結婚相談所を副業で行う場合の年収は?メリットとデメリットも解説
マッチングアプリの台頭などにより、婚活市場がにぎわいを見せている昨今、結婚相談所を開業し、婚活アドバイザーとして副業に取り組んでいるケースがあります。
この記事では、結婚相談所を副業で始めることができるのか。
結婚相談所を副業で行うことのメリットやデメリットについて詳しく解説します。
結婚相談所を副業で始めるのは可能?
まずは、結婚相談所を副業で始めることができるかどうかについて解説します。
(1)婚活アドバイザーとして結婚相談所の起業が注目されている
結論から先に言うと、結婚相談所を副業で開業し、婚活アドバイザーとして始めることは可能です。
前述したように、マッチングアプリなどの台頭により、婚活の市場規模や婚活に対する意識は大幅に増加しているのが現状です。
婚活の市場規模が拡大したのですが、婚活がうまくいかないと悩んでいる方も増えており、結婚相談所のニーズに繋がっています。
また晩婚化の流れも、婚活市場は右肩上がりで増加している要因です。
結婚相談所のような婚活サービスを受けたことのある独身者の調査を見てみると、2017年は15.6%だったのに対し、2021年は27.2%と大幅に上昇しています。
そのため、結婚相談所などが増加しており、副業でも可能となっているのが大きな理由といえるでしょう。
(2)結婚相談所を副業で始める場合の仕事内容
結婚相談所を副業で始める場合、主な仕事内容は下記の通りです。
- 相談相手のヒアリングとアドバイス
- 希望条件から条件に近い方をマッチング
- お見合いなどの日程調整
- お見合い後の調整
ほとんど本業で起業するケースと相違ありません。
最も大きな仕事としては、やはり会員さんとのコミュニケーションをしっかりととり、信頼関係を築くことです。
副業でも始められますが、誰でもできるような仕事ではなく、スキルやあなたの性格なども重要な要素となるでしょう。
簡単にできる仕事ではない分、上手くマッチングした時の充実感も味わえる仕事といえます。
(3)結婚相談所を副業で行う場合の年収
結婚相談所を開業し、婚活アドバイザーとして活動する場合、副業での年収はどの程度なのでしょうか。
副業に取り組める時間や個人の能力によっても異なりますが一般的な年収として、100万円〜400万円程度の年収です。
会員の月会費や、入会料などが収益の柱となり、上手くマッチングした場合は、さらに成功報酬が得られる場合もあります。
成功報酬によって年収は大きく変わりますので、いかに多くのカップルを誕生させるのかが重要なポイントです。
(4)副業が本業にもできるビジネスである
前述したように副業とはいえ、やることは本業とほとんど変わりません。
取り組める時間が少し異なる程度の違いです。
つまり副業で最初に起業した後に、順調に運営ができると本業として取り組めるビジネスといえます。
本業にすることでさらなる年収アップが見込め、今までの経験もありますので、成功する可能性が高くなるといえるでしょう。
副業の中でしっかりと学んで、自分の仕事にできると確認したら本業へと切替し、本格的に稼働するといった方法が可能なビジネスです。
結婚相談所を副業で行う場合のメリットとは?
ここからは、結婚相談所を副業で行うメリットについて解説します。
(1)低資金での起業が可能
低資金からの開業が可能です。
結婚相談所でもわざわざ店舗を構える必要がなく、自宅で働くことも可能です、
まずは、ホームページなどを開設し、問い合わせに対応します。
面会場所は、事務所である必要はありません。
カフェやお客様の自宅などでヒアリングしてもいいでしょう。
ホームページの作成は外注などにより作成が可能です。
特に販促品などが必要ではありませんので、維持管理のコストはほとんどかかりません。
本格的に起業するのであれば、きちんと店舗を構えるなどの準備も必要ですが、副業に時間がさけないならば、ホームページの運用で十分です。
費用を抑えての開業が可能な点がメリットのひとつといえます。
(2)未経験からでの起業ができる
結婚相談所の婚活アドバイザーになるにあたり特に資格が必要ではありません。
つまり、全く経験がなく資格がなくとも、自分が婚活アドバイザーと名乗れば、婚活アドバイザーとしての活動ができます。
婚活アドバイザーには、特別なスキルも必要ありませんので、開業の壁は低いといえるでしょう。
未経験でも必要な能力を備えているのであれば、すぐに成績に繋げることも可能なビジネスです。
(3)本業にもできる年収が期待できる
先ほど、副業で結婚相談所を行った場合の年収について解説しました。
副業の場合は時間的な制限がありますので最大でも400万円程度なのですが、じっくりと本業に取り組むことによりさらなる年収アップが期待できます。
特に副業でも本業でもうまくマッチングさせた件数が増えれば、その成績が実績となりますので会員さんからの信頼性が高まりさらなる成約アップに繋がるでしょう。
成約が増えると当然ながら年収に反映し、本業でも可能なほどの年収を得ることができます。
また成約させたカップルが増えると、会員さんからの紹介も増えますので、さらに本業としても開業しやすくなるでしょう。
(4)晩婚化で成長性が高い
晩婚化も追い風となっています。
1970年代から徐々に晩婚化が進んでおり、2020年代では30代〜40代の未婚男女も増えています。
晩婚化は結婚相談所にとっては需要増につながっており、今後も晩婚化の流れが変わらないのであれば、結婚相談所のニーズは高まるでしょう。
20代ほど出会いが無くなってくる30代〜40代は、結婚への不安などから結婚相談所の利用が多くなる年齢です。
このまま晩婚化の流れは変わらないといった声も多いことから引き続き結婚相談所のニーズは高まるといえるでしょう。
結婚相談所を副業で行う場合のデメリット
ここからは結婚相談所を副業で行う場合のデメリットについて詳しく解説します。
(1)副業の場合、集客が非常に難しい
開業当初はどうしても集客に苦労します。
ほとんど知られていませんので、集客に力を入れなければいけません。
しかし、副業ですので宣伝広告費にあまり力を入れることができず、費用のかからないSNSなどが広告の中心となります。
集客面での苦労が副業による開業当初の大きな課題となるでしょう。
(2)非常に能力が問われる仕事内容である
結構相談所の婚活アドバイザーは個人の能力によって成績が大きく左右されるといえます。
婚活アドバイザーは、多くの会員さんと出会い、生涯のパートナーを紹介する仕事です。
しっかりと希望条件を聞き取り、相手にマッチした相手を見つける必要があります。
会員さんとのコミュニケーション能力やヒアリング能力、頼りがいなど、さまざまなスキルが必要です。
これらのスキルがなければ、いくら婚活アドバイザーとして活動してもほとんど成約できないかもしれません。
個人の能力が問われる分、やりがいや充実感がある仕事だといえるでしょう。
(3)休みの時間が拘束される
副業で結婚相談所を運営するとなると、当然ながら本業があるでしょうから、本業の空いた時間に行うということになります。
特にお見合いの日をセッティングするとなると、土日で行うことが多いので、本業の休日が丸一日無くなってしまうかもしれません。
また平日に本業が終わった後の夕方や夜から、結婚相談所の活動を行いますので休む間もなく働き詰めになってしまいます。
結婚相談所の運営がうまくいけばいくほど、時間を取られてしまうようになりますので、休みの時間が全く取れないかもしれません。
休みの時間が拘束されてしまう点も大きなデメリットといえるでしょう。
(4)収益が安定しない
開業当初は収益が安定しません。
一定の会員さんが確保できると、月会費である程度収益も安定してきますが、会員さんがいない状態だと、成約数が収益の大きな柱となります。
カップルをまとめなければ収益が得られません。
開業当初は収益の安定性にかけてしまう点も大きなデメリットです。
結婚相談所を副業で起業するのに向いているのはどんな人?
ここまでは副業での結婚相談所経営のメリットやデメリットについて解説しました。
何度か前述しましたが、結婚相談所の婚活アドバイザーには特別な資格は必要ありません。
そもそも自分に備わっている資質があれば、成功の可能性を大幅に高めます。
ここからは、結婚相談所を副業で起業するのに向いている方の特徴について詳しく解説します。
(1)人と接するのが好き
人と接することが好きというのは、婚活アドバイザーの最低条件かもしれません。
会員さん同士の話を聞いて、相性がよさそうだと思うと、うまくマッチングさせてあげることが大きな仕事内容のひとつです。
会員さん同士の希望を上手くかなえてあげたいといった気持ちがなければ、なかなか成約に結び付けられないでしょう。
会員さんと接して会員さんの幸せを叶えたいと思うくらいに好きになることができると、仕事も楽しくなり、前向きな仕事ができるようになります。
(2)魅力を引き出せる
会員さんの魅力や良いところを引き出せる方も結婚相談所の経営に向いているといえるでしょう。
婚活アドバイザーとして、会員さんの直してほしいところばかり指摘してしまうと、会員さんが萎縮して、結婚できないと落ち込んでしまうかもしれません。
会員さんの魅力をどんどん伸ばして自信を持たせてあげることも重要です。
自信を持たせることで会員さんの信頼感も高まり、あなたのアドバイスもきちんと実践してくれるようになります。
(3)アドバイスが適切
適切なアドバイスができる方も向いています。
独りよがりのアドバイスになってしまうと、なかなか会員さんを納得させることは難しく、信頼関係を結ぶことはできません。
上手くマッチングさせるためには、ネガティブな意見も素直に聞き入ってくれる関係性を築く必要があります。
そのためには、適切なアドバイスができる能力を持っていなければいけません。
結婚に対する考えや、希望をきちんと聞き取った上で相手が理解できるアドバイスができると一気に成功できる可能性が高くなります。
(4)弱みや強みを分析するのが得意
弱みと強みの分析がしっかりできると、成約に向けた戦略が構築できます。
相手のことがしっかりと分かっていなければ強みや弱みも分析できません。
相手を知り、その上で結婚に向けて性格や希望などから、自信を持たせるところ、直す必要があるところをきちんと伝えると、信頼感が高まります。
分析能力にたけた方も結婚相談所の経営に向いているといえます。
まとめ
結婚相談所を副業で経営することは可能で、晩婚化の影響からニーズは高まっていくといえます。
誰でもできる仕事ではなく能力が問われることが多い仕事といえますが、その分、上手く成約できた時の達成感は大きく、やりがいのある仕事といえます。