フランチャイズをフリーネームで

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フランチャイズ フリーネーム

近年フリーネームでフランチャイズをするという、フランチャイズ開業が少しずつ増えてきています。

フリーネームでフランチャイズとは簡単にいえば、屋号を自由に決められるということです。

一般的にコンビニなどのフランチャイズ開業の場合、例えばセブンイレブンなど屋号を与えられます。

この屋号を自分の好み・考えで作れるのです。ここで「ん?」と疑問を抱いた方が少なくないかもしれません。

そうです、一見決まった有名な屋号を使えるようになるのがフランチャイズの大きな武器の一つでないの?という疑問が浮かぶかもしれません。

同時に屋号が自由なら何が武器になるの?という疑問も浮かぶかもしれません。

ただ状況・場合・業種によっては、このフリーネームでフランチャイズが好都合な方がいます。

そこで今回は、このフリーネームでフランチャイズすることを複数の観点から解説していきます。

投稿者・コラム執筆者

フリーネームフランチャイズ概要

(1)フリーネームフランチャイズて何?

フリーネームフランチャイズは、まだそう大きくは認知されていないと思われます。

大体どのようなことなのかが説明されます。

(2)フリーネームフランチャイズが向く方の特徴

どのような状況・考えの方が、フリーネームフランチャイズに向くのかが描写されます。

(3)フリーネームフランチャイズのコツ

どのような考えで取り組んでいくのが、うまくいく傾向のコツなのかが説明されます。

(4)フリーネームフランチャイズの難点

どのような部分が、フリーネームフランチャイズの難しい部分なのかということです。

(5)フリーネームフランチャイズの具体例

フリーネームフランチャイズのビジネスモデル例のことです。

次に上記5項目をある程度詳しく触れていきます。

フリーネームフランチャイズとは?

(1)屋号を自由に決められる

店名・会社名を自由に決められますので、有名になってきたら唯一の店名ということで認知される可能性が上がりやすいです。

(2)材料・味・スープを本部から供給される

飲食業でフリーネームフランチャイズの場合、材料・味・スープなどが本部より準備されます。

ここである考えを思いついた方がいると思います。

そうです、飲食業未経験者でも参入可能・成功が見込める産業なのです。

一般的にプロとして人に販売できる料理を作れるようになるには、素材選びの眼力・調理技術習得・味付け術習得・秘伝スープ開発などで数年~10年程度・もしくはそれ以上かかるといわれます。

この数年~10年程度かかる作業内容を、短期間で入手できるということです。

これなら屋号が最初は有名でなくても、おいしい料理でリピーターが生まれやすく自然と屋号は地域で有名になるのではと予想されます。

この点が、フリーネームフランチャイズのとても大きな特徴の一つではないでしょうか。

(3)自由な店舗作り

通常のフランチャイズでは、店舗設計が本部より指定される所もあります。

ただフリーネームフランチャイズならば、店舗設計を自由にできる場合があります。

(4)メニューを考案できる

飲食フランチャイズの場合、本部から指定されたメニューを使用しなければならない所があります。

フリーネームの場合、自分で考えたメニューを使えます。

(5)ロイヤリティがゼロ円の所も

ロイヤリティが0円の所があり、とても大きな特徴の一つといえるのではないでしょうか。

(6)自分たちで考えた販売戦術を使用できる

本部が指定する以外の販売戦術でも開拓を図れます。

(7)パーキングエリア・サービスエリアに出店しているところがある

高速道路のPAやSAに出店しているところがありますので、自然と人が寄り易く若干高値でも売れると予想されます。

(8)外食フランチャイズの新たな発想方法

一部では過疎化・店舗閉店などにより、外食フランチャイズは限界にきているのではという説が聞かれます。

ただフリーネームフランチャイズは、この説を打破できる方法かもしれません。

どんな人に向くの?

(1)設備がある空き店舗をもっている

何らかの事情でそれなりの調理設備などといった設備がある空き店舗をもっていると、その場所を多少改装するなどして開店しやすい場合もあります。

そして何らかの飲食業をやっていて、業態変換でのリニューアルオープンを考える方には便利ではないでしょうか。

(2)飲食業のノウハウがある

飲食業経験者で再度飲食業をやってみたいという方には、仕事を進めやすいのではとも思われます。

(3)ある程度まとまったお金を現金で準備できている

様々な支援がなされるフリーネームフランチャイズ支援会社がありますので、飲食業未経験者でもある程度まとまったお金を準備できていれば事業を始めやすいです。

飲食店をするのが夢だったという方には、夢をかなえる良いチャンスといえます。

(4)センスに自信がある

人を呼び込みやすいのぼり作り・人が立ち寄りやすい立地選びの感覚・内装作り・メニュー名作りなどのセンスに自信がある方も強みを発揮できるのではと予想されます。

フリーネームフランチャイズのコツ

(1)複数のフリーネームフランチャイズ元の分析

フリーネームフランチャイズ会社は複数ありますが、特徴・強みは何なのか把握するのが最初ではないでしょうか。

(2)自分に合ったところはどこなのか見極める

①何が支給・支援されるのか

ただ単に商品そのものだけが支給されるのか、店舗運営など様々な支援もなされるのか分析が重要です。

②本部へ支払うのは何なのか?

最初の加盟金保証金などで数百万円程度かかるものの、上記でも述べてありますが加盟後のロイヤリティがゼロ円の所があります。

自分の都合・希望に合う所はどこなのか見極めが求められます。

(3)なるべく早いうちから準備をする

①接触

まず希望するフランチャイズ元へ、何らかの形で接触します。

②自分の考えや計画を熟慮整理する

自分は該当商品をどのように・どれ位販売していきたいのか考える必要があります。そして、店舗運営の進め方も整理しておくのが望ましいです。

数か月後・1年後・数年後フランチャイズ元とのトラブルをなるべく回避するのに有効的です。

③時間をかけ念を入れた話し合い

フランチャイズ元の現況・都合・方針と自分の現況・都合・希望を話し合い、入念な分析とすり合わせが重要です。

④契約・現金受け渡し

いよいよ契約締結・現金受け渡しとなるのですが、大金の受け渡しになる時は最後の最後まで慎重な熟慮が必要です。

フリーネームフランチャイズの難点

(1)集客

例えば飲食店フリーネームフランチャイズの場合、特徴のある食材・スープ・タレなどを供給してもらえるとしても集客のための諸行動は必要です。

ホームページをもつのは、10万円程度払えば簡単に持てます。

簡単なホームページならば、そこまで専門的な知識がなくても自力で作成するのも難しくはありません。

ただ簡単なホームページはSEO施策が難しい・数か月後1年後2年後正しく表示されなくなるといったような懸念もあります。

そしてチラシ作成・フリーペーパー掲載なども、ある程度要領よく・人を引き付けられるデザインと方法で実行するのが求められます。

うまくできなければ仮に数万円~10万円程度かかったとして、勉強代だったと思うことにしようと無理やり自分を納得させないといけないという良い気持ちにはならない事態になる可能性があります。

(2)魅力ある内装・飾り・誕生日特典などといった付加価値を常に考える

人は商品そのものもですが、様々な物事に引き付けられます。例えば子連れの方は、店の内装や飾りに惹かれて来る方もいます。

レストランのお客様などは、誕生日時の特別な演出を好んで選ぶ方もいます。この商品プラスα部分をいかに考えつくかもポイントとなり、難点ともいえます。

(3)決算・税金など

決算・税金というのはとても複雑なもので、素人ではなかなか自力で正確にはでき難いものです。

仮に何とかできたとしても、もっと早くから深く考えておけば節税できたという状況になり得ます。

(4)想定した経営状況になるか否か

本部へ支払う経費はある程度定まっているとしても、想定した売り上げにならなかった・広告宣伝費が予定より重なった・他の仕入れなどで原価が膨れたといった状況もあり得ます。

このような事情で、想像した経営状況になっていないという難点もあります。

フリーネームフランチャイズの具体例①

「株式会社秀穂(ラーメン)」

加盟金 100万円(税別)
保証金 100万円(税込)
ロイヤリティ 0円
研修費 25万円(税別)
店舗支援費 1万円(毎月)(税別)
  • 加盟金:諸ノウハウの提供金です。
  • 保証金:食材代金などの保証金です。
  • 研修費:直営研修店での実地研修(約5日間)・実店舗での開店フォロー(約5日間)となっています
  • 店舗支援費:販路提案・商品開発・継続指導料となっています。

さらなる特別な店舗フォローが必要な場合、1日2万円必要です(最大10日間まで)。

店舗物件取得費・内外装工事費・厨房機器費用・従業員募集費用などは加盟者負担となっています。

店舗デザイン・設計・プロデュース料は一切無料です。

「簡単な経営状況モデル例(月あたり)」

客単価(780円程度)×1日のお客様数(90名程度)×27日=1,895,400円(売上)

1,895,400-(735,000円(原価)+861,000円(諸経費合計))=299,400円(オーナー利益目安)

※単価・1日のお客様数・営業日増し次第ではこれ以上ももちろん可能です。

フリーネームフランチャイズの具体例②

「株式会社アストジャパン(ラーメンはもちろん、ステーキなどといった飲食店)」

株式会社アストジャパンは、40年かけて新しい料理開発・通信販売・オラン力(ドイツのオランカ社考案によるドリンク)販売・開業支援に取り組んできた大阪府東大阪市に本社を置く会社です。

(1)フリーネームフランチャイズの強み

  1. 問屋:食材を厳選しながら、新鮮でおいしい食材が仕入れられています。
  2. 製麺機:ただ機械があるというだけでなく、麺職人が在籍しています。様々な麺を用意でき、新しい麺の開発もできます。
  3. 自社製品提供:徹底して管理された工場で、味の微妙な違いもない高品質製品が加盟者の元へ送られます(スープ・タレ・チャーシューなど)。

(2)その他特徴

業務運営のための各種プロスタッフが控えています。

  • 店舗オペレーションのプロ
  • マーケティングのプロ
  • 店舗運営のプロ
  • 複数店舗運営のプロ
  • 商品開発のプロ
  • 売れるメニュー製作のプロなど

加盟金などのシステム

「FC加入の場合(株式会社アストジャパンが展開している店舗への加盟)」

加盟金 2,000,000円(税別)
販促制作費 300,000円(税別)
店長研修費 350,000円(税別)
食材補修費 300,000円(税込)
合計 2,950,000円

上記に加え月次売り上げの2%(営業支援費)・月次売り上げの1%(販売促進費)がかかります。

「開業支援の場合(オーナーが作りたいお店をゼロから実現するプラン)」

加盟金 1,200,000円(税別)
販促制作費 300,000円(税別)
店長研修費 350,000円(税別)
食材補償費 300,000円(税込)
合計 2,150,000円

上記に加え、営業支援費50,000円(月)がかかります。

まとめ

以上フリーネームによるフランチャイズについて述べてきました。

様々なことが説明されていますが最も大きいのは、創るのに長い歳月がかかるスープなどが提供される・未経験者でも参入が可能・業態変換でのリニューアルオープンがしやすいということではないでしょうか。

屋号を自分で決められますので、リピーターができれば独自ブランドを構築できます。

自分らしさ・自分の運営術を通常のフランチャイズより反映させやすいので、実力のある方は店舗運営しやすいと思われます。

従来とは異なるフリーネームによるフランチャイズで、飲食業などの夢実現・自分のお店の再スタートによるさらなる繁盛につなげてください。


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