カフェの開業方法・必要な資金と免許、年収の目安は?

カテゴリー : FCコラム

カフェ 開業方法

これからカフェを開業したいと考えている方の中には、具体的な方法や、必要な資金などを具体的に知りたいと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、カフェを開業する方法、必要な資金や資格などについて詳しく解説します。

投稿者・コラム執筆者

カフェを開業する場合の開業方法

カフェを個人で開業する方法としてはひとつの方法だけではなく、いくつかの方法が挙げられます。

ここからは、個人カフェを開業する方法について詳しく解説しましょう。

(1)カフェで働きながらノウハウを取得する

最もオーソドックスな方法として挙げられるのは、カフェに勤務して、勉強しながら開業を目指すケースです。

ノウハウや強み、弱みなどを感じることで、自分のカフェ開業に役立ちます。

また、カフェ勤務は1店舗だけではなく、個人経営のカフェや大手チェーン店など複数のカフェで学ぶとそれぞれの比較ができるでしょう。

また、働く職種も、調理専門や接客専門など、色々な職種を学ぶことでカフェ経営のスペシャリストに近づきます。

気になったカフェに関しては、お客様として訪れてもいいでしょう。

繁盛している雰囲気やメニュー接客方法などお客様目線で学ぶことも可能です。

カフェに勤務したうえで独立を目指す方法が最も多いのではないでしょうか。

(2)カフェスクールで学ぶ

カフェ専門のスクールで学ぶことも挙げられます。

現役のカフェオーナーなどが講師となってカフェ経営について指導する学校です。

カフェの技術だけではなく、最新の動向といった講義を行います。

実際に現場で働くことができるインターンシップなども受講することが可能です

その他、オプションとして「アルコールに関するメニューのセミナー」、「焙煎士になるためのセミナー」、「カフェフードサービス」講座などを受講できます。

やはりカフェ開業を目標として入学される方が多く、同じ目標を共有できる仲間ができるかもしれません。

カフェスクールの通いながらの開業を目指すのも効果的な方法です。

(3)フランチャイズに加盟する

まったくの未経験からカフェを開業する場合、フランチャイズに加盟して開業することもできます。

フランチャイズとは、本部とフランチャイズ契約を締結することによりカフェ経営のノウハウや屋号などを使用できる権利を有することです

カフェ経営に成功したフランチャイズ本部の屋号やメニューなどを使用できる代わりに、毎月の使用料となるロイヤリティや、フランチャイズ契約締結時に加盟金を支払います。

フランチャイズ本部のノウハウや屋号が使える上に開業前にはフランチャイズ本部の研修などでカフェ経営について学ぶことも可能です

特に初心者で全くカフェ経営の経験などがないといった方には効果的な開業方法といえるでしょう。

(4)プロのコンサルタントに依頼する

カフェ経営に対してコンサルティングを依頼する方法も挙げられます。

実際にカフェを経営している状況から、細かい指導が可能となりますので、より効果的なアドバイスに期待ができるでしょう。

コンサルタントの能力にもよりますが、思わぬ気付きを発見することもあり効果的なサポートとなります。

カフェ開業に必要な資金はどのくらい

いくつか方法でカフェを開業することが可能であり、開業方法について解説しました。

次に気になるのは開業に関する資金です。

開業資金がどの程度必要になるのかについて解説します。

(1)メニューの豊富さなどでも異なる

カフェ開業における資金は、構える店舗のエリアや、広さなどによっても大きく異なります。

取得する店舗エリアが、都心部にある場合は家賃や敷金、礼金は高額になることが多く、広ければ広い程、家賃も高くなるでしょう。

また取り扱うメニューなどによっても導入する設備が変わります。

例えばスイーツを自分たちでつくって提供する場合は、スイーツ製造に関する設備の導入が必要です。

外注するのであれば、スイーツづくりの設備は必要ありませんので開業資金を抑えることができるでしょう。

カフェ経営は、経営スタイルが比較的自由な分、開業に関する費用が大きく異なってしまうといえます

(2)初期投資は600万円前後を見ておく

ひとつのシミュレーションとして、店舗の広さが10坪で家賃が10万円、備品などは一般的な設備を揃えた場合の開業にかかる費用を下記にまとめました。

敷金(5ヶ月分) 50万円
礼金(5ヶ月分) 50万円
仲介手数料 10万円
前家賃 10万円
内装工事 40万円
設備設置費 200万円
その他 50万円
広告宣伝費 50万円
運転資金 120万円
580万円

前述しましたが、家賃を10万円と仮定し、敷金と礼金で10ヶ月分と仮定しましたが、敷金や礼金の額は物件によって異なります。

また運転資金は、1年間の家賃分程度にしておくと、赤字経営になっても当面は持ちこたえることが可能です

カフェ開業の目安としては600万円前後の費用を見ておくと良いでしょう。

(3)補助金などを活用する

開業にかかる費用に関して、全てを自己資金でまかなえればいいのですが、自己資金では開業の費用に足りない場合、融資などを利用する方法が考えられます。

しかし、融資は負債ですのでいつかは返済しなければいけません

自治体によって異なりますが、場合によってはカフェ経営が補助金や助成金の給付対象となっているケースもあります

全額が給付されるわけではありませんが、一定の支出に対して補助が出ますので、開業資金の補助として、大きく役に立つといえるでしょう。

自治体の㏋などで、補助金や助成金の種類を確認し、対象となっている場合は申請するとカフェ開業に大きく近づくことになります。

カフェを開業した場合の年収はどのくらい

カフェ開業における開業資金について解説しましたが、実際に開業できたと仮定すると、カフェオーナーはどの程度の年収となるのでしょうか。

ここからは、カフェを開業した場合の年収について解説します。

(1)一般的なカフェ開業した年収は400万円前後

一般的にカフェを開業した場合、当初の年収は400万円前後です。

カフェが最低限黒字となっている場合の年収は200万円程度ですので、開業当初は年収もあまり期待できないかもしれません。

そのため開業当初にはある程度まとまった運転資金が必要です。

また、1店舗経営だと、あまり高い年収とはならないかもしれませんが、複数店舗経営などにより、高い年収を得ることもできます

何より1店舗ごとに、確実に収益を上げていくことがポイントです。

(2)提供メニューやコンセプトがカギとなる

カフェ経営で収益を上げるためには、やはり多くの集客が必要です。

集客を集めるために提供するメニューの質や量、コンセプトなどがカギとなります。

提供メニューには、安心感のある定番のメニューと、目を引く季節ごとのメニューなど工夫をしなければいけません。

また、コンセプトを明確にすることにより、対象となるターゲット層も明確になります。

ターゲットを絞ることで戦略がおのずと決まります。

集客を増やしたいからといって、ターゲットを広げてしまうとコンセプトがぶれてしまうのでおすすめできません

明確なコンセプトと対象に合わせたメニューなどによる収益確保が必要です。

カフェ開業に必要な免許にはなにがある?

カフェの開業にあたり、いくつかの免許や資格、申請が必要になります。

ここからはカフェ経営に必要な免許などについて解説しましょう。

(1)食品衛生責任者

飲食店を開業する際に必ず必要な資格です。

都道府県が開催する講習を受講し資格を取得する必要があります。

およそ6時間の講義を受けてテストに合格すると資格を得ることが可能です

教材費込みで10,000円程度の費用がかかります。

(2)営業許可

飲食店の営業には欠かせない申請が営業許可です。

飲食店の営業許可は保健所に提出する必要があります。

厨房、食器棚、トイレといった点について規定を守らなければいけません

営業許可が取れるまでは営業ができませんが、カフェの内容によってはそもそも営業許可の申請が不要な場合もあります。

自分が開業する形態から営業許可申請の有無を事前に確認しておきましょう

(3)防火管理者

防災関係の責任者として防火管理者の選任が必要な場合があります。

すべてのカフェ経営で必要というわけではなく、収容人数が30人以上のカフェを開業する場合に費用になる資格です。

防火管理者は甲種と乙種に分かれており、1日から2日の講習と試験で取得ができます

その後、防火管理者としての届け出も必要です。

収容人数が30人以下の場合、防火管理者の選任は必要ありません。

(4)菓子製造許可

この許可もカフェ経営を行うと必ず必要というわけではありません。

スイーツやパンなどをカフェで製造する際に必要なのが菓子製造許可です。

前述したように設備に関して大きな費用がかかるので、外注する場合は、この資格も必要ではありません。

保健所などに許可申請が必要となります。

差別化するためにスイーツなどの提供もポイントですが、コストも手続きも煩雑になりますので注意しておきましょう

カフェを開業する際、費用を抑える方法

カフェの開業において、成功する方法のひとつとして初期投資を抑えることが挙げられます。

ここからはカフェ開業において費用を抑える方法について詳しく解説しましょう。

(1)居抜き物件を利用する

居抜き物件とは、カフェを経営している物件が閉店し、設備がそのまま残っている物件を借りることを指します。

設備や備品がそのまま残っているケースが多いので、そのまま開業することも可能です

設備投資の費用を抑えることができますが、デザインや備品などが気に入らないかもしれません。

費用節約には効果的な方法といえるでしょう。

(2)中古の設備などを活用する

近年では中古製品といえども非常に手入れが行き届いており、新品と変わらないクオリティで販売されています。

しかし、新品よりは金額が安いので、このような中古品を設置することで費用を抑えることにつながるでしょう

年数が経過している設備用品ならば、使い勝手が悪いこともありますが、そこまで古くない設備だと、きちんとチェックされた上で販売されていますので安心です。

これも設備の抑止絵につながります。

(3)できることは自分で行う

できることはすべて自分で行いましょう。

すべてを外注していると、人を介しますので費用が高くなってしまいます。

自分でできる部分は自分で行うことにより、費用の抑制と、こだわりの強いカフェが完成するでしょう。

自分でできることは自分で行うことで、自分にイメージを具現化しやすい点も挙げられます。

できることがあれば率先して取り組みましょう。

まとめ

多くの方が一度は開業してみたいと思われるのがおしゃれなカフェです。

憩いの場として、くつろぎとリラックスが提供できる場所ではないでしょうか。

開業の方法はいくつかありますが、初心者から開業するならフランチャイズに加盟して、しっかり研修を受けた方がスムーズに開業できるのでおすすめです。


関連お役立ち情報


今月の掲載企業ピックアップ!


  1. フランチャイズ加盟募集.net
  2. お役立ち情報一覧
  3. FCコラム
  4. カフェの開業方法・必要な資金と免許、年収の目安は?