フランチャイズで土日祝休みは可能な業種は?土日祝休みを実現するポイントも解説
独立開業を検討している場合、自らがオーナー、若しくは社長となり事業を行わなければいけません。
つまり自分の会社ですのでスケジュールや店休日などもある程度自分で決めることができるでしょう。
しかし、これがフランチャイズに加盟しての開業となると少し話が変わります。
フランチャイズに加盟すると、オーナーとはいえ本部の意向に沿った経営を行わなければいけません。
ではフランチャイズに加盟して独立開業する場合、土日祝に休むことはできるのでしょうか?
この記事では、フランチャイズに加盟して起業しても土日祝に休むことができる業種や土日祝に休む方法などについて詳しく解説します。
フランチャイズに加盟して土日に休みが取れる業種は?
フランチャイズに加盟して開業する場合、業種によってはどうしても土日祝に休むことはできません。
つまり土日祝に休みたければ、フランチャイズ加盟する業種も大きく影響するといえるのです。
では、どのような業種なら、土日祝に休んでも収益に大きな影響もないのでしょうか?
土日祝に休みやすい業種について解説します。
(1)ビル清掃業
ビルの清掃業などは比較的休みやすい業種です。
ビルの清掃業とは、賃貸マンションやテナントビルなどの掃除を行います。
賃貸マンションならビル周辺の掃き掃除や共用廊下の掃除、鉄部の拭き掃除などです。
テナントビルならばこれらの業務に加え、お客様のトイレ掃除や各テナント内部までの掃除などを毎月定期的に行う業務です。
ビル清掃業は、特にお客様の対応などを行う必要がありません。
ビルをきれいに維持管理することが最も大きなミッションです。
つまり、土日祝にわざわざビル清掃を行う必要がないので、月曜から金曜日までできちんとスケジュールを組んでおけば土日祝日は休みにすることができます。
お客様との対応を行う業種ではない場合、比較的土日祝に休みやすいといえるでしょう。
(2)介護福祉業
介護福祉業とは、体の不自由な高齢者の介護を行う仕事です。
自らが出向いて介護を行う場合や、ケアホームなどを構え、高齢者を出迎えし介護を行う方法の2通りが考えられます。
介護福祉業は仕事の対象が高齢者となりますので、人と接することが主となる仕事です。
しかし、介護が必要となる高齢者は、土日祝でなければ時間が取れないという訳ではありませんので、土日祝を休みとしても大きく収益を損ないません。
月曜日~金曜日でスケジュールを組んで業務を行い、土日祝を休みとしている企業も多く、曜日にとらわれることがないのです。
土日祝でもサービスを行ってもいいし、比較的自由なスケジュールが組める点が特徴ともいえるでしょう。
(3)服飾店のバイヤー
バイヤーの仕事は服飾店が販売する商品を買い付ける仕事です。
バイヤーの仕事にあこがれる人も多いのですが、売れ筋の商品を見つけ、多く買い付ける能力や、少しでも安く仕入れる交渉力、そして全国各地へ飛び回る体力が求められます。
仕入れ先は全国各地の問屋さんで、各服飾店の要望を受けたバイヤーが買い付けに入るといった仕組みです。
では、なぜバイヤーは土日祝に休むことができるのでしょうか?
基本的に交渉相手となる問屋さんは土日祝に休みですので、交渉ができないということが挙げられます。
また服飾店自体は、土日祝こそお客様が多くなりますのでその前の金曜日までには商品を仕入れておく必要があるでしょう。
つまり、土日祝までには、バイヤーとしての仕事をすべて終えておかなければいけないのです。
(4)経営・開発コンサルタント
経営・開発コンサルタントはクライアントが考える経営戦略のアドバイスや開発に関するコンサルティングなど、企業経営に関する知識や知見が求められる仕事です。
業界に関する知識や開発の場合は不動産・建設事業に関しての知識や経験が求められ、クライアントの起業戦略における正しい道筋をコンサルティングしなければいけません。
経営陣に正しく説明できる能力や分析能力が必要となり、一般的にはハイレベルで難しい役割を担うともいわれています。
基本的に企業の経営陣との交渉や経営課題へ取り組むための論理的な構成が必要です。
自己の能力において完結できる仕事でもありますので、自分の思うようなスケジュール調整も可能といえます。
土日祝を休みにしてもクライアントが休みであれば大きな問題ではありません。
自分の能力が大きく影響するところでもありますので、スケジュールの調整も自分で行うことができる業種といえるでしょう。
フランチャイズに加盟して土日に休みが取れない業種には何がある?
ここまでは、土日祝に休みがとりやすい業種について解説してきました。
逆に土日祝にとても休むことができないような業種もありますので、土日祝に休みたいのであればこのような業種での開業はおすすめできません。
では、どのような業種なら土日祝が休めないのでしょうか?
ここからは、土日祝に休むことができない業種について解説します。
(1)コンビニ
24時間営業を基本としているのがコンビニエンスストアです。
常に休むことができませんので、土日祝日でも変わらず営業しておく必要があります。
しかし土日祝に休むことができるシフトを組むことにより土日祝でも休むことができますので、絶対に休めないという訳ではありません。
しかし、いくらシフトから土日祝日の勤務を外していても、フランチャイズのオーナーとなれば何かトラブルがあると、出勤する必要があります。
また、シフトに入る予定の人が突然休みになったら代わりに出勤しなければいけません。
上記のような理由により、コンビニの仕事は土日祝に休むのに適していないフランチャイズの業種といえるでしょう。
(2)飲食店
飲食店もなかなか土日祝に休みにくい業種といえます。
飲食店は、土日祝日に営業する方がどうしてもお客様が多くなってしまいます。
そのため、土日祝に休んでしまうと最も大きな売り上げが想定できる日にちを休みにしなければいけません。
またフランチャイズ本部によっては、勝手に閉店日を設けることを禁止している場合もあります。
特に土日祝を休みとなると、前述したように最も売り上げが想定できる日にちをみすみす逃がすことになってしまうので、フランチャイズ本部ではそもそも認めてくれないでしょう。
飲食店など、売上のピークが土日祝にくるような業種では土日祝に休むのは難しいといえます。
(3)美容室
美容室もなかなか土日祝日に休むのは難しい業種です。
飲食店同様、土日祝に売り上げが想定でき、美容室も休みの日にゆっくりと髪を切る人が多いので、平日より土日祝の休日に多くのお客様が訪れます。
このように売り上げが上がる日をみすみす休みとして売り上げを逃がすと収益が大きく下がってしまうことになるでしょう。
お客様へのサービスを提供することによって収益を得る業種に関しては、まず土日祝を休むことは難しいといえます。
(4)学習塾
学習塾も、土日祝に休むのは非常に難しい業種です。
小学生~高校生が対象ですが、学校の授業に遅れ気味な子供や、受験対策目的の子供などが学習塾に通っています。
学校の終業後に行う学習塾が多いので、土日祝の学校が休みの場合には学習塾も休みやすいのではないかとい思う人も多いのではないでしょうか?
しかし、土日祝でも学習塾は開講しています。
土日祝では受験対策のテストや、全国的なテストなどを行いますので、このような土日祝の休みでも変わりなく学習塾は開講しているのです。
特に受験前ともなると、全く休みの日などはありませんので、土日祝を休みとしている学習塾は経営において大きなハンデとなる可能性があります。
土日祝を休むためにフランチャイズオーナーができること
ここまでは、土日祝でも休みやすい業種や逆に休みにくい業種を理由も含め解説してきました。
では業種でだけではなくフランチャイズオーナーとなったあなたが土日祝を休むためにどのような対策を練れば休むことができるのでしょうか?
ここからは土日祝を休みにするためにフランチャイズオーナーができることについて解説します。
(1)土日祝休みが可能なフランチャイズ本部を選ぶ
前章で解説しましたが、フランチャイズでも土日祝休みができる業種とできない業種があります。
どんなにうまくスケジューリングしても、そもそもフランチャイズ本部が土日祝休みを認めていなければ休むことはできません。
まずは、土日祝に休むことができる業種にはどのようなものがあるのかを把握し、そのような業種で開業すること。
また、土日祝が休みではなくてもオーナーである自分が休むことができる体制を整えることが必要です。
なるべくお店や業務自体がきちんと休みにできる業種を選ぶことにより土日祝に休みやすくなりますので、やはり業種を最初に選別することが大切でしょう。
(2)土日祝に出勤できる社員を雇用する
土日祝に休みを取りたいのであれば、前述しましたが土日祝に出勤できる社員やアルバイトを多く雇用し、自分が出なくてもいいような体制つくりを最初から行っておきましょう。
最初からオーナーは土日祝には出勤しないという体制を作り上げておくと、それが当たり前の環境となってしまいますので特に気にすることはありません。
さらに、社員の募集やアルバイトの募集の際あらかじめオーナーは土日祝には出ないということを伝えた上で入社したいかどうかを確認してもいいでしょう。
(3)土日祝休みにしても問題ないくらいに売上を上げる
土日祝に休むことによる最大のデメリットは売り上げに影響する可能性があるという点です。
つまり、土日の売り上げがあまり影響しないほど平日の売上を上げていると土日祝に休んでも大きな問題ではありません。
業種次第のところはありますが、平日の稼働を多くする対策を取り、平日の売り上げを大幅に上げる体制をつくりましょう。
また、平日の売り上げだけできちんと損益分岐点がプラスになるようにコストを抑える経営を行うことも効果的です。
(4)平日も土日祝も売り上げに影響がない業種を選ぶ
逆に土日祝に営業するより、平日に売り上げを上げやすい業種を選ぶことにより土日祝に休みやすくなるでしょう。
なかには平日の方が、売り上げが上がりやすい業種もあります。
土日が休みではなくても売り上げ的に平日を営業しておいた方がいい業種であれば、自然と土日祝に休みを取ることができるのです。
ただし、土日祝の休みを禁止としていないフランチャイズ本部を選ばなければいけません。
このような業種選びも土日祝に休むことができるポイントといえるでしょう。
まとめ
フランチャイズに加盟してオーナーとなることで土日祝が休みやすいと考える人もいるでしょうが、業種によっては平日しか休めない業種もありますので注意しておきましょう。
この記事では、土日祝に休むことができやすい業種と難しい業種をいくつか紹介しています。
他にもさまざまなフランチャイズの業種がありますが、土日祝に休める業種のタイプを分析する参考にしてはいかがでしょうか?
また、フランチャイズオーナーとなれば出勤シフトも作ることができますので、工夫することにより土日祝を休みにできるかもしれません。
ただし、本部の意向では土日祝は必ず開店しておかなければいけない場合などがあります。
まずは、土日祝に休んでも問題ない本部とのフランチャイズ契約を結ぶこと。
そして、土日祝に休むことができる体制つくりがポイントです。
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