フランチャイズの水槽レンタル業の魅力や収益性を解説
よく病院の待合室やケアハウス、ホテルのロビーなどにもきれいな熱帯魚が観賞できるアクアリウムが設置されています。
ちょっとした癒しの空間として、待ち時間を少しでもリラックスしてもらうことを目的として設置された水槽です。
水槽や熱帯魚を自分で準備して、世話や水槽の掃除をしながら展示するとなると、非常に手間がかかるでしょう。
また、一時的に使用しなくなったとき、大きな水槽だと保管しておくのにも場所をとってしまいます。
そこで近年、注目されているのが水槽レンタル業です。
需要の高まりからフランチャイズ本部もできており、フランチャイズに加盟して開業することもできます。
水槽レンタル業をフランチャイズに加盟して開業した場合、どの程度収益があるのでしょうか?
また、仕事内容はどのようなものなのでしょうか?
この記事ではフランチャイズによる水槽レンタル業の開業について詳しく解説します。
目次
水槽レンタル業ってどんな仕事内容
まずは、水槽レンタル業で開業する前に、仕事内容をしっかりと把握しておく必要があります。
ここでは、水槽レンタル業の特徴や利用者などについて解説しましょう。
(1)水槽レンタル業の特徴
水槽レンタル業とは水槽を貸すだけではなく、熱帯魚の準備から、使用中の水槽掃除、エサの補充、メンテナンスまでを一手に請け負う業務です。
熱帯魚の観賞は、年々身近なものになっています。
認知度が高まったのもこのような水槽レンタルサービス業の台頭により、利用者が増えたことが挙げられるでしょう。
待ち時間のリラックス目的やインテリア、集客ツールといったさまざまな利用方法があり、活用方法が多様な点も水槽レンタル業の特徴です。
(2)水槽レンタル業はどんな人が利用するの?
水槽レンタル業を利用する人として挙げられるのは、病院やクリニック、介護施設といった医療関係の施設が挙げられます。
診察や介護サービスを受けるまでの待ち時間を少しでもリラックスして待ってもらいたいということが目的での導入といえるでしょう。
また店舗やホテルなどでもリラックス効果やインテリアの一部として設置するケースが増えており需要は増加しています。
さらに、個人の自宅でも利用者がいますので、幅広い顧客層があるといえるでしょう。
(3)水槽レンタルできる水槽の種類は?
水槽レンタルを導入する場合、部屋の大きさによってサイズの異なる水槽を導入しなければいけません。
水槽レンタル業では、室内の状況に応じたさまざまな水槽がレンタル可能です。
小型の水槽から120cmもある大型水槽。
また、淡水業や海水魚、活魚など魚の種類に合わせた水槽も準備ができます。
さまざまな用途に合わせた水槽が準備できるという点も水槽レンタル業の特徴といえるでしょう。
(4)レンタルだけではない、そのほかのサービスは?
前述したように、水槽レンタル業はただ指定された水槽を準備するだけではありません。
水槽の設置やメンテナンスだけではなく、エサなどの補充から準備した熱帯魚が減ってしまうと補充なども請け負います。
緊急時の対応や報告書の作成などを行いますので、単純な水槽レンタルだけではなく、さまざまなサービスを行っている点も特徴のひとつです。
フランチャイズによる水槽レンタル業の収益は?
フランチャイズに加盟して水槽レンタル業で開業しようとする場合、最初に気になるのは収益面です。
ここからは、フランチャイズに加盟して水槽レンタル業を開業した場合の収益について詳しく解説します。
(1)ストックビジネスなので、安定した収益が見込める
水槽レンタル業は、毎月一定のレンタル料を受け取ることにより、水槽のレンタルから清掃、メンテナンス、エサの補充などを定期的に行いながら継続することができるビジネスです。
つまりいったん契約すると、定期的な収益を得ることができますので、ストック型ビジネスの典型例といえます。
特に問題がなければ、定期的なメンテナンスだけでレンタル料を受け取れ、何らかの故障や異常があった場合でも、顧客側は、レンタル料以上の費用を支払う必要がありません。
ストック型ビジネスは急激に収益が落ちにくく、利用者を増やすことで収益を上乗せしやすいビジネスです。
安定収益に期待ができるビジネススタイルといえるでしょう。
(2)収益のモデルケース
実際に水槽レンタルを利用した場合のレンタル料は、水槽の大きさによって異なります。
フランチャイズ加盟店を募集している本部のデータを見てみると、60㎝の水槽をレンタルした場合のレンタル料金は月額25,000円程度です。
120㎝の水槽をレンタルした場合のレンタル料は月額45,000円程度で、双方とも週1回か2週間に1回程度のメンテナンスを要します。
もちろん利用者の数によって大幅に売上額は異なりますので、一概には言えませんが、30万円程度から150万円程度の売上を上げることが可能です。
集客ができると安定して高い売り上げが可能なビジネスといえます。
初期費用・ロイヤリティなどの費用
収益面がわかると、次に気になるのが初期費用やロイヤリティなどのコスト面です。
ここからは、水槽レンタル業を開業した場合のコスト面について解説します。
(1)開業における初期費用はどのくらいかかる
水槽レンタル業での開業は、基本的に低コストで開業できる点も大きなメリットのひとつといえます。
水槽のストックが2台程度あれば開業が可能です。
自宅での開業もできますので、店舗などを無理して構える必要がない点も開業における費用を安くあげられる理由のひとつといえます。
自宅で開業するか店舗を借りるのかで初期費用は大きく異なりますが、50万円から100万円前後での開業が可能です。
(2)加盟店料やロイヤリティは?
フランチャイズに加盟しての開業となると、自主独立開業とは異なり、加盟店料やロイヤリティといったコストがかかります。
加盟店料とは、フランチャイズに入会するための入会金。
ロイヤリティとは、フランチャイズ本部に加盟することにより、本部の看板や商品メニューなどを利用できる使用料といった位置づけの費用です。
加盟店料は入会時にかかるだけですがロイヤリティは毎月かかります。
こちらもフランチャイズ加盟店を募集している本部のデータから加盟店料からロイヤリティを見てみると、加盟店料が30万円程度、ロイヤリティは売り上げの10%程度です。
加盟店料やロイヤリティは加盟する本部によって異なります。
このようなコストを本部選びの比較としてもいいでしょう。
フランチャイズによる加盟店へのサポートは何を行う?
フランチャイズに加盟しての開業となると、加盟店料やロイヤリティなどのコストがかかります。
しかし、コストを支払ったことによるサポートがフランチャイズに加盟するメリットです。
水槽レンタル業をフランチャイズに加盟して開業する場合の本部サポートについて解説します。
(1)魚や水槽など卸問屋の紹介
熱帯魚や水槽、器具類などは、フランチャイズにもよりますが自分たちで準備しなければいけません。
しかしなんのツテもないままこのような商品をそろえるとしたら、より多くのコストがかかることも考えられます。
フランチャイズ本部はなるべく運営コストを抑えるために、経営に必要な商品を揃える際に卸問屋を紹介し、運営コストを抑えるサポートを行います。
(2)集客面のサポート
集客面でのサポートとしては、HPや名刺、パンフレットの低料金作成サポートです。
営業面においてHPの準備や、直接の面談においての名刺とパンフレットは欠かせません。
このような営業面でのサポートとして、営業ツールを低料金で行うことにより加盟店をサポートします。
(3)資格認定や更新
独自の資格を認定し、更新などを行うことで、加盟店内での競争力向上につなげます。
多くの加盟店を持つフランチャイズ本部では、加盟店同士の知識向上や技術向上のため、独自の資格を設定し、加盟店同士のレベルアップを図ります。
水槽レンタル業は、水槽のレイアウトなどデザインに関する目も育てなければいけません。
当然ながら魚や水草、メンテナンスに関する知識も求められます。
これらの知識が一定技術に達した加盟店を資格により差別化しており、知識や技術の高さを資格に反映させることで加盟店の技術向上に努めています。
(4)新規顧客の紹介
さまざまなサポートを受けても新規顧客が獲得できなければ、意味がありません。
フランチャイズ本部は、現在水槽を設置している系列企業が加盟店エリアに出店した場合など、加盟店に新規顧客を紹介します。
前述したように、ストックビジネスである水槽レンタル業は、いったん新規顧客となり水槽を設置できると長期的な契約も期待できます。
このような新規顧客紹介も、加盟店にとっては大きなサポートといえるでしょう
フランチャイズでの水槽レンタル業で気になることは?
フランチャイズによる水槽レンタル業の売上やコスト、本部のサポートなどについて解説しました。
それでもフランチャイズによる開業や、事業内容についてまだ疑問がある人もいるのではないでしょうか?
ここからは、水槽レンタル業に対するその他の疑問点について解説します。
(1)メンテナンスの頻度はどのくらいが必要?
水槽レンタル業について、水槽を設置した後のメンテナンスとしては1週間から2週間に1回訪問してメンテナンスを行うのが一般的です。
メンテナンスの内容としては水槽にいる魚のチェックや水槽の掃除、エサの補充などが挙げられます。
1回の訪問で1時間前後のメンテナンスが必要です。
(2)顧客が機器の異常を感じたときは?
顧客が機器の異常を感じた時は、すぐに加盟店に連絡すると加盟店は直ちにチェックに訪問しなければいけません。
お客様の故意や過失以外の故障に関しては、追加費用一切なしで対応するのが一般的です。
定期的なメンテナンスをしっかりと行い、異常には早めに対応することで緊急出動の頻度をなくし、お客様との信頼関係を強めなければいけません。
(3)水温管理の方法は?
熱帯魚は基本的に温度変化に強そうなので水温管理は必要ないようなイメージですが、25度から27度の水温維持が必要です。
しかし、日本の夏は非常に暑いので水温が30度を超えることもあります。
そうなると魚が弱ってしまいますので、水温管理のためにクーラーを使用し水温を保ちます。
水温管理を機器で行うことにより、水槽の維持に努めなければいけません。
(4)追加料金が発生するのはどんな時?
基本的に追加料金が発生することはありませんが、水槽の容量アップやオプション追加の際は追加の料金がかかります。
基本的にはレンタル料金の範囲内で高いサービスを提供しているのが水槽レンタル業の特徴で。
追加料金が起こるようなケースは、あまりないサービス内容といえるでしょう。
まとめ
リラックス効果や癒しを与えるアクアリウムを、多くの人に楽しめる事業として認知され始めたのが水槽レンタル業です。
レンタル費用だけで、水槽や機器、魚の準備やメンテナンスまでを請け負うビジネスでフランチャイズとして多くの加盟店が開業しています。
まだまだ、認知され始めたばかりの業種といえますので、フランチャイズに加盟して開業することで先行者利益を得ることができるかもしれません。
副業からでも開業できますが、150万円の月額売り上げを上げているケースもあり、非常に将来性の高い業種といえるでしょう。