フランチャイズの惣菜屋は儲かる?年収や開業までの流れを解説
コロナ禍の影響により外食産業は軒並み大きな打撃を受けましたが、同じ飲食業の中でも宅配やテイクアウト市場は、需要が増えました。
特に総菜市場は、もともと単身世帯や共働き世帯の増加により規模が大きくなっており、コロナによってさらに需要が増えた状況です。
この記事では、フランチャイズで総菜屋を開業した場合の年収やフランチャイズに加盟して開業した場合のメリット、デメリットについて解説します。
目次
フランチャイズによる惣菜屋開業の種類や年収は?
フランチャイズに加盟して総菜屋を開業する場合、出店形態がいくつかのパターンに分けられます。
ここからは、フランチャイズに加盟して総菜屋を開業する場合の種類や年収について解説しましょう。
(1)店舗型惣菜屋の特徴と年収
店舗型総菜屋は、最もポピュラーなタイプの総菜屋です。
店舗を構えて、総菜や弁当を販売します。
忙しい時間帯とそうではない時間帯があり、時間帯における人員配置がポイントです。
また、お客様が来店して購入する販売スタイルですので、視認性がよく、駐車場などが確保できる広めの立地が好ましいといえます。
客単価は1,000円程度が一般的な価格で、一日120人の来店があり、25日間稼働した場合の月間予測利益は約51万円になります。
年収にすると600万円程度になるでしょう。
(2)高齢者向け配食の特徴と年収
身体が不自由な高齢者に向けて、宅配により総菜を販売するスタイルが高齢者向け配食です。
地方自治体と連携できると、配送料を自治体が負担してくれるケースもあり、高齢者が非常に利用しやすくなるといった点が挙げられます。
自治体側が安全確認の意味も含めて、配送サービスを展開しているケースもありますので、自治体と連携ができると総菜屋側も大きなメリットです。
客単価は400円程度で一日100食を配送し、25日間稼働した場合、月間売り上げ予測は35万円程度となり、年収にすると420万円程度の収益となります。
(3)宅配型惣菜屋の特徴と年収
完全にデリバリーに特化したスタイルが宅配型総菜屋です。
特にコロナ禍において急成長しており、最も大きなメリットとしては、構える店舗の立地や広さをあまり気にしなくていい点が挙げられます。
店舗型総菜屋だと、どうしても立地や広さを重要視しなければいけません。
しかし宅配型総菜屋だと、デリバリーに特化していますので立地を気にしなくてよく、安い家賃で店舗の取得が可能です。
客単価は1,000円程度、一日50食を販売し、25日間稼働した場合の月間売り上げ予測は48万円程度となり、年収にすると570万円程度となります。
フランチャイズによる惣菜屋開業のメリット
フランチャイズに加盟して総菜屋を開業する場合のメリットについて解説します。
(1)多様な形態で開業が可能
前述したように、総菜屋は多様な形態での開業が可能です。
それぞれ、販売の種類に特化したフランチャイズ本部がありますので、自分が開業したい種類の総菜屋さんの本部を探すといいでしょう。
また本部によっては複数の販売スタイルを持っているケースもありますので、そのような本部に加盟すると業態変換ができる可能性も高まります。
店舗型とデリバリー型を併用して経営できるケースなど、さらに多様な開業方法も可能です。
(2)資金があまりかからない
資金があまりかからない点も挙げられます。
飲食店ではないので、店舗型でもお客様の食事席を確保する必要がありません。
デリバリー型だと、お客様の待つスペースすら必要ありませんので、広い店舗を借りることない経営が可能です。
飲食店ではないので接客スタッフを雇用する必要もなく、開業資金を大幅に抑えられます。
店舗型の惣菜屋だと外装や内装を飲食店のようにきれいにデザインする必要がなく、その分改装にかかる費用を抑えられるといえるでしょう。
フランチャイズに加盟すると、さまざまな設備は連携している業者さんが揃えてくれ、リースなどが可能な場合もあります。
設備の設置にも一定の費用を見ておく必要がありますが、リースを利用して設備が設置できるとこれも開業資金がかからなくなるでしょう。
(3)未経験でも開業が可能
未経験でも開業が可能です。
フランチャイズに加盟して惣菜屋を開業するにあたり、開業前に研修などで経営内容や調理の仕方などを学ぶことができます。
調理の技術がないので心配と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、決められたメニューをマニュアル通りに作成すれば調理できるメニューばかりで、個人の技術を要しない料理がほとんどです。
本部によっては実店舗での研修を行っている場合もあり、より実践的に学べますので未経験でも大きな影響がなく開業ができる点もメリットといえます。
(4)セントラルキッチン方式だと調理の必要もない
フランチャイズに加盟すると、セントラルキッチン方式で商品を加盟店に配送しているケースもあります。
セントラルキッチン方式とは、一ヶ所で調理を全て引き受け、調理した商品を冷凍して加盟店へ送る方式で、加盟店側で調理する必要がありません。
厨房設備を設置する必要すらありません。
調理スタッフの技術による質のばらつきが抑えられ、誰もが一定の品質で惣菜を提供できます。
セントラルキッチン方式は、フランチャイズのメリットを最大限生かせる方法といえるでしょう。
フランチャイズによる惣菜屋開業のデメリット
ここからはフランチャイズによる惣菜屋開業のデメリットについて解説します。
(1)独自のサービスは提供できない
フランチャイズでは、加盟店横並びの経営が求められ、同じメニューで同じシステムを利用して経営する点が特徴です。
ひとつの加盟店だけ独自のサービスを提供してしまうと、フランチャイズの統一性が無くなってしまいます。
加盟店独自のメニューなどを提供してしまうと他の加盟店で同じメニューを求められると対応ができなくなってしまいます。
そのため独自のサービスを提供することはできません。
オリジナルのメニューなどを提供したい方などには自分の力を発揮できないと不満を感じ、デメリットと感じるでしょう。
(2)加盟店の不祥事に影響される
フランチャイズは本部のノウハウやメニュー、サポートの他に本部の看板や商号などを利用して開業する方法です。
つまり、同じ店舗名でも経営母体が全く違うことが珍しくはありません。
本部と同じ名前で開業できますので、当初から一定の知名度を持った状態で開業が可能なのですが、反面本部や他の加盟店の悪影響を受けやすいといえます。
本部が不祥事などを起こしてしまうと経営母体は全く違うのに、お客様には同じように受け取られてしまいますので一時的な減収などもあり得るでしょう。
他の加盟店が引き起こす不祥事も同様です。
系列フランチャイズの悪評に影響されやすい点もデメリットといえます。
(3)独立開業より費用がかかる
フランチャイズに加盟しての開業は、前述したようにさまざまなメリットがあります。
さまざまなサポートが受けられ、開業当初から知名度持った状態での開業が可能です。
しかし、独立開業よりも費用がかかる点がデメリットとして挙げられます。
フランチャイズに加盟する際必要な費用が加盟店料です。
加盟店料とは、フランチャイズに加盟する際に支払う入会金と考えるといいでしょう。
また、フランチャイズに加盟して経営中には本部のシステムや看板などを使って経営していますが、使用料としてロイヤリティを支払う必要があります。
ロイヤリティは、毎月の売上から数%を支払うか毎月定額を支払わなければいけません。
独立開業する場合、加盟金やロイヤリティはかかりませんので、独立開業よりもコストが高い点がデメリットといえるでしょう。
(4)かんたんに廃業できない
フランチャイズに加盟する場合、本部とフランチャイズ契約を締結しなければいけません。
契約書の中には契約期間が明示されており、契約期間内にフランチャイズ契約を解除してしまうと違約金を請求される場合があります。
フランチャイズ契約の契約期間は、本部によって異なりますが10年単位の契約などもあり、期間前に廃業してしまうと違約金の対象となるのです。
場合によっては、高額の違約金を請求されトラブルになるケースもあります。
かんたんに廃業できない点もデメリットといえるでしょう。
フランチャイズに加盟して惣菜屋開業する場合、成功のポイント
フランチャイズに加盟して惣菜屋を開業する場合のメリットやデメリットについて解説しました。
ここからは、フランチャイズに加盟して惣菜屋を開業する場合、成功するポイントについて解説します。
(1)コスト面の節約を常に意識する
惣菜屋に限ったわけではありませんが、いかにコストを抑えた経営ができるかが非常に大切です。
まずは抑えられるコストはできる限り抑え、スモールスタートにより早めの黒字化を目指しましょう。
運転資金が枯渇してしまうと、経営に支障をきたし、コツコツ集客してきた苦労が水の泡になってしまう可能性も考えられます。
リスクを徹底的に排除し、黒字化を確定した上で少しずつ拡大していく方法がおすすめです。
開業当初は、なにかとわからないことも多いでしょうから、コスト削減を第一に考えた経営を行うといいでしょう。
(2)ターゲットを絞った戦略を練る
ターゲットを決めて、ターゲットニーズを理解した上でサービスを提供しましょう。
ターゲットをしっかりと絞らなければどのお客様にも、あいまいなサービスになってしまいます。
惣菜屋でも、単身の学生を対象とする場合と、ファミリーを対象とした場合、シニア層を対象とした場合ではおのずとメニューも変わります。
店舗を構えるエリアの特性や、加盟するフランチャイズ本部の強みなどを考えた販売戦略を練らなければいけません。
開業前の調査や準備をしっかりと行い、ターゲットに合ったサービスを提供しましょう。
フランチャイズで惣菜屋を開業する流れ
ここからは、フランチャイズに加盟して惣菜屋を開業する流れについて解説します。
(1)物件の特定
特に店舗型惣菜屋に関しては、店舗の場所が非常に重要なポイントです。
エリアを特定し、ターゲットとなる対象が集まりそうなエリアにある物件を選択しましょう。
日中、夜間の人通りや、平日と休日の流れなどを調査し、ターゲットとなる層がどの程度、通行しているかといった調査が必要です。
立地が良い場所はおおむね家賃も高いので、コストが高くなる可能性も考えられます。
特に店舗型惣菜屋の開業には重要といえるでしょう。
(2)フランチャイズ本部との契約
ある程度物件を特定できると、ターゲットとなる顧客層に強そうなフランチャイズ本部を選択する必要があります。
最初から本部を絞らず、いくつかの本部が提供するサービスと、狙っているターゲットへの強みを生かせる本部などを比較するといいでしょう。
本部によって加盟金なども異なりますので、コストパフォーマンスが高そうな本部選びがポイントです。
(3)内装や外装工事
フランチャイズ本部と契約を締結し、物件を決めると、店舗の内外装工事に入ります。
ターゲットが好むデザインに仕上げる必要がありますが、基本的には本部の指定するデザインにしなければいけません。
本部が業者を手配する場合もありますので、事前に本部との打ち合わせを綿密に行いましょう。
(4)研修参加
工事中に研修を受けます。
特に未経験の場合は、しっかりとこの研修で本部の手法を学び、開業しても戸惑わないように準備しなければいけません。
一般的には1週間から2週間程度の研修で本部の仕組みや、やり方を理解する必要があります。
(5)開業
いよいよ開業です。
一般的には1ヶ月から2か月程度でこれらの流れを進めますが、場合によってはさらに時間がかかるケースもあります。
早めの開業と黒字化を目指しましょう。
まとめ
フランチャイズにより惣菜屋の開業について解説しました。
フランチャイズ本部のノウハウを十分に生かして経営できると、成功したモデルで経営できますので成功する可能性が大きく高まります。
しかし、デメリットもありますので、メリットとデメリットを十分に理解した上で開業する必要があるでしょう。
ターゲットの選択、物件の調査、研修などやることは多いですが、しっかりと手順を踏んで開業できると安定した経営が見込める事業です。