フランチャイズオーナーの年収はどの程度?比較的高収入の業種も解説

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フランチャイズによる開業を本格的に検討する場合には、従業員を抱えるオーナー形式での開業という選択肢があります。

フランチャイズという方法により、複数の事業におけるトップの座を務めやすくなってきているのが背景です。

オーナーとしての事業がうまくいけば、自分が該当の場所にいなくても収入が入ってきます。つまり、権利収入にもなり得るということです。

このようなオーナーに関するメリットがある一方で、最初から順調にオーナーとして収入を稼げるわけではないなどといった懸念点もあります。

今回はフランチャイズとオーナーの年収について、比較的高年収の業種や年収アップのための対策などに触れながら解説します。

オーナーの年収における仕組み

オーナーの収入ですが、一般的には事業収入から次の3種類の経費が差し引かれます。

事業収入全体: 売上そのもの

経費1: ロイヤリティ:フランチャイズ本部に毎月支払う対価

経費2: 固定費:家賃や人件費といった、毎月一定して発生する経費

経費3: 変動費:原料費や仕入原価といった、売上の増減や業務状況によって変動する費用

差し引かれた残りすべてが必ずオーナーの収入になるわけではありません。納税や将来的な店舗改装費などのために、幾らかは会社に残す傾向があります。

また開業当初は、初期費用の数十万円~100万円、業種によっては数百万円単位や1,000万円以上の金額を回収する必要があります。

フランチャイズオーナーにおける平均年収ですが、400~500万円程度となっています。

比較的高年収や安定した傾向にある業種

フランチャイズにおいて、オーナーの年収が比較的高いまたは安定している業種を紹介します。

(1)ハウスクリーニング

30代からの開業で年収900万円の例があるなど、高年収が見込める業種の一つです。近年における成長産業として知られ、まだまだ需要と参入の余地はあります。

安い場合には自己資金が50万円程度からでも加盟が可能というように、参入のハードルもそれほど高くない傾向があります。必ずしも店舗を設ける必要がないのも特徴です。

(2)リペア

何をリペアの対象とするかによっては開業1年数か月程度で年収700万円程度も見込める業種です。

70万円程度の自己資金からでも加盟可能というようにリーズナブルな初期費用となっています。

仕入れや在庫リスクが少ない点が特徴の一つで、フランチャイズ会社によっては粗利率9割というところもあります。

修理(リペア)の対象は車やビジネス革靴に加え、スマホなどと多岐にわたります。特に車修理でディーラーが顧客になると定期的に発注を受ける場合もあり、ストックビジネスとなる可能性もあります。

(3)コンビニエンスストア

小売業、特にコンビニエンスストアにおいては営業時間縮小や飽和状態といった厳しいニュースを耳にする時もあります。

一方で、軌道に乗れば年収約700万円程度が見込むこともでき、まだまだ魅力ある業種となっています

コンビニの初期費用は150~350万円程度が目安ですが、フランチャイズ本部によっては加盟金全額免除制度を新設するなど、有能な加盟者を確保するための施策を行っています。

近年では、夫婦で経営して自分たちの子供がバイトをするといった微笑ましい形が成り立っている店舗もあります。

(4)高齢者配食サービス

高齢者配食サービスとは、病院や介護事業所に、糖尿病や腎臓病を抱えている人向けのヘルシーな弁当を届けるサービスです。

近年着実に成長してきている業種の一つで、高齢者は増加傾向にあるため安定した需要が見込めます。うまくこなせていけば年収700万円以上の可能性があります

安い場合には自己資金80万円程度からの開業が可能です。月額30,000円程度の会費のみで、加盟金や保証金、ロイヤリティが0円という、運営がしやすいところもあります。

上記の業種はあくまで高年収や安定した傾向にある業種の一部です。

副業でもそれなりの年収になりうる業種

副業でもそれなりの年収が見込める業種を紹介します。

(1)コインランドリー

洗濯機の機能改善や「洗濯は帰宅前に済ませたい」と考える夫婦の増加といった背景によって、コインランドリーの需要は高まってきています。

初期費用で2,000万円以上かかる点が大きなハードルの一つですが、他業種と比べて人件費が安く済む点はメリットです。

副業ながらうまくこなせれば、年収で300~360万円程度の年収が見込めるのも魅力の一つです。

(2)ネットショップ

アマゾンなどの通販によるネットショップへの需要は近年高まり続けています。仕事が忙しいので日常の食料品以外はネットで買うという傾向もあります。

最初は月商1,000円とか数千円程度でもいいので、まずは低経費・低リスクで始めたいという場合もあるでしょう。

このような場合もパソコンとネット設備さえあれば、月額費用1,000円程度で即日開業可能という手軽さもあります。

売れる商品としっかりした販売環境を整備できれば、年収150~180万円程度の達成が見込めます

平均的なオーナーの年収に届くために要する期間

(1)フランチャイズでは3年程度

事業を開業してから軌道に乗るまでには、通常5年程度を要するといわれています。

ですが現実には、その前に廃業する事業主が少なくありません。自分で仕事を取って想定した売上を確保していくのは容易ではないということです。

起業から10年後も会社が存在している可能性は10%程度といった厳しい数字もあるほどです。

この一方で、フランチャイズビジネスは軌道に乗せやすい傾向があります。会社名や商品名にブランド性があるなどの強みがあるためです。

こうした強みにより、7割程度のフランチャズオーナーが3年以内の単月黒字常態化を達成できているともいわれています。

例えばハウスクリーニング業では、早い場合は3~6か月程度で黒字化を達成し、1年程度で平均的なオーナーの年収に達するケースもあります。

年収アップのために講じる対策

フランチャイズのオーナーが年収を上げるために取れる対策の一例を紹介します。

(1)事前計画

まずは、熟慮に熟慮を重ねた綿密な事業計画が必要です。事業が失敗する大きな要因の一つとして、事業計画をはじめとした見通しの甘さが指摘されます。

事業計画は自ら市場調査を行ったデータを基に作成したいものです。複数名を動員しさまざまな角度や知見を伴って作成することもおすすめといえます。

できれば士業者や事業経験者にみてもらって感想や意見を聞ければ、より精度の高い事業計画書につながりやすいです。

(2)売上アップのために

年収アップのためには開業後の試行錯誤も大切です。

①集客における戦略

  • ポスティングやティッシュ配りなど

開業前はもちろん開業後も、ポスティングやティッシュ配りなど昔ながらの紙媒体による宣伝活動は大切です。

ポスティングとティッシュ配りの双方において、チラシの文面や色の使い方はサービスの第一印象を決める点で非常に重要といえます。

インパクトが強いことはもちろん、一目で何のサービスなのかわかりやすく伝わるよう配慮する必要があります。

  • IT戦略

昨今ではWebサイトなどによるIT技術を活用した宣伝も大事な販売戦略になってきています

フランチャイズ本部のホームページに加盟店として掲載してもらう場合は、チラシ同様わかりやすい文言が重要です。

店舗で独自にホームページをもつ場合は、サービス内容や価格表がわかりやすく、新規の問い合わせ客を問い合わせフォームへと誘導しやすい仕組みもポイントといえます。

Line@などで期間限定の割引サービスなどを手軽に配信できる機能もあるため効果的に活用しましょう。

②店舗や事業範囲の拡大

最初の店舗や事業が軌道に乗ってくると、さらなる売上を目指して2店舗目の開業や事業領域の拡大といった選択肢も生まれてきます。

ここでの注意点としては、同じ商品やサービスが別の場所でも受けがよいとは限らない点です。

勢いで事業を拡大し最初の店舗での利益を使い果たしてしまったという事態もあり得ます。店舗や事業範囲の拡大には時間をかけた熟慮が大切です。

③スキルアップ

特に職人的業種においてスキルアップは非常に重要です。リーズナブルな費用で高品質を実現できることが、リピーター獲得や新規顧客の獲得にもつながります。

さらにはスキルアップを実現したうえで新たに効率的な方法を探すことが、原価ダウンや経費削減にもつながります。

④特典

一般的に、顧客は特典に惹かれる傾向があります。スタンプカードや既存顧客による紹介割引などの特典は付加価値が高く効果的な手法です。

付加価値を高めるには、例えば「~と~をセットで注文すれば1,000円引き」「~を~個以上注文すれば~個サービス」といった、競合店舗との差別化を図る特典をつける手法などがあります。

それなりの年収を目指せるビジネスにするためのコツ

(1)ローコストオペレーション

今後ある程度の年収を確保するためのビジネスキーワードとして、ローコストオペレーションがあります。

ローコストオペレーションのためには生産からサービス提供までなるべく人が介在しないシステムが必要であり、ロボットや人工知能の利用が大きなポイントの一つです。

ホームセンターなどでは既にこのシステムが導入され、ロボットによるセルフレジが利用されているところもあります。

ローコストオペレーションを活用できれば、オーナーはパソコンやスマホの操作のみで複数のビジネス運営を実現できる可能性があります

(2)異業種との連携

例えばフランチャイズのコーヒーショップでは、本屋と隣接するスペースに出店しているところがあります。

利用者は購入した本を読みながらコーヒーを満喫し、友人との待ち合わせ時間までリラックスして過ごせるのがメリットです。

このように、利用者が1回の行動で2つの目的を達成できる点も普及するビジネスのポイントといえます。

まとめ

ここまでフランチャイズとオーナーの年収について考察してきました。

押さえておきたい点は、比較的高年収や安定した傾向にある業種と平均的なオーナーの年収に届くまで要する期間です。年収アップのための対策もポイントといえます。

業種の見極めと綿密な事業計画や販売戦略で、フランチャイズのオーナーにおける平均年収を実現なさってください。


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