セルフエステの開業にかかる初期費用は?成功のポイントも解説

カテゴリー : 独立開業コラム

セルフエステ 開業

近年、注目されている業種のひとつとしてセルフエステサロンが挙げられます。

特にコロナ禍において、ニーズを満たし成長した分野です。

この記事ではセルフエステ開業における費用や、メリット、デメリット、成功のポイントといった点について詳しく解説します。

投稿者・コラム執筆者

セルフエステ開業にかかる費用はどれくらい?

セルフエステの開業を検討するにあたり、気になるのは開業費用がどれくらいかかるのかといった点が挙げられます。

ここからはセルフエステを開業した場合の初期費用などについて詳しく解説しましょう。

(1)セルフエステの特徴について

セルフエステとは一般的なエステとは若干異なり、自らが施術する美容スタイルを指します。

一般的なエステには、痩身、脱毛、ホワイトニングなどが挙げられ、プロのエステティシャンが施術し、効果をもたらす手法です。

セルフエステは、プロのエステティシャンが行う施術を、すべて専用の機器を操作して、自分で施術しなければいけません。

先ほど、コロナ禍においてニーズを満たしたと前述しました。

セルフエステの場合、人が人を施術するのではなく、自らが機械を操作して施術します。

つまり、人と人の接触がほとんどありません。

そのため、密の状態にならずコロナ禍でも営業が可能な業種として需要を伸ばしてきたことが挙げられます

(2)自宅で開業する場合の初期費用

セルフエステの特徴について前述しましたが、セルフエステは、開業方法が3つに分類され、開業にかかる費用はそれぞれ異なります。

まずは自宅で開業する場合の初期費用が、どの程度かかるのかについて解説しましょう。

自宅で開業するメリットとしては、何といっても家賃がかからない点が挙げられます

光熱費なども、基本料金は生活費の中に含まれていますので、かかった使用料を支払うだけで営業が可能です。

最も費用を抑えられるのが自宅での開業といえます。

設備の導入費用がかかりますが、無理して新品ではなくとも中古の利用やレンタルを活用してもいいでしょう

費用を抑えるなら20万円程度から開業が可能です。

(3)店舗を賃貸して開業する場合の初期費用

次に店舗を賃貸して開業する方法について解説します。

店舗での開業となると、広さによっても異なりますが、自分一人で開業するか従業員を雇用するかによっても、開業の費用は若干異なります。

また自宅開業とは異なり、店舗を賃貸しますので店舗の取得費や内装費用が必要です

設備に関しては、自宅サロンとそう変わりませんが、広い店舗を借りた場合、複数の設備導入で顧客を増やすといった手法も取れます。

店舗を賃貸して開業した場合の初期費用は、ひとりで運営する場合は170万円前後、従業員を雇用して開業する場合は500万円前後の費用を見ておくといいでしょう

(4)住居マンションで開業する場合の初期費用

自宅、店舗での開業だけではなく、住居マンションを借りて開業するご方法も挙げられます。

家賃はかかりますが、店舗を借りるほどではありません。

また自宅をエステサロンにしてしまうとプライベートの部分を一部だけビジネスに使用することになりますが、マンションを借りることで仕事とプライベートが分けられます。

一般的に住居拗音マンションを借りてセルフエステを開業した場合の初期費用は100万円から200万円程度の費用を見ておくといいでしょう

セルフエステを開業する場合のメリットとは?

ここからは、セルフエステを開業する場合のメリットについて解説します。

(1)開業資金が抑えられる

開業資金が抑えられる点が挙げられます。

前述したように店舗を借りることなく、自宅でも開業が可能です。

またセルフエステ、プロのエステティシャンを雇うことなく機器を顧客が操作して施術するスタイルですので、プロのエステティシャンを雇う必要がありません

機器の導入費用がかかりますが、こちらもレンタルなどを利用すると、設備費用に大きな資金を投下しなくとも開業が可能です。

開業にかかる初期費用が一般的なエステと比較すると大きく抑えられる点がメリットとして挙げられます。

(2)料金が安いので需要が高い

料金が安い点もメリットです。

一般的なエステだとプロのエステティシャンが施術しますので、1回あたりの施術費用に数万円が必要になるでしょう。

週に何回も通えるものではありません。

しかしセルフエステの場合は、機器を自らが操作して施術するスタイルですので、一般的なエステサロンよりも料金が安い点が特徴です

さらにセルフエステの中には、サブスク方式で経営しているところもあり、月額使い放題といった店舗も見受けられます。

定額料金ですので通えば通うほどお得になっていき、現代のニーズにもあっているため需要が高まっているといえるでしょう。

(3)メニューが豊富である

エステサロンと一言で言っても中身は痩身、ホワイトニング脱毛など多種多様です。

一般的なエステサロンで施術を受ける場合、それぞれの分野における専門サロンに通う必要がありました。

それぞれの専門店に通うとなると、費用も時間も2倍、3倍とかかってしまいますので利用者には大きな負担となってしまいます。

セルフエステだと、設置している機器の性能によって、たくさんのメニューを提供することが可能です。

脱毛やホワイトニングをひとつの機器で行えると、ユーザーは費用も時間も大幅に抑えられるでしょう

メニューの豊富さも大きなメリットとして挙げられます。

(4)誰にも知られず施術が可能

エステティシャンに身体を見られるのが苦手でエステサロンに通えないといった方が一定数いらっしゃいます。

また、コミュニケーションが苦手で、なかなか本音を話せず効果があがらないなどといったケースも見受けられます。

セルフエステの場合は自分が機器を操作して施術を行いますので、誰にも見られず受けることが可能です

コミュニケーションをあまりとりたくない方などは、自分ひとりでエステを楽しめますので、これもセルフエステの大きなメリットといえるでしょう。

セルフエステを開業する場合のデメリットとは?

セルフエステはメリットばかりではありません。

デメリットもありますので、どちらもしっかりと理解した上で開業の検討が必要です。

ここからはセルフエステを開業する場合のデメリットについて詳しく解説します。

(1)自分で操作する必要がある

自分で操作する必要がある点が、デメリットと感じるかもしれません。

まずは機械操作に慣れる必要があります。

また、施術する部位によっては施術がしにくい場合があり、例えば背中などは、手が届かない分、機器を当てても効果があっているか実感がないかもしれません。

基本的にはセルフエステとはいえ機械の説明などのためにひとりは店舗に常駐していますので、機器が誤作動や異常な動きをしても、調整が可能です。

しかし実際に操作しても誤作動がわかりにくい場合もあり、誤作動した状態でもユーザーは気づかずにずっと施術しているといったことが起こっているかもしれません

自分で操作する必要がある点がデメリットとして挙げられます。

(2)リラックスがしにくい

一般的なエステサロンであれば、プロのエステティシャンにすべてを任せて施術してもらいます。

リラックスして施術が受けられるといったメリットがあります。

なかには、エステティシャンとの会話が楽しみで来店される方もいますので、エステサロンに癒しを求められるケースも多いといえるでしょう。

セルフエステでは、すべて自分ひとりで機器を操作し施術をしなければいけませんので、リラックスした状態で施術されるわけではありません。

一般的なエステでは、エステ中に気持ちがよくなって眠ってしまうユーザーも多いのではないでしょうか。

かなりリラックスしているので深い眠りの中で施術が受けられます。

セルフエステでは、眠りにつけるほどの快適さは得られないでしょう。

(3)集客面に費用がかかる

セルフエステは、一般的に認知され始めているとはいえ、まだまだ一般への認知度はそう高いものではありません

エステサロンといえば前述したように、プロのエステティシャンが施術する、ある種セレブな美容と思われる方も多いのではないでしょうか。

そのため、安価で利用できるといっても、完全には理解されている方はまだまだ多くありません。

集客面で苦労する場合がありますので、認知度の低さがデメリットのひとつといえるでしょう。

(4)アドバイスなどは期待できない

一般的なエステサロンの中には、毎日の生活で気を付けることや、美容におけるちょっとしたアドバイスなどが会話の中で得られます。

そのアドバイスが非常に効果的だった場合は、日常生活でも効果が実感できますので、エステサロンに通うことの満足感が得られるでしょう。

残念ながらセルフエステでは、プロのエステティシャンが施術するわけではありませんので、アドバイスなどは受けられません

これもセルフエステのデメリットといえるでしょう。

セルフエステ開業における成功のポイントは

ここからは、セルフエステ開業における成功のポイントについて解説します。

(1)コンセプトや経営方針を明確にする

セルフエステに限ったことではありませんが、経営者はコンセプトを明確にしたうえで起業しなければいけません。

  • どのようなイメージのお店にしたいのか
  • どんな顧客を対象とするのか
  • どんなサービスを提供していくのか

これらのコンセプトを明確にしておかなければ、経営がぶれてしまい、安定した収益を得にくくなってしまいます。

コンセプトや経営方針を明確にして、これらに沿った経営を心がけましょう

(2)集客面に力を注ぐ

セルフエステはサブスク方式で経営しているところが多いので、何より重要なのが集客面になります。

一定数の顧客ができると、利用頻度によらず安定した収益が確保できますので、非常に安定した経営もやりやすくなるでしょう。

集客においてはSNS、HPだけではなく、チラシ配りやポスティングなども効果的な手法です

集客には十分に力を注ぐ必要があります。

(3)導入する機器の選定に注意する

導入する機器の選定に関しては、特に安全面を考慮して選ぶ必要があるでしょう。

また、高額な機器の購入となりますので、故障しやすいような機器を選択してもいけません。

メーカーのメンテナンス期間やサービス内容などもじっくりと考慮したうえで、導入する機器を選択しましょう。

(4)立地や広さを十分に検討する

セルフエステサロンは、顧客に来店してもらい、サービスの提供を行いますので、なるべく通いやすい場所での開業が好ましいといえます。

自宅での開業も可能と前述しましたが、顧客が通いにくいような場所だと、思ったような集客は期待できません

比較的通いやすく、セルフエステでもできる限りリラックスした環境が提供できるように広めの場所を確保していくといいでしょう。

立地や広さも十分に検討しなければいけません。

まとめ

セルフエステは、近年特に需要が高まっている業種で、コロナ禍によりさらに需要が高まっています。

特に、高額な費用を出せない若年層の女性などが利用しやすい環境といえるでしょう。

セルフエステにはメリットもありますが、メリットばかりではありませんので、長所や短所をしっかりと理解した上で開業を検討しなければいけません。

セルフエステは、まだまだ経験者も多くありませんのでフランチャイズに加盟しても開業もおすすめです。

研修などにより、未経験でも開業ができますし、リース会社などの紹介もありますので、開業費用が抑えられます。


関連お役立ち情報


今月の掲載企業ピックアップ!


  1. フランチャイズ加盟募集.net
  2. お役立ち情報一覧
  3. 独立開業コラム
  4. セルフエステの開業にかかる初期費用は?成功のポイントも解説