フランチャイズの強みを解説!
近年様々な業種にて、フランチャイズ経営が普及してきています。
この現象の中、フランチャイズ事業加盟を検討中・フランチャイズ事業加盟希望者を募る予定があるといった方もいます。
フランチャイズ経営には様々な強みがあります。
この強みを出資者や配偶者・フランチャイズ事業加盟希望者に説明する必要がある方もいます。
そこで今回はフランチャイズ経営につきまして、その強みを解説します。
目次
フランチャイズの強み概要
(1)開業しやすい
フランチャイズ本部と様々な形で接触、内容条件などを話し合い・契約合意・開業というのが一般的な流れです。
よって一般的に会社を設立するよりは、開業しやすい傾向にあります。
(2)有名な固有名詞を使えるようになる
店名・看板などをはじめ、様々な有名な文言を使用できるようになります。
(3)既成の販売方法を使用できるようになる
本来販売方法というのは売り手が、数か月・数年・数十年かけて試行錯誤しながら作り上げるものです。
ただこのような手間暇がかかる販売方法をすぐに使えるようになるのです。
(4)融資してもらえやすくなる
一般的に民間金融機関・政府系金融共に融資というのは、そう簡単には可決し難いと思われます。
ただフランチャイズの場合、まだ可決の可能性が上がる傾向にあります。
(5)諸研修制度などが整備されている
研修があることにより、参入しようとする事業の未経験者でも加盟が可能な業種・フランチャイズ元もあります。
(6)開店・経営に関する様々な支援がなされる
自営業未経験者の方の場合も含め、店舗使用可能な賃貸物件契約など様々な複雑な事柄について手順なども伝授される場合があります。
以下で上記強み概要6項目を詳しく触れていきます。
開業までの段取りが比較的お手軽
(1)書類・法的初期費用
一般的な開業
個人事業主以外は、定款作成・登記諸作業などの手間に加え10万円20万円単位の費用がかかります。
フランチャイズ
書類としてはフランチャイズ加盟の契約書と開業届です。
そしてフランチャイズにも加盟金という初期費用はありますが、昨今では実質加盟金ゼロ円というフランチャイズまでありお手軽な傾向があります。
(2)開店作業
一般的な開業
土地探し・物件探し・工事・設備準備・商品準備などといった諸々段取りを、自分で手配する必要があります。
フランチャイズ
土地探し・物件探し・工事・設備準備・商品準備などについて相談対応がなされるだけでなく、なかにはこれらの段取りを本部が一式行う所まであります。
土地探し・物件探しにつきまして、仮に未経験者の場合いろいろな難点があります。
まず運営しようとする事業に、どのような土地や物件が適切なのかがわかりません。
そして望ましい物件が見つかって空いているにもかかわらず、不動産側の都合により貸してもらえない時さえあります。
一気にブランド性を入手できる
(1)グループ会社の企業名・看板を使用できる
グループ会社の企業名・看板を使用できるのは、フランチャイズ最大の強みの一つといって過言でないのではないでしょうか。
車を運転中の方・ネットを閲覧中の方・雑誌や新聞広告を閲覧中の方の目につくわけですから、インパクトは非常に大きいです。
(2)商品名・商標を使用できる
会社名を使用できること並みに大きいのが、商品名・商標を使用できるということです。
名前だけで売り上げにつながるといえるほどの、大きな力がある傾向にもあります。
もし商標登録してあれば、法的にも権威がある商品名としてフランチャイズ希望者を募るときにも力を発揮するのではと予想されます。
商標登録には平均で8か月前後を要し、2カ月程度に短縮する方法もあります。
ただ申請すれば必ずしも可決するというわけではありませんので、時間をかけ熟慮した申請が求められます。
フランチャイズすれば、この期間・手間・費用を省けるということになります。
本部の広告戦略・販売戦力などを使用できる
本来全くの白紙からの販売方法というのは売り手が例えば、何千枚・何万枚といったポスティングをする・知らないご家庭や会社に営業電話をかける・飛び込み営業をするといった地道な営業活動が求められます。
ただフランチャイズ加盟すれば、以下2つなどの販売戦力を利用できます。
(1)全国ネットのTVCM
フランチャイズ参入した時の広告効果として最も大きいと見込まれるものの一つが、TVなどのCMです。
全国ネットはもちろん、ローカルであっても大きいです。そして芸能人や有名人が出演していると影響力がもっと大きくなります。
ただCMには15秒1本当たりの放映費として、15万円~100万円といった費用を要します。
人気芸能人やプロスポーツ選手が出演すればもっと膨らんでくるでしょう。
本来これほどの費用が掛かる広告を利用できるようになるのが、いかに大きいか理解できます。
(2)インターネット戦略も利用できる
スマホなどの普及で、従来に比べTV・ラジオ・雑誌の視聴率よりネットの閲覧率の方が大きくなってきています。
よってビジネスにおいて、インターネット宣伝戦略はとても重要視される傾向になってきています。
このビジネス状況で各々企業は、ヤフーページに載るように・様々なダイレクトメールに載るように・自社ホームページのSEO施策・ランディングページ作成などと様々な策を講じています。
この中でSEO施策にて、自社ホームページを検索結果で上位表示させるのは特に効果的です。
このために、月に10万円・20万円・30万円程度(高い場合100万円程度)要する傾向にあります。
フランチャイズ本部がこの策を打っていれば、自動的にこの戦略も利用できます。
そしてホームページ作成費用と手間・SEO施策費用と手間も省けます。またホームページに加盟店が掲載されるようになっていれば、さらなる直接的な効果も見込まれます。
消費者が本部のホームページを閲覧する、店舗検索で自分の店舗を見つける、自分の店舗がじっくりと観られるという流れです。
融資が可決しやすい
仮に何らかの新製品・新サービスを導入しようとして、新設備が必要になった時費用が足りなければどこからか調達が必要です。
本部が足りない分を立て替えておいてくれるといったような場合は別ですが、なければ民間金融機関や政府系金融への融資申請が必要です。
ただすべての融資申請が可決できるわけではありません。
資金繰り表・決算書・事業計画書・資金使途が確認できる書類・経営計画書などといった書類を高精度に作成するのはもちろん、説得力のある答弁も必要です。
そして融資が可決されても、申請した額で可決されるとも限りません。200万円で申請していたものの、100万円しか可決しなかったという場合もあり得ます。
このような高いハードルが存在する融資でも、フランチャイズの方がやや融資が可決されやすい傾向があります。
そして有名度・信用度が高いフランチャイズならば、さらにこの傾向は強くなります。
やはり有名度・信用度が高いブランド力の効果が大きいと思われます。またフランチャイズ会社によっては、本部が融資申請の書類作成してくれるところまであります。
教育研修制度などの制度が充実している
(1)いちから業務・技術を学べる
フランチャイズ会社によっては、口頭や書籍による座学研修がある所があります。
ただこれだけにととまらず、実際の業務に参加して少しずつ仕事をこなしながら技術・接客術を教えて頂けるというほどの体制をもっているところもあります。
このような研修を数か月・半年から1年程度かけて行い、それなりに自力で仕事をこなせるようになってから自分で業務開始となるわけです。
このような取り組み内容により、様々な困難もあると予想されますが未経験でも参入可能な所があります。
(2)開業してからも研修
無事開業できても、業務を運営していると様々な「こういう時はどうすれば良いのだろう?」といった複雑なことが起きがちです。
このような場合にも集団のセミナーや研修で対応するところもあります。次に幾つかセミナーや研修で、説明される内容例を記します。
①スマホアプリやパソコンのソフトを使った本部への報告方法
スマホアプリやパソコンのソフトなどは日々変化・改良されて、新型バージョン・改訂版もリリースされます。
実際フランチャイズ事業が始まると、本部スタッフも加盟者も多忙という時が少なくありません。
このような時ほど密な報告・連絡・相談・確認が大切です。このためにも本部が指定するスマホアプリやパソコンのソフトを正しく認識し、適切に使えるようになる必要があります。
②流通システム
商品・備品・消耗品の調達元・発注方法は様々で、より便利・速い・安い所が良いです。
フランチャイズ会社で多少異なるでしょうが、本部がそれなりの費用をかけた方法で調達元・輸送方法・発注方法を分析する所もあります。
加盟者側は本部が指定するこの流通システムを明確に認識・理解しておいて、迅速になるべく多くの利益が残る方法をとりたいものです。
③集客方法(チラシ・ポスター・ポップ作成方法、LINE公式など)
本部がTVCM・インターネット上の大きな販売戦略はするところがあります。ただこれだけにととどまらず、加盟者側もいろいろな集客努力をする必要があります。
手軽なものとして店頭に掲示する手作りのチラシ・ポスター・ポップなどがあります。
ただこの手作りのチラシ・ポスター・ポップがどのようなものなら、よりお客様の目を引きかつ心を動かせるのかという点も重要です。
そして他にLINE公式も有効な集客方法の一つです。LINE@は一度利用頂いたお客様へ、リピーターになって頂くのにも有効ではと思われます。
④人材育成方法
人材育成方法につきましては、それなりに歳を重ねてきた方ほど自分は熟知できていると思いがちな場合があります。
ところが近年よくいわれますが「ちょっと注意しただけですぐやめた」という現象があります。
この現象に関して注意する側は「できるようになって欲しいから言っているのに、なんでわかってもらえないのだろう」という意図をよく耳にします。
わかってもらえない原因としては、根本的に価値観・感覚が違うからではとも思われます。
ただ意図・原因はどうあれ、すぐに辞められるのは困ります。よって言い方・表現方法・接し方も含めた人材育成方法を学ぶのは重要です。
そして人材が育成され良い店舗が築かれることが望まれます。
フランチャイズでは、人材育成方法が享受される所もあります。
節税策など本部のバックアップ体制が厚い
(1)税金指導
純損失の3年間繰り越し・経費にできる科目・医療費控除などといった節税策がアドバイスされます。
(2)店舗運営指導
①決算書
貸借対照表・損益計算書の作成方法指導がなされ、中には貸借対照表・損益計算書は本部が作成してくれる所もあります。
②本部スタッフの巡回
本部の営業マンをはじめとしたスタッフが各店舗を巡回し、視察はもちろん何かあればその場で解決策を考える場合があります。
もしその場で考えつかなければ、本部へ持ち帰り上司・係長・課長などといった管理職の方々で話し合い解決しようと試みます。
このようにフランチャイズ加盟者の皆様をサポートしようと本部が試行錯誤します。
まとめ
以上フランチャイズの強みについて述べてきました。
要点としましては、有名な看板や商標といったブランド性を一気に入手できる・様々な支援がなされるといった点です。
ビジネスにおいて、まず新規問い合わせが1件くる・1件成約する・1件リピーターができるという最初のハードルはとても重いものです。
このハードルに対して本部のブランド性は大きな武器となります。
店舗のマネジメントというのも、いろいろ複雑で容易ではありません。本部からの様々なマネジメント支援は心強いです。以上がフランチャイズの強みです。
これらの強みを説得材料の一つにして、皆さんの夢実現・業務促進にお役立てください。