ラーメン屋は未経験でも開業可能?必要な資金や成功のコツを解説

カテゴリー : 独立開業コラム

ラーメン屋 独立開業

もはや、日本の国民食として多くの人に親しまれているラーメンは、個人独立も多いのですがフランチャイズに加盟しての開業も増加しています。

またラーメン店で働いたことはないけど、ラーメンが好きで未経験からの開業を検討している方も多いのではないでしょうか。

この記事では未経験からラーメン屋を開業する場合、フランチャイズでの開業か個人独立の開業のどちらがおすすめであるかなどについて詳しく解説します。

投稿者・コラム執筆者

未経験からでもラーメン屋の開業は可能か?

未経験者がラーメン屋を開業するのはハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、未経験からでも開業は可能です。

ここからは、未経験からでもラーメン屋を開業できる理由について解説します。

(1)フランチャイズに加盟することにより未経験でもラーメン屋は開業できる

フランチャイズに加盟して開業することにより未経験でも比較的開業しやすくなります。

フランチャイズとは、特定の業種で成功した企業が自分たちの屋号やメニュー、システムを利用する権利を加盟店に与えて営業するビジネススタイルです。

フランチャイズに加盟することにより、メニューや運営方法がそのまま使えますので、事前研修によって、これらのやり方を身に着ければ未経験でも開業ができます

本部と同じ屋号を使って開業しますので、オープン当初から一定の集客が見込めますし、仕入れ先なども本部一括で手配しますので、仕入れの心配も必要ありません。

事前研修が充実している本部であることが重要ですが、フランチャイズ加盟により未経験でも比較的ラーメン屋の開業はやりやすいといえます。

(2)個人で独立するのは非常に難しい

例えば、自分で研究した味で勝負したいなどと考える未経験の方だと、オリジナルのメニューで開業しなければいけませんので、フランチャイズに加盟ではなく個人独立となります。

個人独立では絶対に成功しないとはいいませんが、フランチャイズに加盟しての開業と比べ難易度は大きく跳ね上がるでしょう。

未経験からの開業となると、まずは自分で開発したメニューの単価設定から行わなければいけません。

また仕入れ先の確保や運営方法の確立なども決定する必要があります。

さらに、全く無名の店名でオープンすることになりますので、集客に苦労し赤字経営が続いてしまう可能性も考えられるでしょう。

運転資金にある程度余裕がなければ、赤字が長く続いてしまうと、短期間での廃業といった最悪の事態が起こりかねません

未経験からラーメン店開業は個人独立になると、一気に難易度が高くなるといえます。

フランチャイズによるラーメン屋の収益は?

フランチャイズに加盟してラーメン屋を開業する場合、多くの方が気になるのが収益面ではないでしょうか。

ここからは、フランチャイズに加盟してラーメン屋を開業した場合の収益について詳しく解説します。

(1)有名な本部なら最初から一定の集客が見込める

当然ながら多くの売上を上げるためには、多くの人に来店してもらいラーメンを販売しなければいけません。

個人独立となると前述したように全く知られていない名前ですので、最初は、自分たちがつくるラーメンを食べてもらい、リピーターや口コミで評判を上げるところから始まります。

フランチャイズに加盟することで、本部の屋号やメニューを使って経営することになりますので、開業当初から本部のラーメンが好きな方など一定の集客が見込めるでしょう

フランチャイズに加盟することにより、開業当初から一定の集客が見込めますが、本部の知名度が大きく影響します。

知名度が高ければ高い程、集客面で苦労することは少なくなります。

加盟する本部次第では開業当初からの黒字スタートも不可能ではありません。

(2)収益の事例

フランチャイズ加盟店を募集している本部の売上を参考に収益の事例を下の表にまとめました。

  Aフランチャイズ Bフランチャイズ
坪数 20坪 30坪
座席 25席 42席
1ヶ月売上 600万円 800万円
1ヶ月コスト 496万円 650万円
収益 104万円 100万円

出店するエリアなどによっても若干の違いが出ますが、1ヶ月で100万円を超える収益を上げることが可能です。

さらに複数店舗経営により、収益も大幅に伸ばすことができるでしょう。

初期費用・ロイヤリティなどの費用

収益面の次に気になるのは、開業にかかる初期費用や、フランチャイズに加盟して経営する際のランニングコストです。

ここからは、開業費用やランニングコストについて解説します。

(1)開業における初期費用はどのくらいかかる

フランチャイズに加盟して開業する場合、加盟金が必要になります。

加盟金とは、フランチャイズに加盟する際に納める入会金です。

加盟金はフランチャイズ本部によって異なります。

フランチャイズ本部によっては何百万円単位の加盟金が必要になり、初期費用の中でも大きな割合を占めることも考えられるでしょう。

また、店舗の取得費や設備の設置費なども必要になります。

店舗の取得費を安く抑えるためには、広さやエリアを検討する必要がありますが、賃料が安いエリアだと集客面で不利なエリアでの開業となるかもしれません

一般的にラーメン店開業に必要な資金は1,500万円以上が必要になるといわれています。

居抜き店舗を利用する方法や、フランチャイズによっては店舗レンタルなどを行っている場合もありますので、店舗取得費を抑えることが開業費用を大幅に抑えることにつながるでしょう。

(2)ロイヤリティなどのランニングコストは?

フランチャイズに加盟してラーメン店を開業する場合、本部の屋号やメニューを使用できる代わりに毎月ロイヤリティを支払わなければいけません。

ロイヤリティとは、フランチャイズ本部の屋号やメニュー、経営ノウハウなどを利用できる代わりの使用料と考えればいいでしょう。

ロイヤリティの額はフランチャイズ本部によって異なり、毎月定額のケースや月間売り上げの数%といったコストが発生します。

フランチャイズ本部のサポート内容と、ロイヤリティを比較検討し、最もコストパフォーマンスが良い本部選びがポイントです。

フランチャイズによる加盟店へのサポートは何を行う?

フランチャイズに加盟してラーメン屋を開業する場合、どのようなサポートを行ってくれるのかも気になるところです。

ここからは本部が行う加盟店へのサポート内容について解説します。

(1)優良なエリアにある物件の紹介

フランチャイズ本部は、これまでの出店履歴などからどのようなエリアに出店すると収益が挙げやすいのかといった点をある程度把握しています。

目を付けているエリアで空き店舗などが出ると、加盟店に空き物件を紹介し、出店をサポートします。

今までの実績から出店しやすいエリアを分析していますので、加盟店が出店すると成功する可能性が非常に高くなるといえるでしょう。

(2)6週間前後のOJT研修

フランチャイズに加盟することにより本部の成功ノウハウやブランドを利用して経営することができますが、本部のノウハウを使いこなせなければ意味がありません。

そのため、加盟店の経営者はラーメン屋を開業する前に、本部の経営するラーメン店で実際に店舗での業務を経験します。

1ヶ月半から2ヶ月程度の研修によって、本部の経営方針やオペレーションを学び、自分のラーメン店開業に役立てる研修です。

これらの研修をしっかりと行うことにより、加盟店の経営が安定するサポートを行います。

(3)申請サポート

ラーメン店の開業においては、保健所や税務署、消防署などに申請を行わなければいけません

開業届や食品衛生責任者資格、防火管理者の届け出や申請がラーメン屋の開業には必要です。

初めてラーメン屋を開業する場合、これらの申請を行った経験がなければ戸惑うことも多く、開業までに間に合わないといったトラブルが発生する可能性も考えられます。

フランチャイズ本部では、予定通りに開業できるよう、これらの申請や届け出をサポートします。

ラーメン店開業には欠かせないサポートといえるでしょう。

(4)開業後、担当者の店舗訪問

開業後のサポートも行います。

ラーメン店を開業後、さまざまな問題や課題が発生することもあるでしょう。

経験が浅い経営者ともなると、どのように解決していいか悩んでいるケースも多いのではないでしょうか。

個人独立している場合は悩みを相談する相手もおらず、具体的な解決方法も見いだせていないかもしれません。

フランチャイズに加盟していると本部の担当者が定期的に店舗を訪問し、悩みなどを話し合う機会が設けられます。

本部の担当者は、これまでも加盟店の様々な問題解決に取り組んでいますので、具体的なアドバイスや提案などにも期待が持てるでしょう

フランチャイズでラーメン屋を開業するメリット

フランチャイズに加盟してのラーメン屋開業によって、加盟店はいくつかのメリットを受けた状態で開業することができます。

ここからはフランチャイズに加盟してラーメン屋を開業するメリットについて解説しましょう。

(1)開業までのスタートが早い

フランチャイズ本部は、いくつもの加盟店を開業させている実績から、開業までのスケジュールに対するノウハウを持っています。

フランチャイズ契約を締結してから開業までのスピードが早ければ、余計な家賃を支払う必要もなく、すぐ事業に取り組むことが可能です。

個人独立だと開業に必要な手続きが見落とされる可能性も高く、スケジュール通りの開業がうまくできないことも考えられます。

これまでの実績から開業までのスケジュールをしっかりと進められる点が大きなメリットのひとつです。

(2)集客効果が期待できる

フランチャイズに加盟することにより、本部のブランドやメニューを使って開業することができます。

フランチャイズ本部の味を使って経営しますので、本部のラーメンが好きなファンなどが加盟店を訪れる機会も多くなります。

開業当初から一定の集客が期待できるでしょう

個人独立だと、全くブランド力を持っていない状態から開業しますので、集客面の確保に大きな労力と費用を要してしまうことも考えられます。

フランチャイズに加盟してのラーメン店開業は、開業当初から一定の集客が見込める点が大きなメリットです。

フランチャイズでラーメン屋を開業する問題点・失敗を避けるコツ

フランチャイズによるラーメン屋の開業はメリットばかりではありません。

ここからはフランチャイズに加盟してのラーメン屋開業における問題点などについて解説します。

(1)自由に経営ができるわけではない

フランチャイズに加盟してのラーメン屋開業は、基本的に本部のメニューを販売しなければいけません

自分の味で勝負するわけではなく、独自のラーメンを販売することもできません。

基本的には本部の意向に沿った経営が求められており、加盟店が自分勝手な経営を行っていると、最悪の場合フランチャイズ契約が破棄されることもあります。

経営の自由度が低く、本部の意向に沿った経営スタイルになりますので、フランチャイズ契約前に、どこまで自由に経営できるのかといった点を確認しておくと良いでしょう

(2)ロイヤリティがかかる

個人独立とは違い、ランニングコストの中でロイヤリティが発生する点も注意が必要です。

個人独立よりもロイヤリティの分、多く売上を上げる必要がありますので、損益分岐点が高くなってしまいます。

フランチャイズ本部を選ぶ際に、ロイヤリティがどの程度かかるのかといった点で本部を比較してみるといいでしょう

まとめ

ラーメンに対する人気は根強いものがあり、今後も国民食としてさまざまな種類のラーメン屋が表れる可能性が高いといえます。

個人独立では、たくさんの競合から生き残る必要があり、長期的な安定経営の壁は高いのではないでしょうか。

フランチャイズに加盟してラーメン店を開業する場合、経営ノウハウやオペレーションも整備されています。未経験でラーメン屋の開業を検討している方は、フランチャイズへの加盟を検討してはいかがでしょうか。


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