フランチャイズで小規模店舗を開業したい方におすすめの業種
フランチャイズに加盟して起業できる業種は非常に増えており、さまざまな業種でフランチャイズ経営が可能となっています。
フランチャイズに加盟しての起業となると、一定の規模でなければ難しいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フランチャイズに加盟しての開業でも、小規模で起業できる業種も数が多く、小規模のメリットを存分に生かした経営も可能です。
この記事では、小規模でも開業可能な業種の紹介や、小規模で開業する強みといった点について詳しく解説します。
小規模でできるおすすめの業種とは
フランチャイズに加盟して小規模で開業できる業種にはどのようなものがあるのでしょうか。
小規模で開業できるおすすめの業種について解説します。
(1)買取専門店
不用品を買い取って本部へ売却することで収益を上げるビジネスです。
買い取った品物を、一般向けに販売するわけではないので、在庫を抱える必要がありません。
不況に強いビジネスといわれており、リユースの意識が高まる中、市場規模が高まっている業種です。
在庫を抱える必要がないので小規模での開業が可能な点や、いい立地に店舗を構える必要が少ない点などがメリットとして挙げられます。
本部の指示に従って査定し、買い取ることがメインの業務となりますので、少人数での経営が可能です。
(2)小規模ジム
ジムといえば、さまざまな設備が揃っており、広い敷地を確保するイメージではないでしょうか。
近年会費を抑えて、お手軽なフィットネスとして小規模でのジム開業が注目されています。
コンビニ感覚で利用できる点や、何より安価に利用できるため、入会しやすい点が特徴です。
少ない坪数で開業できますので人員を多く雇う必要がなく、少人数で経営できる点が大きなメリットといえるでしょう。
(3)リペア業
リペア業とは、自宅の傷や劣化している部分を補修することで収益を上げる業種です。
ペンキの剥がれを塗りなおす、床の傷をわからなくするなど、そこまで大がかりではなくちょっとした補修などが主な業務内容です。
大がかりな工事ではありませんので、道具も大きな設備が必要なわけではありません。
現地に直接出向き、補修を行いますので、大きな店舗を構える必要もなく、小規模での経営が可能な業種といえます。
(4)テイクアウト専門店
2019年から猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、密接する環境になりやすい飲食店などは軒並み大きなダメージを負っています。
逆にコロナ禍において、需要が高まっているのがテイクアウトです。
自宅で美味しい食事を楽しむという人たちが増えたことにより、テイクアウト専門店などの需要が高まっています。
テイクアウト専門店は、その場で食事を楽しむものではありませんので、基本的に調理ができるスペースが確保できていればいいので小規模の広さで開業が可能です。
オペレーションによっては一人だけで運営することもできます。
小規模で開業できるおすすめの業種といえるでしょう。
フランチャイズに加盟して開業するメリット
小規模店舗に限りませんが、フランチャイズに加盟しての開業では、さまざまなメリットを受けて経営することが可能です。
ここからは、フランチャイズに加盟して開業するメリットについて解説します。
(1)本部のブランドによる集客の高さ
事業が成功した企業が、自分たちの経営ノウハウやブランドを利用できる権利を加盟店に与えるのがフランチャイズビジネスの特徴です。
加盟店は、成功しているブランドで経営ができますので、最初から一定の集客が見込めます。
開業当初、多くのオーナーが苦労するのが、集客や認知度を高めることです。
フランチャイズに加盟すると、最初から知られているブランドを使って経営ができますので最初に苦労する集客面をカバーすることができます。
有名なブランドであればあるほど、集客面に大きなメリットといえるでしょう。
(2)経営ノウハウの活用
フランチャイズ本部の経営ノウハウが利用できる点も大きなメリットです。
フランチャイズに加盟せず独立開業した場合、経営方針が定まらず、安定するまでに大きな時間を要してしまうケースも見受けられます。
経営が安定しないと、開業後黒字化するまで多大な時間を要してしまい、開業当初に一定の運転資金を持っておかなければいけません。
フランチャイズに加盟すると、本部の経営ノウハウがそのまま利用できますので効率化されたオペレーションを活用しての経営が可能です。
そのため、個人独立よりも黒字化するスピードが速い傾向にあります。
本部の成功した経営ノウハウがそのまま利用できる点も大きなメリットです。
(3)本部のサポートが受けられ未経験でも開業が可能
起業することで経営者となるわけですので、さまざまな課題や問題に直面することになります。
フランチャイズに加盟しておくことにより、本部の担当者と悩みや問題を共有できますので、問題解決に向けた適切なアドバイスや提案に期待ができます。
フランチャイズ本部によって異なりますが、他にもさまざまなサポートを加盟店に提供しており、未経験でも開業が可能です。
(4)研修の実施で社員のレベル向上
フランチャイズ本部は加盟店に対して、常に高い水準の経営を求めます。
例えば、フランチャイズでの開業時に最新の技術であった手法が、年数が経過すると使い古された技術となり、取り残されてしまうかもしれません。
フランチャイズ本部では、定期的に研修を開催し、常に最新のサービスが提供できる体制を整えています。
フランチャイズと比較して個人独立の場合、最新の技術が学べる機会は、少なくなってしまう傾向です。
常に最新のサービスが提供できることによる社員のレベル向上も、フランチャイズのメリットとして挙げられます。
フランチャイズに加盟して小規模店舗を開業するデメリット
フランチャイズに加盟して開業するのはメリットばかりではありません。
ここからは、フランチャイズのデメリット部分について解説します。
(1)経営の自由度が低い
フランチャイズ本部は加盟店に対して高いレベルでの横並び経営を求めます。
加盟店が勝手に別のサービスを提供することはほとんど認められません。
加盟店にとって本部の指示する方法での経営となりますので、経営の自由度が低くなってしまいます。
独自のサービスを提供できない自由度の低さがフランチャイズに加盟するデメリットのひとつです。
(2)風評被害リスク
フランチャイズに加盟することにより、本部のブランドを利用して経営が可能となりますので、開業当初から一定の集客も見込めます。
反面、フランチャイズ本部や他の加盟店が引き起こしてしまった悪評に流されやすくなる点がデメリットといえるでしょう。
自分の店舗では全く問題がなかったことが、他の加盟店が引き起こした不祥事により売り上げが下がってしまうことが起こりやすいのです。
風評被害リスクに会いやすいビジネススタイルである点もデメリットとして挙げられるでしょう。
(3)契約上の制約
契約上の制約がかかる場合があります。
最も制約を感じやすいのが事業を辞めるときです。
フランチャイズ契約を解約する場合、以下の理由が挙げられます。
- 思った収益が挙げられない
- 後継ぎがいない
- 人員が足りない
- 本部に対する不信感
上記のような理由によりフランチャイズ契約を解除し、廃業する際、契約期間によっては違約金が発生する場合があります。
また、新たに別のフランチャイズで出直そうと考えていても一定期間は競業禁止などが契約書に記載されている場合もあり、契約上の制約が発生するのです。
フランチャイズ契約を締結する前に、契約書の中身をしっかりと理解して、どんなケースで違約金が発生するのかといった点を理解しておきましょう。
契約書の内容によっては、廃業時に大きな制約がかかる点もデメリットのひとつです。
(4)ロイヤリティなどのコスト
フランチャイズ契約では、本部のノウハウやブランドが利用できる反面、使用料としてロイヤリティが毎月発生します。
ロイヤリティの額はフランチャイズ本部によって異なり、毎月定額のケースや、売上の数%が設定されているなど、さまざまです。
個人独立の場合、ロイヤリティは発生しません。よって売上に対するコストに関して、フランチャイズに加盟した方がコストはかかりやすいといえます。
ランニングコストが余計にかかる点もデメリットといえるでしょう。
フランチャイズで小規模店舗を開業する強みとは
先ほどフランチャイズで開業することにおけるメリットやデメリットについて解説しましたが、小規模に限らずフランチャイズ全体に関係するメリットやデメリットがあります。
小規模店舗での開業にはいくつかの強みがありますので、強みを活用して経営すると安定して高い収益を上げる可能性が高くなります。
ここからは、フランチャイズで小規模店舗を開業する強みについて解説します。
(1)多くの人を雇わなくてよい
広くない店舗で経営ができますので、多くの人員を雇う必要がありません。
経営者であるあなただけで店舗運営することができる業種なども多く、全く従業員を雇わなくても経営することが可能です。
人を雇うことにより、人間関係の構築や、従業員の休暇調整など多くの課題を解決しなければいけません。
多くの人を雇う必要がないのでシンプルで、効率的な経営が期待できるといえるでしょう。
(2)コストが抑えられる
狭い店舗、若しくは店舗を構える必要がないとなると、店舗維持費などもコストが大幅に抑えられます。
また、多くの人を雇う必要性がない業種だと人件費も大幅に抑えられますので、損益分岐点が非常に低い経営が可能です。
初めは小規模で行い経費を抑えながら収益を上げ、少しずつ拡大する方法や、複数店舗経営なども考えられます。
コストが大幅に朝得られる点も小規模店舗経営の大きな強みといえるでしょう。
(3)坪売り上げが高い
小規模店舗でも開業できるということは、効率的な経営ができていることを表しています。
店舗を最大限活用することにより収益を上げていきますので、坪売り上げが高いケースが多いといえるでしょう。
狭い店舗で売上を上げれば上げるほど、坪売り上げが高くなります。
狭い店舗ですので、店舗に無駄なスペースを残さず、収益に結び付けるように利用する必要があるでしょう。
小規模店舗経営は効率性の高さが収益確保の非常に大きなポイントです。
フランチャイズ本部も狭い店舗を有効活用できるようなノウハウを加盟店に提供しています。
坪売り上げの高さも大きな強みといえます。
まとめ
フランチャイズが活用できる業種は多岐にわたっており、小規模店舗で経営可能な業種も増えています。
小規模店舗でのフランチャイズ加盟はメリットとデメリットがありますので、メリットを生かし、デメリットの対策を行ったうえで経営する必要があるでしょう。
小規模ならではの強みを生かした経営を行うと、長期的に安定した事業経営や、事業拡大も可能です。
スモールスタートでの起業を検討している人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。