早期退職してフランチャイズ起業!メリットと注意点を解説
2020年に入るとすぐに全世界中を混乱に陥れたのが新型コロナウイルスによるパンデミック。
今までのライフスタイルや人々のマインドが大きく変化し、大きな変換期が訪れたと感じる人も多いのではないでしょうか?
その中で、安泰といわれている正社員の立場を捨て、早期退職からフランチャイズに加盟し起業する人が増えているようです。
なぜ、早期退職して起業する人が増えているのでしょうか?
この記事では、早期退職し独立する人が増えている理由やフランチャイズと自主独立の比較。
早期退職によって起業する場合の注意点などについて詳しく解説します。
目次
なぜ早期退職してフランチャイズで起業する人が増えているのか?
先程、早期退職の道を選び、独立、起業の道を選択する人が増えていると前述しました。
なぜ、フランチャイズに加盟して独立しようとする人が増えているのでしょうか?
これにはいくつかの理由が考えられます。
まずは、早期退職して起業する理由について解説しましょう。
(1)身体が動くうちに新しいことをはじめたい
定年後に新たな仕事にチャレンジしたいと考えたとしても若いうちほど身体が動かず上手くいかないと考える人が増えたことが挙げられます。
新しいことを始めるときにはどうしても身体が動く若いうちに行った方が良いでしょう。
もし、今の仕事と同じような分野であれば定年後の起業でも定年まで今の仕事でキャリアを積み重ねることができるので問題はありません。
しかし、全く異分野の業種へ独立を考える場合、スタートは早く切った方が良いので早期退職して起業することを選択する人が多いのです。
(2)既にノウハウがあるので少し年を取っていても起業しやすい
定年近くになってからの早期退職となると、失敗することができないというリスクを考えてしまい、結局定年まで会社で正社員として働いてしまう人も多いようです。
しかし、近年まったくの未経験でも起業しやすくなっています。
フランチャイズに加盟しての起業ができるのが最も大きな理由です。
フランチャイズに加盟することで成功したフランチャイズ本部のノウハウを使うことができますので、未経験分野でも起業しやすくなっています。
これにより、定年間近の人たちや少し年齢を重ねている人も起業しやすい環境となっており、早期退職による独立が増えているといえるでしょう。
(3)定年しても長く働きたい
現在の法律では60歳で定年となり一旦会社を退職しなければいけませんが60歳になってもまだまだ元気で働きたいといった人も非常に多いのが現状です。
会社勤めでは60歳、今後も65歳までで一旦会社を退職しなければいけません。
しかし、そのあともまだまだ働きたいと考えている人たちはより早く新しい仕事に就いてもっと長く働くことができる環境を整えようと行動します。
次のスタートを切るときには年齢が若い方が身体も動きやすいので早期退職し、新しい分野に進もうと考える人が増えたというのが挙げられるでしょう。
(4)自分の責任で経営ができる
会社員勤めとなると、会社というひとつの共同体の中でそれぞれの役割を果たしながら会社を動かし、給料を得ます。
そのため、会社の方針に沿って働くことになりますので、ときには自分の意に沿わないこともあるでしょう。
しかし、独立し起業すると、自分の意志で全て決めて経営することになります。
経営者となり責任も自分で背負うことになるでしょう。
自分の責任で経営ができるといった点にやりがいを感じて起業する人も多いといえます。
早期退職して起業する場合自主独立とフランチャイズのどちらが良い?
早期退職により起業する場合、ふたつの方法が考えられます。
フランチャイズに加盟して起業するケースと自主独立するケースです。
では、フランチャイズと自主独立ではそれぞれ起業にあたりどのような特徴があるのでしょうか?
またそれぞれどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
フランチャイズと自主独立の違いについて解説します。
(1)フランチャイズによる起業の特徴
フランチャイズとは、本部の成功ノウハウや看板を使って起業するスタイルです。
フランチャイズに加盟し、本部と連携を取りながらお店をオープンし、その後も本部と連携しながら経営を続けます。
一例を挙げると街中でよく見られるコンビニなどが挙げられるでしょう。
近くにあるコンビニでも経営母体は全く異なるケースが多く、フランチャイズの典型的な例です。
(2)自主独立における起業の特徴
全く一からスタートするのが自主独立です。
自分の思うように一からお店をつくりオープンします。
販売する商品のプランも店舗を構えるかどうかなどについても全て自分の責任において経営しなければいけません。
決めるのは全て自分の判断で行うのが自主独立の特徴です。
(3)フランチャイズにおける起業のメリットやデメリット
フランチャイズに加盟して起業するメリットやデメリットはいくつか挙げることができます。
最も大きいと思われるメリットとしては、フランチャイズに加盟して起業する場合は成功ノウハウが利用できるので、経験が浅い業種でも開業が可能な点です。
未経験でもしっかりと研修などにより、経営ノウハウを身につけることができます。
デメリットとしては。このような経営ノウハウや看板を使って経営する対価としてロイヤリティを支払わなければいけません。
ロイヤリティの額は売り上げのパーセンテージや定額制などさまざまです。
余計に費用がかかる点がデメリットといえるでしょう。
(4)自主独立して起業する場合のメリットやデメリット
自主独立して起業した場合のメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
自主独立の場合は、全て自分の責任において経営ができる点がメリットとして挙げられます。
フランチャイズの場合は本部の意向に沿った経営を行わなければいけませんので、自由度が制限されますが、自主独立ならすべて決めるのは自分です。
営業時間、休日、販売する商品、店舗の場所など自分の思う通りにできますので成功したときの達成感はフランチャイズで起業する場合より大きいかもしれません。
デメリットとして未経験や経験が浅い業種への参入は、非常に厳しくなるという点です。
知識も経験もない分野への独立となると、当然ながらわからないことが多く、戸惑ってばかりになる可能性が高いといえます。
そうなると経営自体が上手くいかず最悪の場合、閉店・廃業にもなりかねません。
自主独立における大きなデメリットです。
早期退職により起業する場合の注意点は
早期退職による起業する人が増加していると述べましたが、中にはあせって起業を考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし起業する場合、失敗してしまうと大きな負債を背負うことにもなりかねません。
早期退職しても起業していいのかどうかをしっかりと見極める必要があります。
ここからは起業する場合の注意点について解説します。
(1)会社における将来性を分析する
今後、自分が会社に在籍した場合の将来性を分析してみましょう。
今後も必要とされる人材であるならば、早期退職によって今後のキャリアを閉ざしてしまう可能性も考えられます。
会社にいてもこれ以上成長が見込めない、望まれる人材ではないと思っているならば新たなステップとして起業しても良いかもしれません。
起業には大きなリスクも伴いますので、今の会社で望んでいる仕事が今後もできるのか?
将来においても自分は望まれる人材なのかといった点を自分なりに分析しましょう。
(2)起業するにあたり十分な資金があるかどうか
起業するにあたり、資金は多いに越したことはありません。
オープン当初はどうしても赤字となることも多く、いかに早い期間で黒字にするのかという点が最初の課題といえます。
しかし、赤字期間が長くなった場合のためにも十分な資金が必要です。
資金が不十分だったために閉店や廃業になるケースも見られます。
また、資金不足でやりたいことができなかったということもあるでしょう。
十分に資金は確保した上で起業しなければいけません。
(3)ビジョンはしっかりしているのか?
何となく今の会社にいることの必要性を感じることができずに起業したというケースだと、その起業はうまくいかず失敗する可能性が非常に高いでしょう。
早期退職による起業で成功するポイントのひとつはセカンドライフのイメージをしっかりと持って実現に向けて明確な目標があるかという点です。
何となくイメージも固まらないまま起業したとしても、挫折してしまう可能性が高いといえます。
しっかりとしたビジョンを持って起業を考えているかどうかももう一度自分に問いかけましょう。
(4)事業計画に不備はないのか?
起業するにあたり、最初に必要なことが事業計画の作成です。
金融機関に融資を申し込む際にも事業計画に基づいた事業計画書を作成し提出します。
この事業計画書が甘い場合や不備がある場合には融資を受けることができません。
つまり、金融機関から事業として成り立たないと判断される訳です。
綿密な事業計画を立てて起業が成功する可能性を少しでも高める必要があります。
(5)家族の理解を得ることはできているのか?
家族が理解してくれているかという点です。
起業にあたり、ときには家族の協力が必要な場合があります。
なかには家族を従業員として経営に参加させなければいけない場合もあります。
そのためにも起業前にしっかりと家族の理解を得て、早期退職に踏み切らなければいけません。
早期退職してフランチャイズ起業する場合、良い本部を見分けるポイント
早期退職してフランチャイズに加盟し、起業する場合とても大切なのが加盟するフランチャイズ本部の選択です。
起業し経営を続けていく過程においてもフランチャイズ本部との関係性は続きますので最初の本部選びは企業が成功するかどうか大きなポイントの一つといえます。
ここからはフランチャイズに加盟する場合の良い本部の見分け方について解説しましょう。
(1)理念がしっかりとしている
本部のフランチャイズにおける理念がしっかりと意識され、社員が共有しているのか?
理念を持ってフランチャイズ事業を行っていることがはっきりと加盟店にも伝わっているのかといった点を見分けましょう。
経営危機などに陥った場合、理念が共有されていなければ本部と加盟店がバラバラになりうまく乗り切れません。
困難に陥ったときに理念を持って共有した行動ができるのかといった点において理念がしっかりしているかどうかは大切なポイントです。
(2)加盟する場合のプランが明確
加盟した場合のプランが不明瞭で、加盟店が理解しておらず、のちのち余計な出費があったとトラブルになるケースが見受けられます。
分かりにくい加盟プランで募集しているフランチャイズ本部はあまりおすすめできません。
プランが分かりやすく、加盟店に寄り沿ったプランになっている本部選びが重要です。
(3)出店の戦略がしっかりしている
フランチャイズ本部は、加盟店が増えれば増える程、ロイヤリティが増えますので収益面のメリットを考え、加盟店を増やそうと考えています。
しかし、同じエリアに過剰に出店してしまうと当然ながら同じブランドでの競合となり、結局加盟店の一部が廃業してしまうことになるでしょう。
本部にとっては数ある加盟店のひとつが無くなっただけかもしれません。
加盟店側は人生をかけて出店したお店ですので、戦略なく加盟店を増やされてしまい、同じブランドで競合するとなるとたまったものではありません。
明確な出店戦略を事前に説明できるようなフランチャイズ本部を選びましょう。
(4)本部のサポートが豊富で連携が手厚い
特に経験が浅い業種での起業を考えている場合はサポートが豊富なフランチャイズ本部を選びましょう、
さまざまな研修サポートやSNSなどで24時間の質問受付、定期的な訪問により本部と加盟店の連携などさまざまなサポート方法が考えられます。
また、例えば従業員が突然休んでしまい店の営業に支障をきたす場合など本部に連絡するとサポートを行ってくれるといった連携が手厚い本部も加盟店にとっては有益です。
加盟店のかゆいところに手が届くようなサポートや連携が取れているフランチャイズ本部がおすすめです。
まとめ
早期退職しての起業は、リスクも伴いますがフランチャイズに加盟することによりリスクを抑えることができます。
しかし、フランチャイズを選択しても自主独立を選択してもメリットやデメリットがありますので、自分に合った方法をしっかりと選択しましょう。
また、早期退職しての起業が本当に正しい選択なのかというのも起業前にはしっかりと考え、フランチャイズ本部をいくつかの判断基準を設けて選択しなければいけません。
やりがいを感じる仕事を定年といわれる年齢を越えても出来るように、起業に向けて入念に準備や行動を行わなければいけません。