フランチャイズのオーダーメイドスーツ販売業の将来性は?

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フランチャイズ オーダーメイドスーツ

ビジネスにおいて、営業マンなどが必ず着用しているのがビジネススーツ。

実は、ここ数年スーツ業界自体の売り上げが思わしくありません。

そんな中、新たなビジネスとして注目を受けているのがオーダーメイドスーツです。

フランチャイズにより、オーダーメイドスーツ専門店を開業する人も増えています

ではフランチャイズによるオーダーメイドスーツ業の開業は、どの程度の売り上げが期待できるのでしょうか?

また、開業にかかる費用はどの程度かかるのでしょうか?

この記事では、フランチャイズでオーダーメイドスーツ業を開業した場合の収益やコスト、メリットや失敗を避けるコツなどについて解説します。

投稿者・コラム執筆者

オーダーメイドスーツ販売業の将来性や市場規模は?

まずは、新たな事業を行う前にオーダーメイドスーツ業界の市場規模や将来性をきちんと把握しておく必要があります。

今後伸びていく事業なのか、先細りしていく事業なのかによって、その業界で事業を行うかどうかの判断を行わなければいけません。

オーダーメイドスーツ業の市場規模や将来性は高いのでしょうか?

(1)コロナの影響によりスーツ業界自体は需要が縮小傾向

ここ数年スーツ業界全体の売り上げという点ではあまり状況はよくありません。

というのも、コロナ禍において、テレワークや在宅勤務が浸透したため、スーツの需要が少なくなったことが挙げられます。

もともと、クールビズがスタートしたことからビジネススーツのカジュアル化が進んでおり、スーツ業界には苦境が続いていたのが、コロナが追い打ちをかけたといった状況です。

あわせて、コロナのため成人式や卒業式、入学式といった各種イベントが自粛されているのもスーツ業界における売り上げの悪化に拍車をかけています。

(2)オーダーメイドスーツの構成比は高まっており需要増

先ほどスーツ業界全体でとらえると、ここ数年の状況は悪いと解説しました。

しかし、これはあくまでもスーツ業界全体の話で、その中でも堅実に需要が高まっているのがオーダーメイドスーツ業です。

これまでのスーツといえば、必ずというほど着用しなければいけない服装であるため金額の安い既製品を購入している動きがほとんどでした。

オーダーメイドスーツとなると、値段が高く、一部の富裕層か結婚式などのイベント用に1着程度保有しているといった人が多いのではないでしょうか?

しかし、スーツ全体の構成比の中でオーダーメイドスーツの割合が高まっています。

紳士スーツ全体でも1割から2割程度はオーダーメイドスーツになっていると推測されており、需要が高まっているのです。

(3)コスパが高いオーダーメイドスーツが望まれる

なぜ、オーダーメイドスーツの需要が増えているのかというと、以前と比べると費用が安くなった点が挙げられます。

自分の体形や好みに合ったスーツをオリジナルで作ることができる高品質でかつ低コストのオーダーメイドスーツが購入できる機会が大幅に増えたのです。

今までは、義務的な感覚で着用していたスーツですが、今後オーダーメイドスーツを嗜好品として選択する人が増えてくるともいわれています。

苦境のスーツ業界の中で、堅調な動きを見せているのがオーダーメイドスーツ業界といえるでしょう。

フランチャイズによるオーダーメイドスーツの収益は?

では実際にオーダーメイドスーツ業を開業した場合、どの程度の収益が期待できるのでしょうか?

ここからは、オーダーメイドスーツ業を開業した場合の収益面について解説します。

(1)これまでの人脈が生かせると高収益も可能

まず、オーダーメイドスーツのフランチャイズに加盟することによって、仕入れ面の心配をする必要がなくなります。

仕入れに関してはフランチャイズ本部が完全フォロー。

いかに販促するかの営業活動に注力すればいいので、特に営業に自信がある人にはおすすめのビジネスといえます

基本的に、ビジネスの中でスーツは必要な服装です。

カジュアル化されたとはいえ、まだまだ需要が廃れるというのは考えにくい中、既製品からオリジナルへの動きが非常に高くなってきたといえます。

今までの人脈を生かし、既製品のスーツしか購入していない人たちにオーダーメイドスーツの新たな魅力をアピールすることにより高収益にも期待が持てるでしょう。

(2)収益のモデルケース

では、どの程度の収益を得ることができるのかをあるフランチャイズ本部が提供している収益のモデルケースから見てみましょう。

  1日2件の出張販売 1日1件 月10件程度(副業)
売り上げ 1,000万円 300万円 100万円
粗利益 600万円 180万円 60万円
諸費用 -120万円 -36万円 -12万円
月額利益 480万円 144万円 48万円
年間利益 5,760万円 1,728万円 576万円

上記のモデルケースは、およそ10万円程度のオーダーメイドスーツが販売できたと仮定しての収益モデルです。

非常に高い収益性があることがわかります。

月に10件程度スーツが販売できると年収1,000万円も決して夢ではありません

副業的な感覚で取り組むこともできますので、自由度も高いビジネスといえるでしょう。

初期費用・ロイヤリティなどの費用

オーダーメイドスーツ業の開業は、収益性が高く、高収入が見込めるビジネスだと感じる人も多いのではないでしょうか?

売り上げがわかると次に気になるのは開業にかかる費用や、フランチャイズに加盟すると必要になるロイヤリティ加盟店料です。

ここからはオーダーメイドスーツ業開業におけるコスト面について解説します。

(1)開業における初期費用はどのくらいかかる

オーダーメイドスーツ業のメリットとして挙げられるのが、店舗を持つ必要がないという点です。

採寸を行う場所があれば、いくつかの生地を持ち込むことで営業活動ができます。

スーツというと、店舗に出向き、店頭にあるスーツを試着して購入を決めるといったイメージを思い出す人が多いのではないでしょうか?

オーダーメイドスーツは自分の足でお客様の元へ出向き営業活動を行い、売り上げを挙げることができますので、店舗を構える必要がありません

また在庫や購入ノルマもありませんので比較的安価に取り組むことができます。

フランチャイズ加盟店を募集している、本部の提供しているプランを見てみると、予算に合わせた開業プランを提供しています。

50万円〜300万円で設定されており、副業感覚でまずは安いプランで始め、どんどんグレードを上げていくといった戦略をとることも可能です。

(2)加盟店料やロイヤリティは?

フランチャイズに加盟すると、気になるのが加盟店料やロイヤリティです。

加盟店料とは、フランチャイズに加盟するときに支払う入会金のような位置づけとなります。

ロイヤリティは、フランチャイズ本部の屋号や仕入れ、経営ノウハウの利用料といったコストです。

加盟店料やロイヤリティはフランチャイズ本部によって異なります。

先ほど、紹介したフランチャイズ本部に関しては50万円〜のプランのみで加盟店料を追加で支払う必要はありません。

ロイヤリティに関してもフランチャイズ本部によって異なります。

オーダーメイドスーツ業でのフランチャイズの場合、毎月の売り上げの12%〜15%程度がロイヤリティとして一般的です。

フランチャイズによる加盟店へのサポートは何を行う?

フランチャイズに加盟して開業することにより、本部からさまざまなサポートに期待ができます

ここからは本部が提供する加盟店へのサポートについて解説しましょう。

(1)初期コストの調達をサポート

フランチャイズに加盟して開業する場合、どうしても開業当初にまとまった資金が必要です。

開業資金の工面ができずに断念する人も多い中、本部の中には初期コストの調達サポートを行う場合があります。

金融機関の紹介や事業計画書の作成サポートなどです。

必ずしも融資を受けることができるわけではありませんが、非常に心強いサポートとなるでしょう。

(2)フォローアップや知識取得研修

フランチャイズに加盟しての開業は、未経験からでもその業界に参入することができるといわれています。

最も大きな理由は研修制度が充実している点です。

フランチャイズ本部は屋号や知名度を利用されるわけですのでいい加減な経営をされてしまうと本部の経営に響きます。

そのため、商品知識や対応研修などをしっかりと行い、加盟店としてきちんとノウハウを身に着けた上での開業を促します。

フォローアップや研修制度も本部の大きなサポートです。

(3)トラブル対応サポート

事業を行っていると、どうしても起こってしまうのがトラブルです。

開業したての加盟店などは、トラブルの経験が少ないため、あまり上手とはいえないトラブル対応を行っているかもしれません。

本部は加盟店のトラブルに対してサポートを行い、通常営業ができる状態に戻すサポートを行います。

(4)弁護士や税理士のアドバイス

トラブルがエスカレートすると、弁護士の力が必要になることもあります。

また、会社員から独立して個人事業主となれば確定申告などで戸惑い、税理士のアドバイスを聞きたいと思っているかもしれません。

本部は、弁護士や税理士など士業との連携も取っており、加盟店の助けに対して専門家にアドバイスをもらえるような環境を整えているケースもあります。

専門家のサポートを受けることができる体制は、加盟店にとって心強いサポートです。

フランチャイズでオーダーメイドスーツを開業するメリット

オーダーメイドスーツを開業した場合のサポートについて解説してきました。

さまざまなサポートに期待ができることがわかります。

では、基本的にフランチャイズに加盟しての開業は、各種サポートのほかにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

フランチャイズに加盟して開業する場合のメリットについて解説します。

(1)継続して利益が出るまでのサポートに期待できる

フランチャイズに加盟したからといって開業してすぐに利益が出る保証はどこにもありません。

黒字化するまで一定の期間を要する可能性もあります。

フランチャイズ本部は、黒字にならない理由の追求や黒字化に向けたアフターフォローなども継続して行いますので、加盟したらサポートは終わりというわけではありません

せっかく加盟してもらった企業が、利益が出ずに廃業となってしまうと、フランチャイズ戦略にとって大きなマイナスポイントです。

そのため、黒字化するまでのアフターサポートに力を入れています。

(2)成功ノウハウを受け継いで経営ができる

フランチャイズ経営とは本部の経営スタイルや屋号を引き継ぎ、開業できるビジネススタイルです。

つまり、成功したフランチャイズ本部の経営ノウハウをそのまま利用できますので、自主独立よりも知名度もノウハウも持った状態で開業することができます。

フランチャイズの大きなメリットといえるでしょう

(3)心配事も担当者に相談できる

開業するとなるとひとりの経営者として事業を行わなければいけません。

しかし、経営者となるとなかなか相談相手がいなくなってくるといわれています。

従業員に相談しても立場が異なるので、あまりいい相談相手とはいえません。

誰にも相談できずに、悩んでしまうこともありますが、フランチャイズに加盟すると、悩み事なども担当者に相談することができます。

経験豊富や担当者ならば加盟店からの相談などを解決してきた実績もあるでしょうから適切なアドバイスにも期待が持てるでしょう。

フランチャイズでオーダーメイドスーツを開業する問題点・失敗を避けるコツ

フランチャイズに加盟しての開業はメリットばかりではありません。

注意点もあり、これらの注意点に対して前もって対策しておく必要があります。

ここからはフランチャイズに加盟しての経営に関する注意点について解説します。

(1)基本的に本部の経営に従う

本部の経営スタイルに従わなければいけません。

自分独自の販路でのスーツなどを販売することはできません

どうしてもオリジナルの経営を行いたいと考えている場合は、フランチャイズに加盟する前にどこまで自由な経営が可能であるかを事前に確認しておきましょう。

(2)本部のトラブルに影響されてしまう

フランチャイズは本部の屋号が利用できるので開業当初から一定の知名度が見込めます。

しかし、逆に本部や他の加盟店がトラブルを起こしてしまうと、悪影響となってしまうでしょう。

この場合は、知名度だけの経営ではなく、やはり固定客をつかむ努力を怠らないことでしょう

一定の顧客層をつかんでおくことにより、このような悪評時に対する下支えとなります。

固定客を掴み安定経営を目指さなければいけません。

(3)ロイヤリティなどの費用が発生する

フランチャイズに加盟することでかかってくる費用がロイヤリティです。

先ほど12%〜15%程度のロイヤリティがかかると前述しました。

1割以上もの経費がかかることになりますので、決して軽い負担ではありません。

ただし、フランチャイズに加盟することで知名度を持っていますので広告費にかける負担が少なくて済みます。

自主独立した場合の広告費や売り上げ想定とフランチャイズに加盟した場合の売り上げなどを比較して最終的にどのかたちで開業するかを決定するといいでしょう。

まとめ

オーダーメイドスーツ業は、苦戦しているスーツ業界において着実に実績を上げています。

フランチャイズに加盟しての開業も可能となっており、開業費用もそう高くはありません。

フランチャイズに加盟することで本部からのさまざまなサポートを受けることができ、そのほかにもいろいろなメリットがあります。

反面、この記事でも紹介している注意点に対して予防して開業する姿勢が必要といえるでしょう。

しかし、月に10件程度スーツが販売できると年収1,000万円も期待できる高い収益性に期待できる業種といえます。


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