フランチャイズの野菜炒め専門店の魅力とは・売上やコストの目安も解説

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フランチャイズ 野菜炒め専門店

健康維持のためには野菜を多くとった方がいいというのがよく聞かれる言葉で、野菜料理のひとつとして広く浸透しているメニューが野菜炒めではないでしょうか。

近年、野菜炒めの専門店が増えており、フランチャイズによる出店なども可能です。

この記事では野菜炒め専門店をフランチャイズに加盟して開業する場合の収益や開業にかかるコスト、フランチャイズのサポートについて解説します。

投稿者・コラム執筆者

野菜炒め専門店が人気の理由

近年注目されている野菜炒め専門店ですが人気の理由などについて解説します。

(1)ひとりでも気楽に入れる

新型コロナウイルスの影響により、ここ数年、複数人での会食などが極端に減少しました。

そのため、ひとりでも気楽に入れる飲食店の需要が伸びています。

野菜炒めは、調理に手間がかかるわけではなく、比較的注文を受けてから早い時間でメニューが提供されますので、お店の滞在時間が短く済みます。

時間を待たずにすぐに食べられ、会社員などあまり食事に時間をかけられない時間でも健康的な野菜が十分取れますのでひとりでの利用が多いといえるでしょう。

ひとりでの利用者が多いお店だと他のお客様もひとりで入りやすくなりますので、気楽に入って食べられる点が人気の理由です

(2)健康促進やダイエット志向の方が増えている

健康面の注意やダイエット志向の方が増加しています。

メディアでもたびたび食事に対して注意喚起する番組など野菜を取ることの重要性を説いている番組を見かけますが、1日に必要な野菜摂取量は350gです。

しかし、成人の平均摂取量は280gなので、摂取量が足りていません。

野菜炒めを食べると、1食で必要な摂取量が取れます。

長く健康に過ごしたいという健康志向の高まりや、ダイエットにも効果的といった面からも野菜炒めの需要が高い理由といえるでしょう

(3)オリジナルの美味しい野菜炒めが食べられる

野菜炒めは家庭でも気楽に作ることができるメニューと理解している人も多いのではないでしょうか。

確かに、そこまで調理の技術は必要ありません。

基本的にいくつかの野菜をいためて味付けすると誰でもそれなりのレベルで調理可能です。

しかし、お店と家庭で全く異なる点があります。

野菜炒めは強い火力で短時間炒めたほうがシャキシャキとした野菜の味わいが楽しめますので美味しさが増します。

家庭では実現できない火力を使って調理しますので、専門店ならではの味が提供できるといえるでしょう

フランチャイズで野菜炒め専門店を開業する魅力とは?

ここからは、フランチャイズで野菜炒め専門店を開業する魅力について解説します。

(1)小スペースで開業が可能で高収益が期待できる

小スペースでの開業が可能です。

実際にあるフランチャイズ本部の実例として14坪程度の広さで開業している店舗でも、月商1,000万円に届くような店舗もあります。

狭いスペースでも効率的なオペレーションがつくられていますので、坪単価の売上を最大限高める対策が取られています

もっと狭い店舗でも月商800万円を超えている店舗などもありますが、独立開業ではここまでの効率性を作り出すのに大きな時間がかかってしまうかもしれません。

一旦事業で成功した本部のビジネスモデルとさらに効率化したオペレーションが利用できる点もフランチャイズに加盟して開業する魅力のひとつです。

(2)フードロスをなくし社会貢献性が高い

フランチャイズ本部の中には、野菜炒め専門店をフランチャイズ化した理由として、野菜のフードロスをなくす目的などがあります。

前述したように必要な平均野菜摂取量に成人平均摂取量は足りていません。

それだけ野菜のロスが出ていますので、なるべく野菜を消費する仕組みが必要です。

そのような観点からできたものが野菜炒め専門店で、さらに多くの加盟店を募ることにより多くの野菜を消費する取り組みといえます。

フードロスを無くせる働きができますので、社会貢献性も強くなるビジネスといえるでしょう。

(3)メディアにも注目され、集客に期待できる

健康への意識が高まったことや、SDGsを根本とした考え方によりフードロスをなくす取り組みなどを推進する行動がメディアの共感を呼び、注目されています。

そもそも野菜炒め専門店など今までフランチャイズでは、ほとんどありませんでした。

フードロスをなくす目的で野菜炒め専門店を開業し、フランチャイズを募集するまでに成長したとなるとメディアにも注目されやすいニュースソースです。

多くのメディアに紹介され、好評を得ていますので自然と宣伝効果が高まり、今まで以上の集客にも期待できるといえるでしょう

(4)競合が少ないブルーオーシャン市場

前述しましたが野菜炒め専門店など今まで全国展開しているフランチャイズなどありませんでした。

健康志向の高まりやSDGsの考え方など時代のニーズにも会い、市場規模はどんどん伸びている状況です。

しかし、まだフランチャイズを募集するほどの事業規模になっている野菜炒め専門店はほとんどありません。

まだまだブルーオーシャンの市場といえるでしょう。

早期開業することによりそのエリアの商圏を独占できる可能性も現時点では高いといえます。

売上予測や収支シミュレーション

ここからは野菜炒め専門店を開業した場合の売上や利益率などについて詳しく解説します。

(1)月の売上や利益率はどの程度?

前述したように、野菜炒め専門店の特徴として、狭い坪数でも大きな売上につなげられる点が特徴です。

14坪程度の広さでも1,000万円近い売上が上げられます

少ない坪数ということは、店舗が狭くても採算が可能ということです。

店舗の取得費や維持費が安く抑えられる点が挙げられるでしょう。

また、野菜炒め専門店の特徴としてひとりで気楽に食事を楽しめる仕様です。

野菜炒め自体の調理時間もかからないことから、お客様が来店されて精算されるまでの時間が短いので多くの回転数が見込めます。

店舗コストが抑えられる点と、高い回転率が見込める点において高収益が期待できるビジネススタイルといえるでしょう。

(2)野菜炒め専門店の収支モデル

野菜炒め専門店の月額収支モデルを売上別に、下記の表でまとめました。

売上 550万円 700万円 850万円
原価 200万円 250万円 300万円
人件費 160万円 200万円 240万円
その他経費 120万円 150万円 170万円
営業利益 70万円 100万円 140万円

売上が上がれば、家賃などの固定費は変わりませんので、利益率が上昇します

一般的な利益率は、13%〜16%程度となりますので飲食業の中でも比較的利益率が高いビジネスといえるでしょう。

前述したようにまだまだブルーオーシャンの市場ですので、いったんお客様が定着すれば、長い間の固定客となってくれる可能性も高く、安定収益が見込めます。

初期費用・ロイヤリティなどの費用

ここまでは野菜炒め専門店の売上について解説しました。

次に気になるのが開業資金などのコスト面ではないでしょうか。

ここからは、フランチャイズで野菜炒め専門店を開業する場合の、開業資金などについて解説します。

(1)開業における初期費用はどのくらいかかる

開業における初期費用について大きな割合を占めるひとつが店舗取得費です。

店舗を借りる費用に関しては広さやエリア相場などによって大幅に異なりますので一概には言えません。

ただし、店舗取得に関して野菜炒め専門店は、狭い坪数でも一定の売上が上げられる仕組みとなっています

自己資金などを抑えて開業したい場合は、狭い坪数からスタートするのもいいでしょう。

実際に15坪程度の広さで野菜炒め専門店を開業した場合の、初期投資を下の表にまとめました。

内装や外装の工事 1,300万円
調理設備工事 400万円
券売機設置 170万円
調理器具など 70万円
その他 400万円
2,340万円

この費用に合わせて店舗取得費が必要です。

飲食業を開業する場合は、他の業種と比較するとどうしても開業費用が高額になるケースが多いといえます

居抜き店舗や中古設備の設置などにより開業資金を安く抑えることも可能です。

(2)加盟店料やロイヤリティは?

フランチャイズに加盟することにより、さまざまなサポートが受けられますが、加盟店に加入する際に加盟金を支払わなければいけません。

また、本部の屋号やノウハウを使った経営ができる代わりに毎月本部にロイヤリティを支払います。

加盟金やロイヤリティはフランチャイズ本部によって異なります。

野菜炒め専門店のフランチャイズを募集している本部のホームページを見てみると、加盟金は300万円と少し高額な費用です

ロイヤリティは毎月売り上げの3%程度となっていますので、そこまで大きな負担にはならないでしょう。

野菜炒め専門店のフランチャイズ本部はまだまだ多くはありませんので、加盟金やロイヤリティでの比較が他の業種よりもできにくいのが現状です。

加盟金は開業前に必要となりますので、あらかじめ開業コストとして計算しておきましょう

フランチャイズによる加盟店へのサポートは何を行う?

フランチャイズに加盟して開業すると本部からさまざまなサポートが受けられます。

ここからは本部から受けられるサポートについて解説します。

(1)安定した食材の仕入れ

野菜炒め専門店ですので、多様な野菜を仕入れなければいけません。

野菜は、比較的価格変動が多く、野菜の仕入れ値が変わると利益率に大きく影響します。

また独立開業している場合、野菜が不足してしまうと野菜の仕入れ自体ができないといったケースも考えられるでしょう。

しかし、フランチャイズに加盟していると食材は本部が一括して仕入れますので多くの仕入れ先を持っています。

大量の食材を仕入れますので、多少の価格変動は影響がありません。

また、本部が大量に仕入れますので仕入れ価格も抑えられます

独立開業よりも原価が抑えられますので高い利益率での経営が可能です。

(2)レシピやオペレーションのサポート

フランチャイズに加盟することにより、本部のレシピが利用できます。

またフランチャイズ本部のオペレーションだと狭い店舗でも高い売り上げが可能です。

加盟店は、これまで順調に店舗数が増えている商品のレシピがそのまま利用できますので、一定の集客や売上も見込めるでしょう。

また、効率的なオペレーションにより、高い利益率の経営が利用できる点もフランチャイズ本部における大きなサポートです。

(3)販促活動のフォロー

販促活動のフォローなども本部のサポートが期待できます。

プレスリリースの配信やメディア向けの試食会の開催によって認知度を高め、加盟店にも好影響を及ぼすでしょう。

また、たくさんメディアに露出していますので各マスコミとも関係性が築かれています。

各マスコミにコマーシャルなどのアプローチも本部のサポートです。

フランチャイズ本部が統一されたPOPや販促ツールなども利用できます。

これら販促活動のフォローもフランチャイズの大きなサポートといえるでしょう。

(4)新メニューの提案

野菜炒め専門店ですので、基本的にメニューは野菜炒めが主になります。

しかし、ロードサイドにある加盟店や家族に対応したメニュー開発なども本部が開発し、加盟店に提供します。

あんかけ餃子や玉子チャーハンなど、地域に即したメニューなども開発しますので、1回あたりの客単価が増え、これまで以上の収益性にも期待できるでしょう。

まとめ

野菜炒め専門店は、まだまだ店舗数も多くないので、これからの成長に期待できるビジネススタイルです。

全国的に浸透する前にエリアに出店すると、加盟店が増えるごとに知名度が増しますので、収益性がどんどん高まる可能性も考えられます。

フードロスを避けるといった社会貢献性の高いビジネスでもありますので、飲食業での開業を検討している人は、野菜炒め専門店はオススメといえるでしょう。


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