フランチャイズで始める高齢者向けビジネス・種類や将来性について解説

カテゴリー : FCコラム

フランチャイズ 高齢者向け

高齢者向けビジネスは、今後注目のビジネスとして多方面から注目を受けています。

フランチャイズとしての加盟店募集も増加しており、市場規模もどんどん拡大しているビジネスです。

では、この高齢者向けビジネスにはどのような種類の職種があるのでしょうか?

またフランチャイズで高齢者向けビジネスを行う場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

この記事では、高齢者向けビジネスについて解説します。

投稿者・コラム執筆者

高齢者向けビジネスとはどのようなビジネスを指すのか?

高齢者向けビジネスと言ってもどのようなビジネスなのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか?

高齢者向けビジネスとは一言で表すと高齢者に対応したサービスを提供することです。

基本的に高齢者のみをお客様として、衣食住や健康、その他さまざまな分野でビジネスを行います。

近年、高齢者向けビジネスの市場規模はどんどん増加しているのですがその背景にはどのような理由があるのでしょうか?

高齢者向けビジネスの重要性とともに詳しく解説します。

(1)既に訪れている高齢化社会に向けて非常に注目されているビジネス

我が国は、2010年をピークとして人口が減少傾向にあることは、ニュースなどで多くの人が理解していることでしょう。

人口減少の最も大きな理由は子供が生まれていない少子化が大きな原因です。

我が国の人口減少に伴いもう一つの大きな問題があります。

高齢化です。

人口減少とともに高齢者の数が総人口に対して増加しています。

総人口に対する65歳以上の人口割合が21%を超えると一般的には超高齢化社会になっている国といった位置づけです。

我が国は既に2010年に高齢化率が23.0%となる超高齢化社会へ突入しています。

今後、この高齢化率は2065年には38%まで増加すると想定されており、高齢者の割合が非常に多くなるといえるでしょう。

このように既に高齢化社会へ突入している我が国においては非常に注目されているビジネスなのです。

(2)高齢者の増加などを受けて、今後ますます需要が高まるビジネス

高齢者の割合がどんどん増加していると同時に、高齢者向けビジネスの市場規模もどんどん拡大しています。

みずほコーポレート銀行の調査によると、2007年の高齢者向けビジネスの市場規模は約62兆円と試算されていました。

主な内訳は、医療・医薬産業は16兆円、介護産業は6兆円、生活産業は40兆円の内訳となっています。

しかし、2025年の予測では101兆円規模まで増加すると試算されているのです。

内訳は、医療・医薬産業は、35兆円、介護産業は15兆円、生活産業は51兆円となっています。

つまり、今後市場規模は2007年~2025年の18年間で倍増するとの想定なのです。

高齢者割合の増加に向けて市場規模が高まるということは、需要が高まることに繋がります

つまり、収益性も見込めるビジネスといえるでしょう。

(3)リピーターが付きやすく安定したビジネスモデルになることが多い

高齢者向けビジネスはいったんお客様がつくとリピーターとなりやすいといわれています。

というのも高齢者の場合、行動範囲が狭まってしまいますので、中々遠方までサービスを受けに行くということができません。

一定レベルのサービスが提供できると、基本的に他の所に行くということが非常に少ないために、お客様の性質上リピーターが得やすいビジネスといえるでしょう

高齢者向けビジネスにはどのような分野があるのか

高齢者向けビジネスの全般的な概要について解説しました。

では実際に高齢者向けビジネスを行いたいといっても職種は非常に多く、どのような職種がいいのか悩んでしまう人も多いのでないでしょうか?

一概に高齢者向けビジネスといっても職種が多いので、ここからは高齢者向けビジネスの分野にはどのようなものがあるのかについて解説します。

(1)住まいの分野

住まいの分野で挙げられるのは、老人ホームなど介護も含めた宿泊施設などが思い浮かびます。

その他にはデイケアなどの通って受ける介護サービスもあるでしょう。

この様に高齢者向けが、居住してサービスを受けるものや、宿泊はしませんが通って介護サービスを受けるものなど住まいに関する分野ではいくつかのビジネスが挙げられます。

(2)趣味などの分野

趣味や娯楽の分野においても高齢者向けビジネスは色々な分野に進出しています。

以前はゲートボールと言われていましたがグランドゴルフに関するビジネスも高齢者に特化したビジネスといえるでしょう。

グランドゴルフに必要な用具や大会に関するビジネスなどが挙げられます。

同じような趣味の分野では園芸、俳句、囲碁なども趣味に関するサービスの需要が増しているといえるでしょう。

珍しい分野では、高齢者に特化したゲームセンターと等もあります。

趣味娯楽の分野もいくつものサービスがあるビジネスです。

(3)飲食の分野

飲食分野では、高齢者向けの宅配サービスが非常に増えています。

コロナ禍のなかコロナに罹患すると非常にリスクの高い高齢者は、外出を控えているケースが非常に多いのです。

そのため、直接自宅に宅配する宅配サービス業の需要が急成長しています。

宅配サービスの食事は、栄養バランスも考えてありますので高齢者の健康促進に繋がるといえるでしょう。

また宅配サービス業者が同時に見守り確認ができる点も高齢者にとっても大きなメリットです。

(4)サービス

サービスに関する分野も需要は非常に多く、たくさんのサービス業が高齢者に特化したビジネスを展開しています。

思い浮かびやすいのが、家事代行業。

高齢者の代わりに自宅の掃除や食事の準備、洗濯などを行うサービスです。

身体を動かすのがきつくなってきた高齢者は、家事代行に依頼すると肉体的に助かるサービスといえます。

直接自宅に訪問し、マッサージを行う医療マッサージ等も高齢者向けビジネスとして挙げられます。

今後新たなサービス分野も展開されるでしょうから今後の成長性が見込める分野です。

高齢者向けビジネスで開業する成功へのポイントは?

ここまでは、高齢者向けビジネスの特徴や分野ごとのビジネス内容といった点について解説しました。

さまざま分野に事業がありますので、どの分野にすればいいのか悩みどころではありますが高齢者向けビジネスには共通した成功へのポイントがあるのです。

では、高齢者向けビジネスで成功するポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?

(1)ターゲット層をより明確にすること

高齢者全体を対象とすると高齢者のみをターゲットと絞っている様でも実は高齢者の中でも対象となる層は大きく異なる場合があります。

まずは高齢者でもターゲットとなる層を絞らなければいけません

同じ高齢者でも体を動かす趣味の人もいれば頭を使う趣味の人もいます。

また、高齢者とはいえ最新のトレンドを積極的に取り入れようとする人も多く、一概に昔ながらの保守的な人ばかりではありません。

自分が求めるビジネスにおいて、高齢者の中でもターゲットを絞らなければいけません。

(2)人材確保を計画的に行う

高齢者向けビジネスは、ケースにもよりますが一定の人員確保が必要です。

しかし、高齢者向けビジネスは人材不足が目立ち、なかなか思うようなビジネスができない場合があります。

自らが独立して高齢者向けビジネスを経営する場合は、人材確保ができる環境を整えておく必要があるでしょう。

人材不足のために高齢者に向けた満足なサービスができず、うまくサービスが提供できない場合があります

そうなるとビジネスも成功はしません。

一定の人材確保は常にできる環境を整えましょう。

(3)高齢者のニーズをつかむ

ターゲット層を明確にすることと似てはいるのですが、高齢者のニーズをしっかりと掴む必要があります。

高齢者の中でも昔ながらのやり方を好む人もいれば最新のトレンドに敏感で、新しいやり方を好む人などさまざまです。

対象となるターゲット層のニーズをいち早くつかみ、ターゲットが望むサービスを提供する必要があります。

高齢者は一旦顧客となるとリピーターになりやすいので、ニーズをつかむと安定した収益に繋がるケースが非常に多いといえるでしょう

(4)焦って結果を求めない

いきなり焦って結果を求めてはいけません。

高齢者向けビジネスは、リピーターとなりやすい反面、爆発的にビジネスが好転するということもなりにくくじわじわと結果に繋がるケースが多いといえます。

つまり、いきなり焦って結果を求めることはせず、じっくりと待つ姿勢も大切です。

高齢者の傾向からあまり焦って結果を求めず、安定性を目指す方がベターといえます

高齢者向けビジネスをフランチャイズで行うメリットとは

高齢者向けビジネスで開業しようと考える場合、自ら開業するかフランチャイズに加盟して事業を行うのかも悩みどころです。

フランチャイズに加盟して行う高齢者向けビジネスにはいくつのメリットが考えられます。

ここからは、フランチャイズに加盟するメリットについて解説しましょう。

(1)ノウハウがあるので未経験でも開業しやすい

フランチャイズビジネスの最も大きな特徴は、成功した経営ノウハウを利用できるという点です。

フランチャイズ本部が成功したビジネスモデルをパッケージ化しているのがフランチャイズですので、未経験からでも開業できます。

大きなメリットといえるでしょう。

(2)知名度があるので有利

フランチャイズはさまざまな加盟店が既に経営している場合、知名度が非常に高くなっていることが考えられます。

フランチャイズに加盟して経営を行うと、最初から知名度を持ったまま事業をスタートできますので、一定の収益が計算しやすくもあるのです。

名前も良くわからないような高齢者向けビジネス事業を開業しても集客に非常に時間がかかるか、広告費に多額の資金を投下しなければいけません。

しかし、フランチャイだと初めから知名度がありますので、有利な状況からスタートが可能といえるでしょう

(3)サポート体制が充実している

特に未経験の方はどのような進め方をしていいのか、事業を行う中で悩むことも多いのではないでしょうか?

独立して開業しているとさまざまシーンで相談相手がおらず困ってしまうことが想定されます。

しかし、フランチャイズだと本部のサポート体制が充実している場合はすぐに相談にのりアドバイスを受けることが可能です

また研修制度なども充実していると最新の技術力を使ったサービスなども出来るようになります。

さまざまなサポート体制が充実していると加盟店が困った場合に大きな助けとなるでしょう。

高齢者向けビジネスをフランチャイズで行うデメリットとは

フランチャイズに加盟することはメリットばかりではありません。

デメリットもしっかりと認識し、対策を充分に練る必要があります。

ここからは、フランチャイズでの開業におけるデメリットについて解説します。

(1)自分の望むビジネスが全て出来ない

基本的にフランチャイズに加盟すると、本部の意向に沿ったビジネスを行わなければいけません。

加盟店が勝手に新しいサービスを提供することはできません。

自由度に欠ける点がデメリットのひとつとして挙げられます。

(2)フランチャイズ本部の悪影響がビジネスに悪いイメージとなる

フランチャイズ本部と同じ看板で事業を行っていますので、本部や他の加盟店の不祥事が自分のビジネスに悪影響を及ぼす場合があります。

直接の関係はなくとも同じ看板のため、同じように悪いイメージを与えてしまうのです

これもデメリットといえるでしょう。

(3)コストがかかってしまう

フランチャイズに加盟すると看板や経営ノウハウが利用できる代わりに、毎月一定のロイヤリティを支払わなければいけません。

ロイヤリティはノウハウや看板を使用する使用料のような位置づけです。

一般的に売り上げの数%に設定されていることが多いでしょう

またフランチャイズに加盟する場合、加入金のような加盟料を支払わなければいけません

本部によってさまざまですが何百万単位で加盟店料が必要な場合もあります。

独立開業する場合よりコストがかかるのもデメリットとなるでしょう。

まとめ

高齢者向けビジネス向けビジネスは、将来性も需要も大きく見込めるビジネスです。

さまざまな分野で高齢者に特化したビジネスがあります。

近年フランチャイズ本部が加盟店を募集しているケースも多いので、興味がある人はぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか?

フランチャイズに加盟してこのようなビジネスを行うとさまざまなノウハウを得た状態でスタートできるので、特にあまり経験がない人には有利となります。

しかし、経験豊富で自由にビジネスをしたい人には向いていないかしれません。

フランチャイズに加盟するメリットやデメリットもしっかりと理解し、どのようなスタイルで高齢者向けビジネスを行うのかを明確にしましょう。

この記事が開業の助けとなれば幸いです。


関連お役立ち情報


今月の掲載企業ピックアップ!


  1. フランチャイズ加盟募集.net
  2. お役立ち情報一覧
  3. FCコラム
  4. フランチャイズで始める高齢者向けビジネス・種類や将来性について解説