フランチャイズのスマホコーティング業の開業手順と初期費用
携帯電話保持者中、8割以上がスマホを保有しているというほど、スマホは普及してきています。
スマホでは表面のガラス破損だけでなく、中の液晶まで破損すると、操作ができなくなるトラブルもあります。
仕事で利用している人にとっては、外出先で顧客と連絡を取れなくなる可能性もあります。
この状況で、スマホコーティング業の需要が伸びてきていて、同時にスマホコーティング業を立ち上げたいと考える人も増えてきています。
一方でスマホコーティング業では、コーティング剤選択の時点で難しいなど、業務が容易ではない業種です。
ですがフランチャイズ加盟によって、高品質なコーティング剤を入手できやすいなど、仕事を進めやすくなる方法もあります。
今回はフランチャイズとスマホのコーティングについて、コーティングの特徴や、コーティング店の難点と失敗を避けるコツなどに触れながら解説します。
目次
フランチャイズのスマホコーティング店の年収
フランチャイズのスマホコーティング店年収は、一般的に500万円に達しやすいともいわれています。
そしてタブレットや、ノート型パソコンのコーティングもスムーズにこなせるようになると、600万円以上を目指すことも可能です。
また2店舗目以降を開店でき、集客努力が功を成し顧客を増やせると、1,000万円も視野に入ってきます。
既存事業のサイドビジネスとして導入し、年間売上で300万円程度アップした数値もあります。
高収入を目指すためには、以下のような点を心がけるとよいでしょう。
- 基礎的なコーティングテクニックを、なるべく早く身につける
- コーティング剤について、自分自身が研究をする
- 顧客が発注しやすいように、わかりやすいコーティングメニューを考える
- クレームを防げるように、懸念事項を予め説明しておく
- SNSをするなど、自分も集客努力をする
- ノート型パソコンなどスマホ以外にも、高単価の仕事をこなせるよう、ハイテクニックを身につける
初期費用とロイヤリティなどの費用
(1)初期費用
初期費用として一般的に、30~40万円程度要します。
そして最初に多くの開業サポートを要するケースでは、100万円程度かかる時もあります。
一方である程度開店ノウハウをもっていると、10万円程度やほとんどかからない時もあります。
【初期費用内訳】
- 加盟費
- 研修費
- 初期溶剤費
- 初期設備費
- 当初消耗品費 など
(2)ロイヤリティ
定額制:月額3,000~15,000円程となっています。
ロイヤリティは、ゼロのところもあります。そしてキャンペーン中につき、月額ロイヤリティ10,000円が4,000円のところもあります。
またロイヤリティに加え、損害保険料が月額2万円要するところもあります。
コーティングの特徴
スマホのコーティングには、次のような特徴があります。
(1)種類を問わない
保護フィルムは、自分の機種に合ったフィルムである必要があります。
そして今は、スマホ本体の側面部分にも液晶がある機種もあります。
コーティングでは液状のものもあるので、フィルムでは施工できにくいものにもつけやすいです。
(2)指紋や汚れを防ぎやすい
スマホ液晶についた指紋や細かい汚れが、1回拭いても簡単にはきれいに落ちない時もあります。
スマホの液晶には、顕微鏡などの特殊機械でみると認識できる、細かい凹凸があるためです。
一方でコーティングでは、少しずつ重ね塗りするテクニックによって、指紋や汚れが落ちやすく残りにくくなります。
(3)フィルムとの併用も効果的
コーティングをした上にさらに、フィルムを張り付けるとより強化できます。
よってぶつけた時や落下した時の破損防止が、より期待できやすいです。
(4)画面が鮮明
細かい汚れさえつきにくくなるので、画面の鮮明さが確保できやすいです。
写真や動画について、細かい部分まで観て楽しみたい人にもおすすめといえます。
(5)効力発揮期間が長い
1度施工すると3年程度もしくは、3年以上効力を維持できる時もあります。
よって液晶のメンテナンス費用を節約できやすいです。
コーティング利用顧客の声
コーティング利用顧客からは、次のような声があがっています。
(1)画面が生まれ変わって感動、30代女性
なかなか望んだフィルムを見つけられずに、思い切ってコーティングにしました。
まずピカピカになって、感動しました。別の画面に変えたのではというほどの、衝撃がありました。
要した時間も短時間で、費用もリーズナブルでした。フィルムでなく、コーティングにして正解でした。
(2)仕事で使いやすくなりました、30代男性
仕事で顧客へ、スマホで示しながら説明します。一方で、指紋や細かい汚れが付いた状態で説明すると、みっともなくなってしまいます。
よって、コーティングしようと決心しました。すると指紋や汚れが付きにくく落ちやすくなり、顧客に示しやすくなりました。
(3)高度なコーティング、30代男性
最初はネットで調べて、自力でコーティングしようと考えました。
ところが自分が望んだコーティングは、どうやら自力ではうまい具合に仕上げるのが、なかなか難しそうなコーティングでした。
そこで、プロのコーティング屋さんに頼みました。難しいテクニックを要するコーティングにも関わらず、短時間できれいに仕上げてもらえました。
(4)パソコンもきれいにコーティング、20代男性
仕事柄、パソコンで画像や動画を鮮明にみえることが必要です。
できれば指紋だけでなく、画面と外枠の間にすら細かな汚れやホコリがつかなくしたかったです。
そこで上司や同僚の勧めで、コーティングにしました。リーズナブルな費用で施工でき、今までより使いやすく仕事が進めやすくなりました。
フランチャイズによるスマホコーティング店の開店手順
(1)問合わせ
まず本部に問い合わせ、資料や説明会などで加盟方法などを理解します。
(2)検討と面談
契約内容やコーティング業務運営方針について、まず加盟希望者自身で検討します。そして、加盟希望者と本部で話し合いをします。
(3)契約段取
加盟書に記入捺印し、契約段取をします。この契約段取の時に、初期費用納入のところもあります。
(4)講習
施工そのものや、接客などの業務運営について講習があるところもあります。
(5)店舗段取
開店に当たり店舗を構えるケースでは、店舗取得段取をします。
(6)各種道具段取
業務進行に必要な、大小複数の機械準備をします。そして溶剤などを含めた、道具も準備します。
(7)開店
(1)~(6)のプロセスを経て開店し、コーティング業務開始となります。
フランチャイズでスマホコーティング店を開店するメリット
フランチャイズのスマホコーティング店には、次のようなメリットがあります。
(1)コーティング剤確保
スマホコーティング業務において、コーティング剤は肝ともいえるほど重要です。
そしてスマホコーティング剤には、ガラスコーティング剤やフッ素系コーティング剤などがあります。
複数のコーティング剤から、自分の目的に合ったコーティング剤を精選したり、安定して入荷したりすることは容易ではありません。
ですがフランチャイズでは、コーティング剤についてのアドバイスや、本部に高品質コーティング剤ストックせれている場合もあり、業務を進めやすいです。
(2)本部が営業をする
フランチャイズ本部が、複数のメーカーや法人などと契約を結んでいるところもあります。
よって、大型受注やリピート獲得をできやすい傾向もあります。
加盟者は施工や店舗運営に集中できやすく、業務の精度を上げやすいです。
(3)代行施工
現状溶剤の在庫が追いつかなかったり、出張施工にはすぐ対応できなかったりする時もあります。
このようなケースでも、本部や他出張可能店舗に代行施工を依頼可能なところもあります。
自分自身が即対応が難しい施工でも、その後のリピートや口コミによる新規顧客獲得にもつながります。
(4)本部が保険に入っている
施行中には、何のアクシデントが起きるかわかりません。
アクシデントによって顧客のスマホに悪影響が生じ、幾らかの経済的責任を果たす必要の可能性もあります。
ですがフランチャイズでは本部が物損保険に入っているところもあり、リスクを懸念しすぎず施工に集中できやすいです。
(5)スマホ以外にも適用が可能
コーティングはスマホだけでなく、iPadや時計にも適用が可能です。
よってスマホ以外のものへの施工テクニックを身につければ、受注の幅が広がりさらなる売上の可能性もあります。
(6)有料広告への無料掲載
仕事が増えてくると、従業員も必要になります。一方で、効率的な従業員確保につながる求人段取は容易ではありません。
ですがフランチャイズでは本部の力によって、有料求人媒体に無料で掲載可能なところもあります。
(7)既存事業の新規事業も可能
仮に現状店舗を構え、何かのコーティング業や修理業などを営んでいるとします。
このケースでは、プラスアルファの事業として加盟が可能な時もあります。
時間や労力が余っている時には、好都合といえます。
(8)低リスク参入
フランチャイズビジネス含めビジネス一般に、高い初期費用が参入のネックになる時が少なくありません。
ですがフランチャイズのスマホコーティングでは、初期費用が安い時で15万円程や、ほぼかからないところもあります。よって、気持ちが前向きになりやすいです。
次の内容は、スマホのコーティング一般についてもいえます。
(9)短時間施工
特に難しい施工でなければ、施工に要する時間は10分程度の時もあります。よって、高回転率と高利益率の傾向もあります。
(10)フィルムより優れている
今まではスマホ画面の保護商材として、フィルムも多かったです。
フィルムは、ホームセンターなどでも購入できて手軽です。
一方でフィルムには、気泡が入ったりキズが付いたりするとみにくいなどの欠点がありました。
コーティングでは、この欠点をカバーできる傾向にあります。
フランチャイズでスマホコーティング店を開店するデメリット
フランチャイズのスマホコーティング店では、次のようなデメリットもあります。
(1)保険が重なる可能性
現状自分が何らかの修理業を営み、物損保険には入っているとします。
一方で、フランチャイズではフランチャイズで別の保険に入る必要があるとします。
こうなると、保険を二重に払う必要のデメリット感の可能性もあります。
(2)本業との兼ね合い
仮にサイドビジネスとして導入すると、本業との兼ね合いは大切であり容易でない時もあります。
サイドビジネスのコーティングの方が盛り上がってくると、スペースをコーティングの方に大きく割いたり、のぼりを目立たせたりする必要の可能性もあります。
こうなると本業担当者との間に、険悪な雰囲気が生じる懸念もあります。
(3)追加のネット集客手数料
SNSや自前のホームページなどを使って、ネット集客を得意としている人もいます。
一方で契約により、ネット集客手数料やweb管理費の徴収があるところもあります。
このようなケースでは、加盟者としては不要な経費に感じる時もあります。
スマホコーティング店の難点と失敗を避けるコツ
スマホコーティング店には、次のような難点もあります。
(1)破損の可能性がゼロではない
コーティングは確かに、こすったことによるキズや、ぶつかったことに対する衝撃への耐性は上がります。
一方で落下などしても、破損しないと断言できるわけではありません。
よって過度な期待がかかるような、コーティングの店頭説明には注意が必要です。
そして顧客に対する説明の、言葉選びを本部に相談しておくこともおすすめといえます。
(2)反射対策
コーティングをすると、光沢感が出て写真などがよりきれいにみえることもあります。
一方光沢感が生じると、日差しが反射して画面を見づらい時もあります。
よって反射防止保護フィルムの利用や、日差し反射の懸念を前もって顧客へ伝えておくこともおすすめといえます。
(3)アップル保証対象外になる可能性
アップル社製品では、アップルの保証対象になっていることもあります。
アップル保証対象の製品を、アップルの保証取扱い外のところで施工すると、アップル保証が適用されなくなる可能性もあります。
よってアップル社の製品のケースでは、保証に入っているか否かの確認や、アップル保証適用外になる懸念点の説明は大切です。
(4)仕上がり具合のイメージ提示
顧客は「こうこういったイメージで」などの、リクエストをすることもあるでしょう。
一方でただ言葉による説明だけでは、顧客施工側双方でイメージが異なる懸念があります。
よって施工側はイメージを示せるように、わかりやすい形でのサンプルも準備できておきたいものです。
(5)施工後即想定強度になるわけではない
想定強度になるには、施工後20~30日要する時もあります。
施工前に顧客には、この旨も伝えておく必要もあります。
顧客の中には、施工後すぐ頑丈になるとイメージしてくる人もいるでしょう。
(6)コーティング剤のみは、はがせない
顧客の中には「コーティングをした状態でキズが付いたら、まずコーティングのみはがそう」と、考える人もいます。
一方で、基本的にコーティングのみははがせません。
コーティングをはがしたいと考えると、ディスプレイごと交換となります。顧客には、この旨の前もった説明も大切です。
(7)自身も集客努力は必要
本部が、集客策を施すところもあります。
一方で、加盟者自身の集客努力も必要です。集客努力として、施工テクニックを上げることはもちろんです。
そして各種SNSや動画サイトなどへ、自身のお店のことや施工風景などを投稿することも手軽な方法とは言えます。
また本部とも相談の上、自分が自信のある旨を盛り込んだ、おしゃれなチラシなどを置くこともアピール材料になります。
(8)開店計画と初期費用の見極め
初期費用については、ほとんどかからないケースから100万円程度かかるケースまで幅広いです。
なるべく安価で抑えることは重要ながら、サポートも大切です。
よって複数の本部の考え方や初期費用を知ることはもちろん、できればコーティング業経験者やリペア業経験者にも話を聞いておきたいものです。
まとめ
ここまで、フランチャイズとスマホのコーティングについて考察してきました。
押さえておきたい点は、フランチャイズで開店するメリットや、スマホコーティング店の難点と失敗を避けるコツです。
そして、コーティング利用顧客の声もポイントといえます。
スマホコーティングの需要は、衰えないでしょう。コーティングテクニックを磨き、セールストークも勉強し、高回転率高収益のスマホコーティング店で成功なさってください。