フランチャイズで高収入を得る

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フランチャイズ 高収益 高利益

フランチャイズオーナーとして独立することを検討している方にとってどの程度の利益を得られるかは重要な問題です。

年収に直結するポイントですし、売上が減少すると店舗の存続も危うくなります。

オーナーがフランチャイズビジネスで高収益を得るには、収益構造を理解し、自分に合ったブランドを選ぶことが重要です。

フランチャイズオーナーが高い利益を得る方法と事例を紹介します。

投稿者・コラム執筆者

フランチャイズで高収益を得るには

まだお店を開業していない人が勘違いしやすいポイントなのですが、お店の売上はそのまま自分の収入になるわけではありません。

オーナーの収入となるのは、売上から諸経費を引いた金額です。

たとえば、フランチャイズの店舗を経営するには、本部へのロイヤリティを支払う必要があります。

また、必要に応じて仕入れや機材のメンテナンス費なども発生するでしょう。

会社に勤める労働者とちがって、入ってくるお金が全て自分の収入にはなりませんので注意してください。

加盟店のオーナーがフランチャイズで利益を出すには、収益構造を理解して円滑に資金繰りを行なうことが重要です。

フランチャイズの収益構造や高利益を得る方法を紹介します。

(1)収益構造を理解する

前述のとおり、お店の売上から経費を引いた金額がオーナーの収入となります。

商品を販売することで得られるお金を売上と呼び、売上を得るための仕入れ原価や製造費用などを売上原価といいます。

売上から売上原価を引くことで、お店の儲けである粗利を計算できるのです。

例えば1ヶ月の売上が500万円であり、商品の仕入れ・製造にかかった費用が100万円だったとします。

この場合はお店の粗利は500万円から100万円を引いて400万円です。

フランチャイズ加盟店の場合は売上を得るためにかかる費用が他にもあります。

毎月ロイヤリティを支払う必要がありますし、アルバイトやパートの雇用にかかる人件費も必要です。

例えば粗利が400万円でロイヤリティが80万円、アルバイトの人件費やお店の固定費などの経費が300万円だとします。

この場合は400万円から380万円を引いた20万円がオーナーの収入です。

お店の経営にはさまざまな経費がかかるため、売上が大きくてもオーナーの収入が少なくなる場合があります。

売上がそのまま自分の取り分になるわけではありませんので注意してください。

(2)事業にかかる経費を減らす

少しでもフランチャイズ加盟店からの収入を増やすには、事業にかかる経費を抑えることがポイント。

経費を減らせば支出が減少するため、オーナーの収入は増えます

例えばお店で雇用しているアルバイトの数を減らすと、人件費を削減することで経費を圧縮できます。

例えば粗利が200万円の場合、人件費が180万円ならオーナーの収入は20万円です。

ですがアルバイトを減らして人件費を150万円にすれば、オーナーの収入は50万円まで増えます。

お店の経営では無駄な経費を削減することで収入の増加が見込めます。

ただし、経費の削減が売上の減少に直結するケースもあります。

先ほどの例だと、店舗運営に必要なスタッフまで削ってしまうと、店舗が回らなくなり客足が遠のくリスクがあります。

経費削減を考える場合「無駄なコストかどうか」は慎重な判断が必要です。

(3)お店の売上を増やす

経費削減は収入増加の一助となりますが、必要な経費を削ることはできないため、効果は限定的です。

そのため、収入を増やしたいのであれば、店舗の売上を増やすことが基本戦略です。

売上を伸ばすには「需要を理解し」「売れる商品を仕入れる」ことが基本となります。

そのためには店舗の状況に応じた多角的な対策が必要です。

ブランド本部のスーパーバイザーにアドバイスを求める、プロモーションやクーポンの発行により集客するなど、

自分にあった方法を考えてみましょう。

さまざまな経営努力により売上を増やすことで、オーナーの収入は多くなります。

実際にオーナーはどの程度儲けている?

収益を出す仕組みは分かったけれど、実際にフランチャイズビジネスでどの程度収入を得られるか分からない、という方も少なくないでしょう。

では、実際に店舗を運営しているオーナーの収入を例として見てみましょう。

(1)オーナーの年収

ひと口にフランチャイズといっても、オーナーとして開業することで高い年収を得ている人もいれば、年収が伸び悩んでいる人もいます。

開業してから数年経過している40人のオーナーの年収を調査したところ、結果は以下のようになりました。

フランチャイズオーナーの年収

1,000万円以上の年収を得ているオーナーは少ないですが、1,000万円未満の年収であれば多くのオーナーが存在します。

(2)お店の売上

オーナーによって年収が変化するのは、店舗ごとに売上が異なるためです。

では、年収のもとになる売上はどの程度が平均的なのでしょうか。

フランチャイズオーナーの一ヶ月間における平均的な売上金額は以下の通りです。

フランチャイズオーナーの1ヶ月売上

オーナーの中には1ヶ月で1,000万円以上の売上を達成する人もいますが、大半のオーナーは350万円未満の売上です。

フランチャイズによって達成できる売上には幅があることが分かります。

(3)黒字になり始めた時期

フランチャイズオーナーとして開業後、店舗を黒字にするには時間がかかります。

開業時はお店が軌道に乗らず赤字の場合が多いですが、月日が経つことで売上が増えて黒字に変わっていくのが一般的です。

フランチャイズオーナー40人の黒字達成時期を調査したところ、結果は以下の通りになりました。

黒字になり始めた期間

開業から数年経つことで黒字を達成しているオーナーが大半ですが、中には未だに赤字経営を続けるオーナーもいます。

2割以上のオーナーが赤字であるため、経営は一筋縄ではいかないことがわかります。

(4)資金の借入が与える影響

事業を運営するにあたり、事業資金を金融機関から借り入れるオーナーもいます。

融資を受けると経営状態が悪化するというイメージがありますが、実情は異なります。

300万円以上の事業資金を借りた11人のオーナーの常時黒字化を達成できるまでの時期を調査しました。

結果は以下の通りです。

常時黒字化を達成できるまでの期間

9割のオーナーが3年以内に黒字化を達成していることがわかります。

一方、金融機関から借入を受けなかったオーナー19人に対し、同じ内容を調査した結果は以下の通りです。

黒字化を達成できるまでの期間

この結果からわかるように、融資を利用したオーナーのほうが、借入を行なわないオーナーより早く黒字を達成できる傾向があります。

開業時に多額の費用を借り入れることにはリスクがともないますが、その分売上増加のための事業投資が可能になります。

借入が適しているかは事業の状態や手持ちの資金にもよりますが、売上増加の見込みがある場合は検討してみてもよいでしょう。

高収益を狙えるフランチャイズ事例

フランチャイズビジネスで収入を増やしたいのであれば「利益の出やすい業種を選ぶ」ことも戦略の一つです。

比較的高い収益を出しやすい事例を4種紹介しましょう。

(1)テイクアウト型飲食店

飲食店には店内で料理を提供するイートイン型と、消費者に商品を持って帰ってもらうテイクアウト型があります。

テイクアウト型飲食店は座席を用意する必要がなく回転率を気にする必要がないため、小さい店舗でも経営できるのがメリットです。

少人数で営業でき可能で、大型店舗が必要ないことから、経費を削り、高い年収を狙えるのが魅力です。

(2)美容室

美容室はフランチャイズを提供するブランドが多くあります。

比較的居抜き物件(設備が残されたままの物件)が多く、家賃の安い物件を利用することで、少ない資金でも開業できるのが特徴です。

フランチャイズ本部の提供する知名度の高い商品を活用することで、ブランド単位でのリピーターを効率的に取り込むことが可能です。

(3)学習塾

近年、学習塾では映像授業を中心に取り扱う業態が存在し、講師不要で勉強を教えることができます。

こうしたサービスを導入しているフランチャイズに加盟することで、経費を抑えた運営が実現できます。

講師やアルバイトを確保する必要がなく、人件費が少なく済むことが強みです。

まとめ

フランチャイズビジネスで高い収入を得るには、無駄な経費を削減し売上を伸ばすことが重要です。

まずはこの構造を理解したうえで、自分に適した対策を練っていきましょう。

ただし、経費の削減には限界があり、必要経費を削ると売上の減少につながります。

そのため、基本戦略は売上の増加です。収益を上げやすい業態を選ぶ、必要に応じて融資を利用するなど、売上増加のための手段を探ってみましょう。

まずは売上と経費がどの程度かかるのかを把握し、経営状態の改善に努めてみてください。


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