フランチャイズなら居抜き物件を活用できる!特徴やオススメのFC
「お店を開業してみたいけど、物件を取得するのに費用が心配」
「居抜き物件に対応しているフランチャイズに興味がある」
フランチャイズでは加盟者の資金負担を減らすために、本部が居抜き物件を提案してくれる場合があります。
居抜き物件を活用することで必要な開業資金開業資金や改装する手間を少なくできるのがポイントです。
この記事では居抜き物件で開業できるフランチャイズや特徴について解説します。
居抜き物件とは
飲食業や美容業のフランチャイズでは基本的に店舗が必須となるため、加盟者は店舗物件を取得することが必要です。
新築の商業物件には設備や備品がなく、開業するには最低でも1,000万円以上の費用が発生します。
一方、他の会社が利用していた商業物件であれば、改装費や設備費を安く抑えることが可能です。
前のお店が残した設備や内装、備品をそのまま利用できる物件を居抜き物件と呼びます。
競争が激しい最近では店舗の入れ替わりが多くあり、条件のよい居抜き物件が売られているケースはよくあります。
居抜き物件にはどのような特徴があるのか、加盟店のメリットやデメリットを見てみましょう。
(1)居抜き物件を活用するメリット
居抜き物件には、今から開業する人にとって開業費用を減らせる大きなメリットがあります。
物件内にある設備や備品を流用することで、高額になりやすい設備費のカットが可能です。
また、前の店舗が同業種であれば内装も流用しやすく、店舗の改装費も少なくできます。
開業費用が減ることで資金の余裕が生まれ、起業した時のリスクを抑えられるのが利点です。
営業するのに必要な設備を導入する時間も削減できるため、お店を開店するまでの期間を短縮することもできます。
「より効率的に店舗を開業したい」と考える人に居抜き物件はオススメです。
(2)居抜き物件を活用するデメリット
居抜き物件に残った設備や備品は一度使われた物であり、開業希望者が流用できないパターンもあります。
想定外のトラブルによって高額な費用が発生しやすいのが居抜き物件のデメリットです。
例えば物件の水回りや電気系統に問題があれば、物件を修理するためのコストが発生します。
もし調理器具などの設備が故障していれば、新しい設備を導入することも必要です。
想定外のコストを避けるためには、検討している居抜き物件を十分に確認することが重要です。
設備や備品、内装などを細かくチェックすることで、リスクが大きい居抜き物件を避けることができます。
(3)居抜き物件を見つけるには
一般的な不動産会社では商業物件を隠しているところが多く、個人で居抜き物件を紹介してもらうことは難しいです。
そのためフランチャイズ本部と相談したり、専門業者の情報を調査したりすることを勧めます。
複数の店舗をもつフランチャイズは不動産会社との関係が強い場合があり、開業希望者が本部と相談することで居抜き物件を紹介してくれるケースがあります。
また、インターネット上で「居抜き物件」を検索して、専門業者のホームページから物件を探すことも可能です。
例を挙げると「店舗そのままオークション」などのサイトで日本各地の居抜き物件を簡単に探すことができます。
ただ、個人で優良な居抜き物件を見つけるのは難しいため、本部から物件取得をサポートしてもらうことがオススメです。
これからフランチャイズを選ぶ人は資料や説明会などをチェックして、物件取得サポートや居抜き物件の紹介があるのか確認しましょう。
居抜き物件に対応したフランチャイズ7選
「さっそく居抜き物件で開業できるフランチャイズに加盟したい」と思う人は多くいるはず。
店舗が必要なフランチャイズの多くは居抜き物件に対応していて、物件取得費を抑えることができます。
起業を検討するあなたにオススメの、居抜き物件に対応したフランチャイズは7種類あります。
- にくふじ
- しんぱち食堂
- かつ丼と天丼の、かつてん
- 神戸牛かつ亭
- 麺場田所商店
- Aji-Q(アジキュー)ラーメンショップ
- hair set salon LUMINA
それぞれのフランチャイズについて詳しく紹介します。
(1)にくふじ
ローストビーフなどの肉丼を専門とした飲食店がにくふじです。本部が確立した独自ルートにより安定して肉を仕入れることができ、客単価が1,000円と高めなのがにくふじの特徴です。
メインのローストビーフ丼は店舗で調理する必要がなく、飲食業未経験であってもスムーズに肉丼を提供できます。
オペレーションが簡素化されているため、少人数で店舗を運営できるのがメリットです。
にくふじでは開業希望者に向けて物件取得や研修といったサポートをしています。
居抜き物件の活用や低資金で備品を揃えるノウハウを本部が持っているため、500万円以下の開業資金で出店することが可能です。
「より低資金で飲食店を開業したい」と考える人に、にくふじはオススメです。
参考:https://fc-kamei.net/brand/0781/
(2)しんぱち食堂
炭火焼の和食をスピーディーに提供することを実現した飲食店がしんぱち食堂です。
本部が開発した炭火焼き機とコの字型カウンター席により、高い回転率を可能としているのが特徴です。
料理を提供するまでのオペレーションが簡素化されていて、スタッフを短期間で育成できるのがメリットです。
センサーを搭載した券売機により、少人数で店舗を運営できます。
開店前には直営店で最大2か月間の研修を受けられるため、飲食未経験でも技術を身につけてからお店を開業できます。
本部から指導員が派遣されるので、開業するときにトラブルが起きても安心です。
開業にかかる資金の目安は470万円程度であり、別途で店舗取得費や設備費などがかかります。
居抜き物件であれば内外装費用と厨房設備費の目安は1,500万円程度です。
参考:https://fc-kamei.net/brand/0773/
(3)かつ丼と天丼の、かつてん
1996年から20年以上も営業し続けているどんぶりチェーンがかつてんです。
調理師免許が不要でシンプルなオペレーションにより、飲食未経験のスタッフでも店舗を運営できるのが特徴です。
かつてんではフードコートやロードサイドの居抜き物件を活用して、低資金による出店に対応しています。
例えばフードコート店舗にて1,000万円程度で出店し、月商500万円を狙うことが可能です。
開業にかかる費用は350万円程度であり、別途で店舗取得費用や設備費などがかかります。
1,000万円から1,500万円がかつてんを出店するための費用目安です。
参考:https://fc-kamei.net/brand/0597/
(4)神戸牛かつ亭
高い品質の牛肉を簡素化されたオペレーションで提供できる飲食店が牛かつ亭です。
神戸牛かつ亭では加盟店が参入しやすいように、「小規模」「食品特化」「単品専門店」のルールを設けています。
そのため取り扱う食材の種類が少なく、店舗のロスも少なくなるのが特徴です。
また、加盟店が仕入れる食材は下処理やカット済みのため、調理の手間が軽減できるメリットもあります。
牛かつ亭を出店するのに必要な調理器具はフライヤーのみであり、居抜き物件であれば開業費用を大幅に削減することが可能です。
短い調理時間によって高い回転率や客単価に期待できます。
参考:https://fc-kamei.net/brand/0794/
(5)麺場田所商店
味噌ラーメンに特化して高い客単価を実現した飲食店が麺場田所商店です。
甘口や濃口といった豊富な種類の味噌味を用意することができ、幅広い顧客層に対応できるのが特徴です。
田所商店の客単価は1,000円程度であり、高いリピーター率により月商1,000万円超を可能としています。
2か月間の研修で調理技術をしっかりと学べて、自分が納得するまで研修を延長できるのがポイントです。
30坪程度のロードサイト店を開業させる場合、開業にかかる費用の合計は2,440万円程度です。
飲食業の居抜き物件で開業することで、工事費や設備費といったコストを抑えられます。
参考:https://fc-kamei.net/brand/0320/
(6)Aji-Q(アジキュー)ラーメンショップ
東北のご当地ラーメンを提供する会社がアジキューです。アジキューではフリーネームの開業パッケージを提供していて、オーナーの個性を反映させたお店作りを実現できます。
ラーメンのスープは本部の工場から冷凍輸送されるため、店舗で仕込む手間が少ないのが特徴です。
簡素化されたオペレーションにより人件費や光熱費を削減できるほか、スタッフの離職率も減らせます。
開業希望者には本部から居抜き物件が紹介されるので、低資金でお店を出店できるのもメリットです。
フリーネームプランを選んだ場合はオーナーが店舗の名前を決めることができます。
参考:https://fc-kamei.net/brand/0810/
(7)hair set salon LUMINA
1,000円の料金で10分のヘアセットを提供する会社が「hair set salon LUMINA」です。
ヘアセットに必要な道具は少なく、居抜き物件であれば50万円程度の開業資金で出店できます。
ランニングコストが少ないことで利益率が高く、年収1,000万円を超えるオーナーも一部にはいます。
「低資金でヘアサロンを開業したい」と考える人にLUMINAはオススメです。
参考:https://fc-kamei.net/brand/0741/
開業時に初期費用を抑えるには
「なるべく開業費用を減らしてお店を出店したい」と思う人もいるでしょう。フランチャイズで起業する場合は居抜き物件を活用する以外にも、初期費用を抑える方法が3つあります。
- 加盟金や保証料をチェックする
- リースを活用する
- 無店舗型のフランチャイズを選ぶ
それぞれの方法について簡単に解説します。
(1)加盟金や保証料をチェックする
大半のフランチャイズでは加盟時にオーナーから加盟金や保証料を徴収します。
加盟金は本部のサポート内容やブランド力で変動するものであり、有名なチェーンでは加盟金が高くなる傾向です。
もしなるべく初期費用を抑えたい場合は、加盟金や保証料が少ないフランチャイズを選びましょう。
(2)リースを活用する
一部のフランチャイズチェーンでは加盟店の負担を減らすために、設備のリースを提供しています。
資金の準備が困難な場合はリースを活用して設備を導入するのがオススメです。
(3)無店舗型のフランチャイズを選ぶ
一部の美容業やサービス業には、無店舗で開業できるフランチャイズもあります。
店舗が不要であれば大幅に開業費用を抑えることができ、少ない資金で起業できるのがメリットです。
業種や業界にこだわりがなく初期費用を重視する人は、無店舗型のフランチャイズを検討しましょう。
まとめ
フランチャイズに加盟することで本部から居抜き物件を紹介してもらえて、開業にかかる費用を抑えることができます。
なるべく開業費用を抑えたい人は居抜き物件を活用することがオススメです。