フランチャイズのストレッチ専門店 開業のメリットと注意点を解説
いつの世の中でも多くの人が気にしているのが自分若しくは家族の健康です。
健康に関する悩みは多く、誰もが健康で日々を暮したいと感じているでしょう。
近年、健康志向の人に注目を受けているサービスがストレッチ専門店です。
身体をゆっくりと動かし、普段使わない筋肉を動かすことによる健康維持や姿勢矯正といった効果が期待できるサービスといえます。
ではこのストレッチ専門店をフランチャイズにより開業した場合、どの程度の収益を得ることができるのでしょうか?
また、開業にかかるコストなどはどの程度かかるのでしょうか?
この記事ではストレッチ専門店をフランチャイズで開業した場合の収益やコスト、集客方法や本部のサポート内容などについて詳しく解説します。
目次
ストレッチ専門店の需要と将来性
まずは、ストレッチ専門店を開業する前に注目しておきたいのが需要や将来性、すぐに取り組むことができる事業であるかどうかといった点です。
ストレッチ専門店の開業はハードルが高いのかといった点について詳しく解説します。
(1)健康ブームで需要が多い割にまだまだ競争が少ないブルーオーシャンである
ストレッチ専門店に似ている業種として頭に浮かぶのが、整体院やマッサージ店などです。
これらの店舗はある程度、街中でも見かけることがあり特に大手の進出が顕著でなかなか新規参入となると競合が多く苦戦する可能性も考えられます。
しかしストレッチ専門店は、非常に店舗数は少なく全国に1,000店舗もありません。
近年ではストレッチの重要性が再認識されていることもあり、全体的な需要がどんどん多くなっているのが現状です。
まだ競争が少ないブルーオーシャンの市場として注目の業種といえるでしょう。
(2)初期投資が多くはない
開業にあたりどの程度の初期費用が必要なのかといった点も気になるところです。
そもそも業種の特徴として、在庫を抱える必要がないビジネスという点が挙げられます。
更に、人数が多ければ店舗を構える必要もあるのでしょうが、開業当初は少人数からおこなうのであれば自宅の一部屋を利用して行うことも可能です。
つまり、初期投資を抑えたければ、自宅の一室からでも開業は可能なので店舗を構えるコストを抑えた起業も期待できるといえます。
(3)特別な資格が必要ではない
開業にあたり、開業届など最低限提出しなければいけない書類などが考えられます。
ストレッチ専門店を開業するにあたり、その他に特別な資格などは必要なのでしょうか?
開業届など一般的な届け出以外にストレッチ専門店だからといって届け出なければいけないものはありません。
さらにストレッチに関する国家資格などはありませんので、誰でもストレッチ専門店を起業することは可能です。
ただし、集客面においてトレーナーは何か資格を持っておいた方が良いでしょう。
考えられる資格のひとつとしてパーソナルトレーナーなどが挙げられます。
比較的取り組みやすい資格でもありますので、このような資格を集客のアピールポイントとすることも可能です。
フランチャイズによるストレッチ専門店の収益は?
実際にストレッチ専門店を開業した場合、最も気になるのがどの程度稼ぐことができるのかといった点です。
ここからは、フランチャイズによりストレッチ専門店を開業した場合の収益面について解説します。
(1)メニューが多く、リピーターが獲得しやすい
ストレッチ専門店と一言でいっても実はメニューは豊富です。
体幹全体をストレッチするメニューや、脚に特化したストレッチ。
身体の疲労を回復するストレッチなどさまざまなメニューがあります。
更に、1回に利用する時間帯の違いによっても目的は異なりますので、自分の状況に合わせてさまざまなメニューが楽しめるといえるでしょう。
つまり定期的に通えるサービスが充実しているため飽きることが無くリピーターが獲得しやすい業種なのです。
リピーターが獲得しやすいので安定した収益が見込めるビジネスといえます。
(2)単価も自由設定で比較的単価は高く利益率が高い
競合相手が現時点ではそう多くはありません。
そのため比較的自由な価格設定ができます。
前述しましたがストレッチ専門店は、在庫を抱える必要が無く、開業資金がそう高いわけではありません。
つまり、収益にかかるコストがあまりかからないために利益率が高いので、高収益が期待できる業種といえます。
(3)収益のモデルケース
あるフランチャイズ本部が掲載している収益モデルを表にまとめました。
広さなど | 月売上 | 営業利益 |
ベッド数3台(15坪) | 180万円 | 60万円 |
ベッド数2台(7坪) | 120万円 | 40万円 |
この場合は店舗を構えて開業した場合のモデルケースとなり、利益率は33%程度と非常に高い利益率といえます。
更に、店舗を構えずに開業すれば更なる利益率の向上も見込めるでしょう。
初期費用・ロイヤリティなどの費用
収益面についてある程度理解ができると次に気になるのが開業や運営にかかわるコスト部分です。
開業における初期費用や毎月の運営にはどの程度のコストがかかるのでしょうか?
ここからはコスト面について解説します。
(1)開業における初期費用はどのくらいかかる
開業における初期費用において最も大きなポイントは店舗を構えるかどうかという点です。
まずは、どの程度の規模を目指して開業するのかという点を明確にした上で、初期費用を算出する必要があります。
15坪程度の開業を目指すなら800万円程度、7坪程度ならば450万円程度の初期費用を見込んでおくといいでしょう。
もし店舗を構えないのであれば、300万円前後での開業も可能ですので、資金面や事業規模をしっかりと把握した上で開業することをおすすめします。
(2)加盟店料やロイヤリティは?
フランチャイズに加盟して開業するにあたり自主独立と異なる点として、加盟店料やロイヤリティがかかる点が挙げられます。
加盟店料とは、フランチャイズに加盟するときにかかる費用で入会金と考えるといいでしょう。
ロイヤリティとは本部の看板や経営ノウハウを用いた経営を行うのに毎月かかる使用料という扱いです。
加盟店料はフランチャイズ本部によって異なりますが、一般的には50万円~150万円前後の本部が多いといわれています。
ロイヤリティもフランチャイズ本部によって異なり売り上げの割合に応じて発生する場合や固定の場合など本部によってさまざまです。
あるフランチャイズ本部の加盟店募集要項にはロイヤリティと広告分担金で8万円の定額となっています。
加盟店料もロイヤリティも募集している本部によってさまざまですので本部選びの比較としても良いでしょう。
フランチャイズ本部による加盟店へのサポート内容
自主独立よりもフランチャイズ本部に加盟しての開業には本部の知名度や看板が利用できる、成功したノウハウを使用できるといった大きなメリットがあります。
しかし、その他にもフランチャイズ本部はさまざまなサポートを行っているのです。
ここからはフランチャイズ本部が加盟店へ行うサポート内容について解説します。
(1)研修により未経験でも開業可能となる
徹底した研修を行い、経営ノウハウや専門知識を教えてくれます。
本部の経営ノウハウを惜しみなく提供することにより、成功の可能性を大きく高めてくれるといえるでしょう。
研修をきちんと行う本部に加盟することでストレッチ業界も経験が浅い人や未経験でも開業が可能です。
フランチャイズにおける大きなサポートといえるでしょう。
(2)毎月の会議などで集客やマーケティングを学べる
開業してしまったらサポートが終わりというわけではありません。
安定した経営を行うことによりエリアに根付き、本部の評判や知名度の向上にも繋がるので開業後にも定期的なサポートを本部は行います。
その内のひとつが定期的な会議の開催です。
会議において売り上げや業務報告を確認し、的確なサポートなアドバイスを行います。
オーナーにとっては非常に心強く、自主独立とは大きく異なるサポートといえるでしょう。
(3)直営店に勤務し、勉強できる
開業前若しくは開業後においても、なかなか経営が上手くいかないと悩むオーナーもいるのではないでしょうか?
フランチャイズに加盟することにより、直営店に入り直接学ぶことも可能です。
直営店で勤務することで経営ノウハウを感じ、開業後に勤務するのであれば自分の店舗との違いなどを肌で感じることができるでしょう。
体験授業のようなスタイルで実際の経営方法を体感することができますので、これも自主独立ではできないサポートです。
(4)解剖学など医学的な面からの研修も開催
ストレッチは解剖学など医学的な見地からの研修などで、より効果的なストレッチを行うために日々進化しているといえるでしょう。
ストレッチはいつも同じような内容ではなく医学的見地からのアタックにより日進月歩している技術といえます。
その最先端ともいえる技術を取得できるような研修会なども開催し、加盟店に惜しみなく提供する点もサポートとして挙げられるのです。
フランチャイズでストレッチ専門店を行う場合の集客の方法は?
フランチャイズに加盟して開業する場合、やはり顧客獲得をどのように行うかによって今後の運営がうまくいくかどうかが決まります。
ここからはストレッチ専門店の開業において効果的な集客方法を解説しましょう。
(1)SNSやブログを活用した集客
近年の集客方法として欠かせないのがSNSの利用です。
SNSの拡散力を利用することで経営においては大きな武器となりえます。
またブログで宣伝することで、読者などが気に留めることも少なくはありません。
ローコストで手軽にできるSNSやブログの利用は欠かせない集客方法といえるでしょう。
(2)HPを作成し集客する
HPによる集客も現在の世の中では欠かせない方法です。
店舗の写真やサービス内容、住所や営業時間を掲載しておくことはもちろんHP上から予約することを可能にすることで気軽に申し込みができます。
作成に関しては専門業者に頼むと少しコストはかかりますが、ニーズを満たしたデザイン性のあるHPで多くの集客にも期待が持てるといえるでしょう。
(3)口コミによる集客
開業してしばらくすると、口コミや紹介といった点での集客にも期待ができます。
もちろん、お客様に対して満足できるサービスを提供させることが大前提となりますので、きちんとした運営状況を構築する副産物と考えておくといいでしょう。
しかし、口コミでの集客が増えると広告費に大きなコストを投下する必要もありませんので、大きな集客効果をもたらします。
(4)チラシを配布した集客
アナログで昔からよく使われる方法ですがチラシを配布する集客方法も考えられます。
今なお集客方法としてチラシが利用されるということは、やはり一定の効果があるからです。
新聞折り込みや駅前などでのチラシ配布などいくつかの方法が考えられます。
知名度アップにおいても効果的な方法といえるでしょう。
まとめ
ストレッチ専門店は、まだまだ開業している店舗も少ない割には健康志向の人たちから需要が高まっているブルーオーシャンな業種です。
また、当初から店舗を構えて開業する必要もありませんので規模によっては比較的ローコストでの開業も期待ができます。
無資格でも未経験でもフランチャイズに加盟することにより開業も可能ですので競争が少ないこの時期の参入は非常に良いタイミングともいえるでしょう。
ストレッチ専門店の開業を検討している人は、是非この記事を参考にしてはいかがでしょうか?