主婦が自宅で起業して収入を得られる業種は?メリットやデメリットも解説
家事と育児に追われてなかなか仕事ができない専業主婦の方でも、働いて収入を得たいと思っている人は多いのではないでしょうか。
専業主婦が働きに出るのは、育児や家事との両立で非常に難しい部分がありますが自宅で起業するとわざわざ通勤する必要がありません。
専業主婦が自宅で起業して収入を得ることはできるのでしょうか。
この記事では、主婦が自宅で起業することが可能なのかといった点などについて詳しく解説します。
目次
主婦が自宅で起業することは可能なのか
まず気になるのは主婦が自宅で起業することができるのかといった点についてです。
自宅での起業は、通勤時間がないといったメリットもある反面、「不良在庫を抱えたらどうしよう」「何も分からない状態で起業できるのだろうか」など、不安も多いものです。
まずは、自宅で起業ができるかどうかについて解説します。
(1)フランチャイズに加盟することで自宅で起業しやすくなる
業種によって向き・不向きはありますが、主婦が自宅で起業することは可能です。
特に近年、企業から屋号やノウハウを借り受けて起業できる「フランチャイズビジネス」が活発となっています。
フランチャイザーにロイヤリティを支払う必要はありますが、知識無し・拠点なしのゼロからでもビジネスを始めやすいです。
自宅で始められる業種も多く、フランチャイズの発展により主婦でも起業がやりしやすくなっているといえるでしょう。
(2)主婦が自宅での起業を成功させるポイントは?
主婦であることの強みを生かせれば、自宅での起業を成功させる確率は上がります。
例えば、主婦のアイデアをいかした業種などは、それまでの主婦業そのものがノウハウですので、比較的成功しやすいといえます。
主婦目線でのサービスの提供や商品の開発が重要な業種であれば、しばらく勤めていなくてもハンデになりにくいです。
また、主婦は家事や育児とのバランスも考慮し、時間を有効に使わなければいけません。
一部の業務の外注化や、集客・営業にインターネットのツールを使うなど、時間を効率的に使う活用できることが望ましいです。
短時間で大きな収入を得られれば、家庭との両立もしやすくなります。
主婦が自宅でフランチャイズに加盟して起業するメリットは?
あまり時間が取れない中で、主婦が自宅で起業する効果的な方法としてフランチャイズへの加盟を挙げました。
では、主婦が自宅でフランチャイズ加盟により起業することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは主婦が自宅で起業するメリットについて解説します。
(1)時間を有効的に活用できる
フランチャイズとは、成功したビジネスモデルをパッケージ化して、屋号やブランド本部のスタイルをそのまま利用できる仕組みです。
個人での独立と違い、最初から成功しているビジネスモデルをそのまま使うことが特徴です。
知名度の高いブランドの屋号・商標も利用できますので、個人で開業する場合と比べ、効率的に集客ができます。
自宅で起業できるものも多く、勤め先に出る場合と比べ、通勤にかかる時間も削減できます。
フランチャイズに加盟しての起業により、時間の効率化が図れる点は家事や育児に忙しい主婦にとって大きなメリットといえるでしょう。
(2)起業にかかる初期費用を大幅に減らすことができる
起業には初期投資が大きくかかるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
自宅で起業することで、店舗取得費などの初期投資を大幅に削減できます。
例えば、店舗や倉庫の契約にかかる初期費用や内装工事費などが代表的な費用です。
こうした支出が不要な分、初期費用が大幅に抑えられ、累計の収支が黒字になるのも早いといえます。
(3)自分の得意な分野を仕事にできる
近年フランチャイズの業種は多岐にわたっており、さまざまな業種がフランチャイズビジネスによる規模拡大を行なっています。
自分の得意なスキルを活用できるフランチャイズで起業することにより、得意かつ好きな仕事で収入を得ることが可能です。
(4)やりがいが持てる
主婦の悩みとして、家事や育児に追われているうちに時間がたってしまい、なんとなく社会からの孤立を感じ、日々を無為に過ごしていると感じることも多いのではないでしょうか。
特に、今まで仕事をバリバリこなしていた人が、いきなり家庭に入って主婦を専業としてしまうと、このような悩みを感じるようです。
自宅で起業することにより自分の好きな仕事で収入を得られると、生きがい・やりがいを感じることができるようになるでしょう。
これも大きなメリットといえます。
主婦が自宅でフランチャイズ加盟して起業するデメリットは?
主婦が自宅で起業することにはデメリットもあります。
メリットとデメリットを理解し、両者を比較したうえで検討することが大切です。
ここからは、自宅での起業におけるデメリットについて解説します。
(1)収入が安定しない
パートなどで仕事をする場合、働いた分だけの、収入を得ることが可能です。
しかし自宅で起業するとなると、起業当初には思ったように集客ができず収入が全くない場合や、収入が安定しないことも少なくありません。
なお、フランチャイズビジネスとして開業した場合、本部からのサポートや、屋号の知名度により起業当初でも一定の集客が見込めることが多いです。
(2)仕事とプライベートの境目があいまいになる
自宅で起業すると、仕事とプライベートの境界があいまいになることがあります。
仕事とプライベートを完全に切り離したい人に関してはとっては、家庭が仕事場であることがストレスの原因になるかもしれません。
仕事専用のスペースを作り、場所で気持ちを切り替えるなど、工夫が必要となります。
(3)時間が足りない場合がある
自宅での起業は、外で働くよりも時間の調整が利きやすいです。
しかし、それでも家事や育児が押してしまい、仕事に遅れが出ることはあります。
特に、小さな子供のいる家庭の場合は、急な熱や体調不良で仕事を後回しにせざるを得ないことが多いです。
スケジュールに余裕を持って仕事をするなど、時間をやりくりするための工夫が必要です。
主婦が自宅で起業するために必要なこと
主婦が自宅で起業するにあたり、事業運営や税制面などで、いくつか注意しなければいけない点があります。
ここからは主婦が自宅で起業するために必要なことについて解説します。
(1)起業の目的を明確にし収入の目標を建てる
事業の計画を立てるにあたり「何のために、いくら稼ぎたいのか」を明確にしておく必要があります。
リスクを取ってでも大きく稼ぎたいのか、ひとまず家計の助けになればよいのかで、取れる戦略や事業の種類も変わってくるためです。
まずは、起業したいと思った目的を思い出し、目標の収入額を考えます。
それにより、その実現のためにどの程度の集客が必要なのか、初期投資はいくらまで許容できるのかなどが明らかになってきます。
(2)夫の扶養内に収めるかどうかを決める
主婦の場合、夫の扶養に入っているケースが多いのではないでしょうか。
夫の扶養に入っていると、配偶者特別控除の対象となり、夫の所得から38万円を差し引くことができます。
しかし、妻の所得が基準を超過すると、配偶者特別控除の適用対象外となります。
ボーダーラインは年収が150万円です。
扶養内に収めたほうがよいのか、大きく稼げる見込みがあり扶養から外れてもかまわないかは、最初に明らかにしておきましょう。
(3)開業届の提出
起業には、会社を設立する方法と、個人事業主として起業する方法の二種類があります。
当初は個人事業主として起業し、事業が大きくなると会社を設立するといったケースが多いようです。
個人事業主として起業するのであれば、開業届の提出が必要です。
出さなくても特にペナルティはないのですが、税制面で優遇を受けられる青色申告ができない、屋号で銀行口座を作れないといったデメリットがあります。
簡単な書類を一枚作成するだけですので、手間を考えても開業届は出しておくことをおすすめします。
(3)確定申告を忘れない
事業で一定以上の収入がある場合、確定申告が必要となります。
サラリーマンとは違い、個人事業主や法人は自分で売上を集計して報告し、納税額を自己申告しなければなりません。
確定申告を忘れる、申告漏れがあるといった事実が税務署に発覚すると、通常より高い税率での追徴課税の対象となることもあります。
やり方が分からない場合、税務署の無料相談や、サポートつきの確定申告ツールを利用することをおすすめします。
主婦が自宅で起業する際におすすめのフランチャイズの業種
フランチャイズはさまざまな業種で規模拡大の手段となっています。
そのため、加盟店側も多くの業種から、自分に合ったものを選ぶことができます。
主婦が自宅で起業する場合、どのような業種がおすすめなのでしょうか。
ここからは、主婦が自宅で起業する際ににおすすめの業種について解説します。
(1)ブランド品転売
ブランド品の転売では、ハイブランドのリユース商品を本部から仕入れ、修理・メンテナンス後に、販売します。
販売は全てネット上で完結させられるため、自宅での起業にぴったりの業種です。
家事や育児の空いた時間に取り組むことができますし、ブランド品が好きな人なら趣味の延長として取り組むことも可能です。
リユース市場は、SDGsの気運の高まりとともに成長を続けており、今後の成長にも期待できる業種です。
(2)ネットショップ運営
ネットショップ運営も自宅での起業に向いている業種です。
ネット上にお店を展開し、本部の商品を販売して収益を得ることができます。
商品の卸元がフランチャイズ本部の場合、仕入れの必要もなく、発送を本部直通で行っているところもあります。
こうした場合は無店舗、無在庫で起業できるため、自宅の開業でも無理なく継続が可能です。が可能です。
(3)ギフトの制作・販売
ギフトの制作・販売は、ものつくり物作りが大好きな人や、利用者に喜んでもらい、やりがいを感じたい人におすすめです。
加盟先によっては、小物のを製作、販売だけでなく、オリジナル絵本の販売など変わり種の商材もあります。
販売ペースは確保できる作業時間によって調整できるため、主婦業の副業としても適しているといえるでしょう。
慣れてくると、複数のギフト販売などで、さらなる収益アップも期待できる業種といえるのではないでしょうか。
まとめ
主婦が起業する場合に大切なのは、起業の目的を明確にし、最適な業種を選ぶことです。
また時間のやりくりを工夫し、効率的に事業に取り組むことで、主婦業との両立もしやすくなります。
必要であれば、フランチャイズビジネスとして開業し、本部の助けを得ながら運営するのも良いでしょう。
主婦といっても事業運営のスタイルはさまざまです。
まずは、自身の状況を客観的に整理し、どのような事業が向いているのか考えてみましょう。