コンビニやスーパーに行くと、水が販売され、たくさんの種類が販売されています。

また、ウォーターサーバーの設置や浄水器を販売する会社が増えており、水道水を飲み水にする家庭はどんどん減っているのではないでしょうか?

活況と思われる浄水器販売ですが、浄水器販売をフランチャイズで開業しようと思った場合、どの程度の収益を得ることができるのでしょうか?

また、初期費用はどの程度かかるのでしょうか?

この記事では、浄水器販売業をフランチャイズで行った場合の年収やコスト、開業手順などについて解説します。

浄水器販売の将来性は高い?

浄水器販売業を始める前に将来性について考えてみましょう。

開業する事業の将来性を分析は開業の前に必ず行わなければいけません。

浄水器販売の将来性や需要について解説します。

（1）1家に1台あっても不思議ではない程の安定性

一般社団法人　浄水器協会によると、2019年度の主要7都市における浄水器や浄水シャワーの設置状況は47.3%。

2件中1件は、浄水器が設置されている計算です。

しかも年々浄水器の使用は増加しており、今後も需要は伸びてくると想定されています。

1家に1台あっても不思議ではない程の需要にまで到達しても不思議ではありません。

（2）利益率も非常に高く今後の需要も見込める

今後の需要に関しては今までの堅調な推移を維持し、さらなる上昇につながっていくと前述しました。

浄水器販売は、利益率が高いビジネスだといわれています。

近年は原材料価格の値上げなどで、若干利益率が下がっているとはいえ、少なくとも50%は下回らないとの評価です。

カートリッジの交換タイプだと、カートリッジの交換の利益率はさらに高いともいわれています。

また、いったん設置しカートリッジを定期的に交換する場合、月々の交換費用が収益として計算できるのです。

非常に堅調なビジネスといえるでしょう。

フランチャイズによる浄水器販売の平均年収はどれくらい?

浄水器販売を開業した場合、どの程度の年収を得ることができるのかといった点が最も気になるところでしょう。

ここからは、浄水器販売を開業した場合の年収などについて解説します。

（1）大手浄水器会社で年収380万円

浄水器販売の営業職だと、一般的に年収は350万円前後といわれています。

しかし、会社の規模によっても異なる点や、歩合給を採用している会社などもあるので大きく異なるといえるでしょう。

大手浄水器販売で平均年収は380万円程度、歩合の場合は年収1,000万円も見込めます。

頑張り次第によっては大きな収入を得ることが可能です。

（2）賃貸仲介業とセット販売で高売り上げに大きな期待

浄水器販売を開業する場合、大きな収益が期待できる方法として考えられるのが賃貸マンションの管理会社と提携です。

不動産管理会社との連携により、大幅な収益増が見込めます。

賃貸マンション1棟の部屋全部に浄水器を設置することで、設置台数を増やすことができるでしょう。

また、カートリッジの交換を定期的に行うことで安定した収益が見込めます。

賃貸仲介の入れ替わりごとにカートリッジ契約を締結することで、浄水器の販売代金だけではなくカートリッジの定期的な交換費用の収益が得られるのです。

単価自体はそう高くはありませんが、利益率は高いため数をこなすことで高収入となりえます。

開業した場合の初期費用やロイヤリティを見てみよう

浄水器販売業は、賃貸仲介業などと連携することで大きな収益性に期待が持てることがわかります。

では、次に気になる点は、浄水器販売を開業するにあたる費用面です。

特にフランチャイズに加盟して開業する場合、加盟店料やロイヤリティを支払うことがあります。

加盟店料とは、フランチャイズに加盟する際に支払う入会金のような意味合いを持っています。

ロイヤリティとは、フランチャイズ本部の運営方法や知名度を使用できる代わりに毎月支払う使用料といった位置づけです。

これらも踏まえた初期費用やランニングコストについて解説します。

（1）浄水器販売を開業する初期費用は

まずは、浄水器販売業を行う場合の初期費用について見てみましょう。

ある浄水器販売のフランチャイズに加入する募集要項を見てみると、初期費用にかかる保証金や加盟店料は一切かかっていません。

しかもお客様が支払う金額も月々小額から行うことができるので、成約しやすく手軽に開業することが可能です。

開業自体も当初は、自宅から開業をスタートすることにより、初期費用が全くかからない状態で開業することができます。

非常に入りやすいビジネスといえるでしょう。

（2）フランチャイズに加盟するロイヤリティは？

次にロイヤリティも含めたランニングコストについて見てみましょう。

これもあるフランチャイズ本部の募集要項を見てみると、ロイヤリティはかからないとなっています。

つまり、販売の手数料や、カートリッジの交換費用すべて収益となるのです。

これも取り組みやすい事業といわれる理由のひとつといえるでしょう。

フランチャイズによる浄水器販売の開業手順

開業した場合の収益や開業コストについていくつかの説明を行いました。

次に知っておきたいのが開業までの手順です。

自宅で開業する場合は、特に店舗取得の時間や内装工事の時間が大幅に省けますので、すぐにでも開業できます。

まず行わなければいけないのはフランチャイズ本部の決定です。

先ほどの加盟店料やロイヤリティなどフランチャイズ本部によって異なります。

フランチャイズによっては一切費用がかからないところもありますので、複数の企業から選択、分析する必要があるでしょう。

そしてフランチャイズ本部を決定するとフランチャイズ契約を交わし、早速販売が可能となります。

ただし、契約後一定の研修を受ける必要はあるでしょう。

非常に取り組みやすく、期間も短く開業することが可能です。

浄水器販売の開業に必要な資格や技術はなに?

他のフランチャイズ経営と比較しても取り組みやすいといえる浄水器販売ですが、開業にあたり必要な資格などがあると、その取得に時間がかかるかもしれません。

浄水器販売を行う際、何か必要な資格や届け出などはあるのでしょうか?

（1）資格は特に必要なく営業能力が最も大事なカギとなる

浄水器販売を行うにあたり、特に必要な資格などはありません。

新規で事業を行う場合の開業届を提出する必要があります。

これは拠点となるエリアの税務署に届け出すれば開業が可能です。

最も浄水器販売で必要なのは営業力といえるでしょう。

浄水器販売は、どのくらい浄水器を販売できるかが最も大きなカギとなり、一定数販売ができるとカートリッジの交換費用など、安定した売り上げを上げることができます。

特に細かい届け出や資格が必要ないので非常に敷居が低い事業です。

（2）健康に関することなので商品知識は必須

特に必要な資格はありませんが、健康に関するビジネスともいえますので、商品に対する知識は必ず持っていなければいけません。

セールストークの中で薬事法に抵触するような話はしてはいけませんし、あいまいな商品知識で販売しても成績は良くないでしょう。

商品知識と、薬事法などの範囲などをしっかりと理解しておかなければいけません。

浄水器販売を利用する対象の顧客層

浄水器販売は、大きな需要があり、現在は2件に1件は設置しており、今後も伸びていく想定とは前述しました。

では、比較的どのような層から需要があるのでしょうか?

対象となる顧客層について解説します。

（1）コロナ禍で滅菌等の意識は高く、多くの年齢層の需要が見込める

2020年から発生したコロナウイルスにより、より安全や衛生面に関する需要が増えました。

水に関する安全性も当然ながら高まり、多くの年齢層からも需要は高くなっています。

つまり、あらゆる年齢層がターゲットとなりえるのです。

特にコロナ禍の中、滅菌の意識が高いので、特に浄水器などの需要は高まるといえるでしょう。

（2）小さな子供がいる家庭はアトピーへの恐れから特に需要は高い

小さな子供がいる家庭は、アレルギーに関しての意識が非常に強いといえます。

特にアトピーなどに対する警戒感は強く、そのため浄水器を積極的に設置しようとする家庭が多いのです。

小さな子供さんのいるご家庭は特にターゲットとなりやすく、浄水器購入への意識が高いといえるでしょう。

フランチャイズで浄水器販売を開業するメリット

ここまでは、浄水器販売の開業についてあらゆる点から解説しました。

最後に気になる点は、実際に浄水器販売事業で開業しようとした場合、フランチャイズに加盟した方がいいのか、自主独立した方がいいのかといった点です。

フランチャイズに加盟することによってさまざまなメリットを受けることができますが、反面注意点もあり、双方をしっかりと理解しておく必要があります。

では、どのようなメリットがあり、どのような注意点があるのでしょうか?

まずは、フランチャイズに加盟することによるメリットについて解説します。

（1）運営ノウハウがしっかりしている

最も大きなメリットは、運営ノウハウがしっかりしているという点です。

未経験でも開業可能な点がここにあり、フランチャイズに加盟することにより、成功事例に基づいた事業運営ができます。

未経験の場合は、最初どのように運営していかなければいいのかもわからず非常に苦戦することになりますが、フランチャイズに加盟すると成功ノウハウを基に経営可能です。

販売に関するマニュアルも完備しているケースが多いので、特に浄水器販売に対する経験が浅い場合や未経験の場合にはフランチャイズ加盟をおすすめします。

（2）研修サポートが充実している

フランチャイズ本部も自社の看板を貸して経営してもらうことになるので、いい加減な経営を行ってもらうと本部の名前に傷が付きます。

そのため、研修などによるサポートに力を入れて自分たちの看板に傷がつかない経営を行ってもらわなければいけません。

研修サポートを充実させることで、フランチャイズ加盟店も安心して経営ができるようにサポートを充実させています。

これもフランチャイズに加盟する大きなメリットといえるでしょう。

フランチャイズで浄水器販売を開業する問題点・失敗を避けるコツ

注意点もしっかりと把握してフランチャイズに加入するかどうかを判断しなければいけません。

ここからは注意点について解説します。

（1）ロイヤリティがかかるケースがある

フランチャイズにとって最も影響があるのは、ロイヤリティがかかるといった点です。

ロイヤリティが発生することで、売り上げの数％～数10％が発生する場合があります。

ロイヤリティの分、損益分岐点が高かくなるので、より収益を上げなければいけないでしょう。

しかし、前述したように浄水器販売のフランチャイズにおいてはロイヤリティが、かからない場合もあります。

フランチャイズ選びの基準としてもいいでしょう。

（2）お客様のニーズに合う商品がない場合がある

フランチャイズ契約をして開業すると基本的に販売商品は、フランチャイズ本部が指定するものでなければいけません。

そのため、お客様のニーズに合わない場合があってもほかの商品を販売できないといった点が考えられます。

できる限り販売商品数が多いフランチャイズに加盟するなどの対策により対応は可能です。

商品販売数の多さもフランチャイズに加盟する判断材料のひとつといえるでしょう。

まとめ

今回は、浄水器販売のフランチャイズ経営の初期費用、平均年収、開業手順、フランチャイズで開業するメリットや注意点について解説しました。

浄水器販売は、今後も安定した需要を見込むことができ、利益率が高いという魅力もあるビジネスです。

フランチャイズ加盟を検討している方は、本部の説明会に出席するなど、情報収集をしっかり行い、慎重に検討するとよいでしょう。