フランチャイズのIT系業種の種類は?失敗を避けるコツも解説
IT技術の進歩と多様化により、ますます生活の随所でIT機能の使用が、増加傾向にあります。
そして仕事の随所でも、ITの道具は不可欠なものになってきています。
この状況で、IT系ビジネスを希望する人も増えてきています。
一方でIT系ビジネスに対しては、難しいプログラミング技術が必要なのではと悩んだり、そもそも仕事の始め方がわからなかったりする人が少なくありません。
ですが、フランチャイズによって、手軽に始められたり、業務が進めやすくなったりする傾向の方法もあります。
今回はフランチャイズとIT系業種について、フランチャイズのIT系業種のジャンルや、フランチャイズでIT系ビジネスを開業するメリットなどに触れながら解説します。
目次
フランチャイズのIT系業種のビジネスモデル
フランチャイズのIT系業種では、次のようなビジネスモデル特徴となっています。
(1)販売手数料かロイヤリティ
①商品やサービスを売る
まず加盟者がフランチャイズ本部の商品やサービスを何らかの形で、顧客に販売します。
②顧客の支払い
顧客がフランチャイズ本部に、代金を支払います。もしくは顧客が加盟者に、代金を支払います。
③販売手数料かロイヤリティの支払い
フランチャイズ本部が加盟者に、販売手数料を支払います。
もしくは加盟者がフランチャイズ本部に、ロイヤリティを支払います。
(2)高利益率の実現
IT系業種では例えばネットショップ形式の物販で、商品を低価格で海外から仕入れるなどの手段にて、高利益率を実現している傾向にあります。
一般的に小売業では売上高総利益率が30%に達すれば、高利益ともいわれます。
一方でIT系業種ネットショップでは、40%や50%が少なくありません。
売上高総利益率:原価を引いて、どの程度の利益率なのかのパーセント数値のこと
(3)ローリスクミドルリターン
ビジネス一般に、ハイリスクハイリターンはよく耳にします。
設備投資や在庫準備で最初に大金を要する分、ヒットすると大きな収益になる考え方です。
一方でフランチャイズのIT系業種では、50万円以下の数十万円単位初期費用にて、ゆっくりながらも着実な収益の積み上げが目指せるところもあります。
(4)自分がスタッフを管理する
加盟者は事実上の社長的役割になり、バイトスタッフを管理することが業務のところもあります。
憧れの代表のポジションを得られ、実業務はスタッフがこなす魅力的なシステムといえます。
フランチャイズのIT系業種のジャンル
フランチャイズのIT系業種ジャンルには、次のような内容があります。
(1)教育業
中学生や高校生の日常学習や受験指導はもちろん、小学生の国語算数指導もあります。
指導方法は講師による指導だけでなく、映像授業もあります。
(2)ネットショップ
今ますます、通信販売の需要は高まってきています。
システムの例として、加盟者がフランチャイズ本部の商品を売ります。
そして加盟者は販売数に応じて、本部より販売手数料を受け取れる流れです。
取扱商品にはブランド品のケースもあり、高収益の可能性もあります。
(3)PASSクーポン
手間のかかる登録の段取りやインストールの必要がなく、URLやQRコードの読み込みで、スマホ内のお財布アプリに保存されるさらに便利なクーポンアプリです。
店舗付近を通る人へ、自動的にお知らせが配信されるなどの特徴があります。
集客のためのアプリとして、今後需要が高まると見込めます。
(4)輸入販売代理店
一般的に輸入販売では、様々な要因で想定通りに商品を入荷できないアクシデントが少なくありません。
フランチャイズでは長年の業務経験で、海外に多数のネットワークをもっているところもあります。
輸入元は今日本との輸出入が盛んな中国なども含めた、世界各国です。
そして小売業と比較して、利益率が高い傾向にあることも特徴の一つといえます。
(5)新聞普及ビジネス
活字離れや、インターネットによる情報供給体制の著しい前進により、印刷形式の新聞販売量が慢性的な減少傾向にあります。
一方で新聞には、記者による取材力や地元に関する様々な情報収集力など、新聞だからこその魅力はあります。
このような魅力を普及させるジャンルとなっています。
(6)ライブチャット
今様々なケースで、ライブチャットが多く利用されています。
インターネットサイトの利用方法に関するチャットや、コミュニケーションを目的としたチャットなど、多種多様なチャット需要があります。
(7)通信技術や商品普及ビジネス
今や電話にせよインターネットにせよ、通信技術は必要不可欠な手段です。
通信サービス供給会社は複数あり、サービス内容も多岐にわたります。
新規問い合わせやプラン変更希望顧客へ、様々な案内をする業務内容です。
案内する商品には、スマホのsimもあります。
(8)インターネット検索でのネガティブ内容対策
インターネット検索で例えば何かの会社名を入力した際に「ブラックリスト」などの、ネガティブ内容や文言の表示をみたことがある人は少なくないでしょう。
それだけにとどまらず、検索結果そのものやページコンテンツに、悪口や事実とは異なる悪質デマが書き込まれていることもあります。
このようなケースで自社について、不都合な表示があるとすぐにでも、対策措置を取りたくなるのではないでしょうか。
この要望に応える、対策サービスとなっています。
(9)銀行振込手数料削減
会社や団体は毎月、取引先への支払いや給与振り込みなどで振込手続があります。
そして振込手続には、意外と大きな手間だけでなく振込手数料で費用もかかります。
この振込手続に対して、手続代行サービスや振込手数料削減をするサービスとなっています。
(10)ITツールの製作と販売
様々な業界で、インターネット広告の重要性が増しています。
一方で、インターネット広告を思ったように進められていない、フリーランスの人や会社が少なくありません。
この要因に、高度な技術を伴ったWeb販売戦略を講じられていないことがあります。
そこでwebコンサルティング会社が、ホームページ作成や販売ツール提供などをします。
(11)クラウド通訳
海外の顧客が、日本のフリーランスや会社へ電話やスカイプ通話などをかけてきた際の、遠隔通訳となります。
国際化とはいっても、やはり社内の通訳や翻訳体制を十分に整えられていないところも少なくありません。
定期不定期問わず、随時対応可能な遠隔通訳は助けになるわけです。
上記は、IT系業種のジャンルの一部です。
IT系ビジネスをフランチャイズにて開業する手順
(1)問い合わせと話し合い
まず興味をもったIT系ビジネスフランチャイズ本部へ、問い合わせをします。
そして仕事の仕組みや業務内容などについて説明を受け、話し合いをします。
(2)条件など確認
仕事の進め方や複数の条件などが合致すれば、契約へ進んでいけます。
(3)契約
契約申し込みと審査通過で、契約書交付と契約締結となります。この段階で、幾分か初期費用納入のところもあります。
(4)道具準備やアカウント発行
ネットショップなど道具やソフトの準備が必要なケースでは、道具の段取りがあります。
そしてアカウントが必要なケースでは、アカウント発行もあります。
在庫準備が不必要な時には、この時点で業務開始に向けて物理的準備は、ほぼ完了のところもあります。
(5)商品準備
ネットショップで在庫が必要なケースでは、商品準備があります。
(6)業務開始
(1)~(5)のプロセスを経て、IT業の仕事を始めます。
フランチャイズでIT系ビジネスを開業するメリット
(1)仕組みで稼ぐ考え方
一般的にお金を稼ぐことは「労力×労働時間」と考えられます。
そして業務内容が難しかったり、特殊な資格を必要としたりすると、単価が高くなる傾向もあります。
一方でフランチャイズIT系ビジネスでは、まず報酬が生まれる仕組みを作るところがあります。
この仕組みによってそれまでとは、時間当たりの単価が1.5倍や2倍、そして3倍になるケースもあります。
(2)未経験者も可能
IT系ビジネスというと、高度なインターネットに関する知識を要するイメージもあるでしょう。
一方でフランチャイズでは本部のサポートにより、IT業界未経験者も参入可能なところもあります。
子育て中のママにも、おすすめ働き方もあります。
(3)便利なネットショップシステム
ネットショップで本格的に稼ぐというと、ライバルに勝つために、夜や夜中も商品登録や価格調整が必要ではとイメージする人もいるでしょう。
一方でフランチャイズネットショップでは、商品登録や価格調整が一括で可能な便利なツールを、備えているところがあります。
よって、スムーズな運営になりやすい傾向といえます。
(4)店舗が必要ない
自宅開業が可能、もしくは既存オフィスで開業が可能な時もあります。初期オフィス取得費用や、毎月の固定家賃などがかかりません。
初期費用低減や毎月の経費が抑えられることは、収益確保につながりやすいです。
(5)様々なサポート
仮に何らかの形で、IT系業務の経験があるとします。
それでもやはり慣れない業務では、戸惑うことはあるでしょう。
このような時にフランチャイズでは、様々なサポートがあります。
例えば、次のような内容です。
- 販売ノウハウ提供
- ネットショップでの画像加工法など、技術面サポート(遠隔伝達)
- 開業資金の分割払い
- 税金対策や経費の扱い方
- クレームに対する、本部サポート
(6)在庫リスクがない
販売一般に、在庫リスクを懸念します。
一方でIT系ビジネスでは、在庫を抱える必要がないところもあります。
在庫リスクの懸念がないのは、前向きになりやすくなります。
(7)副業も可能
副業も可能なケースもあります。
現状本業をもっているケースでは、収入源を増やすチャンスともいえます。
会社からアルバイトを許可されている人にも、同様のことがいえます。
(8)営業活動は不必要なケースも
販売とはいっても、実質的な営業活動は本部がすることで、自身は連絡対応やパソコン操作と商品お届けの段取りが多いケースもあります。
商品説明に必要な提案資料やPDFファイルなどは、本部が作りところもあります。
精度の高い提案資料やPDFファイル作成には、意外と手間と時間を要します。
新規事業を探している、会社にとってもメリットといえます。
フランチャイズでIT系ビジネスを開業するデメリット
(1)自分の考え方が認められるか否か
IT系ビジネス経験者で、本部の方法よりも自分にとっては使いやすく、効率的な方法があるとします。
一方で本部から自分の方法が認められないと、不都合となります。
(2)フランチャイズという点のみで安心ではない
フランチャイズでは、集客サポートなど複数のメリットがあります。
一方でフランチャイズという点のみで、安心するのは要注意です。
やはり自身で創意工夫を重ね、様々な努力も重要です。
(3)本部への支払い
フランチャイズでは、ロイヤリティや月額会費など、本部へ何らかの対価を支払う傾向もあります。
自身で利益率について携わったことがないと、少しでも利益が生じそうなら、前向きな気持ちになりやすいです。
一方で支払い経費なども含めた収益シミュレーションを、大してせずに参入するとします。
すると「これだけ働いたのに、利益これだけしかないの!?」の事態の可能性もあります。入念な、収益シミュレーションをしておきたいものです。
IT系業種の難点と失敗を避けるコツ
(1)ITスキルのみでは不十分
仮にプログラマーやシステムエンジニア経験者で、プログラム言語やインターネット知識をはじめとした、ITスキルには幾分か自信を持っているとします。
一方で業務において一般的に、ITスキルのみではなかなか業務がスムーズに進まなかったり、仕事そのものを取れなかったりすることが少なくありません。
やはりITスキルだけでなく、社会人としての一般マナーや、顧客の立場や状況理解も重要です。
例えば、次のような事柄です。
- あいさつや感謝の言葉と謝罪の言葉
- こまめな連絡対応
- やり取りの際の、敬語などをはじめとした礼儀
- 顧客の業務内容理解
- 顧客が商品やサービスを必要とするタイミングの把握 など
(2)理屈に対する意識
営業や販売などの業務経験者で、コミュニケーションや気遣いとタイミングのはかり方などには自信があるとします。
一方でIT系業種では、多かれ少なかれ理屈の理解が必要な時もあります。
理屈の理解に苦手意識があるケースでは、多少四苦八苦してでも、理屈の壁を克服できたいものです。
(3)孤独
IT系業種は自身のみの運営でも可能なケースもあり、同時に孤独になる傾向もあります。そして、孤独の業務形態を好む人もいます。
一方で全く人とのコミュニケーションがないことも、精神的にはよくないこともあります。悪いケースでは、精神病につながる可能性もあります。
孤独ゆえ精神的にダメージを受ける前に、本部へ連絡や相談をしてみることもおすすめともいえます。
業務上の機密事項を話さない範囲漏洩しない範囲で、SNSで似たような状況の仲間を探し、コミュニケーションをとることも一つの方法といえます。
(4)変化への対応
ビジネス一般に、状況は変わる傾向にあります。
IT業界は特に状況が変わりやすい業種ともいえ、日に日に技術革新があるともいわれます。
ホームページ作成やツール販売系へ参入するケースでは、本部のサポートもあるでしょうが、新しい知識の学習や習得で変化への対応も重要です。
(5)次を考える必要性
IT系業種に関わらず、事業はいつまでも売れ続けるわけではありません。
とりわけIT系業種では、事業内容の移り変わりが多い傾向もあります。
つまり現状売れている業務をこなしながら、次に需要が予想される業務は何なのか考え、用意する必要性が他業種よりも早いことも考慮しておく必要があります。
まとめ
ここまで、フランチャイズとIT系ビジネスについて考察してきました。
押さえておきたい点は、フランチャイズIT系業種のジャンルやビジネスモデルです。
そしてフランチャイズで開業するメリットに加え、難点と失敗を避けるコツもポイントといえます。
IT系ビジネスは他業種と比較して、仕事を始めやすい傾向もあります。
自身のこれまでの業務経験や精通している知識を活かし、IT系業種の製品やサービスを、さらに世の中へ広めてください。