フランチャイズでセルフホワイトニング店を開業!将来性や注意点も解説
2020年から世界中で猛威をふるったコロナウイルスによりいわゆる「巣ごもり需要」をいかに取り込んでいくのかが各業界の大きなテーマとなっています。
美容業界も例外ではなく、セルフ美容に対する取り組みが増加しているのです。
特に注目されている業種が歯のホワイトニングを自ら行うセルフホワイトニング。
近年、多くのセルフホワイトニング専門店がオープンしていますが、実際にどの程度の収益やコストが開業においてかかるのでしょうか?
この記事では、セルフホワイトニング専門店を開業した場合の将来性、収益、コストからフランチャイズについて詳しく解説します。
目次
ホワイトニング業の将来性や市場規模は?
まず、開業を検討するにあたり分析しなければいけないのが将来性や市場規模といった点です。
将来性が低い事業だと、先行きが暗い可能性がありますし市場規模が少なければ競合が非常に多くなる可能性が考えられます。
市場規模や将来性といった点について解説しましょう。
(1)市場規模はどんどん拡大し今や6兆円規模の市場である
現在、ホワイトニング市場の市場規模はなんと6兆円規模であるといわれています。
非常に市場規模は大きく、歯のホワイトニングの需要は非常に大きいことがわかるでしょう。
さらに、近年このセルフホワイトニング専門店の増加によりさらなる市場規模の拡大が想定されます。
(2)ホワイトニングに対する興味度は高く、需要は伸びてくる
歯のホワイトニングに興味があるかを女性1,000人にアンケートを取ったところ9割以上の人がホワイトニングに興味があると答えています。
さらに近年、女性だけではなく男性も美容に関して興味がある人が増えているのです。
このような美容に関心のある男性層を取り込むこともさらなる需要増へと繋がるでしょう。
セルフホワイトニングだと費用面でも割安感を感じることができますので、金額面でためらいがある層を獲得でき、さらなる需要増が見込める市場です。
フランチャイズによるセルフホワイトニングの収益は?
では、実際にフランチャイズに加盟してセルフホワイトニング専門店を開業した場合、どの程度の収入を得ることができるのでしょうか?
ここからは、フランチャイズに加盟してセルフホワイトニング専門店を開業した場合の収入面について解説します。
(1)利益率が高いため高収益が見込める
セルフホワイトニングを開業する場合、およその金額設定は60分あたり10,000円~15,000円で設定されています。
では原価はどの程度かかるのかというと、材料に関する原価は1,000円もかかりません。
つまり利益率が90%以上となり非常に高い利益率です。
利益率が高いということは、損益分岐点が非常に低くなることになりますので、あまり集客ができない月でも一定の黒字が確保できるということに繋がります。
他のフランチャイズ業種を見ても90%以上の利益率という業種はめったにありません。
非常に高収益体質の業種といえるでしょう。
(2)収益のモデルケース
では。収益のモデルケースを表にまとめてみましょう。
あるフランチャイズ本部が記載している収益表を基に表にまとめました。
3人収容2スタッフ | 3人収容1スタッフ | 2名収容1スタッフ | |
顧客数(月) | 400名 | 200名 | 160名 |
売上 | 400万円 | 200万円 | 160万円 |
固定費(経費) | 70万円 | 60万円 | 45万円 |
収益 | 330万円 | 140万円 | 115万円 |
150名程度の集客としても100万円以上の収益を上げることが可能だということがわかります。
さらに、複数店舗を経営することによっても大幅な収益アップが見込める点からも、収益性は非常に高い業種といえるでしょう。
開業における初期費用・ロイヤリティなどの費用
ここまでは、ホワイトニング専門店の収益部分について解説しました。
上でも少し触れましたが、低コストとはいえ、どのような面でコストがかかるのか?
またマシンを設置しなければいけませんので、開業費用はどのくらいかかるのかといった点が気になるところです。
ここからは、開業費用やフランチャイズに加盟することによるコスト面について解説しましょう。
(1)開業における初期費用はどのくらいかかる
セルフホワイトニング専門店を開業する場合、気になるのが機器の設置費用です。
非常に高額な機器を設置しなければいけないと思う人も多いのではないでしょうか?
しかし、同じ美容関係である専用の脱毛器などよりも非常に安価です。
また省スペースでの開業も可能ですので、マンションの1室を借りて営業しているケースも多く、物件取得費が安価で済みます。
物件取得費を除くと初期費用として50万円~150万円前後での開業も可能です。
他のフランチャイズ業種と比較しても比較的安価に取り組めるといえます。
(2)加盟店料やロイヤリティは?
フランチャイズに加盟すると、どうしてもかかるコストとして加盟店料やロイヤリティが挙げられます。
加盟店料とは、フランチャイズに加盟する場合に本部に支払わなければいけない費用です。
ロイヤリティとは、そのフランチャイズ本部の看板を使って経営するので、毎月支払う使用料や看板料と考えてもらうといいでしょう。
どの業種のフランチャイズでもこの加盟店料やロイヤリティが発生します。
しかし、いくつかのホワイトニングでのフランチャイズ本部の募集要項を見ていると加盟店料やロイヤリティがかからないところもあるのです。
フランチャイズ本部によってこれらの費用は異なりますし、ホワイトニング業界に関してはかからないケースもあります。
フランチャイズ本部を探す際の目安にしてはいかがでしょうか?
フランチャイズによる加盟店へのサービスは何を行う?
フランチャイズに加盟してホワイトニング専門店を開業する場合、気になるのはフランチャイズ本部がどのようなサポートを行ってくれるのかといった点でしょう。
フランチャイズに加盟することにより、自主独立よりも有利なサポートを受けることができます。
ここからは、フランチャイズ本部が行うサポート面について解説しましょう。
(1)研修により未経験でも開業可能となる
ホワイトニング専門店を開業する場合、歯科免許を持っておく必要はありません。
そのため、未経験からでも開業しようと考える人も多いようです。
しかし、何の経験もなく開業が可能かというと、やはりホワイトニングについて一定の知識を持っている方が経営にはプラスポイントとなります。
フランチャイズに加盟すると研修などが充実していますので、ホワイトニングに関する知識や、機械の操作方法など学ぶことが可能です。
つまり、未経験からでもきちんと研修を受けることにより開業することができます。
逆に未経験からでの自主独立となるとさまざまなリスクを負ってしまうことになるでしょう。
(2)SNSによりいつでもサポートを受けることができる
経営面の悩みや、集客の不振、従業員との関係性など経営者の悩みは尽きません。
同じ業界に相談相手がいると非常に心強いのですが、知り合いがいない場合、相談する人もいないので、悩みを抱え込むことになってしまうでしょう。
フランチャイズ本部ではこのような悩みを解消するべく、常にサポートを受けることができる体制を整えているケースもあります。
SNSなどで専門のグループをつくり、悩み事に対応するといったサポート体制を整えているのです。
経営者にとっては非常に心強いサポートチームですので、悩みがあったらすぐに相談できます。
(3)集客に関するコンサルティングも伝授
収益アップの要因としては、いかに集客を増やしていくかといった点が大きなポイントとなるでしょう。
現在のニーズとしてSNSによる集客は欠かせないものとなっています。
SNSでの集客コンサルなども請け負いますので、集客面の不安もしっかりとサポートしてくれる体制が整っているといえるでしょう。
(4)担当者による定期的な面談で不安を解消
SNSでの悩み相談だと担当者の顔が見えなく不安だと思う経営者もいるのではないでしょうか?
フランチャイズ本部では専任の担当者を配置し、定期的な訪問や面談などにより常に本部と加盟店の連携に注視しています。
売り上げなどによるアドバイスなど、その専門店に必要なことを打合せることにより安定した経営を目指す体制を整え、経営者の不安を解消します。
フランチャイズでセルフホワイトニングを開業するメリット
前述したようにフランチャイズに加盟することによりさまざまなサポート体制が期待できます。
このようなサポート体制も踏まえ、実際にホワイトニング専門店をフランチャイズに加盟して開業する場合、どのようなメリットを受けることができるのでしょうか?
ここからはフランチャイズに加盟するメリットについて解説します。
(1)研修で機械操作をマスターすれば未経験でも開業可能
サポート面で少し触れましたが、機械操作や、経営に関する研修などを受けることができます。
これにより未経験でも開業が可能な点が大きなメリットのひとつです。
さまざまな研修でたくさんのノウハウがマスターできますので、安定経営に期待が持てます。
(2)成功ノウハウを受け継いで経営ができる
フランチャイズとは本部の成功事例をパッケージ化して加盟店が同じように利用して経営する手法です。
つまり、成功したノウハウを受け継いで経営できますので、成功する可能性が非常に高い事業だといえます。
これもフランチャイズにおける大きなメリットといえるでしょう。
(3)心配事も担当者に相談できる
経営者は孤独だとよく言われます。
これは、事業に関する悩み事などを相談する相手がいないことが挙げられるでしょう。
しかし、フランチャイズだと本部の担当者が親身になって経営の悩みや不安を解決するためにサポートしてくれます。
成功ノウハウを基にしたアドバイスですので的確ですぐに効果が表れることも多く、経営者にとっては心強い存在となるでしょう。
フランチャイズでセルフホワイトニングを開業する際の注意点
フランチャイズ加盟による経営はメリットばかりではありません。
問題点などもありますので、いかに問題点を解決し、失敗を避けることができるのかといった点についても安定経営には重要です。
ここからはフランチャイズに加盟して開業した場合の注意点について解説します。
(1)自由に経営ができるわけではない
フランチャイズ経営は本部のノウハウを利用して行うスタイルです。
逆に自分の思うとおりの経営ができないといった点が挙げられます。
誰もが勝手な経営をしているとフランチャイズ本部も収拾がつかなくなりますので、基本的にはマニュアルなどに沿った経営が求められるのです。
自由な経営ができないといった点は注意点として挙げられます。
(2)廃業するときに違約金がかかる可能性がある
経営がなかなかうまくいかない場合、廃業も視野に入れなければいけないでしょう。
しかし、フランチャイズ本部と契約期間などの制限によりかんたんの廃業ができない場合があります。
無理やり廃業すると契約違反となり、多額の違約金を請求されることにもなりかねません。
(3)本部の不祥事に影響されやすい
フランチャイズは本部の看板を利用できるので一定の知名度をもって開業ができます。
しかし本部や他の加盟店が不祥事を起こしてしまった場合、悪影響をもろに受けてしまう可能性が非常に高くなってしまいます。
経営者が違うということなどは一般の人には全くわかりません。
そのため、他の店舗による不祥事のため減益になるケースも考えられます。
まとめ
歯のセルフホワイトニング専門店を開業する場合、将来性も需要も高いので、成長性の高い業種だといえるでしょう。
利益率も高く、フランチャイズに加盟することによりさまざまなサポートを受けながらの経営が可能です。
歯科の免許もありませんしコスト面もそう高くはありませんので、注目の業種ともいえるでしょう。