Uターン起業のメリットとデメリット・成功のポイントも解説

カテゴリー : 独立開業コラム

Uターン起業

Uターンという言葉は求人広告などでよく見かける言葉です。

Uターンとは、進学や就職などにより生まれた地から都心部など遠方で生活していた方が、地元に戻ることを指します。

地元に戻る理由はさまざまですが、Uターンによるメリットも多く、近年ではUターン起業といった言葉も目にします。

この記事では、Uターン起業の特徴や、メリット、デメリットなどについて詳しく解説します。

投稿者・コラム執筆者

Uターン起業とは?

ここからはUターン起業について解説します。

(1)Uターン起業について

Uターン起業とは、地元を離れた後に地元に戻って起業することを指します。

地元に戻る理由として、

  • 都心部での生活に疲れてしまった
  • 高齢の親から地元に戻ってほしいといわれた
  • 地元の特色を活かした事業をスタートしたい

といった理由が挙げられるでしょう。

Uターン起業にはメリットも多く、上手く活用できると長期的に安定した事業が経営可能です

しかし、デメリットもあります。

デメリットもしっかりと分析し、対策した上で起業しなければいけません。

起業の難しさに関しては、都心部での開業も地元での開業も大きな差はないので、Uターンの特徴を活かした企業がポイントです

(2)なぜUターン起業を選ぶ?

Uターン起業が選ばれる理由として、もともと地元で就職したかったけど、自分が働きたい業種の求人が地元ではなく、自分で独立する力を付けた方がUターンを選択しています。

都会に出て働きたかった業種で働き、ある程度スキルや実績を積み重ねたため、地元に戻って起業するといったケースです。

Uターンして起業しなくても、働いたエリアで独立を検討する方法も考えられますが、そうなると今までお世話になった会社と事業がバッティングしてしまう可能性があります

事業がバッティングしないような配慮とともに、都心部での起業となると競合先が多いというリスクも考えられるでしょう。

Uターンして田舎で起業となると、競合先が少ない点もUターン起業が選ばれる理由のひとつです。

Uターン起業のメリット

ここからは、Uターン起業のメリットについて解説します。

(1)地域の特性を理解している

地域の特性をよく理解している点が挙げられます。

自分の地元ですので、地域の特性などは非常に良く分かっているはずです。

ときどき帰省もしているでしょうから、どんなビジネスがあって、どんな年齢層が多いのかといった、マーケティングの重要な部分を既に理解しているケースが多いといえます。

慣れ親しんだ場所なので、どんなビジネスが好まれる住民性なのかといった点も理解しているでしょう。

また、都会にはあるビジネスの中でも地元では浸透していないものなども把握しやすいでしょう。

ビジネスを始める場所の地域性や、住民の特徴などをよく理解しているという点は非常に大きなメリットです。

(2)地域住民に溶け込みやすい

地域住民に溶け込みやすい点も挙げられます。

都会と比較すると、地元など田舎で起業する場合、都会以上に必要とされるのが人とのつながりです

田舎の住人は地元意識が強く、できれば地域で頑張っている企業の商品を購入しようとの考え方を持つ層も多い傾向といえます。

Uターン起業となると、もともと地元に住んでいたので地域に溶け込みやすい環境です

人と人のつながりを活かしやすいので、ビジネスにとって非常に大きなメリットといえるでしょう。

(3)実家があるので生活のコストが抑えられる

起業ともなると、まず初期投資が必要ですし、開業当初からすぐに収益が稼げるかどうかはわかりません。

しかし生活はしていかなければいけませんので、生活費などのコストが必要になります。

またUターン起業した後のランニングコストも考えなければいけません。

Uターン起業は、地元に帰って起業することを指します。

田舎の場合、都会と比較しても不動産が安いので、事業のランニングコストが安く抑えられるでしょう。

また、実家に住めば、無料で生活できますので、生活のコストが大幅に抑えられます

事業に必要なランニングコストと、生活のコストが大幅に抑えられるのはビジネス上大きなメリットといえるでしょう。

(4)子育てに有利

Uターン起業する理由のひとつとして子育てに有利だからといった理由の方も多いのではないでしょうか。

自然豊かな環境でのびのびと育てたい方などにとってUターン起業は大きなメリットを持ちます。

小さい子どもさんがいる場合、都会で仕事していると、待機児童問題などにより自分が望む働き方を選択できないかもしれません。

Uターン起業の場合、実家の援助が期待できますので、子どもさんを実家に預けて夫婦で働けます。

実家の援助が期待できる分、仕事と育児の両立で悩む頻度が解消しやすいといえるでしょう

働きながら子育てをしないといけない家庭などには大きなメリットです。

(5)仲間の援助が期待できる

都会で起業する場合と、Uターン起業を比較した場合、都会での起業となると誰も知り合いがおらず、自分ひとりの力ですべてをやり通さなければいけないでしょう。

仕事で知り合った方などの援助は期待できるかもしれません。

しかし前述したように、もともと在籍していた会社との競合となってしまうと簡単に協力してくれない可能性も考えられます

Uターン起業となると、幼馴染や同級生、親の知り合いなど、地元の人脈は非常に豊富です。

昔からの知り合いなので関係性は深く、起業するとなるとさまざまな援助が期待できるでしょう。

人脈が多く、援助が期待できる点も大きなメリットです。

Uターン起業のデメリット

Uターン起業はメリットばかりではありません。

ここからは、Uターン起業のデメリットについて解説します。

(1)スケールメリットが小さい

都会での起業と比較するとどうしてもスケールメリットが小さくなる点がデメリットです。

都会よりも田舎の方が基本的に人口は少ないため、それだけ需要が減ってしまうことにつながります。

そもそもビジネスができる市場エリアではない可能性も考えられるでしょう。

将来性の高い事業でも、そもそもの人口が少ないため利用する層が少なければ、起業する意味を持たなくなってしまいます。

Uターン起業する場合に関しては、人口動態や商品の需要などをよく調査しておかなければ、すぐに失敗してしまうかもしれません。

(2)交通の便やインターネット環境が悪い地域がある

都会と比較すると、田舎の方が交通の便などがよくありません。

例えば都会だと15分刻みで電車が動くのに、田舎だと1時間に一本しかないといったケースはよくある事例です。

交通の便が悪いのはビジネスにとってあまりいい環境とはいえません。

人が集まる事業で起業する場合は、交通の便が集客に大きく影響します。

また、現在のビジネスにおいて何より欠かせないのがインターネット環境です。

田舎の場合、インターネット環境がまったく整っていないケースも見られます

インターネットが引き込まれていない環境では、ビジネスはまずできません

田舎で起業する大きなデメリットとなるでしょう。

(3)人材が確保しにくい

都会と比較すると、田舎は人口が少ないため市場規模においてビジネスが成り立つかどうかわからない点を前述しました。

人口の少なさは、雇用の難しさにも当てはまります。

都会と比較して優秀な人材が確保しにくいといえるでしょう

どんなに好条件で人材を募集したとしても、人口の少なさからなかなかいい人材に巡り合えないかもしれません。

都会だとそもそも人口が多く、色々なタイプの方がいますので人材確保の点では圧倒的に都会の方がやりやすいといえるでしょう。

(4)情報が入りにくい

インターネット環境さえ整っていると、ネット検索すればすぐに最新情報が手に入れられると思っている方も多いのではないでしょうか。

確かにインターネットでも情報は手に入れられますが、人と会って情報について会話ができると、思わぬ気付きやひらめきが頭に浮かぶ場合があります。

田舎は同業者が少ないので競合が少ないといったメリットの反面、生の情報が交換できないので、事業に対するスキルが伸びにくいといえるでしょう。

インターネットで情報を得られても、応用までの情報交換ができない点がデメリットのひとつです。

(5)人間関係に悩むケースがある

都会と田舎の違いとして挙げられるのが、人間関係の深さです。

人と人とのつながりを大事にするのは田舎の方が強いと前述しましたが、人との関係性が深い分、人間関係に悩む場合があります

ドライな人間関係が楽といった人には田舎の濃密さが嫌になるかもしれません。

また田舎では町内会など地域のイベントが開催される機会も多く、あまり参加頻度が少なければ、関係性が崩れてしまう要因となりかねません。

人間関係の深さに悩むケースがある点がデメリットといえるでしょう。

Uターン起業を成功させるポイント

ここからは、Uターン起業を成功させるポイントについて解説します。

(1)地元ならではの強みや弱みを活かす

Uターン起業は地元に帰省して起業するスタイルですが、地元なので、地域の強みも弱みもしっかりと理解しているケースが多いでしょう。

強みをしっかりと活かして弱みに対する対策を取って起業すると成功する可能性が高くなります。

(2)補助金を有効活用する

起業する際、どんな事業でも開業資金が必要になります。

金額の大小はあるでしょうが、事業スタート時の資金をしっかりと確保しておかなければいけません

Uターン起業する場合、起業する地域によっては補助金や助成金が利用できる場合があります。

初期費用に対し、補助金や助成金が利用できるとなると自分が負担するコストが大幅に抑えられますので、成功する可能性が高くなるでしょう。

(3)成功するヴィジョンを持って起業する

Uターン起業において事業をスタートする場合、自信をもって起業しましょう。

地元に帰省することが最優先になってしまい、一旦地元に戻ってから起業を検討する方もいますが、Uターンを決める前にしっかりとマーケティングしなければいけません。

行き当たりばったりで起業しても、ほとんど成功しませんし、Uターン起業を決めた時には必ず成功すると思えるくらいの調査や分析が必要です

しっかりと勝算が取れるまで研究したうえで起業しましょう。

(4)競合他社を調べておく

非常にいいビジネスだったとしても競合他社の状況次第では、なかなか思った売上が上がらないかもしれません。

特に地元などの田舎で起業する場合は、市場規模があまり大きくはないエリアかもしれませんので競合他社の存在が非常に大きいといえます

競合他社は、自分達よりも早くそのエリアで開業していますので、地元に密着している可能性も高く、後発組の方は不利なスタートとなってしまうでしょう。

スタートしようと計画している事業に対して競合他社の調査も欠かせません。

まとめ

Uターン起業について解説しました。

都会への一極集中がまだまだ進んでいる中で、Uターン起業を検討する方の一定数存在します。

事業が成功すれば地域全体の活性化にもつながり、他の地域から転入する方も増えてくるかもしれません。

Uターン起業のメリットやデメリットをすっかり理解した上で起業に向けて取り組みましょう。


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