【年商1億以上】話題の「コストコ再販店」とは?無人販売でも簡単に黒字化できる秘訣
コストコといえば会員制で高品質・大容量の商品を低価格で購入できることで人気を博していますが、近年ではコストコの再販店が急増していることをご存知でしょうか?
再販店は、コストコ商品を仕入れて再度販売する方法です。
コストコ再販店の中には年商1億円以上の店舗もあり、無人販売でも黒字化できることが期待できます。
ここでは、コストコ再販店の無人販売で簡単に黒字化できる秘訣を解説します。
コストコ再販店とは
コストコは、アメリカを中心にチェーン展開する会員制倉庫型卸売店です。
大規模な店舗型店舗なので日本国内の店舗は郊外にあることが多く、会員にならなければ店舗購入することはできません。
しかし、近年では都心部などあちこちでコストコ再販店が増えています。
コストコ再販店とはどのような店舗なのでしょうか?
(1)コストコ再販店は転売型の店舗
コストコ再販店とは、コストコで販売されている商品を仕入れ、再度販売している店舗です。
コストコから直接仕入れを行い、利益を乗せて販売しています。
コストコ店舗は大型倉庫なので郊外にあるため、再販店ならば住まいの近くでコストコ商品を購入できると人気が高まっています。
また、小分けにして販売しているため、「コストコ店舗では量が多すぎる」と考える人にとっても需要があります。
ただし、コストコ再販店はコストコ店舗よりも価格を上乗せしているため、本来よりも価格設定が高くなっていることが一般的です。
(2)コストコ再販店は違法ではない
近年ではチケットやグッズなどの転売が問題視されていますが、コストコ再販店は違法ではありません。
コストコには再販を制限する規約はないため、コストコ店舗から購入して再販することは問題がないということになります。
ただし、コストコは再販店と業務提携を行っているわけではなく、コストコ自体も再販店などのコストコ商品を扱う事業者と関係がないことを明確にしています。
そのため、コストコの商標を無断で使用するようなことがあれば違法になるため注意が必要です。
コストコ再販店が無人販売でも簡単に黒字化できる理由
コストコ再販店は年商1億円以上の店舗も多く、簡単に黒字化しやすいと話題になっています。
しかも、無人決済の導入により無人販売でも黒字化できるため、オーナーにとって手間や労力を軽減しながら利益を得られるというメリットが大きいです。
コストコ再販店が無人販売でも簡単に黒字化できる理由についてみていきましょう。
(1)コストコ人気の高さ
コストコの人気といえば、日本全国区です。
テレビやYouTubeなどでのコストコ商品の紹介などもあり、コストコ会員ではない人でもコストコ商品を知っているほどといえます。
コストコ人気が高いからこそブランドネームや商品について既に知っているという人が多く、開業当初からもコストコ再販店は集客を期待できます。
(2)非会員も利用できる
コストコは会員制なので、コストコ店舗の利用には会員登録が必要です。
コストコの年会費は個人で4,840円~、法人で4,235円~になります。
決して安いとはいえない年会費なので、「一度だけ利用してみたい」「年会費を払っても年に何度利用するか分からない」という方も多いでしょう。
一方で、再販店は非会員制なので会員登録をする必要はなく、誰でも利用できます。
コストコ会員ではない人も気軽にコストコの商品を購入できるため、再販店に注目が集まっています。
(3)少量で購入できる
コストコといえば大容量のまとめ売りが安く購入できることが特徴です。
しかし、少量で購入したい人には不向きであり、「購入しても消費できるか分からない」「試したいけれど美味しいか分からないから大容量は不安」などの理由でコストコ利用を断念しているケースも少なくありません。
コストコ再販店ではコストコ商品を小分けにして販売していることも多く、少量購入したい人にとって非常に便利です。
一人暮らしや夫婦二人暮らしなど、少量購入したい人もターゲットにできるため、コストコよりも購入層を広げられるでしょう。
(4)利便性の良さ
コストコ再販店が黒字化しやすい理由に、コストコよりも立地の良い場所で出店できることも挙げられます。
コストコは大型倉庫型の店舗になるため、広大な敷地が必要です。
そのため、都心部には出店しておらず、郊外での出店になります。
来店客は車やバスを利用してアクセスするため、気軽に利用しやすいとは言いにくいでしょう。
一方で、再販店は店舗の大きさに縛られないため、都心部など立地の良い場所に出店することができます。
オンラインショップを展開しているようなケースもあり、遠方まで出向くことなくコストコに行けるという利便性の高さが集客につながっています。
コストコ再販店を開業するメリット
コストコ再販店は簡単に黒字化しやすいとされていますが、黒字化しやすこと以外にも開業するメリットがあります。
開業したい人がコストコ再販店を選ぶメリットには、以下のことが挙げられます。
(1)知識や経験がなくても開業できる
コストコ再販店の開業は、知識や経験のない人でも開業できます。
販売する場所を確保し、コストコで商品を仕入れ、小分けや値段設定を行い、店頭へ並べて販売する流れになります。
もちろん食品の消費期限の管理や在庫管理など細かい作業はありますが、スキルや経験がなくても可能な作業が大半を占めています。
無人販売にすれば従業員の育成を省くことができ、より未経験の人でも始めやすい事業になるでしょう。
コストコ再販店は開業や店舗運営の知識や経験がなくても開業でき、開業しながら経験を積んでいくことが可能です。
(2)コストを抑えやすい
コストコ再販店の運営は、コストを抑えやすいという特徴があります。
なぜならば、コストコ店舗は大容量で低価格で販売を行っており、その商品を仕入れて再販するので、1つの商品あたりの原価を抑えやすいからです。
再販店で小分けにして販売すれば、原価から売値のバランスを取り、収益を上げやすいモデルを確立できます。
コストコ再販店は独自で自由に価格設定できる点も魅力であり、仕入れコストを抑えながら利益を得やすいビジネスだといえます。
(3) フランチャイズで始められる
コストコ再販店は独自で始めることもできますが、フランチャイズで始めるという選択肢もあります。
フランチャイズならば本部による仕入や店舗業務に関する研修や開業後のサポートがあり、店舗運営や経営のノウハウや知識がなくても安心して始めやすいです。
また、個人で無人決済の導入をするにはコストもかかりますが、フランチャイズならば本部が準備した設備を使用することができます。
フランチャイズ本部の商標も利用できるため、集客も得やすいなどメリットは多いといえます。
コストコ再販店を開業する際のデメリットと注意点
コストコ再販店は黒字化しやすいことや、運営コストを抑えやすいなどのメリットがります。
その一方で、デメリットや注意すべき点もあります。
コストコ再販店を開業する際のデメリットと注意点を解説します。
(1) 初期費用が高くなる
コストコ再販店を開業するには初期費用が必要であり、店舗型なので費用は高くなる傾向にあります。
初期費用かかる主な内訳は、以下の通りです。
- 物件の取得費
- 内装工事
- 無人決済などの設備の導入
- 広告宣伝費
- 仕入れ費用
店舗の規模によって必要になる初期費用は異なりますが、500万円~1000万円ほどかかると考えられます。
開業資金の調達方法には、日本政策金融公庫からの融資や補助金の活用などが挙げられます。
(2)在庫管理による調整が必要
コストコ再販店ではコストコで大量に商品を仕入れ、小分けにして販売します。
そのため、需要と供給バランスを調整しながら、仕入れと在庫を管理しなければなりません。
過剰に在庫を抱えても食品ならば消費期限がきて廃棄になってしまいますし、人気商品がすぐに完売すれば販売の機会を逃してしまいます。
安定した売り上げを維持するためにも、商品在庫を適切に管理することが大切です。
無人販売ならばレジシステムによって在庫管理をしやすくなるでしょう。
(3)価格設定が難しい
コストコの魅力といえば、低価格で大容量の商品を購入できることです。
しかし、再販店ではコストコ店舗と同じ価格で販売することは難しく、上乗せして販売することになります。
コストコでの販売価格を知っている人も多いからこそ、高すぎる価格設定にしてしまえば売上低下を招く恐れがあります。
また、競合店の価格と比較している人もいるため、競合店より高い値段設定にすれば他店に集客を取られてしまいます。
利益と集客を考えて価格設定を行わなければならないため、価格設定は運営の中でも難しい作業といえるでしょう。
コストコ再販店を開業する方法
コストコ再販店を開業する方法は、2種類があります。
それぞれの開業方法の長所と短所を知り、開業方法を検討しましょう。
(1)独自で開業する
独自で開業する方法は、出店する場所決めから賃貸契約、設備導入、コストコでの仕入れ、宣伝、運営まで全てをオーナー自身のみの力で行います。
好きな場所で好きに開業することができ、価格設定や運営方法なども自由に決められます。
経営の自由度の高さが長所ですが、全て自分の責任で決めなければならないという点が短所になります。
競合のコストコ再販店の情報や出店場所の客層などのマーケティングを経験なしに行うことは難しいですし、慣れない運営に多くの時間や労力を費やすことになるでしょう。
(2)フランチャイズで出店する
コストコ再販店は、フランチャイズでの出店も可能です。
フランチャイズならば、これまで培ってきた経営ノウハウや成功したビジネスモデルを取り入れることができ、経験がなくても店舗経営を行えるというメリットがあります。
開業前の研修により開業してからの運営方法はある程度掴むことができますし、開業後に分からないことやトラブルがあれば本部に相談できます。
ただし、フランチャイズで出店するにはフランチャイズ本部への加盟金やロイヤリティの支払いが発生します。
サポートやノウハウを得るための費用と考えて支払う必要がありますが、独自開業では不要な費用になるのでメリットといえるでしょう。
まとめ
コストコ再販店は年商1億円以上の店舗もあるほど人気が高く、無人販売でも黒字化しやすいとされています。
コストコ商品の人気は衰えることなく、コストコ会員ではない人にも認知されているほどです。
フランチャイズならば既存の経営ノウハウを活用しながらコストコ再販店を開業することができます。
まずはフランチャイズ本部の書類請求や説明会参加をすることから始めてみましょう。