1)そもそも外貨両替ビジネスとはどのようなもの?
外貨両替ビジネスとは、単純に自国の通貨、いわゆる外貨を日本円に両替することで手数料収入を上げるビジネスです。
人員を雇い、外国人観光客が集まりやすい場所で人を雇って外貨の両替を行うのではなく、ある場所に外貨両替機を設置することで、外貨に両替を行うことができます。
つまり有人ではなく無人で外貨両替を行うことができるビジネスです。
外国人観光客が訪れやすい観光地や、大手のホテルに設置すると、外国人観光客の利便性を向上させることができるでしょう。
外貨両替に伴い人を設置する両替となると外国語を理解でき、会話できる人を雇用しなければいけませんので、人件費も高くなってしまうことが想定されます。
しかし、外貨両替機ならば、人を雇い入れることがありませんのでコストを大幅に圧縮することが可能なビジネスです。
(2)なぜ外貨両替ビジネスが多く必要なのか?
外貨両替ビジネスが今後多く必要な理由として、外国人観光客が日本を訪れた際、挙げられる不満として外貨両替の数が少ないことが上位にランキングされています。
観光業にとって外国人観光客の増加は収益の柱として非常に重要なテーマです。
また日本に来て外貨を落としてほしいと願っており、これは日本政府の意向とも合致しているといえるでしょう。
その中で、また日本に来てほしい国内観光業としては、不満となっている外貨両替の場所を増やしておきたい意向といえます。
そのため今後の増加予測も踏まえ、外貨両替ビジネスが多く必要になってくるとえいえるでしょう。
外貨両替ビジネスの将来性は?
外貨両替ビジネスを起業するにあたり、今後の将来性をしっかりと分析した上で起業する判断を行わなければいけません。
外貨両替は将来性が高いビジネスなのでしょうか?
外貨両替ビジネスの将来性について解説しましょう。
(1)外国人観光客の増加により今後の成長性も期待大
2019年からのコロナ禍によって、外国人観光客は激減し、観光業には大きなダメージを負うことになりました。
しかし、コロナの終息が少しずつ現実味を帯びてきており、2022年3月には外国人観光客の規制が緩和され、観光業の復活が期待されます。
日本政府も日本を観光立国にすることを目指しており、2030年には6,000万人を見込んでいます。
このように外国人観光客の増加に伴い外貨両替機の需要は高まることが想定されますので、将来性に大きな期待が持てるビジネスといえるでしょう。
(2)現時点でも両替所が不足している
外国人観光客から、外貨両替できる場所が少ないといった不満が現時点でも上位にランクインされていることからもわかるように現時点でも外貨両替できる場所は多くありません。
外国人観光客の約96%が現金を利用している現状から、外貨両替の重要性は高まっています。
観光地にはまだまだクレジットカード決済ができないお店もあり、現時点でも外貨両替所が足りませんので先行者利益を得ることができる可能性も高くなるでしょう。
(3)政府の目標とニーズが位置している事業
繰り返し述べていましたが、政府も外国人観光客の増加に期待しています。
外国人観光客が増えることで、観光業が潤い、経済が上昇することにも大きな期待ができます。
実際、2011年から2015年の間だけでも旅行消費額は4倍にも増加しているのです。
経済再生を目指す日本にとって外国人観光客の獲得は、非常に大きなミッションといえます。
外貨両替フランチャイズを起業した場合の収益やコストは?
外貨両替ビジネスは今後の成長性に期待ができる有望なビジネスであるということがわかります。
では、実際に外貨両替ビジネスを起業した場合、どの程度の収益を上げ、起業においてどの程度のコストがかかるのでしょうか?
外貨両替ビジネスの収益面やコストなどについて解説します。
(1)利用者が多ければ多いほど利益率が高い
外貨両替は、基本的に外貨両替機を設置することにより展開するビジネスです。
いったん設置することができると、利用者が多くなればなるほどにコストがかかるわけではありません。
つまり、利用者が多ければ多いほどコストがかからずに収益を上げることができますので利用者が増えると大幅に利益率が高くなります。
(2)収益のモデルケース
あるフランチャイズ本部が掲載している収益のモデルケースを参考に収益のシミュレーションを表にまとめました。
1日あたりの利用者 | 年間利益 | 利益率 |
10人 | 約200万円 | 約19% |
20人 | 約470万円 | 約45% |
30人 | 約760万円 | 約73% |
利用者が増えれば増えるほど投資に対する利益率が増加していることがわかります。
機器設置費以外のコストがあまりかからないのが特徴で、利用者の増加が欠かせないといえるでしょう。
(3)機器の設置費などコストは?
外貨両替ビジネスに関してもっともかかる費用として挙げられるのが、自動両替機の費用と最初に準備しておく両替機金額です。
一般的に、外貨両替機の費用が600万円前後、両替金として500万円程度を想定しておかなければいけません。
起業時には自己資金として1,100万円から1,200万円程度は見込んでおく必要があるでしょう。
フランチャイズに加盟して起業する場合のメリットとは?
外貨両替機を起業する場合、機器の準備などなかなか自主独立での開業は難しいビジネスといえます。
外貨両替ビジネスを起業する場合、多くはフランチャイズに加盟してビジネス展開を行います。
しかし、フランチャイズに加盟することにより多くのメリットを得ることが可能です。
フランチャイズに加盟して外貨両替ビジネスを起業するメリットについて解説します。
(1)雇用のリスクがない
雇用のリスクがありません。
有人外貨両替ビジネスの場合は、外国語に堪能な人を雇用する必要がありますが、外貨両替機の設置だと、雇用する必要がありません。
そのため、現金紛失リスクや、店舗を構えるコストを大幅に削減することが可能です。
(2)手間がかからない
フランチャイズに加盟して外貨両替ビジネスを起業する場合、オーナーは外貨両替機を設置することが最も大きな仕事となります。
外貨両替機を設置するとなると、メンテナンスの手配や、資金の回収などが必要です。
メンテナンスや資金回収なども全て本部が行い、加盟店が行う必要はありません。
基本的に、両替機を利用される場合の手数料収入のみが入ってくるビジネス展開です。
(3)解約した場合は両替機の下取りしてくれる
外貨両替業を廃業しようと検討する場合、問題のひとつとなるのが取得した外貨両替機の取り扱いです。
600万円前後の費用をかけて購入した外貨両替機ですので、そのまま廃棄するのももったいないと感じるかもしれません。
フランチャイズ本部によってはフランチャイズを解約する場合に下取りしてくれます。
下取り価格は使用年数や使用状況によって異なりますが、初期投資の一部回収ができますのでビジネスには大きなメリットといえるでしょう。
フランチャイズに加盟して開業する場合の流れ
外貨両替ビジネスは、あまりメジャーというわけでもありませんのでどのように起業したらいいかわからないという人も多いのではないでしょうか?
フランチャイズ本部に加盟して開業する場合の手順や流れなどについて解説します。
(1)資料請求
いくつかのフランチャイズ本部に資料を請求しましょう。
各社のビジネスプランやサポート内容を比較し、検討しなければいけません。
複数の本部から資料を取り寄せ、比較することで自分のビジネスプランも構築しやすくなるでしょう。
(2)フランチャイズ契約と入金
資料請求した本部の中から一つに絞り、十分に納得できるとフランチャイズ契約です。
契約時に契約金が必要になりますので、契約締結と入金を同時に行います。
(3)設置場所リストの共有
本部からいくつかの設置場所が提案されます。
提案された場所から設置場所を特定しますが、設置場所を決定すると1週間ほど取り置きし、状況を確認しながら本設置といった流れです。
(4)開業
開業後は、毎月の報告書や為替の変動などを報告します。
本部が行うサポート内容について
フランチャイズに加盟しての開業により、本部のさまざまなサポートを受けることができます。
もちろん本部によってサービス内容は異なりますので、ここからは外貨両替ビジネスにおける一般的なフランチャイズ本部のサポートを解説しましょう。
(1)開業前設置場所の提案
外貨両替ビジネスの収益性で最も大切なポイントは、設置場所です。
なるべく多くの人が利用しやすい場所に設置することで収益性が上がります。
本部では事前に提案する施設に外貨両替機を設置し収益性を見たうえで提案しますのでより具体性のあるビジネスプランといえるでしょう。
(2)データ分析
データ分析の提供も行います。
為替変動に関するデータや利用客の稼働状況などを細かくリサーチしてデータとして提供しますので、ビジネスプランの参考に非常に役立つ資料となるでしょう。
(3)メンテナンスなどの対応
前述しましたが基本的に加盟店は、外貨両替機を設置するだけでメンテナンスなどの対応も全て本部が行います。
定期的な点検や、故障が発生した場合の初期対応など全て本部が対応しますので、加盟店が動く必要がないのも大きなサポートです。
(4)解約時の下取り
前述しましたが解約した場合、不要となった外貨両替機の取り扱いに困るかもしれません。
フランチャイズ本部によっては、解約時に使用していた外貨両替機を下取りしてくれます。
フランチャイズ契約時に下取り特約を付けることで、解約時の下取りができますが特約を付けていないときには収益の分配率を増加することで調整します。
解約時も安心なサポートといえるでしょう。
まとめ
コロナの終息が現実的に近づいてきたと感じる中で外国人観光客の増加が今後予想されます。
外国人観光客の増加は観光業の復活に欠かせません。
外国人観光客の増加に伴い、外貨両替機も増加する必要があり、今後の成長業種として外貨両替ビジネスが挙げられます。
基本的に加盟店は外貨両替機を設置するだけで無人外貨両替により収益を上げるビジネスプランです。
メンテナンスや回収なども全て本部がサポートしますので、手間がかからない効率的なビジネス展開に期待できるといえるでしょう。
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