味で差をつけ店舗数を拡大中! からあげ専門店『鶏笑』の圧倒的な武器とは

投稿者・コラム執筆者

ようやく本格的な唐揚げブームが到来

国民食と聞いて何を思い浮かべるだろうか。カレーライス、牛丼、ラーメンなどが思い浮かんでくるが、忘れてはいけないのが、唐揚げだ。

親が作ってくれた夕飯の唐揚げから始まり、学生時代によく食べた唐揚げ定食など、多くの人にとって唐揚げは、いつも身近な存在であったはずだ。ようやくここに来て、唐揚げが本当の意味で国民食としての存在感を放ち始めている。

『鶏笑』は、現在全国に200店舗以上のフランチャイズ展開を行っているからあげ専門店。様々な唐揚げチェーン店が増えてきている昨今だが、その中でもトップレベルの勢いで店舗数を増やしている。

「鶏笑」立ち上げは、今から10年前。大分に美味しい唐揚げがあるということを知り、それを実際に食べて感動したことがきっかけだと、営業統括部長の植元 裕太さんは言う。

「これはビジネスになるかもしれないと思いました。そこで弊社代表の名越とともに、最初は地元埼玉県の浦和で小さな店をオープンしました。当初はすべて自分だけでお店を切り盛りしていたんです。徐々に、収益もしっかり取れるような仕組みもわかってきた頃から、ポツポツとお客様の方から自分もお店をやりたいという相談が来始めたんです」。

たしかに、その頃、ちょうど唐揚げ屋の第一次ブームが来ていた。

「私たちがお店を出して1年くらいした頃から、一気に唐揚げ屋さんが増えました。ただ、流行りで出てきたお店ばかりだったこともあり、どのお店も1年くらいでパッと消えていきました。うちはそのタイミングで店舗数を増やすことはせず、コツコツとやっていました。準備が整い、本格的にフランチャイズ展開をし始めたのは、最初の店をオープンさせてから5年が経つ頃です」。

潰れにくい『鶏笑』FC店のメリット

第一次ブームですぐに閉店するお店が多かったこともあり、『鶏笑』がフランチャイズ展開をする頃には、むしろフランチャイズ展開を諦めるところが多かった。

なぜ、鶏笑はそこから着実に店舗数を増やすことができたのか?

「まずは、オーナーさんになりたいと手を挙げてくれる人がそもそも多かったのも良かったですね。しかも、ほとんどの人がうちの味を理由に開業したいと思ってくれたようで。また、うちはガチガチのフランチャイズではなく、開業支援スタイルなので、売上の何%をいただくということもなく、ブランド使用料2万円のみです。なので低資金で開業でき、人件費もほとんどかからない。利益確保までがスムーズだというのも店舗数が増え続けていった理由だと思います」と植元さん。

人件費がほとんどかからないというのも、唐揚げ専門店特有のオペレーションのシンプルさに理由がある。もちろん、接客や調理などはあるものの、仕込みは鶏肉をカットしてタレにつけ込んでおく程度のもの。それも、お客さんのいない空いた時間を使ってやれば、営業時間中にすべてをこなすことができる。

また、材料が少ないことによる在庫管理のしやすさもメリット。メニュー数もそこまで多くないので、在庫ロスも起こりにくい。

「飲食店が初めての方でも、内容は本当にシンプルなので、すぐに覚えていただけるようです。あとは同じタレを使って、マニュアル通りにやれば、同じ味が出せるので」という植元さんだが、このタレが実は『鶏笑』の売り上げに貢献する要でもある。

自信のニンニク醤油ダレと胸肉で勝負する

美味しくない唐揚げを見つける方が難しいほど、唐揚げはどこでも美味しいものだと多くの人にイメージされている。ただ、それを商売にする、しかもフランチャイズ展開を広げていくとなると、ただ美味しいというだけでは勝負にならない。

ここで武器となるのが『鶏笑』の“タレ”と“胸肉”だ。

「うちはいわゆるニンニク醤油ダレ。にんにくは抑えめで、ショウガが強めです。このタレがうちの唐揚げのうまさを底上げしてくれるのですが、珍しいのは、うちはもも肉よりも胸肉が人気なんです。そもそも胸肉は安く仕入れられるメリットはあるものの、どうしてもパサパサ感が残ってしまい、もも肉の方が唐揚げには向いています。でも、うちではタレに48時間つけ込むことで、胸肉のパサパサ感をなくし、むしろジューシーな味わいにしています。ここでもタレが活躍してくれているわけです」。

本来なら昨今の低カロリー志向による向かい風も、ヘルシーな胸肉を武器にすることで追い風に変えているというわけだ。

2017年にはからあげグランプリの「チキン南蛮部門」で、2019年には「東日本しょうゆダレ部門」で最高金賞を受賞するなど、『鶏笑』の勢いはますます加速している。

また、去年からのコロナ禍において、テイクアウトの人気が高まり、需要も急激に拡大していることも思わぬ追い風となっている。

最後に今後の目標を植元さんに聞いてみると、

「まだまだ出店できる場所はたくさんあるので、いけるところまでいきたいですね。まずは500店舗を目指しているところです。ゆくゆくは、牛丼といえば吉野家といった具合に、唐揚げといえば『鶏笑』となるくらいにしたいですね」と笑顔で答えてくれた。

今回インタビューさせていただいたのは、営業統括部長 植元 裕太氏


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