障害者グループホームをフランチャイズで開業・初期費用や将来的な需要は?

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障害者グループホーム フランチャイズ

地域や社会に貢献した仕事で独立開業したいという人には、障害者グループホーム経営などはいかがでしょうか?

しかし、障害者グループホームなどまったく未経験だし、難しいと思っている人も多いでしょう。

しかし、フランチャイズに加盟することで未経験でも開業は可能です。

障害者グループホーム経営は、地域社会に貢献でき、今後の需要も高いと思われる業種です。どの位の収益やコストがかかるのかが気になるところかと思います。

この記事では障害者グループホームを開業した場合の収益や初期コスト、開業手順など障害者グループホームの開業について解説します。

投稿者・コラム執筆者

障害者グループホームは供給不足? 今後の需要は?

障害者グループホームでの開業を進める理由のひとつが将来性の高さからです。

まずは障害者グループホームの需要などについて解説します。

(1)需要に供給が追い付いていない。需要は非常に高い

障害者グループホームの需要は、現在全く追い付いていない状況です

ある障害者グループホームが調査した資料によると、対象となる人口に対する障害者グループホームの整備率は何と1割程度しかありません。

日本国内の障害者総数は1,000万人に近づこうかとしていますが、全く整備が追い付いていないといえます。

つまり、需要が非常に多いので経営面での安定感に期待が持てるのです。

ビジネスは、需要が高いところに参入しなければいけません。

この面でも障害者グループホームの開業は、将来性が高い事業といえるでしょう。

(2)国の予算が大幅に増えたことと、グループホームの規制が緩和され参入のチャンス

前述したように、需要が全く追いついていない状況ですので、国としても何らかの対策を打つ必要があります。

そのため、平成19年には4,500億円程度の予算計上でしたが、平成30年には1兆1,000億円まで増加しています。

さらに、建築基準法の改正によりグループホームの建築規制が若干緩和されています。

つまり障害者グループホームへの参入がしやすくなっているのです。

これも障害者グループホームが将来性有望な理由のひとつといえます。

フランチャイズの障害者グループホームの平均年収

非常に将来性のある事業であることが分かりますが、実際に障害者グループホームを開業する場合、どの程度の利益を上げることができるのでしょうか?

次に収益面から障害者グループホームの経営を見てみましょう。

(1)売り上げのほとんどが国から。安定したビジネス

他のフランチャイズビジネスと最も大きく異なる点が、売り上げのほとんどが国から保険料として入ってくるという点です。

家賃収入として毎月安定した入金が見込める上に保険料として振り込まれますので滞納の心配もありません。

とにかく部屋が埋まると、家賃が入りますので、安定性は抜群のビジネスといえるでしょう。

(2)年商9,000万円も目指せる

国からの保険収入は月25万円が上限です。

家賃や食費などを含めると一人当たり月30万円程度の収入が見込めます。

つまり、10人が入所すると月300万円、年間3,600万円の売り上げが上がるのです。

25人程度入所できるキャパがあれば、9,000万円もの年商も不可能ではありません

非常に大きなビジネス展開ができますし、複数のグループホーム経営によって更なる収益アップも見込めるのです。

初期費用・ロイヤリティなどの費用

収益性も高く、国からの入金なので安定感も非常にあることがわかります。

しかし、まず障害者グループホームをビジネス展開する場合、収益だけではなくコスト面も注意しなければいけません

特にフランチャイズに加盟する場合、注意するのが加盟店料ロイヤリティ

加盟店料は、フランチャイズに加盟するときに支払う加入金といった扱いです。

ロイヤリティは、フランチャイズ本部の看板や、ノウハウを利用できるものに支払う対価です。

では、加盟店料やロイヤリティも踏まえた初期コストやランニングコストはどの程度なのでしょうか?

ここからはコスト面について解説します。

(1)保証金や加盟店料が無い場合も

まずは開業にかかる初期費用について解説します。

フランチャイズを募集している企業のモデルを参考に、開業にかかる項目と費用について下記の表にまとめました。

物件取得費 約300万円
改装費用 約100万円
人件費 約120万円
申請にかかる手数料 約200万円
合計 約720万円

およそ720万円との試算です

しかし、規模により初期費用は大きく異なるので一概にはいえません。

注意しておきましょう。

また前述した加盟店料ですが、フランチャイズ本部によっては、加盟店料を請求していないものもあります。

フランチャイズ探しの際に加盟店料がかからないフランチャイズを選択することにより、初期費用のコストを抑えることができるでしょう

(2)ロイヤリティは各フランチャイズによって異なる

次にランニングコストについて見てみましょう。

ランニングコストも上記と同じく、フランチャイズ募集している企業のモデルを参考に、表にまとめました。

人件費 約130万円
賃料 約30万円
食事代 約30万円
光熱費 約10万円
ロイヤリティなどの経費 約5万円
合計

205万円

およそ10人程度の入所者がいる障害者グループホームのモデルケースです。

ロイヤリティはこの場合5万円と記載しています。

しかし、フランチャイズによってロイヤリティは異なり、もっと低いケースもあります。

フランチャイズによる障害者グループホームの開業手順

収益とコストの具体的な部分を解説しましたが、次に気になるのがフランチャイズへの相談から開業までの手順でしょう。

では、どのような手順を踏むことにより、開業は可能になるのでしょうか?

開業までの手順につい解説します。

(1)ステップ1 資料の請求

障害者グループホームのフランチャイズを募集している企業に対し資料請求を行います。

いくつかの企業が募集していますので、資料はできる限りもらい、フランチャイズ企業ごとの比較を行います。

(2)ステップ2 説明会の参加

複数の資料から1社、若しくは数社程度絞り込み、説明会などに参加します。

説明会が無ければ、担当者との面談となるでしょう。

資料だけでは分からなかった情報を詳しく聞き取りしなければいけません

(3)ステップ3 フランチャイズ本部の決定 申込み

フランチャイズのどこに加盟するかを決め申込みを行います。

しかし、必ず加盟できるわけではなく審査がありますので、契約は審査通過後です。

(4)ステップ4 フランチャイズ契約

審査が通ると晴れて契約となります。

契約締結し、グループホーム開所に向けた動きにシフトします。

(5)ステップ5 店舗の決定 内装

グループホームを決定し、賃貸借契約若しくは売買契約を交わします。

契約締結後は内装工事です。

工事の規模にもよりますが、1ヶ月程度の内装期間を見ておきましょう

(6)ステップ6 研修

内装期間中に研修を受けます。

グループホームの運営方法や入所者への対応方法といったさまざまな面についての研修です。

開所に向けてしっかり勉強して身につけておく必要があるでしょう。

(7)ステップ7 開所

グループホームの経営が始まります。

多くの入所者が入ると初年度からの黒字経営も夢ではありません

必要な資格や技術

開業手順について解説しました。

多くのステップを経て開所になるのですが、そもそも開所に必要な資格などがある場合は資格取得の時間も考えなければいけません。

では、開業に伴う必要な資格はどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは資格について解説します。

(1)オーナーならば必要な資格はなし

開所にあたり特に必要な資格はありません

ただし、法人化していることは条件です。

法人化していれば株式会社でも有限会社でも構いません。

あとは、資格ではありませんがグループホームの造り自体が障害者グループホームとして厚生労働省の基準を満たす必要があります

資格ではありませんが障害者グループホーム開所には上記の条件が必要です。

(2)介護の経験や人当たりがいい人材が適任

特に必要な技術もありませんが、できれば介護の経験がある人が好ましいでしょう。

また、人当たりのいい性格の人ならば、このような業種に向いているといえます。

基本的には人が好きという人や世話をすることを好む人には適正があるといわれています。

障害者グループホームの顧客層は? 障害者だけが対象?

障害者グループホームを開業する場合、基本的には障害者がターゲットとなりますが、その他にはどのような顧客層があるのでしょうか?

対象となる顧客層について解説します。

(1)基本的に障害者が対象となるが受け入れ先が不足している

基本的には顧客層は障害者です。その他のターゲットというのはありません。

しかし、前述しましたが需要に対して供給が全く追いついていない状況です。

現在の顧客層だけでも十分な需要は想定できます

基本的に、顧客層に関しては一定しているといえるでしょう。

フランチャイズで障害者グループホームを開業するメリット

障害者グループホームを開業する際、全くの未経験ならば、フランチャイズに加盟して開業することをおすすめします

フランチャイズに加盟するとどんなメリットがあるのでしょうか?

ここからはフランチャイズに加盟した場合のメリットについて解説します。

(1)研修制度がしっかりとしている

研修制度がしっかりとしていることが挙げられます。

フランチャイズとは、ある事業の成功事例をパッケージ化し、看板やノウハウを利用できるビジネスです。

フランチャイズの方針をしっかりと理解し、事業を行うことで成功例があるノウハウを利用できます。

フランチャイズ本部は、このパッケージ化したシステムをきちんと浸透させるためにも研修制度を整える必要があります。

研修制度がしっかりとしている点はメリットのひとつとして挙げられます

(2)未経験でも開業可能

先ほどと若干重なる部分はありますが、未経験でも開業は可能です。

障害者グループホームでの勤務経験が無いという人でもフランチャイズに加盟し、開業している人も多く存在します。

未経験でも出来るのは、前述した研修がしっかりしている点や、フランチャイズのサービスに実用性があり実践しやすいからともいえるでしょう。

前述した研修をしっかり学び、早くフランチャイズの方針をつかむことで。成功した事例をそっくり利用することができます。

未経験でも出来る点も大きなメリットといえるでしょう

フランチャイズで障害者グループホームを開業する問題点・失敗を避けるコツ

フランチャイズに加盟するのはメリットばかりではありません。

デメリットもあるので、双方をしっかりとつかんでおくことも事業経営には欠かせません。

ここからはフランチャイズのデメリットについて解説します。

(1)自由度が少ない

自由度が少ない点がデメリットといえます。

というのも、フランチャイズに加盟すると基本的にフランチャイズ本部の経営指針に従った事業を行わなければいけません

自分たち独自のサービスは、基本的にフランチャイズ本部の承認が無ければできないのです。

フランチャイズ加盟前にどこまで自由度があるかをしっかりと確認してフランチャイズを選ぶ必要があります。

(2)ロイヤリティなどコストがかかる

フランチャイズは知名度や経営ノウハウを利用できるのですが、対価としてロイヤリティというコストがかかります。

毎月定額がかかるものや売り上げの数%がかかる場合などフランチャイズ本部によってさまざまですが、ランニングコストとして必要な金額です。

フランチャイズを選択する場合、ロイヤリティが高いのか安いのかといった点も選択肢として判断する必要があります。

まとめ

障害者グループホームは、供給が全く追いついておらず、需要が高いことが最も大きな特徴です。

ビジネスで最も大切な需要面が非常に期待できるので、安定したビジネスに期待が持てます。

未経験でもフランチャイズに加盟すると、研修やノウハウをしっかり学ぶことで開業は可能です。

また、フランチャイズの加盟には、メリットやデメリットがあります。

しっかりと特徴を掴み、障害者グループホームにチャレンジしてはいかがでしょうか?


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