人工芝販売のフランチャイズの平均年収は?将来的な需要も解説
近年、技術力の上昇により人工芝の需要が高まっているといわれています。
最も大きな影響となったのは2019年以降のコロナショックです。
コロナ以降、自宅に滞在する時間帯が非常に多くなりました。
そこで、自宅の生活を快適にしようと考える巣ごもり需要の中に自宅への人工芝の設置が含まれており、これらも追い風となって需要が増えています。
このような中、人工芝販売の躍進ぶりがメディアなどにも取り上げられる機会が増え、独立開業しようと考えている人も多いのです。
また、人工芝販売にはフランチャイズもあり、経験が浅くても飛び込みやすいといった特徴も持っています。
これはフランチャイズによる人工芝販売はどのくらい年収が上がるのか、初期費用などのコストはどの程度なのかといった人工芝販売に点にスポットを当てた記事です。
またフランチャイズによる人工芝販売のメリットや注意点などについても詳しく解説します。
目次
フランチャイズの人工芝販売に将来性はあるの?
人工芝販売業に飛び込む前にまずは、今後の将来性などをきちんと分析しておく必要があります。
現状は巣ごもり需要などで、状況は追い風だといわれていますが、今後も追い風が続くかどうかわかりません。
まずは、人工芝販売の将来性について解説します。
(1)人工芝の用途が広がり、需要が増えている
前述しましたが、技術力が大幅に進化し、天然芝と同じ質感でぱっと見てもわからない程になっています。
そのため、使用用途が大幅に増えているのです。
特に自宅への設置依頼が非常に増えてきており、今後もこれらの需要が堅調であるとも想定されています。
このような点から見ても将来性に期待が持てる事業といえるでしょう。
(2)新規参入のフランチャイズが少ないので先行メリットがある
人工芝販売は、需要は高いとはいえ、まだまだニッチな事業部類に入るといえるでしょう。
しかし、前述したように需要は増えていますので、今後更に市場規模が高まってくるかもしれません。
そうなると、今のうちにフランチャイズに加盟し新規参入することにより、先行のメリットを得ることができます。
事業は、市場が小さいうちに早く取り組んでいると、大きな市場に育った場合に大きな先行者利益を得ることが可能なのです。
今ならば、まだ新規参入者も目立っていないので、先行メリットを受けることができるでしょう。
フランチャイズで人工芝販売を開業するとどれ位儲かる?
では、実際に人工芝販売をフランチャイズで事業展開した場合、どの程度の利益を得ることができるのでしょうか?
ここからは人工芝販売を開業する場合の年収といった点について解説します。
(1)コロナ禍下でも堅調な動き 年収1,000万円も不思議ではない
先ほども述べましたがコロナ禍の中、需要は堅調に推移しており、いくつかのフランチャイズ本部もフランチャイズに参加する事業主を積極的に求めています。
それだけ、需要が高いことを表しているのですが、実際に、あるフランチャイズ本部が掲載している収益のモデルケースを表にまとめました。
営業時間帯 | 9時間 |
従業員(アルバイト含む) | 4名 |
月商 | 1,200万円 |
粗利益 | 950万円 |
営業利益 | 870万円 |
人件費 | 70万円 |
経費 | 10万円 |
利益 | 790万円 |
非常に高い収益性であることが分かります。
月商で1,000万円を超えることも決して不可能ではありません。
今回のモデルケースでは従業員4人というモデルケースですが、まずは一人親方として独立することも可能です。
まずは一人で開業し、経験を得て上記のモデルケースに近づくといったスタイルが多いといえるでしょう。
安定すると大きな収入を得ることができるビジネスモデルだということは良くわかります。
人工芝販売を開業するときの初期費用やロイヤリティは?
先ほどの項目では収益面について解説しましたが、次に気になるのが開業にかかるコストです。
フランチャイズに加盟する場合、人工芝販売業に関わらず、加盟店料やロイヤリティがかかってくる場合があります。
加盟店料とは、フランチャイズに加盟するときに、フランチャイズ本部に支払う金額で、最初に一回だけ支払うものです。
また、ロイヤリティはフランチャイズ加盟すると、フランチャイズ本部の知名度や看板、経営ノウハウを利用できる使用料といった位置づけになります。
では、人工芝販売をフランチャイズで開業する場合のコストについて解説します。
(1)人工芝販売を開業する初期費用は
じつは人口芝販売を開業する場合、そう大きな初期費用はかかりません。
というのも店舗を構える必要がないのも大きな要因のひとつです。
開業する場合、コストがかかるもののひとつに物件取得費や設備設置費用があるのですが、人工芝販売業にでは店舗を構える必要がありません。
ここでも、あるフランチャイズ本部が掲載している開業資金のモデルケースを表にまとめました。
施工に必要な道具 | 10万円 |
研修費用(1名あたり) | 50万円 |
研修資料費用 | 30万円 |
講師代 | 10万円 |
広告費 | 50万円 |
合計 | 150万円 |
約150万円程度と非常に取り組みやすい金額といえます。
設備の導入などがほとんどないので他のフランチャイズと比較しても安価に取り組むことが可能です。
(2)フランチャイズに加盟するロイヤリティは?
先ほど、フランチャイズに加盟する場合、ロイヤリティを支払う必要があると述べました。
しかし、人工芝販売業のフランチャイズでは、ロイヤリティを受け取らない本部も存在しています。
ロイヤリティの有無に関しては、本部によって大きく異なるので、どのフランチャイズに加盟するのかを判断する場合にロイヤリティの違いを把握しましょう。
フランチャイズによる人工芝販売業の開業手順
次に人工芝販売をフランチャイズ経営する場合の開業手順について解説しましょう。
実は、人工芝販売は、店舗を構える必要がないので非常に早い開業も可能です。
ここからは開業手順をステップごとに解説します。
(1)ステップ1 資料の確認やフランチャイズ本部の選択
フランチャイズとして興味がある企業があった場合、HPなどから資料を受け取ることができます。
HPから受け取れない場合は、問い合わせ窓口からのメール連絡や電話での問い合わせにより資料を取得可能です。
(2)ステップ2 説明会や面談
気になる点があれば、電話などで疑問点の問い合わせを行いましょう。
また、説明会などを開催している企業もありますので、積極的に参加し、フランチャイズ企業を選択します。
(3)ステップ3 フランチャイズ契約
説明会や面談を経て、フランチャイズに加盟する企業が決まれば、フランチャイズ契約となります。
内容をしっかりと理解し、後々のトラブルが無いようにしなければいけません。
(4)ステップ4 研修
フランチャイズ本部によって異なりますが、3日間程度でみっちりと施工、営業、現場研修を行います。
未経験でも飛び込むことが可能なのはこの研修によるところが非常に大きいでしょう。
(5)ステップ5 開業
はれてオープンです。
早ければ1週間程度での開業も可能ですが、焦らずにさまざまなケースをシミュレーションして開業できるかの判断が必要です。
人工芝販売の開業に必要な資格や技術には何がある?
未経験でも飛び込めると前述しましたが実際に開業する場合、必要な資格などはないのでしょうか?
人工芝販売に必要な資格について解説します。
(1)資格は特に必要ない。未経験でも開業可能
人工芝販売において特に必要な資格はありません。
未経験でも飛び込める大きな要因のひとつです。
しっかりと研修制度が構築されているフランチャイズ本部を選ぶと、人工芝販売におけるノウハウを研修で学ぶことができます。
あとは、実務の中で経験を積んでいけば、十分事業として成り立つのです。
副業感覚でも取り組むことができるので、ワークスタイルもさまざまで、自由度も非常に高い事業といえるでしょう。
人工芝販売を利用する顧客層は多いのか?
人工芝販売は今のところ、ニッチな事業ではありますが随分需要が増えていると述べました。
では、どのような需要が増えているのでしょうか?
またどのような顧客層をターゲットにすればいいのでしょうか?
顧客層について解説します。
(1)施工先がどんどん増えている。自宅に敷く例も
一気に大きな受注を狙える層は、ゴルフ場やゴルフ練習場が挙げられます。
ゴルフ場などの受注を得ることができると非常に大きな売り上げを上げることができるでしょう。
しかし、堅実して安定した先としては自宅の庭などに人工芝を敷く家庭がどんどん増えていますので、ターゲットとしては狙いやすい顧客層です。
人工芝は天然芝と違い、メンテナンスのコストがかかりにくいといえるでしょう。
しかも技術の進歩により質感は、ほとんど天然芝と変わらない位の品質を誇っています。
今までよりも、一般家庭に導入する例は増えてくると想定されますので、戸建て世帯も新しい主たる顧客層になり得るでしょう。
フランチャイズで人工芝販売を開業するメリット
ここまでは、フランチャイズによる人工芝販売を開業した場合の売り上げやコスト、開業手順などについて解説しました。
しかし、開業にはフランチャイズだけではなく自主開業という方法もあります。
では、実際にフランチャイズにおける人工芝販売にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからはフランチャイズに加盟することのメリットについて解説します。
(1)ニッチな分野でも運営ノウハウがしっかりしている
人工芝販売はあまり世間的に知られている事業ではないため、いきなり自主開業しても事例が少ないため失敗する可能性が高くなってしまいます。
フランチャイズに加盟することで運営ノウハウを利用することができますので、大きなメリットといえるでしょう。
ニッチな分野であればあるほど、運営ノウハウを得にくいといえますので、フランチャイズ本部のノウハウを活用するのは大きなメリットです。
(2)研修サポートが充実している
人工芝販売はニッチな事業なので、実際に経験者はあまり多くはありません。
また、教える人も多くはないので自主開業した場合、技術力不足により受注が続かない恐れも考えられます。
フランチャイズに加盟することで、研修でノウハウを学ぶことが可能です。
フランチャイズ本部も看板や経営ノウハウを提供するわけですから、きちんと技術を伝えなければいい加減な経営をされてしまい、本部に悪影響を及ぼします。
きちんと研修制度が構築されている点も、大きなメリットです。
フランチャイズで人工芝販売を開業する問題点・失敗を避けるコツ
フランチャイズに加盟することはさまざまなメリットがあるのですが、注意点もあります。しっかりと注意点を把握して回避する方法を考えておきましょう。
ここからはフランチャイズに加盟した場合の注意点について解説します。
(1)最初に紹介料がかかる可能性も
人工芝販売事業は、開業費用のコストが少なく、加盟店料を支払わなくても良いフランチャイズ本部もあります。
更にロイヤリティがかからないケースもあるので比較的自由度が高いといえるでしょう。
しかし、これらの費用はかかりませんが紹介料がかかる場合があります。
売り上げの2割程度がかかる場合がありますので、紹介料が発生する場合はしっかりとコストに組み込んで収益を算出しましょう。
(2)人工芝以外の販売手段が少ない
人工芝販売は、販売手段が人工芝しかありませんので、もし人工芝販売が不景気になってしまった場合に影響をモロに受けてしまうでしょう。
一般的に、事業経営は売り上げの手段をいくつ持っていた方が良いといわれています。
すると一つの分野の売上が上がらなくなっても他の分野でカバーすることが可能です。
しかし、人工芝販売だけでは一つの分野だけとなりますので経営的にはいいとはいえません。
人工芝以外の販売手段を講じることも、開業する場合は考えておいた方が良いでしょう。
まとめ
今回は、人工芝販売のフランチャイズ経営の初期費用、平均年収、開業手順、フランチャイズで開業するメリットや注意点について解説しました。
人工芝販売は、設備の導入などにかかるコストがほとんどなく、取り組みやすい点が魅力です。
フランチャイズ加盟を検討している方は、研修制度、サポート体制などが充実した本部を選ぶことをおすすめします。