定年なしのフランチャイズ経営・長く続けられるおすすめの業種は?
企業に勤めているといつか訪れるのが定年です。
一般的には60歳以上で定年となり、65歳以上まで嘱託として勤められるという規則がある企業が多いのではないでしょうか?
しかし、定年後フランチャイズ経営によって再度仕事を始めるというケースも見られます。
では、フランチャイズ経営に定年はないのでしょうか?
また、定年後フランチャイズ経営を行うことは可能なのでしょうか?
この記事では定年後のフランチャイズ経営について詳しく解説します。
目次
フランチャイズ経営は定年なしってホント?
まずはフランチャイズ経営には定年がないといわれることについて解説します。
(1)そもそもフランチャイズとは?
そもそもフランチャイズ経営とはどのようなものなのでしょうか?
フランチャイズ経営とは、フランチャイズ本部と契約を交わした加盟店が、フランチャイズの看板や商品、運用されているシステムを利用する権利を有することを指します。
フランチャイズ加盟店は、そのようなサービスを利用できる対価としてロイヤリティを支払い経営していく仕組みです。
最もわかりやすい例は、コンビニです。
街のいたるところにあるコンビニは、複数の会社がフランチャイズとして加盟し、コンビニを経営しています。
同じコンビニでも、会社の経営者は全く異なるのです。
今では、多くの企業がフランチャイズ制度を利用し店舗展開しています。
未経験からでも始められるビジネスとして利用されているといえるでしょう。
(2)なぜフランチャイズ経営は定年がない?
なぜ、フランチャイズ経営は定年がないのでしょうか?
答えは、自分が経営者だからです。
経営者には定年はなく自分の体が続く限り、事業を行うことが可能で、後進に譲ることも、会社をたたんでしまうことも自由にできます。
その分かかってくる責任も非常に大きいのですが、従業員を雇わずに自分一人で行う分には会社をどうしようが内部的に問題はありません。
そのためフランチャイズ経営には定年がないのです。
実際に定年がないという点から自分で会社を興し、フランチャイズに加盟し、独立して事業を行っている人も多く、フランチャイズ経営のメリットといえるでしょう。
(3)定年後のフランチャイズ経営は可能?
定年後に自分で事業を興し、フランチャイズに加盟して経営を行うことは可能なのでしょうか?
フランチャイズの加盟にあたり、特に年齢制限はありません。
定年後、新しい仕事をやってみたいと思ってもいきなり未経験からのビジネスはうまくいかないことが多いのではないでしょうか?
その点、フランチャイズに加盟すると未経験からでも前述したようにフランチャイズ本部の経営ノウハウを使って経営することが可能です。
定年後から全く新しい未経験の仕事を行おうとしても新しい仕事が身につくのに時間がかかってしまい、経営がうまくいかないといった事態にもなりかねません。
フランチャイズに加盟することで、キャリアのなさを十分に埋めることができて、開業当初から一定の知名度を持ってのスタートが可能です。
定年後からキャリアがないまま新しい事業を進める場合は、フランチャイズに加盟して事業を行うことを特におすすめします。
定年なしのフランチャイズ 定年後に開業するメリットは
フランチャイズに定年がないことを解説しましたが、実は定年後に新たな取り組みとしてフランチャイズ経営を行うことには、いくつかのメリットがあるのです。
では、どのようなメリットがあるのでしょうか?
定年後のフランチャイズ経営におけるメリットについて解説します。
(1)資金に余裕がある場合が多い
フランチャイズに加盟したとしても、最初に事業を行う場合には初期投資が必要になります。
初期投資は取り組む事業によって、非常に大きな金額を投下しなければいけない場合もあります。
しかし、定年後であれば、退職金などまとまった費用を貯蓄していることが多く、その資金を投下することで借り入れがなく事業を興すことも可能です。
初期費用を借り入れで賄わなければいけないとなると、毎月の返済に苦しんでしまうことにもなりかねません。
しかも開業当初は、まだ固定客もおらず、事業としても赤字の状態である可能性が高いのです。
しかし、初期費用全額を自己資金で賄うことができれば、毎月の赤字に耐えうる体力は、借り入れからの開業よりも強いでしょう。
また赤字が続いたとしても、少し貯蓄があると、しばらくは持ちこたえることができます。
定年後は自己資金に余裕がある場合が多く、メリットといえるでしょう。
(2)年金以外の収入を得ることができる
定年を迎えたとはいえまだまだ体も動くという人も多いのではないでしょうか?
残念ながら年金だけで生活しようとなると、かなり節約をしながらの生活となってしまいます。
しかも、高齢者の増加により、日本の年金事情はさらに厳しくなるともいわれています。
今後、年金制度は崩壊するのではとの不安も重なってくるのではないでしょうか?
体はまだ動くので何か仕事をしたいと思っても、年齢的に募集している仕事の数も少ないし、あったとしてもあまり割のいい仕事ではないことが多いといえます。
そこで定年後にフランチャイズに加盟して自分で開業することにより、うまく収入を得ることができると、今までの収入程度は稼げるようになるかもしれません。
年金以外の収入を得ることができる点も大きなメリットといえるでしょう。
(3)自分のしたいことができる
定年後、自分のやりたかった仕事ができるようになります。
子供さんがいる場合などは生活があるので、今までの仕事を辞めて自分がやりたい仕事に就くことは簡単にはできません。
しかし、子供も独立し自分が定年したとなれば、ある程度自分がやりたかった仕事ができるようになります。
きちんと前職を勤め上げたことで、最後は自分のやりたかった仕事をやり、自分の夢を実現することにもなるでしょう。
これも大きなメリットとして挙げられます。
定年なしのフランチャイズ 定年後に開業するデメリットは
しかし、定年後にフランチャイズにより開業し事業を行うことはメリットだけではありません。
デメリットもありますので、十分にデメリットも知ったうえで開業するかどうかを決める必要があります。
ではデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
定年後にフランチャイズ経営を行うデメリットについて解説します。
(1)健康面の問題
定年後からの独立となりますので基本的に60歳を超えての開業となります。
健康面の問題はどうしても考えなければいけません。
せっかく開業した直後に病気になり長期入院になってしまうこともあるでしょう。
開業によるストレスもあるでしょうからいきなり体調を壊してしまうことも考えられるのです。
いくら健康だといえ年齢を重ねていますので、健康面の心配はどうしても起こってしまいます。
持病がある人などなら、なおさら健康面の不安を考えなえればいけません。
開業初期には大きな資金を投下し、フランチャイズに加盟して事業を行おうとしても、初期段階で事業を終え、投資資金すら回収できない可能性もあるでしょう。
体力面はもちろん精神面でも、フランチャイズ経営に耐えることができるかどうかをしっかりと検討したうえでフランチャイズ経営を考えなければいけません。
(2)フランチャイズ本部の担当者とのやり取り
フランチャイズ経営は、フランチャイズ本部をパートナーとして、お互いに協力しながら事業を行っていくものです。
しかし、フランチャイズ本部の担当者が若い担当者だった場合、注意されることを必要以上にイヤになってしまうかもしれません。
更に、担当者との年齢差からうまくコミュニケーションが取れない場合も考えられます。
フランチャイズ経営は、前述しましたが本部とのパートナーシップが成功へのポイントです。
フランチャイズ本部とうまくやり取りができない場合、事業が成功する可能性は少なくなってしまいます。
そのため直接の窓口であるフランチャイズ本部の担当者とは、うまくコミュニケーションをとらなければいけません。
フランチャイズ本部担当者とのやり取りも大きなポイントになるといえるでしょう。
(3)自分の経験でやろうとする
年齢を重ねていると社会経験も豊富なため、つい自分の経験に沿ってやろうとしがちです。
しかし、フランチャイズ経営では逆にマイナスポイントになってしまう場合があります。
自分の経験がない新しい仕事では、逆効果になることもあるのです。
わかっていてもどうしても経験が邪魔をしてしまうということもあるので、フランチャイズ本部が行う研修をしっかりと受講し、経験を消す努力をしなければいけません。
前職での経験が逆にデメリットとなるケースも要注意のポイントといえるでしょう。
定年なしのフランチャイズ経営のおすすめの業種
定年後、フランチャイズ経営を行う場合どのような業種ならばうまく経営できる可能性が高いのでしょうか?
ここからは定年後のフランチャイズ経営におススメの業種について解説します。
(1)清掃業
まずは清掃業が挙げられます。
例えば定期的なマンションの清掃業や賃貸マンションで退去した部屋の清掃業などです。
基本的に大きな技術は必要ありません。
汚れを落としやすい技術なども、研修によって学ぶことか可能です。
ある程度機材が整っていると機材をうまく使いこなすことができると、キャリアが浅くても対応が可能ですし、体力的にもそう厳しい仕事ではありません。
初期費用も低めで開業が可能な点もおすすめポイントといえるでしょう。
(2)コインランドリー
近年コインランドリーのお店が増えています。
女性の社会進出が盛んになっていることを受け、帰宅前にコインランドリーを利用して拙宅を終わらせて帰宅したいという女性が多くなっているのです。
コインランドリーだと乾燥までできますので、家に帰るとたたむだけで洗濯を終えることができます。
コインランドリー経営は基本的に、土地を貸すだけで家賃収入を得ることができるのでそうそう動き回る必要がありません。
経験も特に必要がなく、メンテナンスなども全てコインランドリー業者が行います。
コインランドリー業もおススメの事業です。
(3)リペア業など技術職
リペア業などの技術職も体力をそこまで使うことが無く、エコの観点から、モノは修理して使うという志向が強くなっています。
そのため、電化製品や、衣服、家具といったリペア業の需要が高まっているといえるでしょう。
技術が必要になるので少し経験は必要ですが、研修などによって技術を学ぶことは可能です。
定年後からのスタートでも十分取得可能な技術ですのでリペア業もおススメといえます。
(4)ネット販売業
ネット販売の需要が年々上昇しているのは多くの人が実感しているのではないでしょうか?
インターネットが使えるのであればネット販売代行など、ネット販売業もおススメのフランチャイズ業です。
体力を使うことはほとんどありません。
初期費用も、自宅での開業が可能で、パソコンさえあれば開業可能なので、大きな負担はないといえます。
体力的には一番負担がかからない事業です。
まとめ
会社を定年退職した後も、フランチャイズに加盟して新たなビジネスを行うことは可能です。
フランチャイズ経営はそもそも定年がありませんので自分の体力が続く限り事業を続けることができます。
定年後のセカンドワークとして自分がやりたかった仕事に取り組むのもよいでしょう。