フランチャイズのメール営業代理店の開業手順・初期費用とランニングコスト項目も解説
ビジネスにおいて営業活動は、仕事を取り、売上を確保するために必要不可欠です。
そして、複数の業界で営業マンが不足している現状もあります。
またこの営業マン不足の状況で、営業代行業も盛り上がってきています。
この営業代行の需要が大きくなってきている中、メール営業代理店として、自ら営業代行を志す人も増えてきています。
一方でメール営業代行においては、メールマーケティングの高度な知識や知恵が必要など、容易には受注に結びつけにくい業務です。
ですがフランチャイズ本部のノウハウを用い、10年程度で培ったweb営業術を学べるなど、成約になりやすくなる方法もあります。
今回はフランチャイズとメール営業代理店について、営業代行を活用している業界と、メール営業代理店の難点や失敗を避けるコツなどに触れながら解説します。
目次
フランチャイズのメール営業代理店の収益目安
フランチャイズのメール営業代理店では、粗利益率60%や、高いケースでは90%の数値例もあります。
製造や仕入れコストがほぼかからないので、うなずけます。
一方で小売業一般に、中小企業で29%程度、大企業で27%程度の粗利益率数値もあります。
つまりフランチャイズのメール営業代理店では、高利益率の傾向といえます。
商品そのものの販売価格は、15~350万円が目安です。
高収入を目指すためには、以下のような点を心がけるとよいでしょう。
- 既存顧客や知人などに、対面オンライン問わず営業をかける
- セールス文面の要考慮事項を盛り込み、丁寧で高精度な文面を送る
- 1度の送信で反応がなくとも、2回3回と試みる
- 2回目3回目送信の際は、文面を変える
- 見込客へは、個人と状況に応じた的確な情報を盛り込む
- 本部にとって不都合な情報内容がないか、複雑な時には随時本部に相談する
- 本部やパソコンの技術を、自ら率先して学ぶ
- 開業資金の支払いに対し、分割払いが可能な本部を選択する など
初期費用とランニングコスト項目
(1)初期費用
初期費用としては標準的に、40万円程度要する傾向にあります。
そして高いケースでは60~100万円程度かかる時もあります。
もしパソコンをもっていなかったり、所持しているパソコンに不備があったりすると、別途パソコン調達必要がかかる可能性もあります。
【初期費用内訳】
- 加盟費
- 開業前研修費
- 専用名刺調達費 など
(2)ランニングコスト項目
- インターネット接続費
- 対面営業の時の接待費
- 対面営業の時の交通費
- 専用名刺追加調達費
- 通信費 など
ロイヤリティはないところもあります。
営業の種類や特徴
営業には、次のような種類や特徴があります。
(1)訪問営業
個人や法人宅へ訪問し、商品やサービス説明をして売り込みます。
従来から行われている方法で、対面形式なので人間同士の良好関係になりやすいです。
(2)飛び込み営業
アポなしで、個人法人問わず訪問して売込を試みる方法です。売込相手のあてがない時に、取られる傾向の手法です。
精神的にも体力的にも、特に疲弊します。
(3)ルート営業
既存顧客を回り要望や困りごとなどを聞き、必要な対応をします。
売上は安定する傾向ながら、的確な対応をできないと契約解消につながる可能性もあります。
(4)テレアポ営業
電話をかけて、新規顧客獲得を図る方法です。
オフィス内で取り組むことも多く、インサイドセールスともいわれます。
(5)代理店営業
自社製品やサービスの販売を他店舗で行ってもらえるよう、売り込みをかけることです。
効率的な営業を目指し、営業同行したり、店舗で一緒に販売をしたりすることもあります。
慣れると代理店に一任できるので、運営しやすくもなります。
(6)インバウンドセールス
問い合わせに対して、解決法やさまざまな情報を提供することによって、追加購入や他商品への誘導を図る方法です。
対応方法はメールや電話対応があり、クレーム対応からインバウンドセールスへ話を運ぶ考え方もあります。
営業代行を活用している業界
次のような業界で、営業代行を活用している傾向もあります。
(1)士業界
弁護士や税理士などの士業界では、既存顧客対応をしながら新規顧客獲得をしていく必要もあります。
一方で現実的には士業業務で忙しく、なかなか営業活動に時間を割けにくい傾向もあります。
そこで、営業代行を導入するところもあります。
(2)IT企業
Webサイト制作などを行う、IT企業も導入しているところがあります。
自社人材の多くがプログラミングに取りかかっていて、営業に人員を割けにくい時もあります。
一方で月額固定給を支払って、営業マンを雇うほどの状況でもないところもあります。
このようなケースで、営業代行の存在が貴重なわけです。
(3)不動産業界
各々不動産会社は、もちろん基本的に営業マンを抱えています。
一方で不動産業は、1人の扱い仕事量が特に多い業界ともいえます。
つまり、より営業活動に対し量が必要となります。
限られた人数の営業マンでカバーしきれない部分に、営業代行が役に立ちます。
(4)広告業界
広告業界の分野はテレビや新聞だけでなく、インターネット上に大きく広がってきています。
そしてインターネット上の広告における、要対応業務量と情報量はほんとに多岐にわたります。
よって従来までの人間のみの対応量では、追いつけない要因もあります。
(5)コンサルタント業界
コンサルタント業と一言でいっても、今は経営コンサルや人事コンサルなど多岐にわたります。
そして多岐にわたる分、1件1件の対応精度を高めるために多大な時間や労力を必要とします。
よって新規顧客獲得のための営業代行が、効果的な方法にもなります。
※上記業界は、営業代行を導入している業界の一部です。
このように複数の業界が、営業代行を導入してきています。
そして導入業界は、今後も拡大すると考えられます。
フランチャイズによるメール営業代理店の開業手順
(1)ファーストコンタクト
まず電話などで連絡をして、本部へコンタクトを取ります。
(2)資料送付
本部が資料送付をするところもあるので、資料で業務について概要を理解します。
面談の前に、動画見ておく必要のあるところもあります。
(3)面談
加盟や業務開始につながるか否か、面談があります。WEB面談をするところもあるので、実施できやすいです。
ある程度深い質問に対する回答があるところもあるので、実質業務前研修のような感じにもなります。
(4)加盟
審査通過後、加盟となります。この段階で、初期費用納入のところもあります。
(5)業務開始
(1)~(4)の開業手順を経て、メール営業代理店業務開始となります。
フランチャイズでメール営業代理店を開業するメリット
フランチャイズのメール代理店の開業には、次のようなメリットがあります。
(1)販売商品は動画関連のところも
今webマーケティングは、さまざまな業種で必要性と重要性が増してきています。
そしてwebマーケティングにおいて、動画の果たす役割も大切です。
動画は視聴者に、臨場感や強い印象を残す傾向にあります。
フランチャイズメール営業代理店では、動画webマーケティングを目的としているところもあります。
よって、販売できやすいともいえます。
(2)加盟者に販売価格の裁量
本部の希望最低価格を下回らない限りは、販売価格について加盟者の裁量を認めているところもあります。
つまり、どれほど価格上乗せをするかは加盟者に委ねられている部分もあります。
動画市場は右肩上がりで、供給不足の傾向もあります。
そして難度の高い動画は、高価格で売れる傾向もあります。
よって、自分で販売価格を決められることは魅力的です。
(3)柔軟な勤務体制
副業が可能であったり、特段の拘束時間がなかったりします。
そして、オフィスを構える必要がないところもあります。
このように勤務体制が比較的柔軟で、業務に取りかかりやすくなってもいます。
(4)メールマーケティングノウハウの伝授
メールマーケティングによる高い実績をもつ会社が、メールマーケティングのノウハウを伝授するところもあります。
伝えられる内容例は、次のような内容です。
- WEB営業ノウハウ
- トークスクリプト
- 説明用資料
- 専門家監修の契約書 など
よって、後々フランチャイズメール営業代理店業務以外の業務にも活かすことができます。
(5)開業資金の分割払い
加盟希望者の中には業務をこなす自信はあっても、なかなか数十万円や100万円ほどの初期費用を、一括で準備できにくい人もいます。
一方で開業資金の支払いに、12回までの分割払いを導入しているところもあります。
よって、参入できやすい初期費用支払い状況のところもあります。
(6)随時の個別コンサルティング
一般的に仕事に取り組んでいると、さまざまな複雑な点や悩みが生じる傾向にあります。
このようなケースでは、たとえ根本解決には至らずとも、相談先があるだけでも気持ちが前向きなる傾向もあります。
フランチャイズのメール営業代理店では、24時間365日対応の無料ビジネスチャットを設けているところもあります。
(7)高度なセキュリティでの研修
本部によっては、オンラインサイトで研修をするところもあります。
一方でインターネットに幾分か詳しい人からすると、何らかの形で個人情報が漏洩するのではと懸念する人もいます。
ですがフランチャイズのメール営業代理店では、最新SSL証明書によってセキュリティが固く守られているところもあります。
よって、落ち着いて研修内容を学べます。
(8)有名著者による指導
アマゾンランキング1位のビジネス著者であり、メールセールス日本一の実績をもつ講師による指導を直接受けられるところもあります。
めったにないチャンスです。
(9)営業経験を活かせる
仮に今まで、何らかの営業経験があるとします。
文字のごとくですが、この営業経験を活かせる可能性が大いにあります。
加盟者が個人実業家であったり会社であったりすると、既存顧客や知り合いなどに営業をかけて、新しい仕事を作れるチャンスともいえます。
フランチャイズでメール営業代理店を開業するデメリット
フランチャイズのメール営業代理店には、次のようなデメリットもあります
(1)バックアップ体制が発展途上中
メール営業代理店業は、今まさに伸び盛り業種の1つです。
それゆえに、参入にはよいタイミングともいえます。
一方で伸び盛りであるからこそ、研修をはじめとしたバックアップ体制も、今構築中の部分もあります。
よって豊富なバックアップ体制があるのではと想定すると、自分が想定した内容とギャップがある懸念もあります。
(2)パソコンを買い直す必要の可能性
現状、何かパソコンを長時間使う仕事を自分で取り組んでいるとします。
そしてフランチャイズのメール営業代理店を、副業で導入するとします。
またメール営業代理店の顧客対象として、現状顧客に営業をかけるとします。
ここで個人情報漏洩を懸念するということで、仮に「メール営業代理店業務用と同じパソコンでは、弊社業務を扱わないでもらえませんか?」と、リクエストされるとします。
すると別のパソコンを調達する必要の可能性も生じ、パソコン調達費用がかかる可能性もあります。
メール営業代理店の難点と失敗を避けるコツ
メール営業代理店業には、次のような難点もあります。
(1)特定電子メール法
電子メール広告では、特定電子メール法を考慮しておく必要もあります。
特定電子メール法は、無秩序な大量配信メールを防ぎ、快適なインターネット利用環境を維持するためにあります。
この法の基準としては大きく、送信者の表示義務やオプトイン方式があります。
オプトイン方式:受信者から事前にメール送信について、同意を得ること。
オプトインを得るには、ホームページなどでメルマガ配信登録をしてもらう方法もあります。
一方でオプトイン取得には、インターネット技術に慣れていないと、なかなかスムーズに進められない現状もあります。
そして違反すると、懲役や罰金刑の可能性もあります。
よって電子メール法の措置について、事前に本部へ確認や相談をしておくことがおすすめといえます。
(2)IPアドレスのレピュテーションスコア低下の懸念
営業用として複数のメールを同時配信する時には、使われていないメールアドレスへの配信にも注意する必要はあります。
使われていないメールアドレスへの配信をすると、当然メールは届きません。
届かないメールを大量に送ると、IPアドレスのレピュテーションスコアが下がる懸念もあります。
レピュテーションスコアが低いIPアドレスからメールを送信すると、迷惑メール扱いになってしまう傾向もあります。
迷惑メール扱いになると、新規問合せなどに結び付く見込みが落ちる心配もあります。
よって本部へ、IPアドレスのレピュテーションスコア低下に対して、対策措置などを問い合わせておきたいものです。
IPアドレス:インターネットに接続した際に、自身のパソコンがもつ番号のこと。
レピュテーションスコア:IPアドレスがもつ、信頼性評価のこと。
(3)受注後の対応
ビジネス一般に、受注後にも何らかの対応必要性が起きる傾向にあります。
一方で専門性を求められる、特殊な対応が必要な可能性もあります。
ですがフランチャイズでは、営業獲得後の対応を本部へ一任できるところもあります。
よって受注後業務を進めやすい、本部の分析と選択も大切です。
(4)情報の扱い方
広告をする上では守秘義務事項や、受注確定前に問い合わせ者へ伝えると、本部にとって不都合な内容がある可能性もあります。
よって営業に不慣れなケースでは、個人情報を含め、伝達内容について慎重になる必要はあります。
(5)スピード性のある判断も必要
本部によっては、各々都道府県の加盟数を3社限定としているとこもあります。
この方針によって、加盟者の商圏が守られるメリットはあります。
一方で加盟決断が遅くなると、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまう懸念もあります。
よって早めに検討に入り、乗り遅れない判断が必要となります。
(6)メールの内容
新規問合せや受注につなげるためには、まず良質の文面である必要もあります。
そして良質な文面作成のためには、次のような点も考慮しておく必要もあります。
- 内容がわかりやすい件名設定
- 自己紹介や本文について、しっかりとした筋道を考えて作る
- 一文は、ポイントを得てわかりやすく簡潔に
- 丁寧な言葉遣い
- 明確に、受信者にとってのメリットを記す
- 連絡方法や日程は、複数提示する
- 誤字脱字 など
(7)複数回送る
1回送って全く何の反応がなくても、落胆するよりは2回目3回目を送ることがおすすめともいえます。
1回目は開封もされなかったり、1回目の時は受信者にとって不要であったりしても、2回目の時は受信者にとって何らかの形で有益な可能性もあります。
そして2回目3回目の時には、本部とも相談して文面を変えると効果的なこともあります。
(8)見込み客への文面
見込み客への文面では、次のような内容の盛り込みも考えたいものです。
- 対象商品が見込み客にとってどのようにメリットがあるのか、画像なども使いインパクトのある形で伝える
- 大まかな見積金額
- 発注から納期までの大まかな期間
- 他社導入の事例 など
まとめ
ここまで、フランチャイズとメール営業代理店について考察してきました。
押さえておきたい点は、利益率が高い傾向にある点や、高実績のメールマーケティング術を学べるなどのメリットです。
そして電子メール法の内容など、予め措置を講じておきたいネック部分もポイントといえます。
メール営業は、便利な方法として存在し続けるでしょう。
良質文面メールを作成し、プロのメール営業代理店業者として大成し、フランチャイズ元と自分双方の利益向上で人生を成功させてください。