フランチャイズビジネスで土地の有効活用を!おすすめの業種は?
遊休地を所有している場合、この遊休地をうまく活用してビジネスを行うことを考えることができます。
特にフランチャイズに加盟して起業を検討している人は遊休地をうまく使いながらビジネスを行うことで、有利な状態で開業することができる業種もあるのです。
では土地活用に有利なビジネスにはどのようなものがあるのでしょうか?
また、フランチャイズに加盟して開業する場合、持っている土地を活用することは、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
この記事では、所有している遊休地をうまく活用したフランチャイズビジネスやフランチャイズビジネスで土地活用するメリットやデメリットについて詳しく解説します。
目次
フランチャイズによる土地活用におすすめの業種はなに?
所有している不動産をうまく有効活用することで、フランチャイズビジネスを有利な状態で開業することも可能です。
実際にフランチャイズに加盟して起業する場合、遊休地を持っていると有利になるビジネスにはどのようなものがあるのでしょうか?
土地活用を伴うおすすめの業種について詳しく解説します。
(1)コインランドリー経営
まず挙げられるのがコインランドリー経営です。
遊休地に建物を建築し、コインランドリー事業を展開します。
コインランドリー自体に人がいる必要はありません。
基本的にはセルフで全て行いますので常駐する必要がないのです。
日々のメンテナンスも業者さんに発注することにより、基本的に自らが動くことなく経営することが可能なビジネスといえるでしょう。
コインランドリービジネスにおいて全く何もない状態からはじめてしまうと、コストがかかるもののひとつに土地取得費があります。
借りるにしても毎月家賃がかかりますし、購入するとなると開業前にまとまった資金が必要です。
しかし、遊休地などを利用することにより、土地取得のコストを投下する必要がありません。
有利な状態で開業が可能です。
(2)コインパーキング経営
コインパーキング経営も土地活用におすすめのビジネスです。
所有している土地に、コインパーキングの機器を設置し、駐車場として活用します。
一般的にフランチャイズに加盟してコインパーキング業を行う場合は、機器のコストを支払いながらコインパーキングの事業収入を得るビジネスモデルです。
この場合もコインランドリー経営同様、土地を所有していると土地取得のコストがありませんので、非常に有利な状態での開業ができます。
(3)コンビニ経営
土地にコンビニ用の建物を建築し、経営を行うのがコンビニ経営です。
街中の至るところにあるコンビニは、ほぼフランチャイズ加盟店が行っており、建物の建築から土地取得まで加盟店が負担しています。
これも自分が所有している土地でコンビニ経営を行うことにより、土地取得のコストを最初に支払うことなくスタートすることが可能です。
土地を所有しているのであれば、毎月の賃料や土地取得の返済金を支払うことなくコンビニ経営ができます。
これも経営において有利な状況でのスタートができるといえるでしょう。
(4)貸倉庫
近年、遊休地を活用しコンテナなどを利用した貸倉庫業を行う事業が目立っています。
貸倉庫業の大きな目的のひとつが遊休地の活用です。
形が悪い、需要が少ないエリアであるといった遊休地に対し、コンテナを設置して貸倉庫業を行います。
遊休地をうまく活用して収益を産ませるビジネスにおいて、遊休地活用が主な目的となっていますので、土地活用に特化したビジネスともいえるでしょう。
フランチャイズによる土地活用のメリットは
いくつか遊休地をうまく活用することができるおすすめのビジネスを解説しました。
上記のように所有している土地の活用は、ビジネスを有利な状態で進めることが可能であることが分かります。
その他には自分の持っている土地をフランチャイズビジネスにおいて上手く活用するのはどのようなメリットがあるのでしょうか?
その他のフランチャイズによる土地活用のメリットについて解説します。
(1)土地を保有しておくことに対するコストを賄うことができる
土地を所有していることで、開業における初期投資やランニングコストを大幅に下げることが可能です。
ビジネスの基本は収益を増やし、コストを少なくすることにあります。
フランチャイズビジネスの開業において土地を有効活用することで、土地取得のコストや土地を借りるコストを支払う必要がありません。
また遊休地をただ所有しているだけでは固定資産税などの費用を負担しなければいけません。
遊休地をビジネスに使用することにより収入を得ることできる点は大きなメリットといえるでしょう。
(2)自らが動くことなく収益を上げる業種がある
土地に稼がせることが可能です。
先程おすすめした業種の中で、コインパーキング事業や貸倉庫業などは基本的に自ら動く必要がほとんどありません。
全て外注して経営することが可能です。
これも大きなメリットといえるでしょう。
(3)未経験でも開業することができる
自ら動くことが無くビジネスを行ことができますので、未経験からの開業も可能です。
フランチャイズに加盟することにより、研修で事業について学ぶことができます。
さらに土地を活用したフランチャイズビジネスの中には、そう複雑なオペレーションを必要とはしないケースもあるのです。
このようなビジネスに参入することで、未経験でもそう苦労することはなく事業展開できるといえるでしょう。
(4)開業において土地取得のコストがかからない
前述しましたがビジネスの基本は、収益は大きく、コストは少なくするというのが基本的な考え方です。
自分の所有している土地をうまく活用することにより、土地取得に関するコストを大幅に削減できます。
例えば同じ売り上げを上げているビジネスでも、コストの中に家賃などが入ってしまうと収益に大きな差が出るでしょう。
もともと土地を持った状態でのビジネスは大きな優位性を持って始めることが可能です。
フランチャイズによる土地活用のデメリットとは?
土地を持った状態でフランチャイズビジネスを行うのはメリットばかりではなくデメリットもありますので、双方をしっかりと理解しておかなければいけません。
ここからはフランチャイズビジネスにおける土地活用のデメリットについて解説します。
(1)ロイヤリティなどの費用がかかる
フランチャイズビジネスは自らが行うビジネスと異なりロイヤリティが発生します。
フランチャイズに加盟することにより、自らが動くことなく土地に稼がせることも可能なのですが、ロイヤリティの支払いが必要な場合があるのです。
ロイヤリティとは本部の看板やオペレーションが利用できる代わりに発生する使用料のことを指します。
これらの費用がデメリットといえるでしょう。
(2)税金のコストが上がる可能性がある
遊休地を新たに活用することにより固定資産税が上昇する可能性があります。
もともと宅地だった土地を事業に活用しようとすると、固定資産税の軽減措置から外れてしまい、固定資産税が大幅に上昇するかもしれないのです。
宅地である土地の固定資産税は軽減税率が適用され、一般的な固定資産税よりも1/3、若しくは1/6まで軽減されています。
しかし、事業として利用することにより固定資産税の軽減税率から外れ、3倍若しくは6倍まで上昇するのです。
土地を所有しているために起こりうるデメリットといえるでしょう。
(3)経営に対して口出しがしにくい
フランチャイズにより経営は、基本的に本部の意向に沿った経営を行う必要があります。
そのため、加盟店となったあなたはいくら自分の土地を使って事業を行ったとしても自由な経営はできません。
フランチャイズ本部は、横並びの経営を加盟店に求めます。
勝手に新たなビジネスを行うことは契約の中でできないようになっているのです。
そのため、いくら土地を持っていたとしても経営に対して口出しがしにくいといったデメリットがあります。
(4)土地取得費を除くコストが開業時にかかる
事業を行う場合、土地の取得にかかるコストばかりではありません。
その他にもさまざまな費用が事業には必要です。
コインパーキング事業の場合はコインパーキングの機器設置費用。
貸倉庫業の場合はコンテナなどの倉庫の準備費用などがかかります。
事業を行う場合は土地取得費以外のまとまった費用がかかる点を注意しておかなければいけません。
フランチャイズによる土地活用 成功のコツはなに?
フランチャイズに加盟してのビジネスは、土地を所有しているだけで成功するわけではありません。
その他にも成功するポイントがあります。
ではどのような点に注意しなければいけないのでしょうか?
ここからはフランチャイズによって土地活用を行う場合の成功へのポイントについて詳しく解説します。
(1)信頼ができるフランチャイズ本部を選ぶ
やはり信用ができるフランチャイズ本部選びというのは欠かせません。
特に自らが動くことなくビジネスができる事業においては管理するフランチャイズ本部の力が大きなものになってきます。
経営スタイルや、ロイヤリティ、加盟店料、サポート内容をしっかりと分析し同業他社のフランチャイズの内容などを比較しましょう。
そのなかで、自分が最も信頼できると感じた本部と一緒に事業経営することが成功へのポイントとなります。
(2)所有している土地が事業に適しているかどうかを判断する
所有している土地が、やろうとしているビジネスに適しているかどうかも成功へのポイントです。
車の需要が全くない場所でコインパーキング事業を行っても採算がとれません。
また人通りが少ない場所でコンビニやコインランドリー事業を行っても同様の結果となるでしょう。
このように事業に適したエリアにその土地があるかどうかや、事業を運用するのに十分な広さなのかいった点を前もって調査する必要があります。
土地を持っているから何でもビジネスが可能ではないということを理解しておきましょう。
(3)収益とコストのバランスをしっかりと分析する
所有する土地を活用することにより、開業にかかる取得コストや毎月の家賃といったコストが無い状態での起業が可能です。
ビジネスにおいては大きなメリットとなりますが、だからといって必ず成功するわけではありません。
収益とコストのバランスをしっかりと分析し、土地にかかるコストがいらないメリットを最大限に生かす事業を行わなければいけません。
メリットを最大限に生かした経営を心がけましょう。
まとめ
土地を所有した状態で、ビジネスンを行うのは基本的に大きなメリットを生かして展開できることが分かります。
特にフランチャイズに加盟することにより、未経験からでも開業ができますし、自らが動くことがないビジネス展開も可能です。
しかし、そのメリットに甘えてしまい、まじめに経営を行わなければ、もともと土地を持っている優位性はあっという間になくなってしまいます。
フランチャイズに加盟して本部と協力しながらビジネスを行うことで、土地を有効活用しメリットを最大限に生かした経営に期待が持てるといえるでしょう。