定年後に起業できる職種は?成功するためのポイントも解説

カテゴリー : 独立開業コラム

定年後 起業

今まで勤務していた会社を定年退職した後のライフスタイルをどのように過ごしていくかというのは重要な問題です。

定年退職後は、今まで勤務していた会社への再雇用や再就職、パートや完全リタイアなど、さまざまな選択肢があります。

定年後、新たに起業することも可能です。

この記事では、定年後、新たに起業できる職種や定年後に起業するメリットやデメリット、成功させるポイントなどについて詳しく解説します。

投稿者・コラム執筆者

定年後に起業できる職種について

以前と比較すると定年後、起業する高齢者が増えているのが現状です。

インターネットの普及によって起業しやすくなった点が挙げられます。

また人口減少などにより社会全体の労働人口が減ってきていることから、元気な高齢者が働く機会が増えてきたことも要因といえるでしょう

では、どのような職種で起業しやすいのでしょうか。

定年後に起業しやすい職種について解説します。

(1)今までのビジネス経験を活用したコンサルタントなど

今までのビジネス経験を活かして、コンサルタントなどで開業し、収入を得ることが可能です。

長い実績があり、知識も豊富となると、あなたの経験を自社に活用したいと考える企業も出てきます。

業務の内容としては、企業の収益アップなどのコンサルタントとして的確な提案やアドバイスなどを行います。

コンサルタントの種類には、経営コンサルタント、建築コンサルタント、管理コンサルタントなどさまざまです。

最も自分の得意と感じる分野のアドバイスや提案に自信がある方はコンサルタントでの起業が可能です

(2)フランチャイズに加盟して起業する

定年後には、本当は自分がやりたかったビジネスで開業したいと考える方も多いのではないでしょうか。

例えば今までは、ある企業の経理などで勤めていたけど、定年後は飲食店で開業したいなどです。

しかし、やりたかったビジネスでも未経験となると、どう起業していいのかといった点すらわからないかもしれません。

やりたかったビジネスで未経験からでも開業したい場合は、フランチャイズなどがおススメです

フランチャイズ本部に加盟することにより、本部の看板やサービスを使って経営することができるビジネススタイルです。

また、未経験からでも本部の研修などで、その業種で開業した場合の接客や技術、運用システムなどを学ぶことができます

(3)インターネットを活用した職種で起業

インターネットの普及が定年後の起業をやりやすくした面があると前述しました。

インターネットを使ったビジネスで起業すると店舗を構える必要がない点や、設備にあまり投資することもありません

インターネットを活用したビジネスには、動画編集やWebライター、クラウドソーシングサイトを利用した仕事受注といった方法が挙げられます。

インターネットを活用した起業は、費用があまりかからない点から、成功しやすく失敗したとしてもあまり大きな痛手を負いにくいことが挙げられます

パソコンの操作になれている方にとっては、非常に起業しやすい方法といえるでしょう。

(4)会社を買収して起業する

定年退職後の退職金などで会社を買収し、起業する方法も挙げられます。

そのまま会社を買収しますので、既にビジネススタイルは成り立っています。

ある程度収益も期待できるといえるでしょう。

自分の経験が活かせる会社を買収できると、改善に取り組むことで、さらに収益性が良くなるかもしれません

定年後に起業するメリットについて

定年後に起業できる職種や方法はいくつか挙げられますし、インターネットが普及している昨今、比較的簡単になっているといえるでしょう。

では、実際に定年後に起業することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

定年後に起業するメリットについて詳しく解説します。

(1)定年後に自分の夢がかなう

起業ともなると、成功するとビッグビジネスになる可能性もありますが、失敗する可能性も高いというリスクも抱えています

家族もいる中で、起業した時の失敗を感じてしまうと、やはり安定感のある会社員を選択したといった方も多いのではないでしょうか。

定年してしまうと、既に家族も独立しており、住宅ローンなどさまざまなローンも完済しているケースも多いので、失敗しても巻き込まれる人が少なくなっています。

失敗しても自分一人の責任が負えば、周りにはあまり影響を与えません。

定年後に自分がもともとやりたかったビジネスができる、つまり自分の夢がかなうことになります。

(2)社会経験を活かして起業ができる

長い間の会社員生活において、さまざまなスキルや実績を積んでいます。

長い社会経験で積んだ実績や経験は、新たな起業に対して役に立つ部分が多いといえるでしょう。

さらに長い会社員生活で培った人脈なども活用できた起業も可能なので、若く、なにも社会経験がない状態での起業よりも有利な状況で起業できるかもしれません。

会社を定年退職してしまうと、今までの人間関係が切れてしまいがちですが、起業し、新たな関係性を築きなおすこともできるでしょう。

人脈も含めた今までの経験を活かして起業ができるといった点もメリットとして挙げられます。

(3)定年後も収入が得られる

定年退職してしまうと、当然ですが毎月の給与が無くなってしまいます。

年金の先行き不安や、あまり貯蓄がない場合などには定年退職後の暮らしが不安と感じるかもしれません。

定年退職後に起業することにより、定年後にも収入を得ることが可能となります

もしかすると会社員時代よりも高額な収入を得ることができるかもしれません。

定年後にも収入が得られる点も大きなメリットといえるでしょう。

(4)いつまでも事業を行うことができる

会社に勤務しているとどうしても定年退職などの年齢制限があります。

自分で起業すれば、いつ事業を辞めてもいいし、いつまでもビジネスを行っても構いません。

事業が順調ならば、売却して創業者利益を得ることもできるでしょう

定年という年齢制限から逃れて、自分がやりたい事業を自分ができるまでやり続けることができる点もメリットといえます。

定年後に起業するデメリット

定年後の起業はメリットばかりではありません。

デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。

定年後に起業するデメリットについて解説します。

(1)病気になってしまう不安がある

定年するということはある程度年齢を重ねていることになります。

起業時には健康だったとしても、直後に病気を患ってしまうかもしれません

年齢を重ねてからの起業となりますので、どうしても健康の不安は避けられません。

特に起業ともなると夢や希望もありますが、不安な気持ちも出てきます。

精神的なストレスなどで体の不調を感じ、病気となってしまう可能性もあるでしょう。

事業を始めた直後や軌道に乗る前に病気などにより継続が難しくなる可能性が、若い方より高い点がデメリットのひとつです。

(2)体力の不足

年齢を重ね、定年退職してからの起業となると若い時代より落ちているものとして体力の低下が挙げられます。

若いころには多少の無理が効いていたとしても、年齢を重ねているとなかなか無理が効きません。

若い時と変わらないと無理をし過ぎてしまうと、逆に体を壊しかねません

動きたいけど動けないもどかしさを感じるかもしれない点がデメリットといえるでしょう。

(3)ニーズがつかめない

ビジネスにおけるニーズというのは年々変化しています。

経験が豊富で、今までの経験からの成功体験がある場合、昔のやり方を変えられない可能性も考えられるでしょう。

社会の変化を掴めず、柔軟な対応ができなければ、起業したとしてもうまく収益を上げられないかもしれません

特に会社員時代に立場が上にいた場合、いつまでもその地位にいる感覚で対応してしまうと人脈も生かせないかもしれません。

(4)融資が受けにくい

融資が受けにくい点も挙げられます。

もちろん起業して日が浅いという理由も挙げられますが、経営者の年齢が高い上に、事業期間が短いと、融資は受けにくくなってしまうでしょう。

せっかくのビジネスチャンスが融資を受けられずに生かせないといったケースがあるかもしれません。

ある程度実績を積み重ねて行くときには、さらに年齢を重ねていることになりますので融資が受けにくくなる状況はあまり変わりません。

融資が受けにくいといった点もデメリットといえるでしょう。

定年後の起業を成功させるポイント

定年後に起業することのメリットやデメリットについて解説しました。

これらを踏まえ定年後の起業を成功させるにはどのような点に注意が必要なのでしょうか。

ここからは、定年後の起業を成功させるポイントについて解説します。

(1)経験が少ない職種での起業ならフランチャイズがオススメ

もともとやりたい事業があり、定年退職後に経験が少ない業種で起業したい場合はフランチャイズがおススメです。

フランチャイズは、成功したビジネスモデルをそのまま利用できますので、未経験からでも開業がやりやすくなっています。

本部の方針や、接客技術、販売ノウハウといった点を研修で学ぶことにより、経験が浅い業種でも起業が可能です

未経験分野での起業はフランチャイズに加盟し、しっかりと起業する業界の特徴やニーズなどを理解した上でビジネスを始めましょう。

(2)今までの名声をあてにしない

前述しましたが、会社員時代に高い役職に就いていると、新たに起業した際、名声にしがみついてしまう可能性が考えられます。

前職の肩書や名声も、同じ業種で起業したら役立つ部分があるかもしれませんが、違う業種だと、今までの名声は全く役に立ちません

定年退職後の起業において、スキルや経験は非常に役立ちますが、名声や昔の立場は邪魔になることが多いといえます。

今までの名声はあてにしないことを心がけて起業しましょう。

(3)健康面に留意する

体力面の不安と、病気に関するリスクは、年齢を重ねてからの起業にネックとなってしまいます。

常に体調管理を意識して、体力的に無理しないように心がけましょう。

特に年齢を重ねると疲労をためやすくなります。

また、パソコンなどインターネットを使った仕事などに従事していると逆に体を動かさないことが多く、これも健康に良くありません。

適度に体を動かし、適度な食事をとりながら健康維持に努めなければいけません。

(4)無理に事業規模を拡大しない

健康面で無理しないことを挙げましたが、事業の面でも同じです。

リスクを取ってまで事業の拡大をはかる必要はありません。

というのも年齢を重ねているため、万が一大きな賭けに出てしまうと、失敗した時に再起が図りにくいからです。

スモールスタートから徐々に事業を拡大する気持ちで起業することがおススメです

リスクをあまりとらない経営を心がけましょう。

まとめ

インターネットの普及や労働人口減少による需要増など、定年後に起業できる機会が増えています、

さまざまな業種で起業が検討できますが、全く未経験の事業を行う場合はフランチャイズがおススメです

経験豊富な本部の運用マニュアルが学べ、看板も利用できますので当初から一定の集客も見込めます。

また、今までの職業に関係がある業種での起業も可能です。

ただし過去の名声にとらわれず、謙虚な気持ちで接することがポイントといえるでしょう。

体調管理に気を付けてリスクをあまりとらない経営スタイルが定年後の起業にはおススメといえるでしょう。


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