フランチャイズとは何か?

カテゴリー : FCコラム

フランチャイズとは

昨今様々な業種にて独立開業を考える方が増えてきていると耳にします。独立開業には身一つで独立開業する一般的な独立開業と、「フランチャイズ」という形による独立開業という形もあります。

独立開業を検討中の方には、身一つで独立開業かフランチャイズによる独立開業か迷っている・悩んでいる方が少なくありません。そこで今回は独立開業につきまして、フランチャイズという観点からいろいろなことについて解説します。

フランチャイズ概要

フランチャイズとは、加盟者が本部から提供されるお店の看板・確立されたサービス・商標などの権利を使って事業を行うことです。一般的には簡潔に「傘下に入る」といわれることもあります。以下でフランチャイズについて、大まかに説明します。

(1)ロイヤリティ

加盟者は本部より様々なメリットを受ける対価として、ロイヤリティを支払います。ロイヤリティには概して、売上歩合方式・定額方式・粗利分配方式があります。

①売上歩合方式

最も一般的に使われている方法で、売上の幾らかを本部に支払うこととなっています。支払いの割合は数パーセント~50%程度で様々です。

②定額方式

文字の如くある一定の額を本部に納める方式で、どんなに売り上げが上がっても額は一定です。売り上げが上がれば上がるほど一定額以上の額は、大まかに考えれば自分の手元に残りますので自分の努力が反映されます。一般的に、1か月数万円~10万円に設定してあるようです。

③粗利分配方式

一般的にコンビニで取られている方式です。売上総利益(総売上高-売上原価)に対して、ロイヤリティ率は主に約30%~70%で設定されています。

(2)フランチャイズの開業手順

①フランチャイズ本部と接触する

資料請求・フランチャイズ希望者説明会に参加するなどといった方法で本部と連絡・接触をもち、フランチャイズの内容を認識・理解します。フランチャイズ独立開業というのは、一生を左右すると言って過言でないくらい重要なことです。

思ったような売り上げになればよいですが、うまくいかない場合最悪破産という状態があり得ます。よってこの段階で、何十時間も・何百時間もいろいろなことを考える必要があります。

②書類などの契約手続き

契約書・事業計画書などといった様々な書類を進めながら、いよいよフランチャイズ独立開業へと本格的に話が進んでいくわけです。

③開店準備・開店

店舗内装工事・各種道具搬入・商品搬入・看板設置などといった開店準備となります。そして晴れて開店・商い開始というわけです。

通常の独立とどう違う?強みとデメリットは?

(1)通常の独立との違い

通常の独立は、一般的に個人事業主としての自営業と法人としての自営業があります。通常の独立の場合、個人事業の開業届・登記申請書類作成・定款作成といった書類作成や手間が生じます。

そして法人にて起業すると、何の事業を行っていない場合でも年間30万程度のコストがかかってくるという負担もあります。

(2)フランチャイズ起業の強み

①通常の独立と比べ手間・費用が省かれる

上記(1)通常の独立との違いでも述べたような、書類作成にかかる手間が省かれます。この節約できた時間で売り上げのための諸活動に集中できます。そして数十万という会社維持費を他の必要経費へ回せます。

②一気にブランド性を入手できる

有名な称号・看板・商品名といった特定の文言を使用できますので、開始直後からブランド性で勝負できるわけです。ブランド性で勝負できるということは、最初から希望価格で販売しやすくなります

一般的に通常の独立の場合、会社名・商品にまだ「名前だけで売れる」というほどの力がありません。よって、初回無料・初回半額などといったキャンペーン策を打ち出す場合が少なくありません。ただフランチャイズの場合でも加盟者の意向で、開店記念セールといったような割引も適用されるケースがありますが。

③運営・販売ノウハウが利用でき、サポートも受けられる

本部が長年蓄積してきた商品入荷・チラシ作成・販売方法などといった、運営と販売に関するノウハウを利用できるわけです。もし全国ネットでのCMやネット上でのランディングページなどといった大金がかかる宣伝を本部がしていたら、大きな販売のための武器となります。

そしてその他の集客方法・店舗を良好な状態に保つ方法・税金業務・節税策などといった、様々なサポートを受けられます。極端にいえば本部の指示通りしておけば、加盟者は言われた通り行動しさえすれば良いわけです。実際は言われた通り行動するだけでは、十分とはいえないようです。

④資金調達がしやすい

例えば何らかの新設備導入のために、追加で数十万・100万程度・数百万円といった資金を調達する必要が生じたとしましょう。銀行・信用金庫・日本政策金融公庫といった民間金融機関や政府系金融機関において、融資の申請がフランチャイズの方が可決しやすいのではと思われます。やはりここでもブランド性の力が大きく作用します。

(3)フランチャイズ独立のデメリット

①利益がそのまま自分の収入になるわけではない

様々な権利やサポート提供の対価として、ロイヤリティを支払う必要性があります。完全なる独立の場合大まかに考えますと、残ったお金はそのまま自分の収入となります。

②店運営に干渉される

店の営業日・営業時間はもちろん、商品の仕入れ元・販売方法などといった店の運営方針を干渉されます。例えば本部が指定する仕入先より安価で卸してくれる問屋さん・商社さんなどあったとしても、こちらからは仕入れられない場合があります。

そして本部の方針によりまだ使える設備などを手放して、新しい道具・設備などを導入することになったとしましょう。これにより加盟者側に、予期せぬ費用が生じる可能性があります。この費用が生じたら加盟者としては当然納得がいかないながらも、しぶしぶ従うということになるわけです。

③本部とトラブルが起きる

上記②とも関連しますが、本部加盟者側が譲歩の上解決できれば良いです。しかしながら支払いのことなどでもめて、最悪の場合司法の場で決着がつくという事態に至った事例もあります。

成功のためのコツ

一言でいえば事前準備がどこまで整っているかという点が大きいです。以下で幾つか事前準備の項目をあげます。

(1)事業のノウハウを知っている

例えば小売業経験者で主任や店長を務め、それなりの売り上げを上げたことがあるというような経験があれば売れ行きがよくなりやすいのではないでしょうか。このように目指す事業のノウハウをある程度知っているのはポイントです。

(2)事業計画書作成能力がある

本部と話を進めるにあたり、契約書・事業計画書の作成がスムーズに高精度で進めば話が進みやすくなります。話が進みやすければ、重要ポイントの一つである店舗準備・物品準備・宣伝準備に早く取り掛かりやすいです。

そして事業計画書や決算書などをはじめとした書類を高精度に作成できていれば、民間金融機関や日本政策金融公庫などから融資を受けやすいことも予想されます。融資を受けられれば、新型の機械を導入したい場合導入しやすいです。

(3)折衝経験がある

フランチャイズオーナーになれば、仕入れ業者はもちろん本部のスタッフや営業の方とも様々なやり取り・交渉をすると予想されます。ここで場の設定・話すタイミング・話す内容・話し方の術を知っていれば、事がうまくいく可能性も上がります。

フランチャイズに向いている人

(1)自己資金がいくらかある

最初からいくらか自己資金があれば、加盟金も払いやすく本部も説得しやすいと予想されます。ただ昨今は実質加盟金ゼロ円といった、フランチャイズ開業という形もあるようですが。そして仮に最初はなかなか想定した売り上げが上がらなくても、運転資金に余裕があれば比較的精神的に落ち着いて店運営に取り組めます。

(2)本部の方針に従うのが苦にならない

とにかく何かの物品・サービスなどを売ることそのもののノウハウは熟知しているが、開業・店舗運営・税金処理・決算などといったことはあまり詳しくないという方にとってフランチャイズは便利な方法ではとも考えられます。

ただ店舗運営方針・方法をある程度細かい部分まで、本部の考え方に沿っていく必要があります。予め事前協議の段階で、認識・理解・納得しておくのが大事です。

(3)人の管理に自信がある

事業がある程度軌道にのってきたら、忙しくなり各職種の正社員やアルバイトを雇うことになるでしょう。ここで管理職者としての能力が求められるわけです。様々な観点から人と接することにより、人が必要としていることを把握する必要があります。そして、従業員の方に快適な職場環境を整える必要もあります。

またあまり考えたくはないですが、中には業務上横領のようなことを企てる人もいるかもしれません。このような不正を見破れる眼力も求められます。

フランチャイズが盛り上がっている業界

(1)前進中で今後もさらに発展が見込まれる

ハウスクリーニング関連・リサイクル関連・リフォーム関連・高齢者福祉関連・家事サポート関連。

①ハウスクリーニング関連

高齢化で体が思ったように動かず、お年を召した方が家の掃除を業者に頼む場合が増えてきています。そして共働き家庭が増加してきていて、一般家庭の掃除を業者にしてもらう家庭も増えてきているようです。

また都心部で、ビルメンテナンスをするためにハウスクリーニング業者の需要が上がってきているという背景もあります。

②リサイクル関連

新品もですが、経費削減意識が高まる風潮のなか中古備品を使用する所も増えてきています。そしてヤフオクやメルカリなど、中古品を売る手段が手軽になってきていることもあります。

③リフォーム関連

都心部を中心に再開発が取り組まれ、この状況でビル建て直し・改修などによりリフォームは求められています。そして既存のビルでも、劣化対策や耐震対策でリフォームは重要です。

④高齢者福祉関連

高齢化問題にどう取り組み一つ一つ解決していくかという点が、日本での重要課題の一つなのは言うまでもありません。よって今後も需要は増えると予想されます。

⑤家事サポート関連

ハウスクリーニング関連同様、体が思うように動かないお歳を召した方の買い物・家の掃除・食事作りなど今後も需要は見込まれる予想されます。

(2)定評はある一方で、競争率が高い

コンビニエンスストア・飲食店・カラオケ・印刷業・建設・製造。

①コンビニエンスストア

既に日本全国へ広まりきりました。そして24時間営業見直しなどで、運営がしにくくなる・売る上げが落ちるのではといった懸念もあります。

②飲食店

人口減少地域の閉店・統廃合といった事情で、5年10年以上見込みでの開店・経営というのが見込み難くなってきている傾向もあります。

③カラオケ

顧客獲得競争で低価格競争はもちろん、飲食物持ち込み自由制にしているところまであります。よって売り上げの元を他にも考える必要性があるなど、新たな難点も出てきています。

④印刷業

文字を紙媒体でなくスマホやパソコンの画面上で見る傾向になってきていて、そもそも印刷の必要性が低くなってきています。

⑤建設

公共工事が減ってきている・受注が難しいなどの事情で、思うように仕事を創り難くなってきています。そして人材不足もあり、新たに開業という考えには至り難い傾向になってきています。

⑥製造

中古品需要の増加で、新品・新製品の売れ行きについて以前と比べ勢いに欠けます。そして海外製の安い製品を買う傾向も高まってきています。

フランチャイズにおける難点

(1)先見性があるか否か

フランチャイズ元(本部)があるということは、現状はビジネスとして成り立っているわけではあります。ただ何十万・何百万という開業資金の回収も含め、今後5年10年20年収益性のあるビジネスとして成り立っていけるのか否かの見極めも重要です。

これは本部がどうのこうのよりも、自分自身がニュースや様々な世の中の動き・情報といった物事から分析・考えていく必要もあります。

(2)支払いが順調にこなせるか否か

売上そのものがあるにはあるが想定ほどではなく、ロイヤリティをはじめとした諸支払いが順調にこなせるか否かも難点の一つです。

(3)何気ない部分に意識を向けられる感覚があるか否か

人の感覚というものは様々です。仕事がうまくいっている時は良いですが、そうでない時は原因をピンポイントで把握する必要があります。この原因は、自分が今までは全く意識しなかったことの可能性があります。

フランチャイズとはいえ、経営者は経営者です。そんなの今まで意識したことないので、では済まされません。このような部分にも気づき意識できるかも大事です。

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会とは

日本フランチャイズチェーン協会は、フランチャイズビジネス業界の発展のために様々な活動を行っています。会員は世間でフランチャイズにて有名な会社をはじめ、様々な会社で構成されます。

(1)フランチャイズセミナー

本記事をご覧の皆様がここで最も興味を持たれるのは、各種ビジネスセミナーではないでしょうか。法務問題・フランチャイズ成功へのノウハウ・宣伝におけるスマホ活用法・契約書作成法・具体的事例による問題やリスク管理法、などといったセミナーが開催されます。

(2)学校運営

フランチャイズの法律知識・労務管理・財務諸表知識・問題解決法など、様々な講義プログラムが用意されています。

(3)統計調査

フランチャイズ業種別チェーン数・店舗数・売上高といった統計調査が実施され公表されます。

まとめ

以上フランチャイズについて述べてきました。フランチャイズの最も大きな特徴は、一般的な独立開業よりは開業が手軽・一気にブランド性・地位が確立された商標商品名を使える権利を頂けるといった点ではないでしょうか。様々な難点はありますが、起業という長年の思いをかなえる方法の一つではあります。


関連お役立ち情報


今月の掲載企業ピックアップ!


  1. フランチャイズ加盟募集.net
  2. お役立ち情報一覧
  3. FCコラム
  4. フランチャイズとは何か?意外に知られていない強みやデメリットを解説