フランチャイズのライブチャット代理店の業務内容・難点と失敗を避けるコツも解説
IT技術はビジネスだけでなく、日常生活の随所にも浸透してきています。
このように便利になってきている一方で、機能の使い方が複雑なインターネットサイトもあります。
この状況で、ライブチャットの需要は大きくなってきています。
そして、ライブチャット代理店運営者を目指す人も増えてきています。
一方でライブチャット代理店運営は、集客はもちろんチャットスタッフの確保も容易ではない業種です。
ですがフランチャイズ加盟による参入で、集客できやすく、チャットスタッフも確保できやすくなる方法もあります。
今回はフランチャイズとライブチャット代理店について、初期費用などの費用や、ライブチャット代理店の業務内容などに触れながら解説します。
目次
フランチャイズのライブチャット代理店の年収
フランチャイズのライブチャット代理店年収は、一般的に500万円を超えやすい傾向もあります。
そしてチャットスタッフ人数を増やし、スタッフ管理をうまくできると、600万円以上を目指すことも可能です。
また2店舗目をもち、スタッフのチャット技術も向上できると、1,000万円程度も視野に入ってきます。
報酬としては、売り上げ全体の50~60%が代理店の報酬になるシステムとなっています。
高収入を目指すためには、以下のような点を心がけるとよいでしょう。
- 小スペース開業にし、なるべく安価な月額固定費から始める
- パソコンをはじめとした各種機材がスムーズに動作するよう、メンテナンスをこまめにする
- チャットスタッフが快適に仕事をできるよう、オフィスの環境ケアに取り組む
- チャットスタッフ管理について、本部とも話し合いながら措置を講じる
- チャット内容に運営者や本部にとって、不都合な内容はないか確認をする
- チャットスタッフの技術向上のため、勉強会に参加してもらう など
初期費用とロイヤリティなどの費用
(1)初期費用
初期費用として一般的に、120万円程度を要します。
この金額は大まかに、3LDKにチャットルーム3部屋で開業する時の金額です。
そして元々オフィスやチャットに必要な設備などがそろっているケースでは、ほぼ費用がかからない時もあります。
女性オーナーのケースでは、在宅代理店の開業が可能なところもあります。
一方で、開業当初の運転資金もある程度は準備しておくことがおすすめといえます。
【初期費用内訳】
- 初期物件取得費
- チャットスタッフ備品費
- 管理者用備品費
- オフィスを快適に保つための環境整備費 など
加盟金や保証金は、ない傾向にあります。
(2)ロイヤリティ
ライブチャット代理店はフランチャイズビジネスでは珍しく、ロイヤリティがない傾向にあります。
一方で広告費として、月額3~10万円かかるところもあります。
ライブチャット業界の特徴
ライブチャット業界には、次のような業界特徴があります。
(1)チャットスタッフは在宅勤務も可能
チャットスタッフは、オフィス勤務はもちろん在宅勤務も可能な時があります。
長時間の勤務拘束に縛られないので、副業としてもこなせるケースもあります。
(2)スマホでも対応可能
スマホやタブレットのみでも、対応可能なケースもあります。
そして必要なケースではカメラやマイクは、無料貸出のところもあります。
よって、働きだしやすい傾向もあります。
(3)快適な仕事環境
オフィスとはいっても、一般的なオフィスというよりは、個人の部屋といった感じになっているところもあります。
無料でジュースや軽食があり、シャワーを完備しているところもあります。
よって夕方まで仕事をして、そのまま友人と食事へ行けるなど、快適な職場環境が整っている傾向もあります。
(4)大きな需要
ネット購入の拡大はもちろん、今は様々な手続きまでインターネットで済ませるようになってきています。
一方で初めてのサイトや特殊な用件があると、ユーザーのみではなかなかスムーズに進めにくい時もあります。
このような時に、ライブチャットの案内がよく利用されます。
そして今は娯楽やコミュニケーション相手としての、ライブチャット需要もあります。
ライブチャット代理店運営者の業務内容
ライブチャット代理店運営者には、次のような業務内容があります。
(1)チャットスタッフへの報酬振込
まず重要業務として、チャットスタッフへの報酬振込があります。
チャットスタッフへの報酬振込は、サラリーマンのように月に1回決まった日に振込というわけではありません。
つまり、日払いや週払いシステムのところもあります。そして、日払いを希望するチャットスタッフも多い傾向にあります。
(2)チャットスタッフの登録段取
まず管理画面を使って、チャットスタッフ登録をします。そしてチャットスタッフへ、次の3事項を伝え、仕事をできる状態となります。
- 管理画面URL
- ID
- パスワード
(3)パソコンケア
ライブチャット代理店のスムーズな業務運営には、パソコンが正常に動くことが必要不可欠です。
よって次のような事柄の確認と対応が、随時必要となります。
- 起動がスムーズに進むか否か
- OSがサポート対象内か否か
- カメラやマイクとヘッドフォンが、正常に機能するか否か
- パソコンのウィルス対策状況
- 各種必要ソフトウェアが、正確に使えるか否か など
(4)チャットスタッフの精神ケア
チャットスタッフの精神ケアも、非常に重要です。チャットスタッフが正常でない精神状態で業務に当たると、随所で業務精度を欠く可能性もあります。
そして、連続した欠勤や無断欠勤にまでつながります。
フランチャイズによるライブチャット代理店の開業手順
(1)問い合わせ
まず問い合わせフォームやメールなどで、本部と連絡を取ります。そして業務内容やシステムなどを理解することはもちろん、相談し不明点なども解決します。
(2)契約条件確認
年齢や現在の仕事状況など、契約条件について確認があります。確認事項は、厳しかったり難しかったりするものではない傾向にあります。
(3)契約締結
本部送付の契約書に記入捺印し、契約書を交わします。
(4)オフィスと機材準備
営業拠点オフィスの段取りをします。そしてパソコンなどの、機材準備をします。
パソコンの接続方法に慣れていないケースでは、設置と接続サポートをするところもあります。
(5)チャットスタッフ準備
本部のサポートなども活用し、少なくとも1人以上チャットスタッフを確保します。
(6)ソフト準備
管理システムや各種ソフトウェアなどを発行し、業務のための物理的準備はほぼ完了となります。
(7)開業
(1)~(6)のプロセスを経て、ライブチャット代理店業務開始となります。
※有料のアダルトライブチャット業務を含むケースでは、映像送信型性風俗特殊営業届出の段取りを、保健所や警察署でする必要の可能性もあります。本部に確認が必要です。
フランチャイズでライブチャット代理店を開業するメリット
(1)チャットスタッフは在宅勤務も可能
チャットスタッフは必ずしも、オフィスへ出勤する必要のないケースや本部もあります。
よってチャットスタッフからみると仕事をしやすく、副業としてもこなせます。
(2)チャットスタッフを集めやすい
本部や本部の指定する求人サイトにて、無償でチャットスタッフを募集及び確保可能なところもあります。
一般的に有料求人媒体にかかる費用は、軽視はできない額です。
そして応募が集まるような求人の出し方も、容易ではありません。このような事情で、スタッフを集めやすい環境は便利です。
(3)3ヶ月以内の黒字化も目指す
ビジネス一般にまず単月黒字という目標は、なかなか実現ができにくいのが実情です。
一方でフランチャイズライブチャット代理店では、高利益率と本部が長年の業務経験で培ったノウハウにより、3ヶ月以内の単月黒字実現を目指しているところもあります。
(4)入金が月に2回
まだ売上が思ったほどに達していないケースでは、月額家賃やチャットスタッフへの報酬振込などで、月々の資金繰りにゆとりをもてない時も少なくありません。
一方でフランチャイズでは本部からの入金が、月に2回のところもあります。
よって月々の資金にめどをつけて、業務そのものに集中できやすい傾向もあります。
(5)チャットスタッフの情報を守る
チャットスタッフの中には、チャットスタッフとして働いていることを家族や友人などに、あまり知られたくない人もいます。
このようなケースで、チャットスタッフのアリバイ会社情報を準備しているところもあります。
よって運営者とチャットスタッフ、双方からみて仕事に取り組みやすい環境になっています。
(6)チャットスタッフ勉強会の開催
チャットスタッフには特に業務歴が浅いケースでは、なかなか上手にチャットやり取りを、できにくい人も少なくありません。
一方でフランチャイズでは、チャットスタッフ向けのセミナーを開くところもあります。
よってチャットスタッフからみると、チャット術を向上させやすいです。
(7)届出段取が不要
チャット内容によっては、届出が必要な旨は上記でも記しています。
一方でフランチャイズでは、本部が届出済のところもあるので手間が省けます。
次の内容は、ライブチャット代理店一般にもいえます。
(8)女性スタッフも働きやすい
業務内容によって女性チャットスタッフは、飲食店の接客を伴う女性従業員のような、チャット内容をする必要の時もあります。
一般的な飲食店では、多少体を触られたり、無理してお酒を飲んだりする必要の時もあります。
一方でライブチャット代理店では、このような必要性がなく、男性との会話に慣れた女性には能力を活かせやすいといえます。
(9)集客できやすい
一般的にビジネスでは、集客は容易ではありません。
一方でライブチャット代理店では、チャット内容によって他業種と比較し、顧客の方から積極的にライブチャットを利用する傾向もあります。
なかには、大手チャットサイトと業務提携しているところもあります。よって集客にかかる手間が、省けやすい傾向もあります。
フランチャイズでライブチャット代理店を開業するデメリット
フランチャイズのライブチャット代理店では、次のようなデメリットもあります。
(1)運転資金が調達できにくい
パソコンやオフィスなどの環境がそろっていれば、確かに少ない初期費用で開業可能な本部はあります。
一方でビジネスでは何かと、想定外の経費が生じる傾向もあります。
そして他フランチャイズビジネスと違って、ライブチャット代理店では、本部からの資金貸与のようなシステムがない傾向にあります。
よって前もった、自分でゆとりをもった運転資金の確保は必要です。
(2)チャットスタッフの報酬が高いこともある
応募が集まりやすいように、求人の報酬内容が自分の想定より高くなっている可能性もあります。
若干高いだけでも、収益計算が狂ってくる可能性があります。
このように求人は本部がするといえども、人件費が想定より大きくなるとデメリットとなります。
(3)本部意向によるチャットスタッフの出演
例えばあるチャットスタッフが、利用者から評判が高いとします。
そして本部意向により、評判の高いチャットスタッフに、別のチャットへ出演してもらう必要が生じるとします。
この意向が、自分とチャットスタッフの気持ちには反すると、不都合点となります。
ライブチャット代理店の難点と失敗を避けるコツ
(1)チャットスタッフ管理
チャットスタッフの中には、精神的に病む傾向の人もいます。
そして何か嫌なことがあれば「今すぐに辞めさせてもらえませんか!?」と、運営が乱れる可能性もあります。
このようなケースで、なだめることはもちろん重要です。
一方でただ「大丈夫だから、頑張って」などと短絡的な言葉で、思うように元気になる人ばかりではありません。
よってチャットスタッフの励まし方を、本部とも話し合い研究しておくことも大切です。
(2)お金の管理
ライブチャット代理店では、お金の動きが多い傾向にあります。時間や手間にゆとりのある時は、お金に関するミスは起きにくいでしょう。
一方でチャットスタッフのトラブルや、パソコンに関するトラブルなどが同時に起きると、お金に関するミスは起きやすくなります。
そしてお金に関するミスは、本部からの信頼失墜にもつながります。
よって細心の注意を払うことはもちろん、先々の業務を先取りで取り組んだり、本部にも相談したりするなど措置が大切です。
(3)複数店舗の管理
最初月額家賃のことを考え、小スペース開業をしても、チャットスタッフが増えてくると2店舗目をもつ可能性は十分あります。
一方で2店舗目をもち概して考えると、必要管理量が2倍になります。
業務量が増えてくると、例えば月に1回行っていた月額家賃の振込に行く時間すらもちにくくなることもあります。
このようなケースで「1日くらい大丈夫だろ」と安易に考え、月額家賃の振込が遅れることは避けたいです。
不動産会社だけでなく、本部からの信頼失墜にもつながります。
(4)チャットスタッフの配置
チャットスタッフで、男性スタッフと女性スタッフを同時に管理する必要の可能性もあります。
こうなると男女関係でトラブルが生じる可能性はもちろん、空調温度などのささいな点でトラブルに発展する可能性もあります。
本部にも相談し、男女管理の方法もアドバイスを受けておく必要もあります。
(5)他業種や店舗の宣伝
チャットスタッフには、他の飲食店などで働いている人もいるでしょう。
このケースでチャット中に、チャット内容とは無関係ながらも、他店の宣伝をする可能性もあります。
そして利用者が、運営者を飛び越して本部へ苦情をする可能性もあります。
よってチャットとは無関係の、他店などの宣伝禁止をすることはもちろん、チャット内容もチェックする必要もあります。
(6)チャット中の勝手なログアウト
チャットスタッフには、一般成人としての常識に欠ける人もなかにはいます。
チャット中に何か私的なアクシデントなどが起きて、利用者や管理者に何の断りもなく一方的にログアウトする可能性もあります。
この事態が起きないための事前指導はもちろん、利用者への代替対応方法などを考えておく必要もあります。
(7)求人内容確認
本部のサポートによる求人システムを活用できるところもありますが、求人内容を全く確認せずに任せきりは避けておきたいです。
自分にとって苦手な対応内容を、当然のようにできるかのような表現文言が、入っている可能性もあります。
自分が運営者としてチャットスタッフから何を期待されて入ってくるのか、予めの把握と準備が重要です。
(8)迷惑行為利用者対策
なかにはチャットスタッフが不快に感じる、迷惑言動をする利用者がいる可能性もあります。
チャットスタッフが辞めたくなる、大きな原因の1つになります。
本部はもちろん、できれば士業家にも相談して対策が必要です。
(9)身分証偽造
チャットスタッフ応募者の中には、偽造免許証などで応募してくる人がいる可能性もあります。
偽造免許証で雇用すると、後々厄介な問題になる可能性もあります。
よって、免許証などのチェックが重要です。
例えば免許証の生年月日は半角数字など、原則もあります。
まとめ
ここまで、フランチャイズとライブチャット代理店について考察してきました。
押さえておきたい点は、フランチャイズで開業するメリットやライブチャット代理店の難点と失敗を避けるコツです。
そして、ライブチャット代理店の年収もポイントといえます。
ライブチャット代理店は、インターネット利用にて必要不可欠な役割になってきています。
自分自身の管理者スキルを高め、チャットスタッフを上手に管理して、ライブチャット代理店の成功率を高めてください。