リサイクルショップを自宅開業するメリットやデメリット・注意点も解説

カテゴリー : 独立開業コラム

リサイクルショップ 自宅開業

近年SDGsに基づいた活動が提唱される中、リサイクルショップの利用が増えています。

リサイクルやリユースを重視するトレンドになり、商品を使い切る考え方が浸透しているためです。

今後も需要は伸びてくると想定されますが、実際にリサイクルショップを開業する場合、自宅での開業は可能なのでしょうか。

この記事ではリサイクルショップを自宅で開業するケースについて解説します。

投稿者・コラム執筆者

リサイクルショップを自宅で開業は可能?

ここからはリサイクルショップの特徴や自宅で開業できるかどうかについて解説します。

(1)リサイクルショップとは

リサイクルショップとは古物商のひとつで、中古品を購入、販売するビジネスです。

リサイクルショップの商品範囲は非常に広く、家電製品から洋服、商品券、家具などさまざまな商品を販売しています。

範囲が多岐にわたりますので、服専門のリサイクルショップや、オフィス専門のリサイクルショップなどもあります。

リサイクルショップの呼び名は和製英語です。

前述したように、環境保護の観点などから今までのように大量生産、大量消費ではなく、持続可能な生産消費形態を確保する目的により、注目されているビジネスといえます。

リサイクルショップ自体は昔からあるビジネスですが、ここ数年でさらに需要は伸びてくるといえるでしょう

(2)リサイクルショップの自宅開業は可能

リサイクルショップを自宅開業できるのかといった点が大きな注目ポイントですが、自宅開業は可能です。

近年では、インターネット取引を中心とした販売も可能ですので、わざわざ店舗を構える必要がありません

自宅での開業もできますが、目利きが必要になりますので、かんたんに開業できるわけではありません。

しかし、インターネットで商品の価格なども調査ができますので敷居は低くなっています。

最初からなんでも受け付けていると、売りやすい商品などの調査が煩雑になってしまいますので、範囲を絞ってリサイクルショップを開業してもいいでしょう。

自宅で開業しても店舗で開業してもそれぞれメリットやデメリットがありますので、自分にとって適したスタイルを検討しなければいけません。

(3)リサイクル市場は景気に左右されにくい

リサイクル市場の特徴として景気に左右されにくい点が挙げられます。

景気が良いときでもリサイクル市場には一定の顧客層があり、不景気には、新品が購入できない層がリサイクル商品に目を向けますので、安定性が非常に強いビジネスです。

逆に不景気だと、安く商品が買取できますので売上が良くなってしまうケースもあります。

不景気の時には、従業員の人件費を抑えて雇用も可能ですので、逆にビジネスチャンスになる可能性も高いといえるでしょう。

自宅でリサイクルショップを開業するメリット

ここからはリサイクルショップを自宅で開業するメリットについて解説します。

(1)ひとりでの開業ができる

リサイクルショップの特徴として一人でも開業可能な点が挙げられます。

特に自宅で開業するとなると、主な販売のチャンネルはインターネットです。

つまり一点物の商品をネットに掲載するだけですので、商品の種類は自分ができるだけの範囲で販売網に乗せることができます

販売する数などが個人で自由にできますのでひとりでの開業は比較的やりやすいビジネススタイルといえるでしょう。

そもそも自宅での開業になると、お客様が来店するケースはほとんどありませんので、清掃作業など店舗に対するケアがほとんど不必要になります。

店舗を構えた場合でも一人で開業が可能ですが、自宅だとさらに複数の従業員は必要ないといえるでしょう。

(2)店舗に関するコストがかからない

自宅で開業できる最大のメリットといえるのが店舗に対するコストがまったくかからない点です。

リサイクルショップで店舗を構えるとなると、店舗の家賃だけが必要になるわけではありません。

店舗に必ず従業員がひとり以上は配置しておかなければいけませんし、店舗の光熱費や、機器の設置費用が必要になります

自宅で開業するとなるとこれらのコストが一切かかりません。

コストが低くなるということは、損益分岐点が低くなりますので、経営的にもメリットは大きいといえるでしょう。

(3)時間が自由に使える

自宅での開業となると来店されるお客様が対象ではありませんので、ずっとその場所にいる必要がありません。

特にインターネットを中心として販売する場合は、自分の自由な時間に作業すればいいわけですので、非常に自由度が高くなるでしょう

稼働時間を少なくしたとしてもインターネット上の店舗は常に商品を展示しています。

24時間どこのエリアからも購入ができますので、自分がずっと販売する必要はありません。

問い合わせや注文があったときにパソコンチェックすればいいので、副業感覚での開業も可能です

自宅で開業することで時間が自由に使える点も大きなメリットといえます。

(4)アフターフォローの心配が少ない

リサイクルショップの特徴として一点物の商品を販売します。

しかも新品ではなく中古品を販売しますのでアフターフォローを心配する必要があまりありません。

当然ながら購入してもその商品が使えないとなってくると話は異なります。

ただし、新品を購入したときほど、品質を問われるわけではありませんので、商品を購入されたお客様に対するアフターフォローにコストがほとんどかかりません。

これも大きなメリットといえるでしょう。

自宅でリサイクルショップを開業する場合のデメリット

ここからは自宅でリサイクルショップを開業するデメリットについて解説します。

(1)一定の広さが必要

自宅でリサイクルショップを開業する場合商品を置くスペースが必要になります。

そのため、一定の広さが必要です。

戸建ての場合は倉庫などがあると保管庫として利用が可能でしょうが、商品によっては温度管理などに気を配らなければいけません

マンションなどの場合は、一部屋分程度は倉庫として使用する必要があるでしょう。

最初から来店客を必要としないビジネススタイルならば、倉庫分程度の広さがあれば十分ですが、商品の数量次第では大幅なスペースが必要になるかもしれません。

また、倉庫スペースを充分に取っていなければ、ビジネスの規模がいつまでたっても小さいままですので、これもマイナスポイントになってしまいます。

先々の事業拡張も見越した場合、自宅でも一定の広さを要する点がデメリットといえるでしょう。

(2)プライベートとの区別がつきにくい

自宅で開業するとなると、自由な時間は取りやすいのですが仕事とプライベートの時間がはっきりと区別しにくくなってしまいます。

かなり自分自身を管理しなければ、リサイクルショップとして活動する割合が低くなってしまうかもしれません。

逆にずっと仕事することもできますので、プライベートの時間が無くなってしまい精神的に疲弊する可能性も考えられます

自宅でくつろぎたくても、商品が身近にあるわけですので、ついつい仕事のことを考える機会が多くなってしまい、休みたくても休めないといった状況になるかもしれません。

きちんとオンとオフの区切りができないと大きなデメリットになってしまうでしょう。

(3)飛び込み客がいない

自宅で開業し、インターネットを販売の中心に据えるとなると、飛び込みで商品を購入するお客様に関しては、期待できなくなってしまいます。

店舗を構えて開業する場合は、飛び込み客の商品購入が期待できますし、そのようなお客様で一定の売上が期待できるから店舗を構えるわけです。

来店客に期待ができないなら、誰もがインターネットを販売の中心に据えるでしょう。

つまりそれだけ大きな売上が見込める部分を省くことになるわけですので、売上面では自宅での開業は来店がないというマイナスの部分を持ってしまいます

来店の飛び込み客を得られない点も大きなデメリットのひとつです。

(4)衛生面の注意が必要

衛生面にも注意しなければいけません

自宅に買取った商品を持ち込むことになります。

中古品になりますので、どのような使い方をされ、どのような保管をされていたかわかりません

長期間、ほったらかしにされていたので埃だらけの商品になっている可能性もあります。

そのため自宅に商品を持ち込む場合、衛生面に注意する必要があるでしょう。

衛生面に関する不安もデメリットのひとつです。

自宅でリサイクルショップを開業する場合の注意点

ここからは、自宅でリサイクルショップを開業する場合の注意点について解説します。

(1)古物商の許可が必要になる

リサイクルショップの開業には古物商の許可が必要です。

古物商の許可を取得せずに開業してしまうと、罰則の対象になります。

リサイクルショップを開業する地域管轄の警察署に対し、申請や手続きを行わなければいけません

リサイクルショップだと必ず古物商の許可が必要かといえば、不要なケースもあります。

例えば、海外で仕入れた商品を販売する場合や、無償でもらった商品を販売する場合などは古物商の許可は不要です。

しかし、古物商の許可申請していなければ取り扱う商品が大幅に限られてしまいますので開業前には古物商の許可を取っておきましょう

(2)補助金や助成金を利用する

開業にあたっては自宅でスタートする場合、店舗を構えるよりも開業資金が抑えられます。

さらに開業資金を抑える方法として挙げられるのが助成金や補助金の利用です

新たに事業をスタートするときに利用できる補助金などがありますので、それらを有効活用して有利な状態からリサイクルショップが開業できます。

例えば、小規模事業者持続化補助金などは上限が50万円ですが、有効活用しやすい補助金です。

その他にも自治体によって補助金などを出しているケースもありますので、開業する地域の自治体などを確認するといいでしょう

(3)仕入れ先や買取先を確保する

リサイクルショップの商品調達先としては商品の買取が仕入れの大きな部分を占めます。

しかし、開業当初はお客様から買取が始まっていませんので、商品がない状態で開業しなければいけません。

まずは、商品を確保するために買取先を確保しておきましょう

古物市場やネットオークション、不用品回収業者のネットワークなどが仕入れ先として挙げられます。

開業当初や買取の商品が少なくなった場合の仕入れ先ルート確保も大切なポイントです

(4)未経験からの開業ならフランチャイズがオススメ

リサイクルショップの開業には目利きが必要になります。

ブランド品の買取など、偽ブランドなどを見極めるスキルが必要ですが、未経験で開業する場合、そのようなスキルは持ち合わせていません。

未経験から開業する場合は、フランチャイズに加盟しての開業がオススメです

本部の屋号や経営ノウハウ、運用スキームなどがそのまま利用できますので、未経験からでも開業しやすいといえるでしょう。

特に買取の部分に関しては、買取表にて統一の金額が決まってしますので、値付けに悩む必要がありません。

また、偽ブランドの見極めポイントなども指導されますので、偽物をつかまされるケースが抑えられます。

フランチャイズに加盟すると、本部の屋号が利用できる点も一定の集客が見込める要因ですので、オススメの理由といえます

まとめ

利作るショップの需要は今後さらに伸びてくると想定されますので、まだまだ参入できる市場といえるでしょう。

自宅で開業することによる大きなメリットはコスト削減です。

つまり自己資金がほとんどかからない状態でも開業が可能ですので、万が一失敗したとしてもそこまで大きなダメージにならないケースが多くなります。

自宅で開業するか、店舗を構えて開業するかどちらにメリットがあるかは人によって異なります。

さまざまなケースを想定し、自分でしっかりと選択しなければいけません。

是非この記事などを参考にしてはいかがでしょうか。


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