フランチャイズによる脱毛サロン開業のメリットとデメリット・個人経営との違いは?
「脱毛サロンって儲かるの?」、「脱毛サロンを開業する場合に初期費用が知りたい」
脱毛サロンでの開業を検討している場合、収益やコストなどについて知りたいと思っている人も多いでしょう。
脱毛サロンの開業はフランチャイズでの開業と個人での開業の二通りが考えられます。
この記事では、フランチャイズでの開業と個人での開業についてそれぞれのメリットやデメリット、収益やコストなどについて解説しましょう。
目次
脱毛サロンを開業した場合の仕事内容とは?
脱毛サロンでの開業について、まず気になるのが脱毛サロンの特徴やオーナーが開業したらやることなどではないでしょうか。
ここからは、脱毛サロンの特徴などについて解説します。
(1)脱毛サロンの特徴
脱毛サロンとは、脱毛に関する施術を受けることができるサロン経営のことを指します。
脱毛に特化したサロンが増えてきており、女性だけではなく男性の利用者も増加しているのが現状です。
脱毛に特化したサロンや、ネイルなどのサービスを同時に行っているサロンなどタイプはさまざまといえます。
脱毛サロンで注意しておきたい点は、医療脱毛とは異なるという点です。
一般的に脱毛サロンの場合は、高出力のライトを照射することでムダ毛を弱らせる光脱毛方式を採用しているケースがほとんどといえます。
医療脱毛とはレーザーを当てる脱毛方法で、脱毛サロンとは全く異なる施術方法です。
それぞれ特徴が異なりますので注意しておきましょう。
(2)脱毛サロンを開業後、オーナーがやるべきこと
脱毛サロン開業において、オーナーが行うことは当然ながら経営です。
集客、顧客管理、店舗管理から社員教育などさまざまな業務を行わなければいけません。
フランチャイズに加盟して脱毛サロンを開業すると、本部の屋号や経営ノウハウなどを利用しての脱毛サロン経営が可能です。
本部との連携や関係性の構築といった仕事は必要になりますが、本部によっては広告のフォローや研修の実施など加盟店に対するさまざまなサポートを行います。
個人で開業となると、一からのスタートとなってしまいますので開業後に行うオーナーの仕事内容が少し多くなってしまうかもしれません。
フランチャイズによる脱毛サロンの収益は?
脱毛サロンの経営を検討するにあたり、気になるのはどの程度稼ぐことができるのかといった点ではないでしょうか?
個人で脱毛サロン事業を開業するにあたり設備などを揃える必要がありますので、どうしても設備投資で差が出てくる場合があります。
フランチャイズに加盟することにより比較的設備投資を抑えた経営を行うことが可能です。
ここからはフランチャイズで脱毛サロンを開業した場合の収益面について解説します。
(1)設備を抑えることにより高収益になりやすい業種
フランチャイズでの脱毛サロン開業では個人経営と異なり、設備のレンタルができる本部がある点が大きく異なります。
月々一定のレンタル料金を支払うだけで、開業が可能となりますので高収益体制を作りやすくなる点がフランチャイズでの開業における特徴です。
(2)収益のシミュレーション
あるフランチャイズチャイ本部が加盟店を募集するために発表している収益のシミュレーションを表にまとめました。
下記のケースは15坪程度で従業員1名での収益シミュレーションです。
月額売り上げ | 約150万円 |
広告費 | 約30万円 |
人件費 | 約30万円 |
レンタル費 | 約10万円 |
家賃 | 約20万円 |
消耗品費 | 約5万円 |
システム利用費 | 約2万円 |
その他 | 約2万円 |
計 |
61万円 |
月6名程度の契約でこれだけの収益を確保することが可能です。
当初の開業費用を抑えるため、毎月のレンタル代が発生しますが、開業当初に買取することによりレンタル費用を無くすことも可能です。
今回のシミュレーションはベッド数がひとつでのシミュレーションですのでベッド数が増えるとさらなる収益アップにも期待が持てます。
初期費用・ロイヤリティなどの費用
収益面がわかると次に気になるのが、開業におけるコストやフランチャイズに加盟する場合のロイヤリティや加盟店料ではないでしょうか。
ここからは脱毛サロン開業におけるコスト面について解説します。
(1)開業における初期費用はどのくらいかかる
一般的に脱毛サロン開業における初期費用は、500万円から1,000万円かかるといわれています。
開業にあたり最も大きな割合を占めるコストが店舗取得費です。
店舗取得費は、エリアや広さによっても大きく異なりますので初期費用に大きな違いとなるでしょう。
また、設備取得費はフランチャイズに加盟することにより、レンタルができますので買取る必要がありません。
これも初期投資を大幅に抑えることができる要因となるでしょう。
(2)加盟店料やロイヤリティは?
フランチャイズに加盟しての開業となると、加盟店料やロイヤリティが発生します。
加盟店料とはフランチャイズ本部に加盟する場合の入会金。
ロイヤリティとは、本部の屋号や経営ノウハウを利用しての経営ができる代わりの使用料といった位置づけの費用です。
ロイヤリティは毎月売り上げの数%や定額の場合など本部によってさまざまといえます。
脱毛サロンの大手フランチャイズによっては、加盟店料やロイヤリティが一切ない状態で加盟し、開業することが可能です。
フランチャイズに加盟して開業する場合、ロイヤリティや加盟店料に額によって本部を選ぶのもいいでしょう。
フランチャイズによる脱毛サロン開業の流れ
フランチャイズに加盟して脱毛サロンを開業する場合、いくつかの手順を踏んでの開業となります。
ここからは、フランチャイズに加盟して脱毛サロンを開業する場合の流れについて解説しましょう。
(1)フランチャイズ本部への問い合わせと資料請求
まずは、気になるフランチャイズ本部への問い合わせや資料請求です。
複数のフランチャイズ本部から、資料などでそれぞれを比較しながら候補となる本部を絞ります。
(2)面談
資料請求した中で良いと思ったフランチャイズ本部との面談です。
開業したら経営者となるわけですので気になる点はいくつも質問し、対応や説明のわかりやすさなども本部選びの参考にすると良いでしょう。
(3)店舗見学
実際に営業している店舗の見学を行っている本部もあります。
店舗の全体的なデザインや実際に働いている人の仕事ぶりなどが見学でき、自分が経営する姿がイメージしやすくなるでしょう。
(4)申し込み・審査
店舗見学まで終わると、いよいよどの本部にするかを絞り込み、本部に対してフランチャイズ加盟の申し込みを行います。
加盟の申し込みを行ったからといって必ず加盟店になれるわけではありません。
審査を経て、審査が通ると本部に加盟することができます。
(5)加盟金の入金と開業準備
審査が通り加盟店として加入ができるとなると加盟金の振り込みと開業準備となります。
加盟金はフランチャイズ本部によって異なり、中には加盟金不要な本部があることは前述したとおりです。
開業の準備としては店舗選びや内装の打ち合わせ、社員研修などが挙げられます。
(6)内装中の募集活動
店舗を取得し、内装などを行っている間に開業のお知らせなど集客面での募集が必要です。
フランチャイズ本部によってはHPやSNSなどで募集の協力を行いますので、内装中の募集作業を本部と加盟店が同時に行い集客効果を高めます。
(7)オープン
店舗が出来上がると、いよいよオープンです。
早めの黒字化を目指しましょう。
フランチャイズで脱毛サロンを開業するメリット
脱毛サロン開業においてフランチャイズと個人経営ではそれぞれメリットやデメリットがあります。
まずフランチャイズでの開業について、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからはフランチャイズでの開業におけるメリットについて解説します。
(1)開業までの準備がやりやすい
開業までの準備が非常にやりやすい点が挙げられます。
本部が開業に向けてさまざまなサポートを行うからです。
開業しやすい店舗の紹介や、統一された内装になるので、店舗デザインの協力などスムーズに開業できるためのサポートを行います。
(2)未経験でも開業が可能
未経験でも開業が可能な点も挙げられます。
フランチャイズ本部に加盟すると、本部からの研修などにより、接客や経営など、教育のカリキュラムが充実しています。
このような研修を開業前にじっくりと受けることにより、未経験でも開業が可能となります。
フランチャイズならではの大きなメリットといえるでしょう。
フランチャイズで脱毛サロンを開業する場合のデメリット
次にフランチャイズに加盟しての開業する場合のデメリットについて解説しましょう。
(1)加盟金やロイヤリティがかかる
加盟金やロイヤリティがかかる点が挙げられます。
フランチャイズでは実績があるお店の屋号や経営ノウハウなどが利用できる代わりに加盟金やロイヤリティがかかる点が特徴です。
しかし、脱毛サロン経営の場合、加盟金やロイヤリティが無料などのケースがありますのでそのような本部を選ぶとデメリットが解消されます。
(2)自由に経営ができない
フランチャイズに加盟することで、屋号や経営ノウハウが利用できる代わりに、加盟店が足並みをそろえた経営が求められます。
脱毛サロンのオーナーとはいえフランチャイズに加盟している以上、本部の意向に沿った経営を行わなければいけません。
独自のサービスなどが提供でいない点がデメリットとして挙げられます。
個人で脱毛サロンを開業するメリット
ここまではフランチャイズに加盟しての経営におけるメリットやデメリットについて解説しました。
ここからは、個人で脱毛サロンを開業した場合のメリットについて解説しましょう。
(1)経営の自由度が高い
経営の自由度が高い点が挙げられます。
フランチャイズに加盟しての経営となると、どうしても横並びの経営が求められます。
個人経営を行うことにより、サービスの内容や、料金体制などを自由にできる点が個人経営の大きなメリットといえるでしょう。
(2)自分の収益分が増える
フランチャイズに加盟するとこで、月々のロイヤリティが必要です。
なかにはロイヤリティがかからない本部もありますが、研修代やシステム利用料などが必要な場合もあります。
個人経営だと、本部に支払うコストが無くなりますので、自分の収益分を増やすことが可能です。
フランチャイズに加盟しての経営と同じくらいの売上とすると、収益自体は個人経営の方が高くなるケースが多いといえるでしょう
個人で脱毛サロンを開業するデメリット
個人経営による脱毛サロン開業のメリットについて解説しました。
次にデメリットが気になるところです。
個人経営におけるデメリットを見てみましょう。
(1)資金計画や準備に労力がかかる
資金計画や準備をサポートなしに行う必要があります。
フランチャイズ本部に加盟して開業となると、資金計画の準備や融資先の紹介、内装のサポートまで、さまざまな面でサポートされます。
個人経営だと、ほとんど一人で行わなければいけません。
時間や労力が大幅にかかる点がデメリットといえるでしょう。
(2)経営ノウハウを構築する必要がある
フランチャイズに加盟して開業することで、経営ノウハウがすでに構築されたシステムを利用した経営が可能です。
成功した本部の効率的な運用システムや、経営方法を用いることができますので、開業当初から大きな混乱もなく稼働させることができるでしょう。
個人経営となると、経営に対する意思統一や方向性の共有、システムの運用といった点で時間がかかってしまいます。
経営ノウハウを構築する時間についてもデメリットといえるでしょう。
まとめ
脱毛サロンは、女性だけでの利用ではなく男性も増加しており、新たな顧客層を掘り起こしたことによる需要の高まりが見られます。
フランチャイズに加盟することで機器がレンタルできる場合や研修などにより未経験からでも開業することが可能です。
脱毛サロン大手本部では加盟金やロイヤリティ無料のケースもありますので開業しやすい環境が整っているといえます。
脱毛サロンによるフランチャイズでの開業を検討している人は是非参考にしては如何でしょうか。