フランチャイズ店舗数ランキング
フランチャイズビジネスは幅広い業種で展開されており、さまざまなフランチャイズの店舗が存在します。
店舗数の多いフランチャイズ本部ほど安定感や認知度が高いため、「フランチャイズで開業するなら店舗数の多い本部を選びたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、フランチャイズの店舗数ランキングや、店舗数の多いフランチャイズ本部を選ぶメリットとデメリットなどについて解説します。
目次
フランチャイズ店舗数ランキング
フランチャイズの店舗は日本全国に多数ありますが、どのフランチャイズ本部の店舗が多いのでしょうか。
フランチャイズビジネスの専門情報誌『ビジネスチャンス』が発表した2021年度版のフランチャイズ加盟店舗数ランキング上位50社を紹介します。
- 1位. セブン-イレブン
- 2位. ファミリーマート/ファミマ‼
- 3位. ローソン/ナチュラルローソン/ローソンストア100
- 4位. ホワイト急便
- 5位. 日本結婚相談所連盟
- 6位. マクドナルド
- 7位. 女性だけの30分健康体操教室 Curves-カーブス-
- 8位. ミニストップ
- 9位. ほっともっと
- 10位.ヒューマンアカデミージュニアSTEAMスクールロボット教室
- 11位.ニコニコレンタカー
- 12位.おそうじ本舗
- 13位.明光義塾
- 14位.JPMCパートナー
- 15位.モスバーガー
- 16位.サーティーワンアイスクリーム
- 17位.カレーハウスCoCo壱番屋
- 18位.デイリーヤマザキ
- 19位.センチュリー21
- 20位.業務スーパー
- 21位.スクールIE
- 22位.ITTO個別指導学院
- 23位.ワークマン/ワークマンプラス
- 24位.アトムチェーン
- 25位.珈琲所コメダ珈琲店
- 26位.ケンタッキーフライドチキン
- 27位.不二家/西洋菓子舗不二家/FUJIYA CONFECTIONERY/FUJIYA KOBE他
- 28位.ナオスシステム
- 29位.ダイソー
- 30位.エニタイムフィットネス
- 31位.エディオン
- 32位.プロポーションづくりのダイアナ
- 33位.マンマチャオ
- 34位.ハウスドゥ
- 35位.WASHハウス
- 36位.オートバックス/スーパーオートバックス
- 37位.まごころ弁当
- 38位.LIXILリフォームショップ
- 39位.ピタットハウス
- 40位.シャトレーゼ
- 41位.やどかり弁当
- 42位.KAMPO煎専堂 漢方senji堂
- 43位.マジックミシン
- 44位.ヒューマンアカデミー ランゲージスクール
- 45位.配食のふれ愛
- 46位.ホームメイト
- 47位.エイブルネットワーク
- 48位.コインランドリーピエロ
- 49位.武田塾
- 50位.キャンドゥ
参考:ビジネスチャンス 2021年10月号
https://www.fujisan.co.jp/product/779/b/2148821/
フランチャイズビジネスの現状と将来性
フランチャイズで起業する際は、現状や将来性について知ることが大切です。
フランチャイズの店舗数とビジネス状況の現状、将来性についてみていきましょう。
(1)フランチャイズチェーンと店舗数
私たちの身の回りにはさまざまな店舗やサービスが充実していますが、その中にはフランチャイズチェーンの店舗も多く含まれています。
日本フランチャイズチェーン協会の調べによると、2022年時点で日本国内のフランチャイズ本部は、1,282社存在していました。
そして、その本部とフランチャイズ契約をして開業している店舗は、249,316店舗になります。
その中でも外食業のフランチャイズ本部は545社と最も多く、店舗数は50,982店舗です。
一方で、小売業やサービス業のフランチャイズ本部は外食業に比べて数が少ないものの、店舗数が多いことが分かっています。
小売業のフランチャイズ本部が305社で店舗数は106,451店舗、サービス業のフランチャイズ本部が432社で店舗数は91,883店舗です。
このことから、近年では小売業やサービス業でフランチャイズの人気が高まっていることが分かります。
参考:日本フランチャイズチェーン協会「統計データ」
https://www.jfa-fc.or.jp/particle/29.html
(2)フランチャイズビジネスの将来性
フランチャイズビジネスの市場は年々増加しており、今後も成長が期待できます。
その背景には、フランチャイズビジネスの定着化があります。
フランチャイズの本部や店舗が増えることでオーナー側の選択肢も増え、フランチャイズに参入しやすくなったといえます。
フランチャイズで開業する方が独自で開業するよりも廃業のリスクを軽減できることもフランチャイズビジネスが定着している要因の一つといえるでしょう。
また、副業を認める企業が増えたことで副業としてフランチャイズで開業する会社員が増えたことや、高齢化によって退職後にフランチャイズに挑戦する人が増えたこともフランチャイズビジネスを活性化させている要因と考えられます。
フランチャイズ店舗数ランキングから分かる傾向
フランチャイズ店舗数ランキングを50位まで紹介しましたが、このランキングから分かる人気の業種や傾向について解説します。
(1)上位はコンビニエンスストアが占めている
フランチャイズ店舗数ランキングでは、コンビニエンスストアが1位から3位を独占しています。
コンビニエンスストアは私たちが日常的に利用することが多く、さまざまな場所に点在しています。
生活に必要な物が買い揃えられるということで利用客も多く、利益を出しやすい点が人気の理由といえるでしょう。
とくに駅前や住宅街ではコンビニエンスストアの需要が高く、利用者も多いです。
地方に行くほど店舗数は減少するものの、店舗数が少ないからこそ地域住民から支持されやすくなります。
(2)教育関連の店舗数も多い
ランキングの10位・13位・21位・22位には教育関連のフランチャイズがランクインしており、近年では質の高い教育の需要が高まっていることが分かります。
その背景には、少子化が関係しているといえます。
少子化によって子ども1人あたりに割り当てられる学習費が増加し、より質の高い授業を受けられる環境を求める親子さんが増加しています。
個人指導塾の場合、指導者の学歴はある程度必要になるかもしれませんが、特別な資格を取得することなく開業できる点も店舗数増加の要因の一つと考えられます。
(3)全体で見ると飲食業の割合が多い
ランキング50位までの全体で見ると、最も多い業種は飲食業でした。
誰もが知っているような飲食業界の大手企業がフランチャイズ化していることも多く、飲食業界ではフランチャイズ化によって店舗数を増やすことが一般化しているといえるでしょう。
飲食業界は未経験の人でも参入しやすいことからフランチャイズビジネスの中でも人気があります。
とくに飲食の大手企業の場合は認知度が高いことから顧客の獲得がしやすく、独自で開業するよりもフランチャイズで開業する人が増加しています。
フランチャイズ店舗数ランキング上位の本部を選ぶメリット
フランチャイズの加盟先を選ぶ際は、開業資金の目安や本部のサポート内容などに加えて、店舗数から将来性や、経営の安定性を選定基準にする方も多いでしょう。
フランチャイズ店舗数ランキング上位の本部を選ぶメリットとして、主に以下のようなことが挙げられます。
(1)認知度の高さ
フランチャイズ店舗数ランキングの上位にランクインしているということは、日本全国に数多くの店舗を展開していることを意味します。
店舗数が多ければ多いほど、人々の目につく機会が多く、認知度は高くなります。
認知度が高ければ安心感から利用する顧客を増やしやすく、新規開業でも認知度を利用した集客が期待できます。
独自で開業した場合は、認知度がゼロの状態からスタートしなければならないため、安定して集客できるようになるまでに時間を要します。
利益が得られるようになるまでに時間がかかるほど運転資金が底をつきやすくなるため、廃業のリスクを軽減するためにフランチャイズへの加盟を選択する人は少なくありません。
(2)商品力・ブランド力の高さ
フランチャイズの店舗数が多いということは、その分、取り扱う商品やブランドの力が強いということです。
顧客からの支持を得られているからこそフランチャイズ展開が可能になります。
また、フランチャイズ店舗数が多いということは、本部に入る収益も大きいです。
その収益により、新商品の開発などの商品やブランド力を高めるための活動ができるため、顧客満足度をさらに高めることが可能になります。
(3)成功した経営ノウハウを利用できる
フランチャイズで開業するメリットとして、すでに確立された本部の経営ノウハウを利用して開業できるという点が挙げられます。
フランチャイズ店舗数が多いということは本部が成功している証拠であり、その成功している経営ノウハウを利用した開業が可能です。
未経験でもその経営ノウハウを利用して開業できる点は大きな強みになるでしょう。
フランチャイズ店舗数ランキング上位の本部を選ぶデメリット
フランチャイズ店舗数ランキング上位の本部を選ぶことは、メリットだけではなくデメリットもあります。主なデメリットについて説明します。
(1)経営の自由度が低い
フランチャイズに加盟して開業する場合、独自での開業とは異なり、経営や商品・サービスに関するルールを守らなければなりません。
フランチャイズ店舗数が多くなるほど店舗間のズレや違いが生じやすいため、細かいルールが設けられていることが多いです。
そのため、経営の自由度の低さに窮屈さを感じる可能性があるでしょう。
とくに独自の商品開発や地域に特化したサービスなどを提供したいと考えている場合、本部から許可を得ることに苦労する可能性があります。
経営の自由度を優先したい場合は、独自で開業することを検討するとよいでしょう。
(2)本部や他の店舗の影響を受けやすい
本部や同じフランチャイズの店舗で不正やトラブルなどが生じた場合、同じ商標を掲げるフランチャイズ店舗として影響を受ける可能性があります。
店舗数が多いほど他店でのトラブルや問題が発生するリスクは高まります。
近年ではSNSでの口コミ投稿なども多く、悪い評判は拡散されやすくなっています。
本部や他の店舗の悪い影響が自分の店舗に及ばないようにするためには、自分の店舗の既存顧客の満足度と信頼性を高めることが大切です。
まとめ
この記事では、フランチャイズの店舗数ランキングや、店舗数の多いフランチャイズ本部を選ぶメリットとデメリットなどについて解説しました。
ランキングから見ても分かるように、飲食業界やサービス業界はフランチャイズの店舗数が非常に多いです。
フランチャイズの店舗数が多い本部でフランチャイズ契約をして開業することには、メリットやデメリットがあります。
自分の希望する事業計画や条件に合った本部を探しながら、本部の展開する店舗数も参考にしてフランチャイズ本部選びを行ってください。