メタバース不動産会社をフランチャイズで起業するメリットと必要なコストを解説
近年、「メタバース」というワードを聞く機会が増えてきたと感じる方も多いのではないでしょうか。
メタバースとはインターネット上の仮想空間のことを指しますが、このくらいなら大まかにイメージできる方も多いでしょう。
しかし、メタバース上で何ができるとかというと、まだまだ理解している方は非常に低いといえます。
メタバース上ではさまざまなサービスが提供されており、意外かもしれませんが不動産取引なども非常に盛んです。
メタバース上での不動産会社を設立することも可能で、実際にフランチャイズや代理店となって不動産会社を経営することができます。
この記事では、メタバース不動産を開業した場合のメリットや本部のサポート内容、起業にあたり必要なコストなどについて詳しく解説しましょう。
メタバース不動産とは?
メタバース上で不動産取引ができるといってもイメージがわきにくく、実際にどのようなことを行うのかを理解しなければいけません。
ここからはメタバースの特徴や概要、メタバース内でできる不動産取引について詳しく解説しましょう。
(1)メタバースの特徴や概要
メタバースとは超越したといった意味を持つメタと世界、領域といった意味を持つユニバースという言葉が組み合わせてできた造語です。
つまり、メタバースとは超越した世界といった意味合いを持っています。
メタバース内の仮想空間で、ユーザーはアバターと呼ばれるキャラクターを自分の分身として、仮想空間上を自由に行き来します。
メタバース内で、他のユーザーとのコミュニケーションをとることができ、イベントの参加やバーチャルオフィス、新規のビジネスなどを行うことが可能です。
まだまだ一般的に浸透しているわけではありませんが、年々市場規模は増加の一途をたどっています。
オンライン上のコミュニケーションツールとして多くの人が利用しているフェイスブックを運用するフェイスブック社が、2021年に社名をメタに変更しました。
メタバースをこれからの中核事業とするために年間1兆円の投資を行うことからも、将来のビジネスチャンスに期待が持てるといえるでしょう。
(2)メタバース内でできること
メタバース内でできることは非常に多岐にわたっています。
先ほど事例として挙げました、コミュニケーションの新たなツールとして利用が可能です。
アバター同士でのコミュニケーションがとれ、仮想空間上でのビジネス会議などが行われています。
近年ではWEB会議なども盛んに利用されていますが、アバターとして会議を行うのは、また違った没入感やリアリティを感じることができるでしょう。
メタバース内でできることについて、最も頭に思い浮かぶのがゲームではないでしょうか。
今までのゲームはゲーム機のなかだけで進行するもので、ゲーム機をシャットダウンしてしまうと、ゲームの世界も進行がストップします。
メタバース内のゲームでは、あなたのアバターがゲームに参加していない間もゲームの世界は進行しています。
一般的なゲーム機とメタバース内でのゲームの違いといえるでしょう。
メタバース内でできることは非常に多く、経済活動も可能です。
不動産取引は後ほど詳しく解説しますが、アバター用のファッションをデザインし販売している企業などがあります。
また、仮想空間内の広告なども可能ですので、新たな経済圏としても注目の空間です。
(3)メタバースでできる不動産取引とは
メタバースでの不動産取引といわれてもあまりピンとこないかもしれません。
しかしながら、メタバース内で街つくりの一環として不動産取引も活発に利用されており、2021年には約580億円の不動産取引がなされています。
デジタル空間内での不動産に関しても、明確に所有権を示すことができるようになっているため、不動産取引が可能となっているのです。
メタバースでできる不動産取引は、転売や賃貸、店舗運営などが挙げられます。
しかし、すべてのメタバース内で不動産取引はできません。
現在メタバース上で不動産取引ができるのは限られており、いくつかのメタバース内でのみ不動産取引が可能です。
すべてのメタバース上で不動産取引ができないことも、メタバース内の不動産価格を上昇させているといえるでしょう。
しかし、今後多くのメタバースにおいて不動産取引ができるようになることが想定されています。
実際に2021年は約580億円だった不動産取引が2022年は1,000億円になると想定されています。
メタバース上で不動産取引の仲介などができると、現時点ではブルーオーシャンな市場ですので大きな先行者利益が見込めるでしょう。
フランチャイズでメタバース不動産を起業する場合の収益手段やコスト
フランチャイズや代理店への加盟によってメタバース上で不動産事業を起業する場合、どのような費用がかかるのでしょうか。
また、どのような収益を上げることができるのかも気になる点です。
ここからは、メタバース不動産を開業する場合の収益を上げる方法や開業にかかる費用などについて詳しく解説します。
(1)メタバース不動産はどんな人が利用するのか
まず把握しておきたいのが顧客層です。
メタバースで不動産取引を利用する場合、対象となる顧客層は、メタバース内を訪れる全世界の方が対象となります。
基本的にはメタバース内で新たな経済活動を行いたい方が顧客となるケースが一般的です。
メタバース上に出勤できる完全リモート化を検討する方、テーマパークの観光誘致、アートホールの運営などを行いたい方が対象となるでしょう。
このような顧客を対象として、メタバース上の不動産仲介や、不動産売買などを行います。
アバターがたくさん訪れるメタバースだと、不動産の価値も高額になるケースが多く、不動産取引も活発になりがちです。
メタバースでのイベント内容や平均の来場者数などを理解しておくといいでしょう。
(2)メタバース不動産における収益性
メタバース上に不動産会社を開業する場合、収益を上げる方法としては自らが所有者となって転売や賃貸する方法が挙げられます。
リアルな世界の不動産取引とは少し異なる点もありますが、基本的にはリアルな不動産と同じような方法で収益を上げることが可能です。
前述したようにメタバース内での不動産取引は、年々増加していますが、まだまだ不動産会社自体はそう多くありません。
先行者利益を狙えるビジネスといえるでしょう。
(3)フランチャイズに加盟する場合のマージンは
フランチャイズや代理店に加盟してメタバース上で不動産業を開業する場合、一次代理店はマージンを支払わなければいけません。
一般的に仲介手数料のマージンは最大20%が必要です。
しかし、内容によってはマージンも大きく変化します。
まずは本部に問い合わせしてマージンを明確にする必要があるでしょう。
フランチャイズに加盟した場合の本部サポート内容
フランチャイズや代理店に加盟しメタバース上で不動産業を開業する場合、気になるのが本部のサポート内容です。
本部のサポート内容について解説しましょう。
(1)販売にかかるノウハウなどの勉強会
メタバース内の不動産取引はまだまだ認知度も低く、販売の方法などどうしていいかわからないといった方も非常に多いといえます。
本部は販売ノウハウなどをしっかりと学んでもらうため、WEB上での勉強会などを毎週開始しています。
加盟店がメタバース上の不動産取引について理解していなければ、販売や賃貸の仲介などもうまくできません。
勉強会などで加盟店の知識を高めるのが大きなサポート内容のひとつです。
(2)資料の提供
メタバース上の不動産取引を行うための資料なども本部から提供します。
メタバース上の不動産取引に対して知識や経験がある本部が作成した資料を利用することで、販売実績が高くなる可能性が考えられます。
加盟店が資料を作成する手間なども省かれますので、効果的なサポートといえるでしょう。
(3)電話やメールでの対応
メタバース上での不動産取引は、慣れていないこともあり、当初は本部への問い合わせがどうしても増えてしまいます。
本部は電話やメールなどで加盟店対応を行い、加盟店の悩み解消に向けたサポートを行います。
メタバース上での不動産取引におけるメリット
メタバース上で不動産取引を行う際、いくつかのメリットを受けることができます。
ここからは、メタバース上で不動産業を行い、取引をするメリットについて解説しましょう。
(1)メタバース不動産は、現時点でブルーオーシャンである
まだまだ、メタバース自体が知られておらず、市場的にはブルーオーシャンであることが挙げられます。
発展途上であるうちにメタバース上での不動産取引を行っていることが認知されていると、メタバース上での取引が活発になったときに、一気に収益が上がるでしょう。
多くの企業がメタバース内での取引を活発化していることからも、今後の成長性には大きく期待できるとえいます。
今のうちから参入することによる先行者利益がメリットのひとつです。
(2)価格変動が大きいので短期間に高騰する可能性がある
メタバース上の不動産は価格変動が大きいため、短期間に高騰する可能性が考えられます。
どのようなケースで価格が高騰するかというと、利用者が増えた時や大きな企業が参入してきたときなどです。
価格が一気に高騰すると、所有していたメタバース上の不動産を売却して短期間で収益を得ることや、高い家賃で賃貸することもできます。
短期間での収益確保ができる可能性がある点も大きなメリットといえるでしょう。
(3)仮想通貨での取引となるため仮想通貨の値上がりが見込める
メタバース内での取引は現金で行うわけではありません。
メタバース内での不動産取引で用いられるのは仮想通貨です。
仮想通貨も値動きが激しい資産といえます。
メタバース内での不動産価格に変動はなくても仮想通貨が値上がりしているケースも考えられるでしょう。
高くなった仮想通貨で不動産を購入するといった運用が可能です。
まとめ
メタバース上での不動産会社の開業は、今後の成長性に期待が持てる業種です。
まだまだ発展途上ながら、メタバースに参入している企業は多く、仮想空間におけるビジネスの発展が見込まれます。
まだ、知られていないうちに参入しておくと先行者利益を得られるかもしれません。