フランチャイズでドライバー業を開業するメリットや手順・業務進行方法も解説

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フランチャイズ ドライバー(軽貨物、運送)

様々なインターネット購入方法が普及してきている中、運送業の需要性は高まってきています。

配送料無料のシステムにしている、ネット小売業者が増えてきている背景もあります。

このように運送業界の必要性が高まってきている状況で、運送業を自分で営もうと考える人も増えてきています。

一方で運送業は、仕事を取ることをはじめ、運営が容易でない業種の一つともいえます。

ですがフランチャイズによる開業にて、比較的仕事を進めやすい方法もあります。

今回はフランチャイズとドライバー業について、業務進行の形態やフランチャイズで開業するメリットなどに触れながら解説します

投稿者・コラム執筆者

フランチャイズのドライバー業の年収

フランチャイズドライバー業の年収は、フルタイム勤務で一般的に400~500万円程度といわれています。

そしてレギュラー勤務に加え、スポット運送をするなど頑張れば、500万円以上も見込めます。

また幾分か自分の時間を削るなどの努力もすれば、600~700万円程度も可能な業種といえます。

一方でアルバイト形態では、年換算で60万円や120万円程度もあります。

【高収入のコツ】

  • 単価制か距離制か、自分にあった本部を選ぶ
  • まずスポット案件で、仕事そのものに慣れる
  • まずは定期案件で生活維持費を稼ぎ、精神的に体力的にゆとりを持つ
  • 定期案件をこなしながら、スポット案件やチャーター案件もこなしていく
  • 自分が懸念を抱いている部分の、サポートが充実している本部を選ぶ

初期費用とロイヤリティなどの費用

(1)初期費用

初期費用として一般的に、10~140万円程度要する傾向にあります。

一方で、実質開業費ゼロ円のところもあります。

【初期費用内訳】

  • 加盟費
  • ステッカー費
  • 研修費
  • 配送業初期道具費
  • 本部指定保険費
  • 車両準備費 など

(2)ロイヤリティ

定額制:月額8,000~25,000円程となっています。

変動制:売上の10~15%程となっています。

そして、ロイヤリティゼロ円のところもあります。また無線使用料や商標使用料で、月額5,000円や14,000円程度要するところもあります。

需要増しの根拠

ドライバー業需要増しには、次のような根拠があります。

(1)通販利用の増加

今ますますインターネットによる、買い物が増えてきています。

書籍の他に、食料品などもネット購入が増加傾向にあります。

(2)小口客への配達増加

配達への需要増しにも関わらず、従来から知られている大手運送業者は、なかなか全小口客への配達までには手が回りにくい傾向もあります。

(3)高齢社会

ますます高齢化が進む日本で、なかなか街のスーパーやホームセンターへ自力で行きだせない高齢者が少なくありません。

高齢者も配達を利用する機会が増えてきました。

業務進行の形態

進行形態には、次の3種類と大まかな特徴があります。

(1)定期案件

  • 発注元との専属契約となり、レギュラーでの仕事
  • 一定の定期収入が見込める
  • 基本的にルートが決まっている傾向にあり、配達しやすい

(2)スポット案件

  • 定期的でない単発案件のこと
  • 自分のペースで、仕事を進められる時もある
  • 好条件案件は、取り合いになる傾向もある

(3)チャーター案件

  • 特定のお客様の荷物を、比較的長距離で運ぶ傾向にある
  • 高報酬の傾向もある
  • 体力を要する

※上記の進行形態を、組み合わせる方法が可能なところもあります。

チャーター案件だけでなくスポット案件も、臨時の業務により高単価になる時もあります

【報酬システム】

  • 荷物1個当たりの単価×個数
  • 走行距離に比例 など

軽貨物運送業と宅配業の違い

軽貨物運送業と宅配業には、次のような違いがあります。

(1)軽貨物運送業

  • 集荷したその日に、届けるときが多い
  • 違法でなければ、基本的に種類や内容を問わず運ぶ
  • 軽車両が多い傾向にある

(2)宅配業

  • 荷物を預かってからお届けまでに、1~3日程度かかる
  • 配達可能物について、軽貨物運送より制限がある業者がある
  • 軽車両だけでなく、2トンクラスの車両もある

フランチャイズによるドライバー業開業の手順

フランチャイズでは、次のような手順でドライバー業を開業します。

(1)問い合わせ

まず詳しい話を聞いてみたいと思ったら、フランチャイズ本部へ問い合わせをします。

そして説明会出席や資料ダウンロードなどで、本部方針を理解します。

(2)業務体験

実際の配送業務を、体験できるところもあります。

本部はここで、運転の様子を診断するケースもあります。

(3)面談と審査

双方共に前向きになりそうな状況なら、面談と審査をします。

面談は、TV電話形式が可能なところもあります。

(4)入会手続

審査通過後、入会手続に移っていきます。

(5)契約書と運輸局への手続

入会契約書手続をして、運輸局へ「貨物軽自動車運送事業」の届出となります

この手続には、本部スタッフが同行するところもあります。

(6)研修

基本加盟者は配送業務に集中するとしても、仕事の取り方や業務配置指示など、仕事の流れを一通り説明する本部もあります。

(7)開業

(1)~(6)の段取りを経て、ドライバー業開始となります。

上記の段取りの幾分かを、スマホのアプリで済ませられる本部もあります。

フランチャイズでドライバー業を開業するメリット

(1)リーズナブルな初期費用

フランチャイズビジネスでは一般的に初期費用で、安くて100万円程度、高くて数百万円や1,000万円程度要する傾向もあります。

一方でドライバー業ではほぼゼロ円であったり、10万円程度で済んだりするところもあり、初期費用リスクが低いといえます。

(2)自身のみで運営できる

仕事量次第では、自身の1人開業1人運営が可能なので、複数の点で仕事をしやすいです

例えば、従業員の人件費などの要素を考える必要はありません。

(3)副業も可能

仕事の進め方次第では、副業も可能です。本収入とは別の収入源がもてます。

副業やアルバイトが許可されていれば、会社員の人にもチャンスといえます。

(4)未経験でも参入可能なケースもある

一般的に運送業開業には、運行管理者の資格や運送業許可の取得が必要になります。

一方でフランチャイズでは、自身の運転免許証や軽自動車さえあれば、運送業未経験でも参入できる時があります。

自身所有の車両がなければ、リース車を紹介するところもあります。

(5)女性も可能

運送といっても、女性も簡単に運べる軽い荷物も多いです。

パートで仕事をしたい女性、フルタイム勤務で仕事をしたい女性、様々な時間携帯で働くことのできる職種です。

(6)大手通販会社が顧客

フランチャイズ元が、大手通販会社と提携しているところがあるので、仕事を得やすい傾向もあります

よってドライバーは、フランチャイズ元と配達先の連絡や、配送業務そのものに集中できやすいです。

(7)配達先は企業が多いところがある

配達先の顧客が、企業のみもしくは企業が多いところがあります。

よって再配達による二度手間が、不必要か可能性はほぼゼロになる傾向もあります。

(8)土日休みも可能

平日のみ働くことも可能なので、土日は子供と一緒に過ごしたい働くママにもおすすめといえます。

(9)業務体験が可能

いきなりの加盟が精神的に負担のケースでは、自分にもできそうか否か、業務体験ができるところもあります。

よって、仕事に臨みやすい体制を作っているところもあります。

(10)駐車場代本部負担

配達中には、民間のコインパーキングを利用することもあるでしょう。

コインパーキングは1回で、100円や数百円程度支払うことが多いです。

このコインパーキング代が積み重なると、軽視できない金額にもなります

ですがフランチャイズでは、コインパーキング代を実費請求可能なところがあるので、良心的です。

(11)本部がユニフォーム準備

運送業では荷物を抱える際に自分の服を破損したり、雨の日に汚したりする可能性もあります。

このようなケースに備え、本部がユニフォームを支給するところもあります。

(12)車両無料リース

車両リースを利用するケースで、最初の2か月や3か月はリース料が無料のところもあります。

このような本部なら慣れるまで、車両費をあまり気にせずに仕事をしやすいです。

(13)退職後の収入源

定年退職後の年金制度は、なかなか明るく安心した展望にはなりにくい機運があります。このような状況で、フランチャイズドライバーでは、特に年齢制限があるわけではありません

年金プラスアルファの、収入源にもなり得ます

(14)本部サポートが活用可能

運送業なので、運転面で懸念を抱く人もいるでしょう。

そして、接客面に不安がある人もいるでしょう。

また一般的に仕事では、複数の複雑な点も生じる傾向があります。

ですがフランチャイズでは、本部がこのような部分をサポートします

フランチャイズでドライバー業を開業するデメリット

(1)ロイヤリティ

フランチャイズでは仕事紹介や本部サポートなど、様々なメリットがあります。

一方で基本的に、メリットに対する対価の支払いがあります。

ロイヤリティを支払った上で、業務を続けていけそうか否か慎重な熟慮が必要です。

(2)本部による車両指定

本部が車両を、購入かリースで指定する可能性もあります

「リースなら、要するにレンタルだし」と容易に考え決断すると、後悔につながり得ます。

自己所有車を使いたい時には、デメリットといえます。

(3)本部規定

フランチャイズでは、複数の本部規定を設けているところもあります。

中には細かな規定ながら、自分にとっては仕事を進めにくい要因になる可能性があります。

軽貨物運送業の難点と失敗を避けるコツ

(1)荷物破損

運転手は注意深く荷積みし、運転もするでしょう。

それでも、荷物に絶対に何も破損が生じないとは言い切れません。このような事態で理不尽な事情であっても、配送側が幾らか支払う必要の可能性もゼロではありません。

よって念のために、損害賠償保険などの保険への加入がおすすめといえます

(2)交通事故

配達中に、やむを得ない原因でほぼ配送側の落ち度はゼロで、交通事故に巻き込まれる可能性があります。

このようなケースに備え任意保険への加入はもちろん、配送ルート上の危ない箇所や運転の癖に関するアドバイスを、本部に聞いておくこともおすすめといえます。

ケガなどに対し、本部が何らかの保障体制を整備しているところもあるので、このような本部も検討したいものです。

(3)誤配送

ドライバー業一般に、配達先や配達物数量などの間違えはあり得ます。

このような誤配送を防ぐためには、二重三重の連絡や確認はもちろん、配送量の相談を本部にすることもおすすめといえます。

(4)本部への連絡遅れ

ドライバー業では配達先の顧客から、新たな配達先を紹介される可能性もあります。

つまり自然な流れで、営業をすることになるわけです。

この時点での注意点として、ささいな内容でも随時本部へ連絡することは大事です。

本部によっては月間売上に対し、10%などのロイヤリティを設定しているところもあります。

後々顧客を紹介されたことが、何らかのはずみで本部の耳に入ると「売上をごまかし故意にロイヤリティを減額しようとしたのでは」と疑われることにもつながります。

ですが仕事量が多い時には、混乱して忘れてしまう傾向もあります。

このようなケースでは20秒でも30秒でも使い連絡し、忘れる前に大まかな内容を伝え、あくまで伝える意思はあった旨を伝えておくこともおすすめといえます。

(5)コインパーク場所確認

日常的にコインパークを利用する際、いつものように使うコインパークは頭に入れておくでしょう。

一方でいつものコインパークが満車のケースでは、他のコインパーク探しに時間を取られ慌てて、事故などにつながる可能性があります。

こうならないために、近くに他のコインパークも確認しておくことがおすすめといえます。

(6)積載テクニック

配達は、なるべく1回で効率的に済ませたいものです。

このためには、1回でなるべく隙間なくかつ取り出しやすいように、積み込むことが重要です。

一方で、いつもとは形や大きさが違う荷物の時もあるでしょう。

このようなケースのために、時間がある時に本部から積み方の技術も学んでおきたいものです。

まとめ

ここまで、フランチャイズとドライバー業について考察してきました。

押さえておきたい点は、フランチャイズで開業するメリットや運送業の難点と失敗を避けるコツです。

そして、初期費用とロイヤリティなどの費用もポイントといえます。

フルタイム勤務やアルバイト勤務など、比較的仕事に取り組みやすい業種ともいえます。

積載テクニックや配送ルートに慣れて、ドライバー業としてご希望の報酬を実現なさってください。


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