脱サラしてフランチャイズに加盟する際の流れや注意点・失敗談を解説

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フランチャイズ  脱サラ

会社勤めをされている方には、近い未来・将来的に脱サラしてフランチャイズによる独立開業を目指している方がいます。すべて一からの独立開業は難しくても、フランチャイズによる独立開業は何となく実現しやすそうと考えている方もいる傾向があります。

確かに実現しやすいというよりは、フランチャイズならではの利便性・強みはあります。この意味では実現しやすいといえるでしょう。この一方でフランチャイズならではの規約・制限もあり、慎重に考えていく必要がある部分もあります。

ここで、フランチャイズならではの利便性・強み・規約・制限とはどのようなものなの?と思った方もいるでしょう。そこで今回はフランチャイズと脱サラにつきまして、フランチャイズの特徴・脱サラからフランチャイズ独立開業への方法などに触れながら解説します。

サラリーマンのうちにしておくこと(業種選びなど)

(1)業種選び

独立開業を考える時にまず、何の商売・何の事業をすればお金を稼げるの?と多くの方が考え迷う傾向があります。一度フランチャイズ事業開始・フランチャイズ開業に向けてフランチャイズ元と話が進み始めるとなると、やっぱり他の業へ変えるというのはなかなか難しいです。よって、最初の業種選びは重要です。

①自分が経験した業種

小売・飲食・学習塾・介護など、自分自身が会社員として業務そのものを経験した業種は選びやすい場合もあります。

②盛り上がってきている業種・人材不足業種

ハウスクリーニング業界:市場規模が、ここ3年程度で160%拡大(10年間では成長率240%)に拡大しています。成長産業であり売り手市場でもあります。

特徴

  • 無店舗営業も可能
  • 初期費用が、250万円程度~300万円弱程度(安い所は200万円台前半の所もあり)と比較的リーズナブル
  • 研修が充実している傾向にあり、45日間程度の研修期間がある所もあります

介護業界:少子高齢化現象が、日本での慢性的な課題であることはいうまでもありません。

特徴

  • 初期費用として、一般的に1,000万円~2,000万円程度が見込まれます
  • 高い初期費用に対して、日本政策金融公庫の優遇措置などといった措置があります
  • 景気に左右されず、比較的安定した収入が見込まれます

上記以外にも、人が求められている業界は複数あります。家事代行業・リペア業などです。そして競争率は高くても、小売り・飲食業も加盟希望者を募集しているフランチャイズ会社はあります。

リスクが低い方から選択する

(1)無店舗・自宅開業から始める

業種によって多少違いはあるものの店舗を新たに構えようとすると、店舗取得費だけで一般的に数十万円~100万円程度(業種次第ではもっと)かかる傾向があります。他開業のための諸々経費・開業当初数カ月の事業運転資金を考慮すると、数カ月で開業のために準備していた200万円・300万円単位のお金があっという間に底をつくという可能性すら懸念されます。

このため無店舗・自宅開業で始められる業種を選ぶのもポイントといえます。無店舗開業できるのが上記にもあるハウスクリーニング業・家事代行業・英会話業・リペア業・ネットショップ業などがあります。店舗取得の必要があっても、例えば学習塾などは数十万円程度(状況次第では50万円以下)から始められる場合がります。

(2)在庫を抱えなくてもよい

無在庫運営というのも、低リスク部類に入ってきます。IT業も在庫を抱える必要が大してありません。在庫を抱える必要がないので、要するに仕入れ費・原料費などがほぼゼロ円です(電気代などはかかります)。ITのフランチャイズに、ポータルサイトの運営などがあります。

ポータルサイトとは、インターネット上にある様々なサイトの入り口となる大きなWebサイトのことです。ネットによって、短時間で様々なことを検索するのが不可欠になってきた現代では欠かせません。

フランチャイズのことをしっかり理解しておく

(1)フランチャイズの強み

①短時間でブランド性を入手・利用できるようになる

フランチャイズに加盟開業できると、屋号・有名になった商品名・有名になったキャッチフレーズ(商標登録してあればさらに強いです)などを使用できるようになります。いちからの独立開業というのは、商品名や屋号が浸透する・有名になるということはとても時間がかかり長い時は数年かかることも珍しくありません。この時間を短時間で買えるという考え方になります。

②本部がプロモーションしてくれる・本部のプロモーションを使える

もし本部がテレビCM・新聞掲載・雑誌掲載・各種ネットCMなどで宣伝をしていれば、自動的に自分の所も宣伝されることになるわけです。リピーターによる口コミとなればとても強いですが、このプロモーションというのが販売においてとてもコストがかかる動きといって過言でありません。この手間が省けるのは大きいです。

(2)フランチャイズのコスト・制約

①ロイヤリティの存在

フランチャイズ一番のコストにはロイヤリティが一つあります。ロイヤリティの支払い方法・割合などはいろいろありますが、毎月支払いが生じます。売り上げがそれなりに順調の時には普通の経費といった感覚ですが、売り上げが思わしくないときには重くのしかかってきます(昨今はロイヤリティゼロ円という所もあります)。

②諸々制約

例えば店舗選びでとても都合の良い居抜き物件が見つかったとしても、本部の規格と若干違うからダメとなる場合があり得ます。そして商品仕入れ先・備品入れ替え時・設備修理時に加盟者が独自の方法で安い業者を探し出せても、本部が指定するからダメといった時などがあるという制約もあります。

開業へのプロセス(幾つかの業種に触れる)

(1)ハウスクリーニング

①大まかな流れ

②留意点

「サービスメニューの方針」

  • 時間制なのか・場所性なのか:料金として時間当たりで生じるようにするのか、水回り箇所など場所で料金が生じるようにするのかというのがポイントの一つとなります。
  • 他社への差別化:エアコン(室外機含む)など素人ではきれいにするのに時間がかかる・なかなか想定したほどきれいにできない箇所を、短時間・リーズナブルな料金でできますよといった得意分野を作るのも重要です。

(2)居酒屋

①大まかな流れ

②留意点

  • 許可・資格の必要性:飲食店の営業許可申請・食品衛生責任者の資格・深夜酒類提供飲食店開業の届出のことを考慮の必要性があります。
  • メニュー作り・スタッフ手配:飲食業において、一番の肝であるいっても過言でない部分です。加盟申請者が自ら料理長をするにしても、仕込み・ダシ作りをスタッフに任せるという場合にはこちらのスタッフの腕も重要です。

(3)通所介護(デイサービス)

①大まかな流れ

②留意点

  • 融資申請・認可申請準備:介護事業には他業種以上に初期費用がかかる傾向がありますが、融資で優遇措置があります。この優遇措置を受けられるように、早め早めの書類など準備が必要です。そして役所などの介護保険担当部署で、認可申請準備も必要です。
  • 特別な人材:介護の業務というのは特殊な技能・知識が求められ、難しい事柄が含まれます。利用者の方にけがなどをさせないように予期して業務に当たれる、できればある程度経験がある人材が望ましいです。

ビジネス戦略(販売促進方法など)

需要がある商品・サービスを扱うというのももちろんですが、商品・サービスがあるというだけではなかなか事業は思うように進むものではありません。加盟審査にて販売促進戦術を問われた際に、「今から考えます」では好ましい結果は予想し難いです。

(1)市場調査

できればある程度費用をかけて、マーケティング会社による市場調査をします。そしてビジネス対象エリアでの対象とする商品の需要性・売れそうな価格などを見込んでおきたいところではあります。

(2)販売促進方法

①ポスティング作戦

役所などが提供している住民基本台帳などを使い、対象とする性別・年齢層などの方がどの辺りに何人程度居住しているということを認識・把握します。そして大体どの程度の費用・どの程度の枚数(規模)をポスティングするといった作戦も重要です。

②ホームページ

昨今様々な業種において、自社ホームページを持っているのが普通・当然といった風潮もあります。

チラシを見た人がホームページを見る→ホームページをみて問い合わせ→来店

という流れを作るのも有効的です。ホームページ作成は業者に頼んでも簡単なものなら、数万円~10万円程度でも作成可能です。

注意しておくべきこと

(1)生活の保障が無くなる

自営業になるわけですから当然ではありますが、給料(生活費)が確保されているわけではありません。中高生の子供がいる・家や車のローンが残っているなどという場合には、カナリ綿密な戦略・それなりの貯えがないと悲惨な未来にもなりかねません。

(2)失業保険

会社勤めをしていれば一般的に雇用保険に加入し、退職した場合には失業保険手当というものがあります。仮に会社を辞めてすぐに起業したとして、まだ売り上げが1円も上がっていないからということで大丈夫だろと思い込み、失業保険手当を受けるのは要注意です。不正受給になりかねません。このような場合は、再就職手当の確認・手続きが必要です。

(3)タイミング

会社退職後に、ほぼそのまま開業・事業開始で収入を得ると想定するとします。しかしながらなかなか想定したタイミングで開業・事業開始・事業からの収入で生計を立てられるとはなり難い傾向がありますので注意が必要です。

脱サラとフランチャイズ失敗例

(1)リスク予兆が甘くて失敗

ある方は35歳で脱サラし、フランチャイズにてラーメン屋さんを開業しました。繁華街というほどにぎわった場所ではないものの、事務所やオフィスが多く需要性・ビジネス性を直感し開業したのです。この直感通り客足は多く、オープンから数カ月は目標の2倍近い売り上げを達成していました。

しかしながらここでラーメン屋の方が売れると感じた近くの居酒屋が、ラーメン店に業態変化したのです。この業態変化したラーメン屋さんは、自分の店よりも広く安価で自分の所のお客様を奪われてしまったわけです。売り上げは急激に落ち、廃業となりました。

売れるという直感も重要ですが、もしこの状況がこうなったどうだろうといった先の先を読んだ競合の存在予見というリスク回避考慮も求められるのですね。

(2)居抜き物件という利点だけに注目して失敗

ある方は居抜き物件を見つけ脱サラで銀行からお金を借りて、ラーメン屋さんを開業しました。しかしながら目標売上を確保できたのは初月だけで、2カ月目以降は売り上げが伸び悩み廃業となりました。

居抜き物件というだけで、人通りがあまり良くなく目立たない・アクセス性が良くない立地であったわけです。チェーン店飲食業には、アクセス性の良さがとても大切というわけですね。

まとめ

以上フランチャイズと脱サラについて述べてきました。特に大切な点として、業種選び・低いリスクを取る・フランチャイズについての理解です。

しかしながら綿密な下調べ・事業計画・ゆとりを持った利益想定で、脱サラによるフランチャイズ大成は不可能ではありません。練りに練った考えで、脱サラフランチャイズを実現させてください。


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