フランチャイズでヘッドスパの収益性や開業費用を解説

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フランチャイズ ヘッドスパ

一般的にエステといってもいくつかの施術法があります。

フェイシャルエステやボディエステ、脱毛などさまざまです。

数あるエステの中でまだ供給が少ないといわれているのがヘッドスパです。

近年、ヘッドスパ業界への参入が増えているといわれていますが、どの程度の収益やコストがかかるのでしょうか?

この記事では、ヘッドスパをフランチャイズで開業する場合の収益やコスト、サポート内容などについて詳しく解説します。

投稿者・コラム執筆者

ヘッドスパ業の特徴や市場性は?

開業を検討する前にまずは、ヘッドスパとはどのような施術方法でどのような市場性なのかを知る必要があります。

ここからはヘッドスパビジネスの概要や将来性、魅力といった点について解説しましょう。

(1)ヘッドスパビジネスの特徴は?

ヘッドスパとは、頭皮をマッサージすることで血行を高めると同時に老廃物を流してしまう効果があります。

また、マッサージによって頭部の筋肉をほぐす効果もあり、頭部だけではなく、髪や目、首などにも効果があるエステです。

ヘッドスパには2種類の施術方法があるといわれています。

ひとつはドライヘッドスパです。

別名無水ヘッドスパとも呼ばれていますが、名前通り水を使わず施術する方法です。

マッサージを受けていると徐々にリラックスし、いつのまにか眠りに落ちていることも少なくありません。

それだけリラックスできていることの証明でしょう。

もうひとつの方法が洗髪と一緒に行うヘッドスパです。

美容室などでよく行われています。

洗髪によって毛穴の汚れを洗い流せ、オイルやクリームによって同時に保湿効果も期待できるヘッドスパです。

ヘッドスパでも2種類の方法がありますが、主にヘッドスパ専門店として施術されるのはドライヘッドスパの方が多いといえるでしょう

(2)ヘッドスパビジネスの市場性や将来性

ヘッドスパ専門店はまだまだ、参入している企業も少なく、需要に対して供給が足りていない分野だといわれています。

理容、美容業界の団体である全理連が発表したアンケートによると、男性客、女性客とも理美容店で利用したいサービスの第1位がヘッドスパや頭皮マッサージといった結果です。

つまり、ヘッドスパに対する需要は大きく、男性客もさらに取り込めるサービスを提供できるとなると、需要は一気に跳ね上がります。

市場としては、まだまだ新規参入の需要が十分にある点や、今後のサービス展開次第ではさらなる将来性の伸びに対して期待が持てる業界といえるでしょう

(3)ヘッドスパビジネスの魅力とは?

ヘッドスパ経営を行う場合、どのような点に魅力を感じる人が多いのでしょうか?

のちほどコスト面でも解説しますが、美容機器などを用いないために、コストが人件費のみなので利益率が高い点が挙げられます

また、供給がまだまだ少ないため新規参入における先行者利益を得やすい環境にあることも大きな魅力といえるでしょう。

ヘッドスパはリラックスやリフレッシュが得やすいので、リピーターとなる人も多く経営が安定しやすくなるのも特徴です。

また、現状はエステという位置づけでもあるのでどうしても女性客が多いといえるでしょう。

男性も頭皮ケアに関する関心は高く、サービス次第では、男性客の需要もさらに取り込めますので、さらに大きな需要を得ることもできます。

このような点がヘッドスパ業には大きな魅力です。

フランチャイズにおけるヘッドスパ業の収益性

では実際に、ヘッドスパ店を開業した場合、どのような収益を上げることが可能なのでしょうか?

ここからは、ヘッドスパ店を開業した場合の収益性について解説します。

(1)ヘッドスパの顧客層や顧客単価は?

収益性を知る前にどのような顧客層がターゲットとなり、平均の単価はどのくらいなのかを知っておくことも開業にあたり大切なポイントです。

あるフランチャイズ本部が加盟店を募集する際に掲載している資料から顧客層や単価についてまとめました。

顧客層 20代後半~40代 男女
性別比 女性60% 男性40%
来店想定客数 500人前後
顧客単価 約5,000円
リピーター率 約47%

となっています。

注目点は男女比がそう差がない点と、リピーター率の高さです

一定のリピーターを獲得することにより安定経営が見込める点からもリピーター率の高さは収益性において大きな優位点といえるでしょう。

(2)収益モデルを見てみよう

先ほど解説した顧客層や顧客単価を踏まえて同じくフランチャイズ加盟店を募集している資料を参考に収支モデルを見てみましょう。

モデルケースとして施術席が5席あのヘッドスパ店を例に挙げて月額収支を表にまとめました。

施術部分売り上げ収益 約240万円
物販部分売り上げ 約80万円
家賃 約10万円
人件費 約160万円
広告費 約40万円
通信費や水道光熱費 約5万円
雑費 約3万円
営業利益 約102万円

5席程度の広さで開業したとしても月額の売り上げは100万円を超す見込みとなっています。

これにあわせてスクールなどを開講し、マッサージ技術を教えることで収益を上げることも可能です。

スクール売り上げも月額100万円近い売り上げも可能ですので、やり方次第では5席程度でも十分な収益を上げることができます

初期費用・ロイヤリティなどの費用

収益部分がある程度理解できると次に知りたいのはコスト部分です。

開業までのコストや毎月のランニングコストなどできるだけコストを抑えることで収益を安定させることも経営にとって大切なポイントといえます

そのためには、どのようなコストがかかるのかをしっかりと把握しておかなければいけません。

開業までに必要なコストとランニングコストなどについて解説します。

(1)開業までにかかる費用

開業までにかかる費用として最もかかるのが物件取得費。

購入するのか賃貸するのかによって金額は異なりますが、賃貸で物件を取得する人が多いでしょう。

賃貸の場合は、敷金や礼金、仲介手数料などの費用がかかります。

また部屋内の改装費用も見込んでおく必要があるでしょう。

もし、席を1席程度の小規模でスタートさせるならば自宅での経営も可能です。

そうなると、前述した物件の取得費用は抑えることが可能ですし、内装費用もそうはかかりません。

最も大きな費用が物件取得にかかる費用といえます。

あわせて開業するにあたり、社員を採用しなければいけませんので採用にかかる募集費用を見込んでおきましょう。

これらを勘案し、開業にかかる費用を表にまとめました。

モデルケースとしては駅徒歩5分程度の中規模都市 約20坪で坪1万円の賃料となります。

物件取得費 約150万円(敷金・礼金・仲介手数料)
テナント家賃 20万円
改装費用 約300万円
求人採用広告 約30万円
小計 約500万円

物件取得費と、内装工事、募集広告だけでも500万円程度の費用がかかることが分かります。

しかし、広さによっては内装費用がもっとかかるケースもありますし、都心部に近い場所での開業となると家賃ももっと高くなるかもしれません。

自分の準備した開業資金からどの程度のスケールで起業できるのかもしっかりと検討する必要があります。

(2)ロイヤリティや加盟店料はどのくらい?

フランチャイズに加盟しての開業となると、加盟店料やロイヤリティもどの程度かかるのかということをフランチャイズ本部に確認しておきましょう。

加盟店料とはフランチャイズに加盟するときに支払う費用で、フランチャイズ本部によって額が異なります。

一種の入会金という形になり、解約しても加盟店料は基本的に返金されません

ヘッドスパのフランチャイズ加盟店を募集している企業を見てみると、加盟店料が全くかからない本部もあります。

加盟店料がどの程度かによって本部を選択するのもフランチャイズ本部選びのひとつです。

フランチャイズに加盟すると、看板や経営ノウハウを利用できる代わりにロイヤリティを毎月支払う必要があります

つまりロイヤリティとは、毎月の使用料といった名目で考えるといいでしょう。

ロイヤリティは毎月定額のケースや売り上げに一定の割合をかけたケースなど、これもフランチャイズ本部によってさまざまです。

非常に少額の費用だけ請求する本部などもありますので、ロイヤリティによってフランチャイズを選択する方法もあるといえます。

(3)その他必要資金

フランチャイズに加盟して開業する場合、その他にもかかる費用があります。

研修費用やオープン時のオペレーション費用などです。

技術取得費は5日ほどで20万円程度、オープン時のオペレーション費用は3日間で35万程度見込んでおきましょう

販促費やWEBサイト作成費などが必要なフランチャイズ本部もあります。

開業にかかる費用やランニングコストがなるべくかからないフランチャイズ本部選びも成功のポイントです。

フランチャイズ本部のサポート内容

どこのフランチャイズ本部に加盟するのかによって成功の可能性は大きく異なります。

それだけフランチャイズ経営において本部のサポート体制は非常に大切です。

では、フランチャイズ本部はどのようなサポートを行うのでしょうか?

ここからは、フランチャイズ本部のサポート体制について解説します。

(1)物件の選定やコンサル

どこの立地で開業するのかというのは非常に大切なポイントです。

しかし、好条件の立地は家賃も高いですし、厳しい条件の場合もあります。

そこで本部は物件の選定やコンサルといったサポートを行い、物件選定の手助けを行ってくれるのです。

どのような物件が成功しやすくコストパフォーマンスが高いのかといったことも熟知していますので経験に沿った物件選定に期待できます。

(2)経営ノウハウなどを勉強会で学べる

フランチャイズビジネスは本部の成功した経営ノウハウを使ってビジネスを展開します。

しかし、フランチャイズに加盟したからといってすぐにその経営ノウハウが使えるというわけではないでしょう。

本部は加盟店がきちんと理解した上で経営が出来るように経営ノウハウなどを学べる勉強会などを行います。

また新たな施術の技術指導勉強会など常に加盟店がレベルアップできるような勉強会や研修を開催し、経営を下支えしてくれるのです。

(3)人材派遣や求人の紹介

人材派遣や求人などのサポートも行います。

経験が浅くてどのような人材を採用していいのかよくわからないといった場合もあるでしょう。

そのような場合でもフランチャイズ本部が採用した人材派遣や求人御紹介などでスキルの高い、ヘッドスパ事業に向いている人材確保に協力します。

(4)集客のサポート

集客のサポートを行います。

実際にはブランド力を高めることが本部の最も大きな集客サポートになるのですが、具体的には集客チラシのデザインサポートや、販促物の提供などがサポートにあたるでしょう。

これらのサポートにより、収益アップに貢献します。

(5)人材教育・技術指導

ヘッドスパの技術の年々新しいものが取り入れられますので旧態依然とした施術方法だけではお客様が離れて行ってしまいます。

新たな技術を取り入れ、それを加盟店に指導することや、ビジネスマナーや営業の方法といった人材教育まで、加盟店のレベルアップに向けたサポートは惜しみません

(6)HPのSEO対策

近年は、チラシなどよりもHPによる集客がメインです。

そのためHPのSEO対策は欠かせません。

本部はSEO対策をしっかりと施したHP作成のサポートも行います。

デザイン性とSEO対策がしっかりできているHPによって集客力を高めることに尽力してくれるでしょう。

まとめ

ヘッドスパはエステの中でも最近、専門美容として認知され始めている施術方法です。

美容室などで洗髪と一緒に行うケースは以前よりありました。

しかし、ヘッドスパを専門として行う専門店は、ニーズは高いですがまだまだ需要に対し供給が追い付いていない分野です。

特に美容機器を使用するわけではありませんので開業費用もそう高くはなく、フランチャイズによっては50%近いリピーターも獲得しています。

フランチャイズ本部の手厚いサポートにも期待ができるので、美容業界でのフランチャイズ開業ならヘッドスパは非常に期待が持てる業種といえるでしょう。


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